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蟲2025年8月9日公開チェコのアニメーション&映画作家ヤン・シュヴァンクマイエルが「最後の長編劇映画」と宣言して完成させた集大成的な一作。戯曲『虫の生活』に取り組むアマチュア劇団。その劇中の物語、それを演じる役者たちの素の姿、さらに本作のメイキングも同時進行で映し出す。加えて、作家のこれまでの人生、先立った妻エヴァとの思い出を振り返るドキュメンタリー『錬金炉アタノール』(2020/ヤン・ダニヘル、アダム・オリハ監督)、さらにシュヴァンクマイエルが世界中から集めた奇怪なコレクションを約2時
ヤン・シュヴァンクマイエルの新しい作品および過去作品の特集も10/17で終映ということで、最後の上映作品『クンストカメラ』に滑り込んだ(前日のドキュメンタリー『錬金炉アタノール』も観たかったので、車を飛ばして遅刻してでも観ればよかったと後悔)。お城や倉庫のような屋敷に蒐集された奇怪&神秘的な品々を、延々2時間近くナレーションなしで撮影した作品。大変興味深いのだが、金曜日の夕方ということもあって、少し寝落ちしてしまったヤン・シュヴァンクマイエルレトロスペクティヴ2025-シアタ
世間的には三連休の前夜、やっとこさ「ヤン・シュヴァンクマイエルレトロスペクティヴ2025」で、見逃していた『サヴァイヴィングライフ』(2011)を観た。今日はこれから『Eno.』を観る予定。…なんて書いてるうちに観終わり、その素晴らしさに昨日のシュヴァンクマイエルがかすむほどなのだけれど、『Eno.』についてはまた後日。それにしても、やはり過去作を1本観ると、他の、特に新公開の『クンストカメラ』や『錬金炉アタゴール』も観たくなってきた(『蟲』は苦手なのでね)。「蟲」日本
ヤン・シュヴァンクマイエルさんヤン・シュヴァンクマイエル(JanŠvankmajer)初期の表記にはシュワンクマイエルなども。1934年9月4日生まれ、91歳。チェコスロバキア・プラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、アニメーション作家・映像作家、映画監督。アニメーション作家・映画監督としての業績で著名だが、シュルレアリストとしてドローイングやテラコッタ、オブジェなどの分野でも精力的に活動している。また、妻のエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーも、アニメーションをはじめとし
8月もお盆週間に入りましたが、月例の記事「気になる映画」をアップします。なお、鑑賞済み作品も多いです。『野火』4K(上映中)は、市川崑監督作品。リバイバル中。今週中に鑑賞予定です。『ハオト』(上映中)は、太平洋戦争末期の精神病院が舞台、というところに関心あり。ただし、公開劇場が少なくて難儀です。『蟲』(上映中)は、ヤン・シュヴァンクマイエル監督の新作長編。こちらも上映劇場が少ないが、それよりも、シュヴァンクマイエルは短編の方が面白いからなぁ、とやや二の足踏み気味。『Cha
#シン・キネマニア共和国#蟲#錬金炉アタノール#クンストカメラ#ヤン・シュヴァンクマイエル#エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー#シュルレアリストシュヴァンクマイエル・ファン待望の特集上映に新作が3本も登場!『蟲』は彼が最後の長編劇映画と宣言しているのにふさわしい集大成的な仕上がり。個人的には今回ドキュメンタリー『錬金炉アタノール』が、彼のキャリアや思想などの一環に触れることができて有意義でした。ナレーションも台詞もない、彼秘蔵のコレクションをビバルディ『四季』に乗せて映してい
4/19(土)真鶴の道草書店にて読書会あります↓大原扁理『読書会in神奈川道草書店』神奈川県真鶴町の道草書店さんにて、読書会を開催いただきます!【詳細】日時4/19(土)13:00-15:00読書会&サイン会場所道草書店内定員1…ameblo.jpチェコの巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルの映画。気持ち悪くてサイコーだった!不妊に悩む夫婦が、切り株を赤ちゃんとして育て始める…という奇想天外な話。チェコの民話「オテサーネク」(食人木)からインスピされた作品っていうこと
この作家たちの映像作品をしきりに興行してたのは何十年も前だな。その頃に少しは拝見してたが網羅は出来ず今頃になって自宅で観られるとはYouTube、スゴ!特にヤン・シュバンクマイエルの作品は当時ドキドキこわごわ観たもんだヨ!わしは観てないが『ファウスト』って作品の撮影日誌にヤン様はこんな事を書いとるらしい。ちょっと、いや、結構長いヨ!「私は神を信じているのだろうか?教会が説明するような意味では、確実にちがう。だが、人間の運命が明確に決められているということは信じている。私たちがたえ
クリスマスが終わると、毎年感じることですが、凄い駆け足でお正月がやってきますね気がつけば今日はもう大晦日。びっくりです今年も一年お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。皆様、良いお年をそして、この記事が今年最後の私のブログ記事になると思いますが、あまり年の瀬感もないいつもの調子のお話です。☆*゚゜゚*☆*゚゜゚*☆*゚゜゚*☆*゚゜゚*☆*゚゜゚*☆仁藤夢乃著『女子高生の裏社会「関係性の貧困」に生きる少女たち』を読みました。女子高生の
中村淳彦の『女子大生風俗嬢若者貧困大国・日本のリアル』を読みました。女子大生風俗嬢若者貧困大国・日本のリアル(朝日新書)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}↑こちらの本です。同じタイトルで続編もあるようです。こちらは古い方の本。2015年に第一刷ですから、8年前、コロナよりも前ですね。著者の中村淳彦の本を以前にも読んだことがありまして、その時なかなか面白かったので他の本も読みたくて買いました。何の因果か、自分が今のお仕事をするようになって、
監督ヤン・シュヴァンクマイエルアリス(クリスティーナ・コホトヴァー)1988年/スイス1934年プラハ生まれのヤン・シュヴァンクマイエルの長編第1作。54年にチェコ国立芸術大学の演劇学部人形劇学科に入学。卒業後、オブジェの制作を始める。本作は実写と人形を使ったストップ・モーションの融合。アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門最優秀賞を受賞した。シュールでグロテスクな世界観。でもどこか可愛らしい。シュヴァンクマイエルは、人は不合理な存在で、現実も
「オテサーネク」〔監督ヤン・シュヴァンクマイエル132分)話の内容は、切株を赤ちゃんのように大事にしていたら、切株が動き出し、最後には何でも食い散らかしてしまう化け物と化す話赤ちゃんを量り売りして新聞にくるんで売るというのがシュールだった産婦人科の帰り、子供の出来ない夫婦の車が信号で止まると、沢山のベビーカーを押す母親や子供を沢山連れた母親が目の前の横断歩道を横切るというのがシュールだったお隣のマセた女の子がシュールだったアパートの螺旋状の階段がシュールだった切株を母親は大事に扱う
監督ヤン・シュヴァンクマイエルヴェロニカ・ジルコヴァ(ボジェナ・ホラーク)ヤン・ハルトゥル(カレル・ホラーク)シュタードレル夫人(ヤロスラヴァ・クレチュメロヴァ)シュタードレル氏(パヴェル・ノヴィー)アルジュビェトカ(クリスティーナ・アダムコヴァ)アパートの管理人(ダグマル・ストリブルナ)ジュラーベク(ズデニェク・コザーク)ムラーデク(グスタフ・ヴォンドラチェク)ブラーンコヴァー(イトカ・スムトゥナー)2000年/チェコ、イギリスチェコの民話「オテサーネク(食人木
現在、恵比寿のGalerieLIBRAIRIE6/シス書店で開催中の『ヤン・シュヴァンクマイエル「怪談」展』を観てきました。ヤン・シュヴァンクマイエルといえば、不思議で奇妙なストップ・モーションアニメーションで有名です。ご存じないかたはユーチューブなどでも一部見れますので、ぜひご覧ください。本展はそのヤン・シュヴァンクマイエルがあのラフカディオ・ハーンの「怪談」のために制作したコラージュ作品を紹介する展覧会です。そのコラージュ作品も、ご覧の通り、奇妙で不可思議です。ふつうコラージ
7月の母とのおでかけ記録ひさしぶりのお寿司ランチで満たされたあとは美術展巡りの次の地恵比寿へ移動駅からすぐのところにある「GalerieLIBRAIRIE6/シス書店」へ8月13日(日)まで第108回企画ヤン・シュヴァンクマイエル「怪談」展が開催中第108回企画ヤン・シュヴァンクマイエル「怪談」展–Librairie6librairie6.comそもそも私小泉八雲という名前はなんとなく知っていた
本日は予告通りの1日でした。しかし本当に命に関わるくらい暑かったですね。代官山で信号待ちしている時に首筋から「こんがり」と音が聞こえました。そんな今日の喉のお供がこれ。道中の中目黒の東急ストアで見つけたんですけどね。しかしサントリー、栃木県に喧嘩売ってるのかな。本家本元も飲んだことあるんですけどもう何年前のことだったかな。味の記憶が味蕾に残ってないので比べられないんですが、ミルク感はあんまりなかったです(乳酸菌感はあったけど)。でも口当たり喉越しがよくてざぶざぶ飲んじゃった
こんにちは!チェコチェコランド2号です!今は世界に誇るシュルレアリストのヤン・シュヴァンクマイエル監督。ですが、1973年〜1979年まで映像制作を禁じられてました。監督独特の作風に当時の政府が不信感を持っていたようです…1973年、シュヴァンクマイエル監督は「オトラントの城」(1973~79年/17分)を制作途中でした。イタリアにあるとされていた「オトラントの城」実はチェコにあった、という驚愕の事実の取材にやってきた記者…しかし、城に
こんにちは!チェコチェコランド2号です!昨日の夜、東京ではものすごい雷が鳴り、まるで大魔王がやってきたかような恐ろしさでした....そして...本日もシュールなシュヴァンクマイエル作品を紹介いたします。(笑)本日ご紹介するのは「ドン・ファン」(1972年/33分)みなさまはドン・ファンという人物をご存知でしょうか?17世紀のスペインの伝説の放蕩家であり、プレイボーイとして知られています。いろんな文学で扱われている架空の人物です。モーツァルトのオペラ「ドン・ジョバン
いつもいつも健全、潔白、無垢であると飽きる。かと言って、いつも淫乱で邪悪でも嫌になる。映画『オテサーネク妄想の子供』の感想・レビュー[6536件]|Filmarksレビュー数:6536件/平均スコア:★★★★3.7点filmarks.com何かそのバランスがちょうどいい+気持ち悪い=最高に気持ち良く、心地良い麻薬という映画。私、7月はこれをループ&ループするから。一回目の今日の感想↓めっちゃ、ウケんだけどw特に棺桶に片足突っ込んでる感ある爺さんが幼女狙ってるとこwまだ、
みなさま、週末はゆっくり過ごされましたでしょうか?今回は世界のシュルレアリストヤン・シュヴァンクマイエルの作品を紹介したいと思います。本日は家で過ごす、或る男の奇妙な行動に釘付けになる作品....「家での静かな一週間」(1969年/19分)を紹介します。この作品はセピア色の映像です。男が一つの家を覗いています....。人に見られないようにかなり慎重です。タイミングを見計らって一目散に“家”にダッシュ!そして家の中に入ります。誰も住んで
こんばんはグッチーですすっかり不定期な更新になってしまいましたが元気にやってますさて今日はグッチーさんの49歳の誕生日でした毎年誕生日の日にはブログをあげてたんで今書いてる次第です今回はオテサーネクですチェコのアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエルの長編第4弾ですいきなり冒頭の場面で赤ちゃんの量り売りみたいなとこから始まりますうん意味が分かりません先に言っときますがこのシーンはどこにも繋がりませんでしたね子供が欲しいが出来ない夫婦悲しむ妻のために夫が偶然見つけた人形の
チェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルが初めて全編ストップモーションアニメで製作した短編作品。-Hraskameny-監督ヤン・シュヴァンクマイエルこちらは1965年制作のオーストリア映画です。(8分)こちらで何作かご紹介しているヤン・シュヴァンクマイエル監督の初期作品で、全編ストップモーションアニメで製作された初めての作品という事で鑑賞する事に。古びた部屋に響くカッ
こんにちは。僕のブログ『アデュー・ロマンティーク』へ、ようこそ。前回に開催した架空美術展『悶々とするエロティシズム』の後編。基本的なテーマは同じだけど、内容はもちろん、タイトルまで同じじゃ面白くないので、今回は『架空美術展【後編】シネマティック・エロティシズム』。詳しく書くと『架空美術展悶々とするエロティシズム【後編】~シネマティック・エロティシズム』に。前回が「絵画における、悶々としたエロティシズム」だったので、今回は「映画における、悶々としたエロティシズム」ということになる。いずれに
「ファウスト」(チェコ・仏・英/1994)実在したらしい錬金術師・ファウストの「伝説(物語)」を、アニメーション・映像作家のヤン・シュヴァンクマイエルが「現代の幻想奇譚」として映像化。「Amazon配信」100円。街頭で2人の男が配っていた「謎の地図」。その地図に導かれるかのように“男”はその場所へと向かうが、そこは演劇「ファウスト」を上演しようとしている「劇場」だった。ファウスト役を演やらされそう
ジャバウォッキーは、ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」に登場する怪物。ジャバウォッキーの詩が朗読され、子供部屋のおもちゃが動き始める。-ZVAHLAVANEBSATICKYSLAMENEHOHUBERTA-監督ヤン・シュヴァンクマイエルこちらは1971年制作のチェコスロバキア映
私は普段、ホラーとかグロいのとか大っ嫌いなのですが。。。セカオワの深瀬君が出ているというので、つい見てしまった。「キャラクター」【6月11日公開】映画『キャラクター』予告複写(トレース)された『絶対悪』二人の共作、それは連続殺人事件。売れない漫画家・山城圭吾(菅田将暉)。ある日、一家殺人事件とその犯人を目撃してしまう。事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。それどころか、自分だけが知っている犯人を基に殺人鬼の主人公“ダガー”を生み...
チェコのアート・アニメ界の巨匠、ヤン・シュヴァンクマイエルが25年も温め続けた会心の一作。抑えがたい欲望に衝き動かされ、さまざまな“自慰機械”の発明に没頭する男女6人の密かな楽しみを、“ブラック・グロテスク”スタイルで描く。-SPIKLENCISLASTI-監督脚本ヤン・シュヴァンクマイエル出演ペトル・メイセル、ガブリエラ・ヴィルヘルモヴァー、
今日は新千歳空港に行ってきました。今年もコレが開催されました。第8回新千歳空港国際アニメーション映画祭2021年11月5日(金)~8日(月)開催決定![オンライン併催]●会場:新千歳空港ターミナルビル●アニメーション作品募集募集期間:2021年4月19日〜グランプリ賞金100万円airport-anifes.jp第7回の去年も、オンラインと空港開催のプログラムがあって。我が家は完全オンラインで鑑賞してました。最近のコロナの感染者数も落ち着いてるし、座席
不思議の国のアリスの映像化。ファウストとか悦楽共犯者の方が成熟した感じがする。それらの作品の方がアリスより後なのだから当然なのかもしれない。けれど、巨匠とか呼ばれる人のピークはだいたい初めの方の作品に限られる事を考えると、これはすごい事なのかもしれない。不思議の国のアリスは原作を自分で読んで自分の頭で想像出来たものがその人の正解なような気がする。色々な解釈が出来て面白いのがアリスだと思う。なので、ヤンシュヴァンクマイエルの想像するアリスはこんな感じなのかと思った。こういう感じもあるん
何度目かの視聴。今回はじっくり見ました。それぞれの悦楽の昇華の方法が日曜日に向けて段々と完成に向かっていくワクワク感が堪りません。自身が身につける鳥のオブジェを作る男とそれと対をなす隣人の女町で見かけたふわふわを家に持ち帰り、それらを組み合わせて快楽器を作る男とその姿を見て涙する妻のアナウンサー画面越しに見るアナウンサーに恋をし、彼女の手のオブジェ及び、それがTV画面と連動するしくみを作る男パンを千切ってボールを作り続ける女彼らは何らかの繋がりがあり、互いに悦楽の共犯関係を成してい