ホモ・サピエンスの涙を観た。いつものロイ・アンダーソン調炸裂だが『さよなら、人類』のが尖っていた。作家は自分が思い付いたイメージを定着させたいと願い、絵・写真・文章・音楽などを使って何とかカタチにする。アンダーソンは、それを映画で行える稀有な人物だ。本作でも雨をふらせるためだけに、シートに1万5千点の穴を開け、地面に雨の跡を手書きした言う...どうかしている。しかも全33シーンワンシーンワンカット。一番笑ったのはワインを溢したウエイターが、持っていたナプキンで延々とテーブルを拭く下り。あと、精神