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大院君云々も疑わざるを得ない。先の履歴を辿れば明治十五(1882)年は豊後で、帰朝が十九年である。その間、朝鮮と清印米を遊歴するとすれば、朝鮮は明治十六年から十八(1885)年の間のいくばくかの期間となろう。朝鮮史によると大院君は1882年8月から1885年10月まで清に連行されていたとあるため辻褄が合わない。李王朝における大学士という称号が如何なるものかは分からないが、清との類推で考えると大臣クラスに見える。いくら混乱していたとはいえ、僅かに弱冠に達したか否かの一布衣をそこまで重用するとも思
美しい、方だ。
写真は酔客から代金を二重取りした疑いで逮捕されたバングラデシュ人のブイヤン・エムディ・セリム容疑者(41)/youtubeより映像:ANN7/2:カード「使えない」と嘘酔客から代金二重取りか(0:53)https://youtu.be/Mbu9VdDRSrs東京・墨田区の飲食店で酒に酔った男性客(40代)から飲食代金を二重にだまし取ったとして、バングラデシュ人の店長の男が逮捕されました。ブイヤン・エムディ・セリム容疑者(41)は去年10月、墨田区江東橋の自分が経営する店で
神殿の地下、隠し部屋に荒々しい爆音が響いていた。そっと瞼を閉じる。連絡係だった巫女を始末したにも関わらずこちらの計画は主帝に漏れていた。何があった…?最近思い通りに先読みが出来ないことがある。一体どうして…衰えているのだろうか…?そんなハズはない。体が衰えたように見えたとしてもあくまで表面上の事。私も…ローエルも永遠に生き続ける。私達は永遠に共に生きるしかないのだ。バンッ…扉が激しく開けられ形相の変わったロイが現れた。『ほう…こん
昨日触れたアメリカの天文学者PercivalLowellのLowellを日本語のカタカナで書き表すとき「ローウェル」とする人は少なくないと思う。まあ、私自身がそうだからそう思いたいということもあるが、(^^;今でも、研究社系のリーダーズや新英和大は「ローウェル」表記だし、『日本大百科事典(ニッポニカ)』のように「ローウェル」を主見出しとして掲げる百科事典もあるので、途方もない無理筋でもないと思う。一方で、『ブリタニカ国際百科事典』や『マイペディア』などは、「ローエル」の表記を採
件の渋谷の古書店では、ときおり意外な本に出くわすことがある。昨年末、店の前に置かれた100円均一の棚の中に『極東の魂』というハードカバーを見つけた。極東の魂(公論選書8)Amazon版元は公論社で、著者はローエルという。どこかで聞いたような名前だなと考えていたら、火星上の知的生命体の存在を主張し、また、天王星の運行から未知の惑星の存在を予測して冥王星発見への道を拓いた、アメリカの天文学者PercivalLowellのことを思い出した。彼はハーバード大学卒業後、実業界
新たに位の上がった巫女の事で神殿はざわついていた。〈艶やかね…。〉《どこからあんな色気が出てくるのかしら…。》〔美しい…。〕サトはみなしごだとは思えないと気品があると噂になっていた。確かに…力が解放されつつあるせいだろうか…?内面から匂い発つように何かが溢れて煌いていた。天帝と関わったから…?《本当はどこかの良家の子女だったりして。》〔え…どういう事?〕《だって、ほら…亡くなった皇后が訳ありだったじゃない。だからサ
美しすぎる。
ローエル…!なんだ…?それは確実に耳に聞こえてきた。懐かし呼びかけ…マリー…?まさか、そんな馬鹿なこと…ガタッ、なんだ…?見ると、やけに憔悴したジンが室内に戻ってきた。何だってこんな…ジンに近寄ろうとしたところで白い気が立上った。「やめて…、間違ってる…。」白い幻影…マリー!ローエルは目の前に浮かぶ気配が信じられず、茫然と立ち止まっていた。何だってこんなものが…その白い影が完全な人の姿を形どる。懐かしい姿…だがそれはすぐさま崩れて変わ
私が伽を努める事をローエルは絶対認めない。彼の力があれば、天帝ですら消すことが出来るかも知れなかった。その昔、天に選ばれし者。彼は、間違いなくレッドティアラを持っている。それは天界の異常を知らせる事態だった。ブルーティアラが巨大化していたのはそういう事だった。このまま…、私の軀にとどめておいてはいけないのだ。だが、それをシェラインに説明は出来ない。それに…天帝…ローエルが執拗にショウを狙うのはあの子に啓示があったから?レイ、あなたは何も分かって
魔の力と引き換えに、軀は黒覡に堕ちた。髪は黒く染まり、永遠の美貌…それでも、ローエル…彼は決してマリーを忘れなかった。決して…◇戴冠式だと言うのにロイは準備に入るどころか聖獣に乗ってあちこち飛び回っていた。姿を消したヨークを捜していた。『まったくあの子ったら、何もかも台無しだわ。』「マリーを失ったことが大きいのでしょう。」呟いた途端、ギロリと睨まれた。『どうしてあんなことになったの?邪魔だったけれど、死なせろとは言ってないわ。』「逃げ惑って…
乱暴に服がはぎ取ろうとする手から必死で逃れる。暴れても何をしても結局捕らえられてしまった。敵わない…「やめてっ!」『大人しくしろ、すぐに夢の気分を味あわせてやるから。』嫌!嫌!!ピカッ、ゴッゴーッ、外では暗雲が立ち込め雷が轟いていた。ピカッ、ゴロゴロ…ガブッ、『痛っ!』ヨークの手に噛みつき何とか逃げ出す。『コイツ…優しくしてやればいい気になりやがって。私に逆らえどうなるか、思い知らせてやるっ。』マリーは壁伝いに逃げようとしたが、すぐに
『マリー。』「ジン、一体?…。」『入るわ。…ああ、私が閉めるから大丈夫よ。』?なんだろう?違和感があった。彼女がすっかり安堵していたのとは異なり、私は緊張していた。何かが、危険だと私に警笛を鳴らしていた。「ありがとう…。」『さっき、ロイが来ていたわね。』「ええ…、忙しいのに来てくれたの。」『何で貴方は宮殿に行かないの?直接、殿下に招待されたんでしょ?』「…ジン。」『未来の天帝の意向に逆らうなんて不遜だと思わないの?』「不愉快な思いをさせた
目が覚めると辺りは真っ暗だった。カーテンを開けないと……?誰…?他人の考えが頭の中に直接流れ込んでくる。手元に温かい陽射しを感じたがエルザは以前として闇のなかにいた。体は他人の様に動き回り自分の自由にはならない。これは…誰かの意志の中にいるの?一体どうして…暗闇の中で部屋を整えて行くのが分かる。この体の持ち主が盲目だとわかった。!何かの気配を感じた。誰かがこっそり入ってきて、背後に回っている。「きゃっ、」女だ。悲鳴を聞いて、この体の持ち主が女
案の定、潤はすぐさま発熱した。苦しそうに唸っている。とりあえず、再び添い寝を試みるが、付焼刃だとレイにも解かったはずだ。『貴方にはガッカリです。』支度をしていると、ローエルが無遠慮に室内に入ってきた。『こんな事は意味がないとお分かりの筈です。』「…だったら、私に天帝の伽を…。」『ははは…馬鹿な事を、貴方は追放された身ですよ。立場をお忘れか?』「…。」男が何を言いたいのか理解できない。エルザは、無視することに決めた。チャンスがある限り諦めない。
とても気持ちが良いらしくサトはすぐに抱き付いてくる。もうショウですら躊躇するようになっていたから嬉しい。「ふっふっ、気持ちいい?」〔気持ちいい…優しくて、あたたかい光り…。〕エルザは膝に抱き付いてきたサトを優しく抱き込んでいた。サトはきっと間違いない。天帝にはお知らせするべきだろう。随分と迷ってしまったけれど、顔色が優れないシェラインを問い詰めて聞いてしまった。天帝と皇子が苦しんでいると…ジュンを助けられるのはサトだけだ。それで心が決まった。ロイやラ
神殿には古くなり閉ざされた棟が一つあった。それは閉鎖されているため手入れもなく誇りっぽい。ジュンは中に入ってみたことがあったが余りの汚さに途中で断念していた。閉鎖された棟の裏側も当然手入れがされず自然なまま草木が原生していた。一見荒れた様子だったが、それはそれで趣があった。神殿の外の村の様に小川が流れ縁には可愛らしい花が繁っていた。そんな名もない可愛らしい花を眺めるのが彼は好きだった。皇子は見た目が派手で行動的だったが、案外素朴なとこがあり静かに一人っきりで
「宮殿に仕える?私が?」『正確には皇子の音楽の先生だから皇子に仕えてもらうことになるわ。』ありがたい話だが当然神殿は出なくてはならない。親子が暮らしていくにはやはり神殿が暮らしやすかった。「親切は嬉しいけれど、神殿で働かせてもらえることになっているし、その方が助かるから…。」『…何を言っているの?ルウ?貴方まさか…。』「?」珍しく言いよどむ友達の顔をルウは不思議そうに見ていた。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇遣いの巫女の人選にはぬかりない。どの者も気が
足場の悪い急斜面にソレはあった。今は雪がないからいいが、積もると滑りやすく簡単にソレは見つけられそうにない。洞穴の入り口はとても狭く人が入れるとは到底思えなかった。だが、躰を入れてしまえば中には広い空間があった。それなりの人数が入れる。ジュイはルウとそのまま奥に進んで行った。一面に広がる白い世界。天然の鍾乳洞。灯を灯し直し進んで行きながら余りの美しさに二人ともため息が漏れていた。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ジンジンは全身に冷や汗が漏れ、顔色も悪い。長く
頬の柔らかい感触が手に残っていた。一方的なものでなく互いに求め合って…そう、大野さんも俺を求めていた。翔さんの事が好きかもしれないけど俺の事も…だから…待つよ。諦めようと思ったのは嘘じゃない。でも…あの時とは状況が違う。シャワーを済ませてビールのタブを開けた。爽やかな喉ごし。自棄になって飲んでいた時とは違う。幸せな未来の予感がある。◇『翔さんを好きなままで構わないよ。俺は…待ってる。智が俺を受け入れてくれるまで待つから…』気持ちが半分だとして
天界現代と同時期司教の一人に言われ大司教の部屋に荷物を届ける遣いの者が一人。その豪華な調度品に囲まれた室内に圧倒される。彼は気になっておくの部屋もこっそり覗いたが、その部屋は先ほどの煌びやかな広間とは異なり、本棚と絵画に囲まれた執務室だった。なぁんだ…!奥で物音がした気がした。だが、すぐに興味をなくしさっさと広間に戻る。下手な好奇心は死を招く。大司教のお陰でこうして神殿は崩れることなく無事でいられるのだ。大司教さまについて行けば間違いなどない。