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大事なものをもう一度つなげる:「ルリユールおじさん」作:いせひでこ出版社:論理社ルリユール(Relieur)とは、主にフランスで製本・装幀を手作業で行う職人を指す言葉で、その工程自体もルリユールと呼ぶことがあります。中をめくるとフランスの街中の風景が、見開きで描かれている。どのページをめくっても、いせ氏の優しい筆使いに魅了される絵本です。彼女自身が言うには、「手仕事を通して、つながりや絆を描こうとしていた」「本が大好きってことを描こうとしていた」とのこと。『ルリユ
ルリユール(relieur)とはフランス語でもう一度(糸で)綴じる…という意味なのですが、crystal-verry*では昔から想い入れのあるジュエリー、大切な人から贈られたジュエリーを持ち主さまの『今』のエネルギーに合ったデザインで作り直すことを『ルリユール』と呼んでいます。それはオーナーのただのリフォーム…という言葉で言い表せないこだわりから来ているのだと思います。このリングは私の想い入れのあるリングをオーナーにお任せしたもの💍しまいこんでいたリングが陽の目を見ることになりました✨こ
おはようございますhon-no-shuhennahokoです。ノート作成や時々絵を描いたり本を綴じ直したりしています***************************************皆様雪は大丈夫ですか?すっかりテレビを見ない生活になっているワタシですが、(ネットはバリバリ見ます笑)大切な情報はしっかり受信しておかないとですよね***************************************先日のワタシ
こんにちはhon-no-shuhennahokoです。ノート作成や時々絵を描いたり本を綴じ直したりしています。***************************************モノが好きで今までたくさん、たくさーん持ってきました。まさにモノに恋するタイプ購入する時や、いただく時にもずっと使えるかな持ち続けられるかな持ち続けると味が出てくるものかなが私の中の判断基準になっています。
美しいものなんでこんなにきれいなのか綺麗に見えるのか美のことを学びたいとある時思いました。美しさってたくさんあって人によって感覚や価値観は違う。それぞれの感覚を大切に思うし人の感覚も大切にするでも、たいせつなのは自分の感覚を信じること今の自分が大切にしていることをもっと太くしたいと思いがさらに強くなりました。それには自分だけで完結するのではなく
おはようございますhonnoshu-henです時々ノートを作ったり時々絵を描いたり本を作り直したりしています。なんで本を作り直すの?よく聞かれます。わたしの場合ですが、新しい本で今本屋さんで販売されている多くの場合は、費用の問題とかさまざまな理由で紙の質や表紙のデザイン、装丁方法が決められているのだと思われますが、読者として、この本はわたしにとって特別な本だ!と感じ、大切にしたい!この装丁ではなく自分が考える、感じたことを取り入れた装丁に
私たちは他の国の人よりも多くの濃淡を見分けることができると聞いたことがありませんか?昔の方達は自然に対しての敬意がとてもとてもあったので踏み込む前にしっかり見つめて目や耳を凝らし木や山々川の流れをじっと見つめてきたからではないかと私は思っています。この国に住む人として無くさないでいきたい
原田マハ・著『デトロイト美術館の奇跡』(新潮文庫,2020年1月発行)の中で描かれているポール・セザンヌ夫人オルタンスの話の続きである。彼女の名前のオルタンスは,フランス語の「あじさい(l’hortansia,男性名詞)」に由来するそうだ。南仏のエクス=アン=プロヴァンス出身のセザンヌは画家を志してパリに出たが,そこでルリユーズの仕事をしていた18歳のオルタンスと知り合って同棲し,ひとり息子のポールをもうけた。しかし売れない画家だったセザンヌの生活費は銀行家である父からの仕送りで賄われてい
「神戸ニニンガ日誌」(第2,729号)○装幀家の菊地信義が亡くなった。大学を卒業した私はその頃に菊地の名前と装幀家という職業を知る。○古井由吉『槿(あさがお)』(福武書店)の函には、妙心寺天球院の狩野山雪「籬に草花図」が絶妙に配置されている。訃報では、澁澤龍彦の『高丘親王航海記』や俵万智の『サラダ記念日』(河出書房新社)が代表作とされている。○生涯で約2万冊を手掛けた。水戸部功との対談では「紙と文字が勝負」と言う。本は「遠くから見たときと触れたときの感覚に差が生まれ」るので風合
【ルリユール】著者:村山早紀出版社:ポプラ社ISBN:9784591136218発売日:2013年10月11日【作品紹介】クラウディアは腕のよいルリユール(製本)職人。ある日、彼女のもとに少女が弟子入りすることになり…。魔法のような手技を持つ製本職人と弟子の少女がくりひろげる、本を愛するひとの美しく不思議な物語。(honto/商品説明から引用)【感想】ファンタジーも入っていたし、ちゃんとリアルな日常も混ざっていました。おばあちゃんにも親近感が湧きましたし、姉妹の仲
ルリユールこれですぐピンと来られる方は、習われている方かいせひでこさんの絵本『ルリユールおじさん』を読んだことがある方でしょうか超ざっくり簡単に言えば主にフランスベルギーなどでされている、製本や装丁工程のことです。私は習いはじめてかれこれ10年以上。これまたゆるーくのんびりなのでギュッと集中してる人から見れば驚きのスローペースかと思います。はじめたのは、『紙の温度』という紙のお店で紹介されていたのがきっかけ。みてすぐ『これやりたい、習いたい!!』『
コロナ対策の一環として、個室入院で白内障手術に臨んだ今回。『無駄に豪華』無駄に豪華な個室本日、白内障の手術のために入院いたしました本来なら日帰りで出来る手術ですがあれこれややこしい私は念のため入院手術になりましてでも、時はコロナあ…ameblo.jpお荷物はこちらの棚をお使いくださいねなぁんて言われましたけど。1泊2日の入院で、それほどの荷物がある訳でもなく。こんな立派な棚、いったいどうやって使えばいいの??ということで、結局こちらに置
k先生から思いがけず素敵なプレゼントをレスパイト入院中にいただいた早く手に取ることを楽しみに退院がますます待ち遠しくなってきたルリユールおじさんという絵本をいただいた自分が絵本をプレゼントするときに絵本から自分なりに感じたメッセージを絵本プレゼントを通して伝えたいと思う絵本をいただいたときは逆にそんなことを手繰り寄せていくのが楽しい立ち止まる魅力的な言葉やフレーズにあふれていたストーリーの良さ登場人物の思いや思いの交錯など重厚な読み応え本の完成に向けて大切なメッセージが織
2021年4月24日昼暖かくても夜はまだまだ冷えますね。先日読み終えた本。村山早紀先生の『ルリユール』こちらも『百貨の魔法』、『桜風堂ものがたり』の風早町繰り広げられる素敵な物語。『ルリユール』という不思議なタイトルに惹かれ手に取った本。『ルリユール』とは本の修復をされる職人さん。素敵なお仕事だと思う。大好きな本ほど、大切にしていても何度も読み返すうちに傷んできてしまう。それが悲しいから、気に入った本は読む用と保管用で2冊持っているのもあったりします。でも、ほぼその本が好きそ
清水眞砂子さんの「大人になるっておもしろい?」第七信の絵本は格別です。少し前に「わきまえる」ということがニュースになっていましたのでより興味深く清水眞砂子さんの言葉を読みました。からまっていたことがほどけて心地いいです。私の育った環境も黙って従うことを強く求められ疑問に思うことや自分の気持ちを言葉にすることもよろしくないこと、とされています。よく見つめてみたら自分で立ち止まって考えることじっくり考えることを嫌うのです。もっ
さてカッターのことの話のはずが、観念的、アートより(?)方向に転がって、自分でもちょっとびっくりしました。ここからは、実際にカッターをどう使っていったのか、という話になります。と言いつつも、なぜ自分にここまでカッターが必要なのか、というのを書かなければ始まりません。手工製本の話です。美大院卒後2〜3年勤めた小さい出版社をやめて、手工製本工房の見習いになる、ということがあって、そのことが、今の私の大半を形成しています。ちょっと長くなってしまいますが、それを書きます。この、
昨日の光村の作家インタビューで、「ルリユールおじさん」のこともたくさん登場していますね。「ルリユールおじさん」ルリユールおじさん(講談社の創作絵本)[いせひでこ]楽天市場1,760円私は「ルリユール」ということばをこの絵本で知りました。そんな方も多いのでは?最初この絵本を見た時には、おじさんの名前だと思ってました。けんたおじさん、とかそんな感じ。伊勢さんのインタビューで、その職人に取材していいよ、と認められたくだんのところは、なんだかドキドキします。
【ルリユール】著者:村山早紀出版社:ポプラ社ISBN:9784591149362頁数:399頁<作品紹介>風早の街でひと夏を過ごすことになった少女・瑠璃は、夢に導かれて訪れた洋館でクラウディアという謎めいた女性と出会う。彼女は本の修復や造本をするルリユール職人、どんなに傷んだ本でも元通りにできるという。ぼろぼろになった依頼人の本を、魔法のような手わざで綴じなおすクラウディア。あるいはそれは本当に魔法なのか。その手伝いをするうちに、瑠璃のなかに秘められていた悲しみも修復されて
《「ルリユール」ということばには「もう一度つなげる」という意味もあるんだよ》《本には大事な知識や物語や人生や歴史がいっぱいつまっている。それらをわすれないように、未来にむかって伝えていくのがルリユールの仕事なんだ》...☆『ルリユールおじさん』(いせひでこ作理論社)『ルリユールおじさん』(理論社)のカバーを外すと、青字に白のスケッチ絵が出てきます。あらゆる本を蘇らせ、命をつなぐ仕事…ルリユールの頼もしい手。父の跡を継いだルリユールおじさん。《わたしも魔法の手をもてただ
単行本『ルリユール』村山早紀(著)ポプラ社(出版)古本ルリユールとは、まだ本が貴重品だった頃のヨーロッパで、糸で仮綴じされただけの本や折りたたまれただけの未綴じ本を購入した人の依頼を受けて、オーダーメードで表紙を付けたり、古くなった本を新しく装幀し直したりするお仕事だったそうです。本好さんならば、とても気になるタイトルですね。風景が何処か昭和な描写なので、ノスタルジックな世界にも感じます。内容は、メルヘンぽく
車輪新調の曳山披露射水・海老江まつり富山新聞西町の曳山は1841(天保12)年に再建されたとされ、1844(天保15)年の中町、1857(安政4)年の東町より古い。現在の蔵...「ナギサさん」演じた大森南朋も…意外な二世芸能人5選livedoor父は、白塗りの演劇集団を率いる舞踏家で俳優の麿赤兒(まろ・あかじ、77)。ハリウッド映画『キル・ビル』(2003年)やNHK大河ドラマ『...『のだめ』はなぜ超名作になった?14年前、玉木宏が見せつけた“上野樹里を輝かせる演技
ルリユール(ポプラ文庫ピュアフル)Amazon(アマゾン)135〜3,294円ルリユールといえば、こっちだけど↓ルリユールおじさん(講談社の創作絵本)Amazon(アマゾン)726〜4,606円ちょっとだけ出てきた。どんな本でも新品同様に直してくれるルリユールがあると聞いた主人公。叔母の一周忌のため祖母の住む島にやってきた彼女は、不思議な洋館に7匹の黒猫と共に住む真っ赤な髪の女性に出会う。修復不可能と思われた本を、驚くべき早さと完成度で仕上げる彼女に弟子入りする。みたいな
こんにちは!鹿児島で夕日の見えるサロン「ミラクル・ハート」の占い師カラーアナリストりーちゃんこと片田梨恵です。いよいよ、製本作業です。無心になれるので、好きです私の自己紹介はこちら♡命名ルリユール(手製本)への道!その③まずは、糸でかがるようの穴をあけます。そして、それを一枚一枚綴っていきます。糸を使用してかがりますが、ここできっちりかがってしまうとのり付けしたときに、色が縮んでしまう
こんにちは!鹿児島で夕日の見えるサロン「ミラクル・ハート」の占い師カラーアナリストりーちゃんこと片田梨恵です。その①で、ご紹介した紙の専門店「竹尾」さんは、紙の展覧会を時々都内で開いていらっしゃいますなかなかいけませんが、一度行ってみたいと思ってます。私の自己紹介はこちら♡ルリユール(手製本)完成への道!その②A4の紙が4ページになるように原稿を作成して試しプリントしてから
プララポルテ製本の続きです。表紙の装飾が終わったので、次は表紙と本体との合体です。くるみ製本の場合は、表紙と背表紙が一体となった物を本体(本文)と合体させますが、プララポルテは本文と背表紙のみを先に合体させ、その次に表表紙と裏表紙をそれぞれ貼り付けます。そこが大きな違い。上の画像でグレーの背革が付いていますが、そこに表表紙と裏表紙を貼るため、接着しやすい様、接着面を削っています。それから貼り付け。合体させた後、重しを置いて定着させます。上に置いている重しは全て、使用済みの篆刻!保管に困
この投稿をInstagramで見るロングステッチのアルバムを作りました。4月から連続講座をする予定で、その中で作る物の一つです。試作してみました。左側の表紙には中国のタオバオで買ったアメリカンビンテージ布(左)、右側は母が若い頃に買い求めた布、つまりジャパニーズビンテージ布?(右)を使っています。ThefabricofleftoneisAmericanvintagefabricthatIboughtinChina,thefabricofrightone
プララポルテ製本の続きです。花布が編み終わったので、次は背の補正。背のデコボコを無くし、スムースにします。この作業の前、日本へ一時帰国した際に、使用する革の漉きをしておきました。皮漉き所に材料と寸法指示書を一緒に郵送して、いつもお願いしています。自分ではできませんので。こんな感じ↓赤い革とグレーの革。漉いてもらった背革を処理して背紙を張り、本文の背に貼り付け。こちらは漉いてもらった、表紙用の赤い革。仕上げ削りや角のカットなどは自分で。その赤い革をボール紙に貼り、装飾。この時
プララポルテ製本の続きです。本文を糸綴じするための綴じ穴を開けます。本の背にノコギリで切り込みを入れると、その部分が穴になります。削りすぎに注意。そして糸綴じ。綿テープを支持体としてリンクステッチをします。その後、背の丸み出しをして、丸背にします。この後、天小口をキレイに。色を塗ったり、スプレー掛けしたり、金箔貼ったり色々な方法がありますが、今回は削るだけ。と言っても、ちゃんとロウを塗って磨いてピカピカにはします。それから、楽しい花布編み。手芸屋さんで売ってる絹手縫い糸を使って
年末の投稿でお披露目した革製本の作品について、簡単に制作過程を紹介したいと思います。この作品はイギリスのコンクール用に作ったため、制作中は公開できませんでした。コンクール出品の条件として未発表の物と規定がある場合がほとんどなのです。なので、実際作っていたのは、一年ほど前です。製本のスタイルはプララポルテ製本。本の中身は夏目漱石作吾輩は猫であるの英語版。この辺りの説明については、以前の投稿をご覧くださいね。前回、書き忘れましたが、この本は九ポ堂さんから購入しました。製本用の仮綴じ本は日本で