ブログ記事10件
ジャン・フーケのTheHoursofEtiennneChevalierより。マリアの結婚の挿絵をみて、柱が気になった,続き。フラウィウス・ヨセフスの『ユダヤ古代誌』のフランス語翻訳書の挿絵にいくつかエルサレム神殿の絵がある。PompéedansleTempledeJérusalem,PompeyenterstheJerusalemTemple.PaintingbyJeanFouquet,afteraneventrecordedbyFlavi
バベルの塔(ヘブライ神話8)バベルの塔(ヘブライ語:מגדלבבל)は、旧約聖書の「創世記」中に登場する巨大な塔。神話とする説が支配的だが、一部の研究者は紀元前6世紀のバビロンのマルドゥク神殿に築かれたエ・テメン・アン・キのジッグラト(聖塔)の遺跡と関連づけた説を提唱す...nyabecch.blogspot.comバベルの塔(ヘブライ神話8)-ヘブライ神話nyabecch.blog47.fc2.com
ちくま学芸文庫から出ている「ヨセフスーイエス時代の歴史家」を手に取りました。先日まで読んでいた「ユダヤ古代誌」、「ユダヤ戦記」の作者であるヨセフスの生涯、その生きた時代などを中心に、ユダヤ古代誌の訳者でもある秦さんが書いたもの。ユダヤ人の著作であるにもかかわらず、キリスト教陣営に取り込まれてユダヤ人からは長い間見向きもされなかったその作品の数奇とも言える運命が興味深く描かれていました。ヨセフス──イエス時代の歴史家(ちくま学芸文庫)Amazon以下、備忘録的に本文からの抜粋です。
さて、ユダヤ古代誌から読み進んできましたヨセフスの著作もこれで一区切り。(古代誌、戦記とちくま学芸文庫版で全9冊、我ながら頑張りました!)ユダヤ戦争は、少し前に「ユダヤ人の歴史」を読んだ時には全く記憶に留まらなかったのですが(ごめんなさい!)、凄惨な出来事を淡々と描くヨセフスの筆致が非常に心に響きました。書かれてから2000年近く経っているとは思えないほど新鮮な作品に思います。ユダヤ人なのにローマ軍に寝返ったヨセフス目線の描写は大いにありますが、それにしても恐ろしく壮大で悲惨な物語に圧倒さ
さて、ユダヤに派遣されたローマからの総督達に対する反感から緊張状態が高まる中、結局最後の総督となったフロロスが神殿の宝物を奪いそれを換金しようとした時、ユダヤ人達の怒りは遂に爆発します。紀元66年に祭司たちがそれまでのようにローマ皇帝の為に犠牲を捧げるのを中止した事をきっかけに起こった反乱は瞬く間に全土に広がり、のちに言うユダヤ戦争に発展しました。ユダヤ戦記〈2〉(ちくま学芸文庫)Amazon第2巻は、このユダヤ及び周辺民族を巻き込んだ大事態に対処させるべく、皇帝ネロン(ネロ)が経験と
第1巻の内容はユダヤ古代誌復習編。セレウコス朝シリアによる宗教弾圧に立ち向かった祭司マッティアスとその息子たち、そしてここから始まるハスモン朝の歴史、ヒュルカノス二世の側近の息子ヘロデが台頭しローマの力をバックにしてヘロデ朝を立てる、そしてヘロデ大王死去後のユダヤの分割、カリグラ帝の時代にアグリッパ一世が王となる(思い切り傀儡ですが)、やがて息子のアグリッパ二世の時代になるところまでが、ほぼ「ユダヤ古代誌」の内容と被る形で語られます。ユダヤ戦争の前語りと言う感じですね。(それにしても前段階が
7月にギュスターヴ・モローを観に行ってサロメ連作について記事を書き始めてたのにそのままお蔵入りしてしまってたのを今更ながらアップしてみたwとにかくサロメの家系は複雑怪奇で家系図を作成してる途中で頓挫してしまってたのだがヘロデ大王~サロメの出自までを網羅せずに必要最低限の簡易版にしてようやく完成ヽ(゚∀。)ノブルーは男性でピンクは女性で婚姻関係を横一直線に表したかったのでまず10人もいるヘロデ大王の妃は主要な4人に絞ったその中の2人が同名で煩わしいコトこの
ようやくユダヤ古代誌の最終巻。第6巻は、ヘロデ大王死去後の出来事が語られます。ガリラヤを支配した領主ヘロデ・アンティパス、いわゆる「キリスト証言」、ユダヤのアグリッパス一世の治世、ティベリオス帝を継いだローマのガイオス帝(カリグラ)の恐怖政治と暗殺の経緯、ガイオス帝の叔父クラウディウスが即位、聖書で出てきてずっと?と思ってきたパリサイ派やサドカイ派の違いについても興味深く読みました。なお、名前の表記はちくま学芸文庫版に記載されたものに準じました。ユダヤ古代誌〈6〉新約時代篇(1
いよいよヨセフスのリアル時代に近づいてきた第5巻では、話の展開もかなり詳細に渡るようになります。この巻はハスモン朝のあとローマにプッシュされて(ほとんど傀儡的に)ヘロデ朝を打ち立てた大王ヘロデの治世が語られます。かなり面白く読めました。以下、誰得の自分備忘録です。ユダヤ古代誌〈5〉新約時代篇(15−17巻)(ちくま学芸文庫)1,512円Amazon元々の始まりからしてローマの傀儡的存在だったヘロデ王ですが、中でもアントニウスに対する賄賂を介した蜜月関係は実にあからさまなものでした
『新約聖書』の記述(※)によるとヘロデ王の宴で舞を舞った王女が褒美に所望したのは盆の上の洗礼者ヨハネの首だった※「マタイの福音書」第14章、「マルコの福音書」第6章、「ルカの福音書」第9章オスカー・ワイルドはこれに脚色し鮮烈なキス・シーンを想定した盆の上の聖者の生首へのキス・・・このパステル画はフランスのレヴィ・デュルメルの作で明らかにオスカー・ワイルドの『サロメ』からインスピレーションを得てますねデュルメルがこの作品を描いたのは1896年で3年前の1893年に