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みかん箱の中には夢が詰まっている。時には選挙演説の演台代わりにもなり、ジャイアンのリサイタルの舞台にもなっているあの頑丈なプラスチックのみかん箱である。古本屋さんの本棚が一杯で並べられれず、今か今かとその順番を待っている数々の名品が潜んでいるとされるのもみかん箱である。私は、最近ある隅に置かれた一箱に注目しており、そこで先般もシュミッツの「テルジーの冒険」を発見している。『【蒐集】遡行の本好き|帰ってきた!みかん箱の中からトップレア⁉シュミッツのSF小説』好きな本のことにつ
ツイッター単文をまとめ、改行、若干の修正創元推理・SF文庫の今年の復刊をみていたらガストン・ルルーの恐怖夜話…自分はだいぶ前に古本で入手していたけれど、何となく復刊はないだろうなと思っていたから驚いた。そして気になっていたリチャード・マシスン氏の「奇跡の輝き」の復刊!次に入手予定だけどちらっと解説を読んでいたら付記で今回の版では以前のものでは欠落していた部分をきちんと入れたに、そういった部分をきちんと書いていて好感を抱くと同時に、版を改めた際に訳文を見直すこともあると色々と読んで
私はホラー映画が大好きで、特にお化け屋敷や悪霊に憑依されるなど、悪魔的なものが出てくる映画が大好きです。たとえそれが凡作になったとしても、私はそれを乗り越えることができず、いつも観てしまうのです。この小説もそう。あらすじを読んで、興味をそそられました。かつて狂人と黒魔術師が住んでいた悪い家に、超常現象の研究者グループが派遣され、瀕死の大富豪に雇われて、彼を苦しめていた「死後に人生はあるのか?」超能力者、科学者とその妻、そして以前地獄の家に行ったことがあり、その実験の後ただ一人生
<マシスン、里見弴、倉田百三>1331「縮みゆく人間」リチャード・マシスン長編吉田誠一:訳早川文庫黒いクモは執拗に追ってきた。その目は毒気を帯びた光を放っている。顔を恐怖に歪めて男は逃げた。一匹のクモも、彼にとっては巨大な怪物だった!スコットの体は、一年半前から突然縮みはじめた。一日に7分の1インチずつ確実に。現代医学の粋を持ってさえ、なすすべはなかった。そのうちに、妻よりもわが子よりも小さく……遂には昆虫なみの大きさに!
リチャード・マシスン著の短編集「運命のボタン」を読み終えました。SF、ホラーテイストの作品13編を収録した短編集です。リチャード・マシスンという人はこの辺りのジャンルでは有名な作家さんであり、映像化された作品も多いようです。スピルバーグ監督の初期の作品「激突!」、ウィル・スミス氏主演のバンパイアホラー「アイ・アム・レジェンド」などです。この短編集に収録されているなかにも映像化されたものがあります。「運命のボタン」キャメロン・ディアズさん主演のミステリー。「四角い墓場」ヒュー・ジャ
思いついたらドラマ日和11~あおりトラックとタイマン~本編の前に我が家のプチネタ。今日のお題は「ももた、コタツでぐっすり」。妻の膝の上で、好きなキリンのかみかみと一緒にねんねです。普段ならカメラを向けるとすぐ目を開けるんですが、こんときはくたびれてたのかぐっすりこでした。絶対安眠モードですこのあと、目を開けました閑話休題。今回レビューするのはテレビ映画「激突!」。サブタイトルにあるように、あおりトラックとタイマ
吸血鬼は夜恋をする:SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)1,100〜6,335円吸血鬼は夜恋をするウィリアム・テン★★★★☆吸血鬼と人間の恋ってたいていうまくいかないのに、これは合理的な解決法でハッピーエンドというのがいいですね。こんな人が義父だったら、奥さん心強すぎるだろっていう。不滅の家系マイクル・シャーラ★★★☆☆顧客の先祖を辿っていく家系調査の会社を立ち上げ財をなした主人公が、自分の家系を辿っていく
吸血鬼は夜恋をする:SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)1,100〜6,335円ジュリエットクロード・F・シュニス★★★★☆女性版ナイト2000(『ナイトライダー』)って感じかな。ジュリエット、セクシーですね。せつなくてしんみり大人のストーリーでいいんですけど、自発的に事故を起こしちゃう車って製品としてはあかんやろと冷静な部分で考えてしまう。くたばりぞこないアルフレッド・ベスター★★☆☆☆最後が妙にパワフル
吸血鬼は夜恋をする:SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)1,100〜6,335円白絹のドレスリチャード・マシスン(過去記事にてレビュー済みなので省略)バーニイウィル・スタントン★★★★☆『アルジャーノンに花束を』みたいな内容ですね。最後の日付が急展開すぎてしばらく考えたんですが、これって最後の日記を書いたのはバーニイってことでいいのでしょうか?地下室のなかディヴィッド・H・ケラー★★★★☆この
吸血鬼は夜恋をする:SF&ファンタジイ・ショートショート傑作選(創元SF文庫)Amazon(アマゾン)553〜6,335円びんの中の恋人ロン・ウェッブ(過去記事にてレビュー済みなので省略)死線リチャード・マシスン(「一年のいのち」過去記事にてレビュー済みなので省略)レミングとの対話ジェイムズ・サーバー★★★☆☆登山中の主人公が突然レミングと会話をし出すというシュールな作品。最後のセリフの痛烈な皮肉。お墓の引越しレイ・ブラッド
図書館で借りて来たシャーリー・ジャクスン本📚読了https://ameblo.jp/yukkie-lovelove/entry-12792626508.html『本の買取価格が安すぎる問題』最近、アマプラの映画も見尽くした感あってあんまり観たい映画がないので必然的に、本を読む時間が増える📖今日この頃まぁまぁ読むスピードが早いので毎回、新刊本買っ…ameblo.jpずっとお城で暮らしてるタイトルからもわかるように童話風な語り口でメルヘンちっくに物語は続いていくんだけど内容は悪意
本あるいは古本の魅力に取り憑かれて、早6年経とうとしている。厳密に云うと、十代終わり頃の江戸川乱歩、横溝正史の小説の蒐集時期や、二十代後半〜三十代序盤頃に再び小説への関心が高まってきた時期もあるのだが、今は手放してしまっているので、ものの数に入れないでおく。このおよそ6年で、随分蒐集する本の趣向も変わってきて、現在は時代を逆行するかのごとく古い時代の小説ばかり集めている気がする。以前「激突!」の通読を述べたことのある作者、リチャード・マシスンも、最近では読む人も少ないだろう。『
★注意!!!作品の内容に触れています★火星年代記(1979)パート1:TheExpeditions1976年7月、NASAの無人探査機バイキング1号が火星に着陸、荒れ果てた広大な大地以外は発見出来なかったが、着陸地点から数マイル先の探査カメラには映らない場所に火星人の居住地があったのだ。1999年1月、火星への移民が可能かどうかをを探索し地球の植民地化を目指すNASAとNATOの共同で進められるゼウス・プロジェクトによる最初の有人宇宙船「ゼウスI」が打ち上げられた。「ゼ
来年に定年を迎えます。幸いに勤務先では再雇用制度があり嘱託として続けることになると思いますが、35年続けてきた今の仕事以外に何かないのかなと少しモヤモヤ思いながら・・最近は、高校・大学時代に読んで、いつか読み返したいと思っていた以下の小説を、40年ぶりに読み返しました。■ジャック・ヒギンズ『ヴァルハラ最終指令』『脱出航路』『死にゆく者への祈り』『裁きの日』『地獄島の要塞』4月に友人から映画『ヒトラー最期の12日間』を薦められて観たらマルチン・ボルマンが登場していて『ヴァルハラ・・
「深夜の逃亡者」著者リチャード・マシスン★★★☆☆(個人評価★多めならおすすめ)元ピアニストのヴィンスは深夜精神病棟を抜け出した。自分の恋人ルースを奪った男を殺し、ルースを取り戻すために。そして深夜、マンションの一室に関係者がそろった時、ヴィンスの願いは叶うのか。。。。深夜の逃亡者(扶桑社ミステリーマ26-2)Amazon(アマゾン)503〜17,008円ストーカーのお話です。自分の都合のいいように話を捻じ曲げ信じ込んでしまう。怖いねぇ。これ
「アイ・アム・レジェンド」著者リチャード・マシスン★★★★☆(個人評価★多めならおすすめ)地球に吸血鬼ウィルスが蔓延し人類最後の男となってしまったネヴィル。自宅を要塞とし立てこもりながら吸血鬼を相手に戦う孤独な日々。奴らは昼間は出歩けないため、昼間に町へ調達に出かけるネヴィルだったが、誰ひとり生きた人間には出会わない。ところがある日一人の女性が命からがら逃げてきて…。アイ・アム・レジェンド(ハヤカワ文庫NV)Amazon(アマゾン)1〜4,200円「地球最後
★★★90分アメリカ邦題:激突!原作:リチャード・マシスン(RichardMatheson)の同名小説監督:スティーヴン・スピルバーグ出演:デニス・ウィーバー、トレーラー「ベニスに死す」が退屈極まりない映画だったからというわけではないが、気分転換にスピルバーグの映画を見ることにした。こちらは全編、スリルの満ちた映画だった。のんびり走ってゆくタンクローリーを追い越したセールスマンが、このタンクローリーに追い掛け回されるというストーリー。タンクローリーの運転手
<マシスン、山崎豊子、安藤鶴夫>1006.「激突!」リチャード・マシスン短編集小鷹信光:訳早川文庫収録作品1.激突!2.狂った部屋3.屠殺者スローターの家4.蒸発5.不吉な結婚式白昼のハイウェイを走行中の車に、突然、意味もなく襲いかかってきた大型トレーラー・トラック!理不尽な殺意に追いつめられていく平凡な男の恐怖を描いた「激突!」をはじめ、家具が人間に反抗しはじめる狂気の世界を描いた「狂った部屋」など、恐怖小説の巨匠の異色五短篇を
うん十年ぶりかでスピルバーグの出世作『激突!』を観た。やはり、面白い。これ以上ないくらいシンプルな映画ではあるのだけれど、それをここまで面白く見せるというのは、スピルバーグの演出力のたまものなのだろう。記憶の中では、ただひたすらデニス・ウィーバーの運転する車がタンクローリーに襲われるだけのめちゃくちゃシンプルな映画だったのだけれど、久しぶりに見返してみると、基本的にその通りではあるのだけれど、ロードサイドの食堂とか、蛇やトカゲを飼っているガソリンスタンドとか、立ち往生しているスクールバスとか
イベントごとの商品紹介してます。見に来てね「アイ・アム・レジェンド」2007年アメリカ映画★★★★☆(個人評価★多めならおすすめ)監督フランシス・ローレンス出演者ウィル・スミスアリシー・ブラガダッシュ・ミホク地球にウイルスが蔓延し、感染者は光を恐れ凶暴になり人間をエサとする。感染源であるNYでただ一人生き残ったネビル。彼はウイルスに免疫があり、自宅に篭城しペットの犬と暮らしている。そして日々、ウイルス根絶のため研究にも励む。アイ・アム・レジェンド
最近読んだ本です。「不思議の森のアリス」リチャード・マシスン論創社全く知らない作者でしたが、ちょっと不気味な短編が集まった本でした。なかなか面白かった。不思議の森のアリス(ダーク・ファンタジー・コレクション2)Amazon(アマゾン)1,750〜6,380円
「激突!」(1971)タンクローリーが平凡な男を襲う古典的名作をU-NEXTで久々に観ました。監督は若き日のスティーブン・スピルバーグ。予告編はコチラ。しがない中年のセールスマンのデヴィッド(デニス・ウィーバー)。朝からハイウェイを飛ばして取引先との商談に向かいます。途中でチンタラ走るタンクローリーがいたので、何の気なしに追い越したところ、運転手が機嫌を損ねたようで、この後ずっと付きまとわれます。追い抜いても、先に行かせても、途中のカフェで休憩して時間を稼いでも、デヴィッド
「死んだら飛べる」編:スティーヴン・キング、ベン・ヴィンセント著:リチャード・マシスン、アーサー・コナン・ドイル、ジョー・ヒル、ロアルド・ダール、レイ・ブラッドベリ~など17名「飛行機(飛行)絡み」の作品で組まれた「飛行機・アンソロジー」で、全17著者・作品。うちひとつは編者S・キングの「書き下ろし」作品です。「ジャンル」はサスペンス、怪奇譚、戦争、SF、ミステリーと幅広いラインナ
原題:BornofManandWoman邦題:男と女から生まれて著者:リチャード・マシスン/翻訳:仁賀克雄出版社:論創社『ダーク・ファンタジー・コレクション2不思議の森のアリス』からの一編「男と女から生まれて」マシスンのデビュー作、最初の短い作品ですが怖さは十分・・・面白くよめます。まるで、H.P.ラヴクラフトの「アウトサイダー」の様な怖さです。ある夫婦の間に生まれた男の子(作品では"ぼく"となっているので性別は男の子?)なぜか人の前に出してくれない、
『ダーク・ファンタジー・コレクション2不思議の森のアリス』論創社/リチャード・マシスン作/仁賀克雄訳から一編「男と女から生まれて」マシスンのデビュー作、最初の短い作品ですが怖さは十分・・・面白くよめます。まるで、H.P.ラヴクラフトの「アウトサイダー」の様な怖さです。
SomewhereinTime1980年公開のアメリカ映画です。主演はクリストファー・リーブ(スーパーマン)とジェーン・シーモア(007死ぬのは奴らだ)、監督はヤノット・シュワルツでした。タイムトラベルを絡めた恋愛ものですが、サウンドトラック(ジョン・バリー作曲)と情景が素晴らしい作品です。ダイジェスト版を見ていてなんだか嵌ってしまいました。ああ、切ない。WhatwouldIsaytohim...ifhewerereallyhere?"Forgiveme."
母校で初演を迎えていた新進の劇作家リチャードのもとへ現れた老婦人は、金時計を手渡すと“帰ってきて”という言葉を残し去っていく。数年後、再び母校を訪れたリチャードはその町のホテルで一枚の肖像画に心を奪われる。そこに描かれた美女エリーズは、かつての老婦人の若き日の姿だった。日増しに膨れ上がる“彼女”への想いに苦しむリチャードは、ついに時間の壁を越えエリーズと出会う……。先日BSテレ東で放送されていたのを観ました^^スパイダーマンで当時人気があったクリストファー・リーヴと
「地球最後の男」は映画「アイ・アム・レジェンド」を見て、すごくファンになり、原作の本を読みだしたら、リチャードマシスンという方の世界観にドハマリしました!まず、「激突」「ヘルハウス」「トワイライトゾーン」は作者が誰か知らずに見て、あとから知りびっくりです😅この3本はめちゃくちゃ面白い!本では、「奇跡の輝き」「ある日どこかで」を読んだのですが、ホラー映画のときとは違うあの独特の怖さは微塵となく、ラブストーリーもすごく素晴らしいです!「ある日どこかで」はこの間テレビにしてたので録画しま
監督:フランシス・ローレンス2007年公開原作:リチャード・マシスン『地球最後の男』(1954年)所要時間:1時間44分人類滅亡して、ニューヨークで一人生き残った男の物語です。舞台が、どこかの惑星でもなくてニューヨークなのが私たちの物語感があっていいですよね。主役はウィル・スミスで監督は『コンスタンティン』のフランシス・ローレンス。ウィル・スミス演じる科学者ロバート・ネビルは、自分以外の生存者を探す旅に出ます。孤独な世界で彼は科学者として、人類再生を目指していきます。無謀に
<山本太郎、ホジスン、マシスン>559.「詩の作法」山本太郎長編あとがき教養文庫詩を鑑賞するための入門書は数多くある。しかし、詩を実際に作ろうとする若い人びとにとって、詩の作法をやさしく記述した書は数少ない。本書は、著者自らが詩を書きはじめた頃の様々の疑問を、むりな理論づけを極力さけながら一般的な設問に置きかえ、作法のひとつひとつを可能なかぎり平易に、そして実作にそくして記述し、従来にない詩の作法の書とした。