ブログ記事332件
ベルリン・天使の詩1987年西ドイツ/フランス英題:THEWINGSOFDESIRE監督:ヴィム・ヴェンダース脚本:ヴィム・ヴェンダース、ペーター・ハントケ、リヒャルト・ライティンガー製作:ヴィム・ヴェンダース、アナトール・ドーマン出演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタン、オットー・ザンダー、クルト・ボイス、ピーター・フォークほか配給:フランス映画社公開:1988年4月23日技術:カラー時間:127分鑑賞:U-NEXT/字幕映倫:G見どころ・あらすじーー
ヴィム・ヴェンダー監督の「パーフェクト・デイズ」をようやく観ることができました。パーフェクト・デイズ……本当にパーフェクトな「月と土星の日常」の中で「生きる太陽」の物語でした。すばらしくて、途中と最後で3回ぐらい泣きました。主人公は役所広司さん演じる、東京都の公衆トイレ清掃員の平山。彼の何の変哲もない朝から物語が始まります。起きて、布団をたたみ、植物に水をやって、髭を剃り、着替えて、小物をポケットに詰めて、家を出て、缶コーヒーを買い、車に乗る。職場である公衆トイレをまわり、細
先日観た映画PARFECTDAYSの余韻がまだ残っていたのか、なんとなくコレクション棚にあったジム・ジャームッシュ監督の映画PATERSONを久しぶりに観ることにした。いや、なんとなくではなく、誰かのPERFECTDAYSを紹介するブログを覗いたときにPATERSONの広告が出てきたのが気になっていたからかも。そんなに多く映画を観るほうではないのだが、なぜかジム・ジャームッシュの作品はほぼ全作観ているし、DVD、Blu-rayも揃えているほどに好きな映画監督だ。(他にはクリント・イーストウ
3月16日(土)から3月29日(金)までヴィム・ヴェンダースやソフィア・コッポラなど、世界中の映画監督が【東京】を舞台に撮影した作品の特集上映「映画に愛される街、TOKYO!ーアート・キッチュ・エキゾチズムー」を渋谷の映画館ユーロスペースにて開催が決定映画に愛される街、TOKYO!ーアート・キッチュ・エキゾチズムー映画に愛される街、TOKYO!ーアート・キッチュ・エキゾチズムー【予告編】2024年3月16日(土)〜3月29日(金)ヴィム・ヴェンダース、ホウ・シャオシェン、アッバ
パーフェクトデイズ2回目鑑賞東京物語と秋刀魚の味、小津作品数本を見返してからのもう一回である。カンヌ主演男優賞・役所広司のための映画。無口でも表情の移り変わりだけで、豊かな情感がビシバシ伝わってくる。素晴らしいことよ。パリ、テキサスもベルリン・天使の詩もその師匠格の小津安二郎も、ちゃんと理解できるだけの知性がワイには無い。脳みそところてんだからな。でもこの映画が言いたいことならわかる。一言で言えば光と影の映画だヴィム・ヴェンダースという監督は実に日本人の心をわかっている。役所広司と三浦
公衆トイレの清掃員である平山さんの朝は早い。夜明け間もなく、表を掃く箒の音で目覚める。歯を磨いて髭を整え、鉢植えに水をやる。暮らしている文化住宅の敷地内にある自販機で缶コーヒーを買って車に乗り込む。60年代や70年代の洋楽をカセットテープで聞きながら車を走らせ、仕事に向かう。昼になるとコンビニで買ったサンドイッチと牛乳を神社の境内で食べる。一日の仕事を終えると、銭湯の一番風呂に入る。呑み屋に出掛け、晩酌する。フォークナーや幸田文の文庫本を読んで眠りにつく。その繰り返しなのだ。休みの日に
今日は火曜日に観た映画の感想です🎞✨😊❤️(映画の感想記事を溜めないのが今年の地味な目標🤣)役所広司主演「PERFECTDAYS」🎞ストーリー🎞主人公の平山は東京.渋谷で公衆トイレの清掃員をしながら下町のアパートに一人暮らし。規則正く変化の乏しい毎日を淡々と送りながらもスクリーンには平山が日々の中で出会う小さな喜びや美しい瞬間が映し出されてゆく。ある日思いがけない再会をし彼の日常は少しゆらいで過去の記憶を揺さぶられることになる、、、め
今日、2月21日はニーナ・シモンの誕生日です。(70歳没)去年のブログでも取り上げました。「ニーナ・シモンの誕生日」ニーナ・シモンの歌はよく映画音楽に使われます。今回は2作紹介致します。まずは「パーフェクト・デイズ」です。日本・ドイツの合作で、監督はヴィム・ヴェンダースです。予告編のBGMはルー・リードの「パーフェクト・デイ」ですね。「PerfectDay」LouReed映画のタイトルはこの曲から取ったのかな?「デイズ」と「デイ」の違いはあり
2024.2.20⑥PERFECTDAYSこんなふうに生きていけたなら余韻に浸っています。スカイツリーのそばであんな風に豊かに暮らすことができるんだ。わたしは平山さんから「足るを知る」を学んだと感じています。淡々とした日常のようで、毎日あたらしいように感じるのは毎日の読書もあるのかなと思ったり。読書体験を積み重ねていたらそりゃ豊かになるなと感じました。朝、空を見上げた時の表情がたまらない。お昼休みの木々の中でひと息。(代々木八幡宮)自然となかよし。セリフが少なくても表
米国アカデミー賞国際長編部門ノミネートでも話題になった、役所広司主演、ヴィム・ヴェンダース監督作品『PERFECTDAYS』を題材に蔦屋書店にて開催されたトークイベントに参加しました。ヴィム・ヴェンダースと共同脚本・プロデュースを担当した高崎卓馬氏をメインゲストに、さらに特別ゲストにレコーディング・エンジニアマスタリング・エンジニア音楽プロデューサー、作曲家、空間音響デザイナーのオノセイゲン氏を迎えての1時間40分のトークイベントは、制
昨日、一昨日の異常な高温のため、すっかり雪がなくなってしまった今日は見る予定がなかったPERFECTDAYSを見るため、シアターキノへヴィム・ヴェンダース作品は1999年のBuenavistasocialclub以来の鑑賞一番後ろのひとり席から前回見た時はキューバ人キャストで今回は日本人アニマルズの朝日のあたる家から始まる音楽予告編で役所さんが住んでいるアパートの感じが自分が文京区で住んでいた頃のアパートの感じにそっくり特に窓の位置がもう35年近く前の話
先週日曜日、映画パーフェクト・デイズを一人で観に行ってきました一人で映画館に行くなんて何年ぶり???我が家の中でコロナが終息し、ようやくいつもの日常が戻ったタイミング!しかも運良く私の仕事もなかったので、一人で気分転換したい!!!気持ちに駆られました。夕方から用事があったので、午前中に上映している映画館がないか調べたらありましたさほど遠くない場所にこれは、神様からのご褒美だと都合よく解釈し、朝から最低限の家事をこなして逃げるように家を出発しましたもちろん
映画『PERFECTDAYS』遅くなりましたが、ようやく観てきました。ラスト5分!あの役所広司さんの時空が歪むような芝居は、まさにカンヌで主演男優賞を獲るのにふさわしい演技でしょう。素晴らしかった。シーンとしては全く説明不足で「抽象的」。平山がいま何を思い出しているからとか、過去にどんな体験をしたからとか、そのあたりが一切観客に開示されていない。そんな「抽象化された表現」だからこそ観客ひとりひとりの人生とリンクして、心にズドンと届いてしまう。「それ、わかるよ!」ってなるんで
プロレスの試合見たことある?ない~▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう今日はプロレスの日プロレスは興味ないというかスポーツに興味がない3Sのひとつでも昨日は今日の雨の天気とうって変わって天気も良く暖かかった街ではマラソン大会だったそんなマラソンで道がバンバン封鎖されてりるさなかサンエスのひとつスクリーンを観に行ったしかも2本1本目は『パーフェクトデイズ』旦那が観たいと言うので観たらすごい良か
平日はタイマーにセットした6時30分より前に目を覚まし起きたら顔を洗い電気シェーバーで髭を剃り4杯分の珈琲を淹れたらゴミ出し珈琲を飲みながらブログと新聞をチェックし空腹なら朝食、空腹でなければ無理に食べない歯磨きを終えたら自室で仕事に取り掛かり11時過ぎにはバスで出勤何個か前の停留場で下車し途中の蕎麦屋で早めのランチもしくはコンビニでサラダチキンを買って会社に着いてから午後の仕事が終れば、一駅分歩いてバスではなく地下鉄で帰宅家に着いたらシャワーを浴びて家人と二人で夕食その
『PerfectDays』の平山の生活が羨ましいという声が、男性陣からは意外な程聞こえてきます。女の人は、平山の今に至った背景がわからない点が、モヤモヤするみたい。仕事上受入れ難い嫌なことがあったか、社会的な大失敗があったか、とにかく以前の仕事・生活から180度転換した人でしょう。平山が毎晩のように見る、意味不明の白黒の夢は、その嫌なことを、まだ引きずっていることを表しているかのよう。(画像拝借)過去のことを逐一描かないのが、ヴィム・ヴェンダースの写実主義でもあり
東京画(1985)小津安二郎監督に薫陶を受けた西ドイツ(当時)の映画作家、ヴィム・ヴェンダースが、『東京物語』(1953)の舞台となった東京を訪れた時のことを記録したドキュメント作品です。彼が観た『東京物語』には、これぞ究極の人間社会と思われる重厚で神秘的な日本社会が描かれていましたが、作品が制作されて30年後、彼が訪れた東京は完全に変わっていた。過度な説明も感情も入らない本作は、下手な自国産の記録映画よりも当時(1983年)の日本の市井風俗をうまく切り取っていて、記録的
今朝は新宿TOHOシネマズへ朝イチ8時45分からのヴィム・ヴェンダース監督『PERFECTDAYS』を観に行ってきました🎞すごくよかったカセットテープって六角形の鉛筆じゃないと巻き戻せなかったなぁ〜とか足で踏んで挟んで絞るモップ絞り機ってもうかなり使ってないな〜とかじわじわ懐かしさが込み上げる📼個人的には、主人公の平山さんのお部屋でキンクスの「SunnyAfternoon」がかかったのが嬉しかったです🇬🇧名古屋に住んでいた専業主婦時代1歳のアッチーをおぶって来日したキ
ちょっと前の話だが、高校時代の友人がAmazonプライムで映画「海街diary」(2015)を見た時、一緒に見た奥さんの感想は「まあ、面白かったけど、Amazonプライムで良かったわ。わざわざ映画館で見る必要ないし、テレビのドラマスペシャルで充分、って感じ」だったそうだ。私はこの話を聞いてかなり衝撃を受けた。では逆に彼女は「映画館で見るべき映画」に何を求めているのだろう?友人によると、「お金のかかった大掛かりなセットやアクション、特撮など迫力ある映像や音響」「息もつかせぬスピーディなストーリー展
大人のサントラ:『O.S.T.Paris,Texas–RyCooder』ヴィム・ヴェンダース監督が84年に製作した西ドイツ・フランス合作映画で、ロードムービーの金字塔と誉れ高い「パリ、テキサス」映画は同年、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞しています。そのサントラを担当したのがあの「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の仕掛け人でもあるライ・クーダーで、彼のボトルネック・ギターと、様々な弦楽器(ギター、バンジョー、ワイゼ
2023年日本監督ヴィム・ヴェンダース主演役所広司、柄本時生、アオイヤマダ、中野有紗、石川さゆり、田中泯、麻生祐未、三浦友和他これって…西川美和監督「すばらしき世界」と対ですか!?と思うほど、役所広司さんの「平山」が「三上」でした。辛い育ち方をした三上育ちの良さそうな平山しかし質素な暮らしぶりが重なります。平山の仕事は都内の公衆トイレの清掃畳敷きのアパートの部屋に今どきラジカセとカセットテープ、古本屋で買った文庫本古いものに囲まれているようで、平山のこだわりが垣間
カンヌ国際映画祭で役所広司が男優賞を受賞し話題になったヴィム・ヴェンダース監督作品。とにかく本作は映画館が混雑していて観に行く気になれなかったのであるが、ようやく鑑賞してきた。公開から1か月半以上経過しているのに、「Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下」はかなりの盛況。しかも、ヴィム・ヴェンダース監督を知っている年配層だらけかと思いきや、若い観客が多くて驚いた。いい趣味してますね。若手こそこういう映画観て感性を磨くべきですよ。こちらはもともと、渋谷区内17か所の公共トイレを刷新するプ
映画賞レースも終盤。映画雑誌「キネマ旬報」のベスト・テンと個人賞が発表された。日本映画第1位は「せかいのおきく」で、同外国映画は「TARター」が選ばれた。↓↓以下、ネットニュースから。キネマ旬報社が選出する「2023年第97回キネマ旬報ベスト・テン」が発表された。日本映画第1位は、阪本順治監督の青春時代劇「せかいのおきく」。江戸時代末期、厳しい現実にくじけそうになりながらも心を通わせることを諦めない若者たちの姿を、墨絵のように美しいモノクロ映像で描いた。外国映画第1位はトッド・フ
映画『PERFECTDAYS』の中の特に印象に残ったシーンで、普段寡黙な平山さんが笑顔で姪に、珍しく断言するように言った「こんどはこんど、今は今」という言葉が、ロードムービーと評されるこの作品の真髄だと胸落ちしました。番組等映像作品の構成・演出業であり、若いころからヴィム・ヴェンダース監督の作品を観てきた映画評論家の荻野洋一氏のコラムを読んで、この言葉の意味するところをより明確に捉えることができたように思えます。氏の《“客人”の映画作家ヴィム・ヴェンダース“スランプ”を経て『PE
現在中目黒のN&AArtSITEで開催中の『ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし』を観てきました。本展はヴェンダースの映画『夢の涯てまでも』のシーンから生まれた電子絵画を紹介する展覧会です。展示されている作品は昔の印刷物のようにドットが粗く、現実とは思えないほど極彩色に彩られ、何が映っているのか容易には理解できないほど不鮮明な写真、いや写真らしきものです。それは、記憶の片隅のどこかに断片だけ残された夢の思い出のようです。ヴェンダース自身、「我々が見る夢が一体どういうものなのか、本当のこ
両極端というか非常に対照的な2つの映画を観ました。1つ目、『ゴジラ-1.0』ゴジラシリーズを全く観てこなかった人生でした。ただ、小学生の頃にあった「恐竜ブーム」に便乗(?)してか、歴代ゴジラシリーズの特集本を見たことがあって、そんなワケで、ゴジラ誕生の背景とか敵キャラの名称とか一応の知識はあります。今回の「-1.0」は、ゴジラ初作(1954年制作)の世界の前日譚という位置づけだと何かで読みました。それはちょっと設定として無理がありますが、特撮ものに対
東京都写真美術館の「恵比寿映像祭2024」に行ってきました。昨年もそうでしたけど、収蔵品の写真や映像の展示が多くて、あまり面白くなかったですね。金仁淑の《HousetoHome》は様々な「在日コリアン」へのインタビュー映像。ただそれだけなのですが、映像祭の期間中に会場で公開インタビューやって展示に追加するそうで、それは面白い試みですね、この展示は3月24日までやってるそうなので、また見に行こう。コリー・アーケンジェルの《DreiKlavierstuckeop.11》は様々な猫がピア
https://nanjo.com/wim_wenders_lucidgaze/【N&AArtSITE】『ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし』開催決定(2/1-3/2)-エヌ・アンド・エーN&AArtSITEでは、現代ドイツを代表する映画監督・写真家である、ヴィム・ヴェンダースの展覧会『ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし』を2024年2月1日(木)から3月2日(土)まで開催いたします。ヴェ[…]nanjo.com
男は、東京のデジタルの「圏外」で、粒子の重い暗い霧にまぎれるように、そこにいる気配を消しながら仕事に明け暮れていた。空を見あげれば東京スカイツリーがそびえ立っている下町で、外階段の付いた古びたアパートに独居している男は毎朝、陽がのぼる前、夜が立ち去ろうと、あわてて帰りじたくを始めたころに目覚める。畳に、じかに布団を敷いている居間には家具らしきものはひとつもない。スマホも見あたらない。電化製品といえば、拾ってきたもののように薄汚れたラジカセが枕もとにあるのみ。近所の早起きの
昨日は映画鑑賞🎬第96回アカデミー賞国際長編映画にノミネートされたPERFECTDAYS東京渋谷区内17カ所の公共トイレを世界的な建築家やクリエイターが改修する「THETOKYOTOILETプロジェクト」に賛同したヴェンダース氏が東京渋谷の街そして同プロジェクトで改修された公共トイレを舞台に描いた作品毎日同じルーティンで淡々と過ごす主人公平山仕事は公共トイレの清掃員車の中で聴く音楽はカセットテープ寝る前に読む本は古本屋仕事の休憩時に撮る写真はフ