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一昨日発生した大阪北部地震が心配です。大学生の息子が1人で大阪北部に住んでいるので、部屋の中の耐震対策やら、非常用品のことやら、気になって仕方なく、LINE送りまくって飽きられてるかも。阪神大震災を、大阪で1人暮らしをしていた頃に経験した私としては、恐怖感が想像できます。大きな余震がないこと、皆さんが早く普通の生活に戻れることを祈ります。**さて、昨年末から書き始めていたルリユールに関する投稿がほったらかしになっていました。続けます。前回は花布を編み、背が平滑になる様下処理をし、革
製本家・中尾エイコ先生の教室展が今月、奈良で開かれます。一昨年に続いて、今年も作品を出展させていただきます。昨年5月に上海に来て以来は、先生の教室でレッスンを受けることは全くできませんでしたが、引っ越し前まで先生のレッスンを受けて制作した作品が昨年9月のフランスの国際コンクールで初受賞したので、今回お披露目していただくことにしました。作品展中、当人は行けませんが、お近くに行かれる方は是非お立ち寄りください。2016年の投稿でも書いている通り、会場となっている奈
女子会のときにMりんがプレゼントしてくれたパウンドケーキ春らしさ満載、桜のパウンドケーキでした。かわいい・・・さっそくいただきま〜す!しっとりしたパウンドケーキには小豆が使われていて、トッピングに桜の塩漬け。とても美味しくて、さすが歐林洞という感じでしたそして、この本が好きー!というのを覚えてくれてたMさん(そういえば2人とも同じイニシャルだわ)が、同じ作家さんの本を貸してくださいましたお二人のことを思いながら、楽しかった時間の余韻を味わ
久々にルリユール制作過程の続きです。前回の投稿から随分間が空いたので、ちょっと振り返り。本文に表紙の芯となるボール紙を綴じ付けたところまで行きました。次は、花布(はなぎれ)作りです。花布作りについての詳しい投稿はこちら。この↓紺と白のシマシマ部分が花布。市販本の場合、目が粗い布状の花布を貼ってあるだけですが、ルリユールの場合、バトネという細い芯に絹糸を巻き付けて形成します。少し編み物にも似た感じで「花布を編む」と表現します。今回は4色構成の花布。絹手縫い糸を使います。絹の光沢がルリユ
ルリユール工房ギャラリー展(池袋コミュニティカレッジ西武池袋本店別館9階)(カルチャーセンターですが、専門学校レベルを目指した「エコル・プログラム」の卒業制作展示です。2年間、2時間から2時間半の講座を週7回以上受講します。フランスベルギー流の「本格的製本」になります。工芸作品として、ガラスケースの中で展示されます)9階コミカレギャラリー3/14-3/2610:00-20:00日曜と最終日は18:00までhttp://www2.odn.ne.jp/reliure/生徒作品展
ご無沙汰しております。今頃で恐縮ですが、2018年最初の投稿です。今年もどうぞよろしくお願いします。今年は、少なくとも2冊は国際コンクール向けの本を作るつもりです。完成&出品は来年ですが、制作の大半は今年です。時間をうまく使わねば!さて、前回は天小口の装飾についてでした。次は出来上がった本文に表紙の芯材となる、ボール紙を綴じ付けます。ここがこの製本の最も特徴的な所。製本名にもなっています。表紙ボール(紙)を本文を綴じた糸で付けるから綴じ付け製本。フランス語ではパッセカルトンで
今回の投稿は年内最後となります。振り返ると、今年あまり製作が進まなかったなぁ~。来年こそはじっくりやります。さて前回は背の形成を終えたところでした。背に塗ったボンドが完全に乾いたら、次は小口の装飾です。小口には天、地、前小口の3方ありますが、天のみ装飾する、いずれも装飾する、いずれも装飾しない、の3パターンが主な仕上げ方です。今回は天のみ装飾しました。まずは天小口をやすりで削りツルツルにします。粗いやすりから始め、徐々に細かいやすりに変えていき、完全な平坦に仕上げます。
久々に製本の投稿です。最近ちょっと中国語レッスンに嫌気がさしてきて、そんな時は、より製本に意識を向けて気分転換。中国語のアクセント(四声)が覚えられなくて困ります。前回は本文の糸綴じの話でした。その糸綴じが終わった状態がこれ↓。折丁同士は糸で連結されているものの、固定はされていないので扱いは慎重にです。大きく動かしたりするとゆがんでしまいます。そこで、仮止め的に軽く背にボンドを塗ってから次の作業に進みます。次の工程で背を動かして丸くするのでガチガチに固定する訳ではありません。
今年作った記録ノートの反省をふまえ新しい(別の目的の)記録ノートを作成。今回は和風な感じ?今回は資料・・・というか、元のネットの記事とか、本ならそのページとか…を後になって探す時に、非常に時間がかかったりしたのでそこをプリントアウトするなり、コピーするなりしたものを入れておけるポケットをくっつけました。前までは要点だけ書いて「これで十分。わかるわかる。」…なんて思っていたのだけど…やっぱり、元の資料はあった方がいざ、必要になった時、便利かも・・・。と。ポ
早起きしてとっとと作りました。今回はしおり紐は2本。大事にしてたアンティークの帆布(トワル)を使用しました。背は別の、ドイツ装。トワル・・・・、厚手だったので結局、表紙も厚紙でハードに仕立てたのですがいずれもノリ(接着剤)を吸い込んでしまい乾くのに時間がかかりました・・・・。中のページも、いまだ、若干、気持ちふにゃふにゃ・・・・・・でも、仕上がりには満足!来年は良い年になるといいな~~~♪
少し間があきましたが、引き続きルリユール製作過程をご紹介したいと思います。前回も触れましたが、本の中身は、2002年の製本コンクール用のもの。当時のコンクールには使わなかったため長期保存し、2015年からの製作に使用。完成後、2017年のイギリスのコンクールへの出品を決めました。TheSocietyofBookbindingが隔年開催している、そのコンクールは本の指定がなく、自分で自由に選べるため、要項が出る前に作った作品でも、条件さえクリアしていれば提出できるという、ありが
私が製本をする上で一番力を入れて取り組みたいと思っているのは、革装の綴付け製本です。いわゆるルリユール。ルリユールはフランス語で、もともと広義では製本全般を意味しますが、現在では工芸的な製本のことを指すようです。ルリユールとは言えない、手軽に取り組める簡易製本も大好きですが、製本に興味を持ったのは、まずルリユール。その後、簡易な方もノートやアルバムなどの実用品を作るために、製作するようになりました。こちらは好きな紙や布をそのまま表紙に使えるので、また別の楽しさがあります。本来は簡
「ルリユール」村山早紀・作ポプラ社夏の間だけ風早の街で過ごすことになった少女瑠璃が、不思議な洋館に住む女性クラウディアに出会い本を作り、人の心を垣間見る物語。本を直したいと願ってやってくる人たちの事情は様々だけど、みんな誰かを想ってクラウディアさんのもとにやってきている。そんな心温まるお話なのは、村山さんだからこそなんだろうな。猫が出てくるのもいつも通り。いや、今作は猫みたいだけど猫じゃなかったけど。でも可愛いから許す(笑)瑠璃ちゃんの抱えるものはかなり重いものだったけど、家族や周
先日完成したコプティック製本のノート、早速使ってみました。表紙を開いた1ページ目はタイトルページ(扉)に。ここに手書きで味のある文字を書けるといいのだけど・・パソコンでプリントしたシートを貼り付け。手書き風のフォントで。次に完成写真。続いて、教えて頂いた花の名前、アレンジメントのポイントなどを書き留めています。こんな感じで1回分。これを1年分(12回分)収められるページ数にしています。より一層次回のレッスンが楽しみになりました。
コプティック製本の続きです。今回でやっと完成糸綴じの糸を用意。レザークラフト用の手縫い糸を使います。製本にも向いています。1m程×3本用意。蝋引きします。糸3本それぞれの両端に曲がった針を付けます。計6本の針を使用。隣り合う2カ所の綴じ穴に1本の糸を通します。画像は糸3本をそれぞれ通した状態。1つの綴じ穴に対して1本の針を使い6カ所同時進行で綴じて行くことになります。針1本だけで横から順に全体を綴じていく方法もありますが、私はこの方法が好き。
引き続きコプティック製本。早く、楽しみな糸綴じに取りかかりたいでもその前にちょっと面倒な穴あけ。まずは穴あけ用のガイドを作り、それを表紙にピッタリと合わせ、動かないよう重しを置いたり、和紙テープを貼ったりしてから、スクリューポンチでクルクル。グリグリかな。穴の数は表紙1枚につき6か所。この糸綴じでは偶数でないといけません。糸綴じの際に分かりますが、2か所ずつペアで綴じるからです。これがなかなか大変。硬いボール紙に紙を貼ってあるので貫通するには結構な力と根気が要ります。
国慶節&中秋節の9連休はのんびり過ごし、今日から製本restart。前回、マーブル紙をカットしたので、それをボール紙に貼り付けます。ちょっと刷毛が大き過ぎ。小さめは日本に置いてきたみたい。買わないと。適切な道具を使うのは大事なこと。アップ。この時点で嬉しい。マーブル紙を貼った後は、裏面の段差埋め。段差の部分にマーブル紙と同等の厚みの画用紙を貼っています。できるだけぴったりサイズ。この作業は市販品では省略されています。段差が出来ていますよね。その後、見返し貼り。小紋柄の紙を使いまし
久々の更新。こちらは新年度が始まりました。・・・と言う事は、あっという間にクリスマスなんだろな(笑)で、まぁ、いろいろ不要な紙類書類を整理整頓しておりまして何年も・・・かれこれ10年くらい?(笑)にわたって溜めに溜めた使いかけのノート📖📖📖の山に気が付きました(笑)半分とか1/3くらい書き込んで終わってるノート。それを全部切り取り・・・切りそろえて、穴をあけ、厚紙で挟んで・・・紐で簡単に閉じて再びノートにしました。ほんとははじめ
こんにちは。梅雨明けし湿度が低くなり嬉しいこの頃。でも暑さは激しくなってきましたよ。今年の5月に完成し、発送した作品が、フランスの製本国際コンクールで受賞しました!嬉しいこのコンクールで受賞するのが一つの目標だったから。2017:L'Artd'êtregrand-père↑このページの中から私の作品を探し出さないといけないので、スクリーンショットを貼っときますね。2年に一度開かれている国際コンクールで、今回3度目の出品でした。詳しくはこちら↓に書いてい
「ルリユールおじさん」いせひでこ(講談社)P56痛んだ本を治し、「もう一度つなげる」という意味の通り、新たな命を授けてくれるルリユールおじさん。みんなが寝静まった夜のパリに灯る工房の明かりは、小さい頃に読んだ小人の靴屋の魔法がかけられた特別な窓のようで、胸がいっぱいになる。おじさんとソフィーを繋いだあの大切な一冊の本のように、いつか皮でなくとも、塩ビに箔押しで、ルリユールおじさんの愛蔵版の本を刊行してほしいな。何もかもが移ろいやすい世の中で、変わらないこんな温
先日、京都で買ってきた革抜きポンチ。必要な種類を揃えられなかったため中尾エイコ先生に相談しました。先生も大きいサイズは数多くお持ちでなく、持っている分も切れ味が悪いとのこと。大阪の難波エリアにあるレザークラフトショップ「フェニックス」ならあるかも、と教えて頂きました。そのお店、レザークラフトで検索すると必ずヒットするようなお店で、私も何度か道具やレザーについて調べたことはあります。でも製本専門のお店ではないので買ったことはありませんでした。今回よく見ると、革抜きポ
何せ前回、3ヶ月分のを作ったのでしばらく、作らなくても良いわけよ(笑)でも、いろいろ改善点……というか不要な記録は省くことにしてこれまで見開き(2頁)で1日分だったのを1日1頁に項目を編集し直しました。今回もトワル・ド・ジュイでドイツ装という、背と表紙が別の仕立て。本当は初め背を合皮で作ろうとしたのだけれど合皮がぶ厚すぎたのと接着剤が合うのが無かったのとで断念背を白いので作り直しました。厚みと言えば表紙を包んでるトワルもぶ厚くて見返しにひびきまくってて………表紙の
続いての新しい講座!ベリーダンスエクササイズベリーダンスって激しい動きのダンスを想像しませんか?くれよんスタッフもそう思っていましたもちろんプロの方のダンスショーなどはとても激しく情熱的なダンスもあります(╹◡╹)♡が今回から始まるエクササイズはベリーダンスの中でもゆっくりな動作を中心にし初心者でも始めやすく、インナーマッスルを鍛えることで代謝が上がります^^楽しく体を動かして日頃の運動不足を解消しませんか?心と体をリフレッシュ!!先生が目指しているレッスン内容おたのしみ
先日搬入をしてきた作品展が、3月7日から始まっています。その第一日目は受付&監視の当番でしたので行ってきました。会場はこんな感じです。入ってすぐに手工芸品。そして、書と続き、奥には、写真や絵など。皆さん力作ばかりです。趣味の作品と言っても、長年製作し続けてこられた方が多いように見受けました。こんな繊細な仕事をあんなにご高齢の方が?とびっくりする作品もあり、私もまだまだだな、と改めて思いました。私の作品二点はこちらです2年ほど前に完成した宮沢賢治の「風の又三郎」。山羊革の
クリスマス・イブに「コンビニたそがれ堂祝福の庭」を再読しました。もううちにはサンタさんこないけれど、なんか、幸せな満ち足りた気分で眠りにつくことができました。いつの間にか、村山早紀さんの本がこんなに集まってしまったけれど(私本です)、実は最初に買ったのは「ルリユール」で今年の3月なんです。9ヶ月しか経ってない(^O^)TSUTAYA寝屋川駅前店で「サイン本」というのを見て、村山先生って、児童書だけじゃなかったんだーと思いました。どこの小学校でも、「シェーラ
ようやく秋らしくなってきた頃ステキな絵本に出会いました。『ルリユールおじさん』ルリユールとは、フランス語で「製本」のこと。劣化した書物の綴じ直しや装丁を施す職人のことを指します。パリを舞台にこの物語はルリユールのおじさんと大切にしていた植物図鑑がこわれてしまった少女ソフィーが一冊の本を介して心を通わせる物語です。本が新しく生まれ変わっていく様子手仕事に息づく美しさがいせひでこさんの淡い水彩画で描かれその世界に引き込まれていきます。“わたしも、
室生犀星から本の装丁に金魚の魚拓を使いたいと請われた作者問題は魚拓にする金魚をどこから手に入れるのか……第一章の「炎の金魚」から本作りの世界に引き込まれます室生犀星が魚拓を頼んだ小説は『蜜のあわれ』最近、二階堂ふみ主演で映画化されていますねhttp://mitsunoaware.comその顛末を画いた「炎の金魚」も少し前に映像化されているのです(火の魚)どちらも見てみたい美しい書物(大人の本棚)2,808円Amazon蜜のあわれ0円Amazon
ルリユールとは、「特別な一冊だけのために装丁する手工芸的芸術」のこと。製本職人・ルリユールはパリでも今は一握りしかいないそうです。パリの街角の製本職人・ルリユールの老人に、熱い思いをこめて絵筆を活かし、芸術的でしゃれた画集が完成しました。いせさんの力作です。お話は本を大切にする女の子と、女の子の壊れた本を心をこめて修繕するルリユールおじさんの暖かい心の交流を描いたもの。絵画が素晴らしくて何度も何度も感嘆のため息がこぼれました。女の子にくっついてお話の世界をを楽しみました。パリの街角に、自分