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本日、東京春祭のラインナップが発表されました。プログラム情報桜咲く上野を舞台に東京の春の訪れを音楽で祝う、国内最大級のクラシック音楽の祭典。www.tokyo-harusai.com資金不足のためかイマイチなラインナップ。オペラは《パルジファル》、《蝶々夫人》、《こうもり》の3公演。指揮はそれぞれヤノフスキ、リーニフ(!)、ノット(!)。ムーティのヴェルディは無し。3/27&3/30ヤノフスキN響/ワーグナー《パルジファル》《パルジファル》(演奏会形
4月13日、聞きに行こうとしたらコーラスの定演でした。そんなこともあり、楽しみにしていた放送。速いテンポでサクサク進んでいくのが意外でしたが、4楽章は大いに盛り上がりました。この曲を知ったのは1975年春のウイーンフィル来日公演の中継。ベームだったのかムーティだったのか。15歳の私はびっくりしました。思い出に残るのは2013年秋、ドレスデンシュターツカペレ台北公演。指揮はティーレマン。「そっか、ブラームスはロマン派だったか」と認識を新たにするような粘っこい演奏でした。ブ
フランクの「交響曲ニ短調」、一時期狂ったように夢中になった曲ですがしばらく聴いていません。しばらくぶりに、というには長すぎる年月ですが、聴いてます。今回聴くのはマレク・ヤノフスキがスイス・ロマンド管弦楽団を指揮したCD。スイス・ロマンド管弦楽団は指揮者アンセルメによって設立されたオケで、私よりも一世代前のクラシック・ファンの多くはお世話になったんじゃ無いでしょうか。アンセルメは数学者でもあるという変わり種ですが、今聴いてみるとどうもその数学者らしい理知的?なアプローチ
ヤノフスキ・N響のブラームスに。ブラームスが特に素晴らしかった。ヤノフスキの即物的ななスタイルはトリスタンのときのように、合わないものもあるが、ブラームスにははまった。熱量が高いブラームスが1楽章から展開。快速であるのだが、音の密度が高く、軽くならない。最初のバイオリンのモチーフは鳥肌もの。ロマン的な演奏のように、感情的にテンポをゆらすみたいなことはしない。ある意味、直線的な音楽。2楽章などはある程度落ち着くが、基本はその熱量のまま、4楽章まで押し通した。最後のコーダはさらに早くなり終わり
春祭のワーグナー「トリスタンとイゾルデ」。コロナ時に企画されたが、そのときは公演がキャンセルになり、春祭としては初めてのトリスタン。これで、春祭としてツィクルス完成。しかし、前回の公演はアンドレアス・シャーガーがトリスタンだったので、流れてしまったのは残念。しかし、ラトルの公演でよく歌っているスチュアート・スケルトンがすごかった。この歌手はグールドの喪失感を埋めてくれるかもしれないと感じさせるすごい歌手だった。ヤノフスキは相変わらず快速。そして爆音。ワーグナーのオーケストラをあますことなく
4月13日の公演。出かけようと計画したらコーラスの定演の前日リハの日だったというお粗末。結構ハイテンポで淡々とサクサクと進んでいます。冷徹な感じ。この曲を知ったのは、1975年3月、ベーム指揮のウイーンフィル東京公演のFM生中継。高校の発表待ちをしていました。15歳ながら「ええなあ」と。当然ながらもっとテンポも遅かったでしょうね。その時は若き日のムーティが一緒に来日していました。もう49年前ですね。20日のアイーダが返す返す楽しみ。今思い出しました!2
2024年04月14日(日)14:00-NHKホール渋谷□シューベルト/交響曲第4番ハ短調D.417「悲劇的」□ブラームス/交響曲第1番ハ短調作品68指揮:マレク・ヤノフスキNHK交響楽団NHKホールは遠いし、音響が良くないのであまり行きたくはなかったが、ヤノフスキ指揮のブラームス1番を聴きたくなったので、チケットを購入した。それにしても、日曜の渋谷の混雑は尋常ではない。若いころはなんでもなかったが、この歳になると、渋谷駅からNHKホールまでの暑い日の坂道の道のりは
シューベルト「交響曲第4番《悲劇的》」でのN響は12型。コンサートマスターは東京・春・音楽祭の「トリスタンとイゾルデ」と同じくドレスデン・フィル第1コンサートマスター、ウォルフガング・ヘントリッヒ。ヤノフスキN響はきりりと引き締まった演奏。終楽章の転調の綾も繊細。ブラームス「交響曲第1番」は16型。ヤノフスキは序奏の8分の6拍子を二つ振り(2拍子)で指揮したが、その速めのテンポを聴いて、2017年9月28日内藤彰指揮東京ニューシティ管弦楽団(現パシフィックフィルハーモニア東京)で聴いた速
4月13日18時NHKホール指揮:マレク・ヤノフスキシューベルト/交響曲第4番ハ短調D.417「悲劇的」ブラームス/交響曲第1番ハ短調作品68一昨年ヤノフスキーはローエングリンを振った後N響A定期に登場し、緊張感溢れるシューベルトのクレートを披露した昨年もワーグナーの後に定期への登壇が期待したが出演は無く、残念であったが、しかし、今年はワーグナーシリーズに続き、指輪のガラコンが開催され、それから定期に登場と、嬉しい限りださてメインのブラ1の前に演奏されたのはシューベ
3月末のトリスタンとイゾルデ公演から東京に滞在しているヤノフスキが、引き続きN響定期に登場。私が初めてN響を聴いたのが、ほぼ40年前の1985年9月。指揮はヤノフスキだった。その年は確かブロムシュテットも客演していた。40年前に二人が指揮していたというのもすごいことだ。その後ヤノフスキとの関係は疎遠だったようだが、近年毎年春のワーグナーのオペラ演奏会形式で共演し、関係を深めている。トリスタンと同じく快速テンポで、ブラームスは45分にも達しない。だが出てくる音は筋肉質ながらも16型の低音が響
2024年04月07日(日)15:00-東京文化会館上野舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』より□《ラインの黄金》より第4場「城へと歩む橋は……」〜フィナーレヴォータン:マルクス・アイヒェ(バリトン)フロー:岸浪愛学(テノール)ローゲ:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)フリッカ:杉山由紀(メゾ・ソプラノ)ヴォークリンデ:冨平安希子(ソプラノ)ヴェルグンデ:秋本悠希(メソ・ソプラノ)フロースヒルデ:金子美香(メゾ・ソプラノ)□《ワル
今日は上野でワーグナー🎵ニーベルングの指環ガラ5-6時間ずつ4夜かかる4連作を2時間(実質90分)にまとめて、オケと歌手の皆さんがステージで演奏する演奏会形式にて。それぞれの物語のハイライトなので、中身が濃いです❣️迫力の歌声。小鳥さんは何と2階客席で歌われ、5階L1列の私の席からよく見えて感激😊サインも頂いてしまいました(4枚目)ヤノフスキの推進力、集中力を持ってまとめ上げるパワーは半端ない。ワーグナーのリングの魅力が凝縮された、素晴らしい演奏会でした。何
昨日の東京文化会館のステージになんと、グランドハープが6台。すごい。もうこのオーケストラの眺めから否応なしに期待は高まりました。序夜《ラインの黄金》の第4場ヴォータンのマルクス・アイヒェさんは、楽譜がありません。自分のものにして歌う感覚なのでしょう。ここで、ヴォータンが歌う機会がなくなってしまうのが残念でした。ローゲのヴィンセント・ヴォルフシュタイナーさんの艶々の声で、ここからジークムント、ジークフリートと、3役を歌われました。《ワルキューレ》から、まずジークリンデ役のエレー
4月7日15時東文指揮:マレク・ヤノフスキ序夜《ラインの黄金》より第4場「城へと歩む橋は……」〜フィナーレ[試聴]ヴォータン:マルクス・アイヒェ(バリトン)フロー:岸浪愛学(テノール)ローゲ:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー(テノール)フリッカ:杉山由紀(メゾ・ソプラノ)ヴォークリンデ:冨平安希子(ソプラノ)ヴェルグンデ:秋本悠希(メソ・ソプラノ)フロースヒルデ:金子美香(メゾ・ソプラノ)第1日《ワルキューレ》より第1幕第3場「父
今日は東文で、春祭《指環》ガラを聴きました。《ラインの黄金》、《ワルキューレ》、《ジークフリート》、《神々の黄昏》から名場面を選び、80分に纏めたコンサート。演奏はヤノフスキN響。《ラインの黄金》の歌手はアイヒェ(ヴォータン)、ヴォルフシュタイナー(ローゲ)他、《ワルキューレ》はヴォルフシュタイナー(ジークムント)とパンクラトヴァ(ジークリンデ)、《ジークフリート》はヴォルフシュタイナー(ジークフリート)と中畑さん(森の鳥)、《神々の黄昏》はパンクラトヴァ(ブリュンヒルデ)。
今日の東京は花見日和。上野も滅茶混んでそう。そんな上野で、今日はこれから《指環》ガラ。演奏はヤノフスキN響。《ラインの黄金》より第4場「城に向かい、橋が通じている」~フィナーレ(アイヒェ、ヴォルフシュタイナー、杉山、冨安、秋本、金子)《ワルキューレ》より第1幕第3場「父はひと振りの剣をくれると約束した」~第1幕フィナーレ(ヴォルフシュタイナー、パンクラトヴァ)***《ジークフリート》より第2幕「森のささやき」~フィナーレ、第2場「あいつが父親じゃない
🌟東京春祭・85歳の名指揮者ヤノフスキのワーグナーシリーズ、今年は『トリスタンとイゾルデ』です。20年ほど、このフェスティバルでは、演奏会形式で、ワーグナーを上演。上野文化会館です。何度か彼の振る、いろいろなワーグナーの演目を見(聞き)ましたが、毎度、底からひっくりかえされるような驚きに揺さぶられます。ワーグナーって、こんな四次元な曲だったとは!🌟まず、舞台の上にオケがでーんと居座っていて、その前に、譜面台をおいて歌手たち。そして、楽器と声がイーブンにまじりあい、対等な
なぜだかわかりませんが、今週は毎日出かけることになってしまいました。1日は、来週歌の伴奏をレッスンしていただくために、ピアノの先生のところへ伺います。そのためにももう一度合わせておきたいと思いましたので、スタジオを借りました。3月中旬に一度合わせましたが、ちょっとそれでは心もとない感じでした。その後、歌の方はお弟子先生レッスンでも見ていただいておりますので、練習が進んでおります。それに伴って伴奏にもこうやって弾いてほしいなという気持ち、要望がどんどん生まれてきますので、それを伝えてい
3月30日15時東文指揮:マレク・ヤノフスキトリスタン(テノール):スチュアート・スケルトンマルケ王(バス):フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒイゾルデ(ソプラノ):ビルギッテ・クリステンセンクルヴェナール(バリトン):マルクス・アイヒェメロート(バリトン):甲斐栄次郎ブランゲーネ(メゾ・ソプラノ):ルクサンドラ・ドノーセ牧童(テノール):大槻孝志舵取り(バリトン):高橋洋介若い水夫の声(テノール):金山京介管弦楽:NHK交響楽団(ゲストコンサートマスター:ベンジャミン・ボウマ
この時期の上野はものすごい人出でした。まだ桜は咲いていなかったのですが、春休み中最後の土日といったら良いのでしょうか。まあ来週の土日までギリギリ春休みのところが多いのでしょうか………早めに着いたので桜通りというお花見に歩く通りを見に行きましたが、見えるのは人ばかり、早咲きのものが咲いているようでしたが。もうあまりの人にうんざりでした。桜通りの入り口までたどり着くまでがまたいへん。そういえば、いつもこの春祭に来るとお花見も一緒に楽しむことができるのですが。2024年3月30日土
東京・春・音楽祭のワーグナー《トリスタンとイゾルデ》はヤノフスキとN響が主役だった。長年春祭でN響を聴いているが、今日はその中でも最高の出来だったのでは。メトロポリタン歌劇場管弦楽団のコンサートマスター、ベンジャミン・ボウマンのリードも良かった。N響のヴァイオリンに艶と色彩が加味され、ゴージャスな音が特にヴァイオリンから生まれていた。ボウマンの第3幕でのソロはまさにその証明だった。第3幕では吉井瑞穂がオーボエ首席として入り、圧倒的な表現力で「憧れの動機」を吹き、N響にさらなる色彩と奥行きと
今日は東文で、春祭《トリイゾ》(演奏会形式)を聴きました。トリスタン役はスケルトン、イゾルデ役はクリステンセン。ブランゲーネ役はドノーセ、マルケ王役はゼーリヒ、クルヴェナル役はアイヒェ、メロート役は甲斐さん。オケはヤノフスキN響、コンマスはMET管のボウマン。最高に楽しかった!今年のベストコンサート候補。冒頭の金山さんの若い水夫の声はイマイチ。第1幕第1場のクリステンセンとドノーセは譜面を置いて歌います。歌は普通で演技も無し。これなら新国の
今日の午後は東文で、春祭《トリイゾ》(演奏会形式)を聴く予定です。トリスタン役はスケルトン(StuartSkelton)、イゾルデ役はクリステンセン(BirgitteChristensen)。ブランゲーネ役はドノーセ(RuxandraDonose)、マルケ王役はゼーリヒ(Franz-JosefSelig)、クルヴェナル役はアイヒェ(MarkusEiche)。オケはヤノフスキN響、コンマスはMET管のボウマン。ボウマンの隣に郷古さん。春祭ワーグナーでは
一昨日、《タンホイザー》を聴きましたが、今年の春の音楽祭ではワグナーの曲は《トリスタンとイゾルデ》になっています。ちょうど新国立劇場もこの3月に《トリスタンとイゾルデ》を上演するのです。時期が重なっているので、どうしようかなと思っているうちに時が過ぎてしまい、もうギリギリの時になってしまいました。どんな座席でも、まず聴きたいという気持ちを優先させるか、諦めるか、迷っていました。歌手の方が2人変更されましたし………春の音楽祭の方はもう昨年中に売り出されていましたので、これは優先している購
みなさんこんにちは😃本日2月18日はマレク・ヤノフスキの誕生日です。今年で生誕85年となります。そんな本日ご紹介していくのは、最近「ペンタトーン」から発売されたばかりのマレク・ヤノフスキ&ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団によるシューベルトの交響曲第8番「未完成」と第9番「ザ・グレイト」です。SACDハイブリッド盤で発売されましたが、国内盤は瞬く間に取り寄せ状態となってしまった人気盤となっていましたが「AppleMusicClassical」にてハイレゾロスレスで聴くことができるようにな
1つは、ブルックナー交響曲第8番ハ短調の第3楽章変ニ長調、“Feierlichlangsam,dochnichtschleppend”(荘重にゆっくりと、しかし引きずらないように)もう一つは、マーラー交響曲第5番嬰ハ短調の第4楽章ヘ長調アダージェット“Adagietto.Sehrlangsam”(非常に遅く)どちらもハープが用いられ非常に美しい楽章である。とりわけマーラーのアダージェットは、某映画に用いられ有名だと思う。ハープと弦楽器のみで演奏される、静謐感に満ちた美しい楽
4月9日15時東文指揮:マレク・ヤノフスキハンス・ザックス(バス・バリトン):エギルス・シリンスファイト・ポークナー(バス):アンドレアス・バウアー・カナバスクンツ・フォーゲルゲザング(テノール):木下紀章コンラート・ナハティガル(バリトン):小林啓倫ジクストゥス・ベックメッサー(バリトン):アドリアン・エレートフリッツ・コートナー(バス・バリトン):ヨーゼフ・ワーグナーバルタザール・ツォルン(テノール):大槻孝志ウルリヒ・アイスリンガー(テノール):下村将太アウグスティン
4月6日、東京文化会館にて、ワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』を鑑賞した。30分の休憩を2回挟んで、約5時間40分!絶対、寝落ちするよ〜、腰が痛くなるよ〜、と思って、今まで敬遠していたのだが、確かに2幕は眠くなったけど、1幕(80分)と3幕(110分)はバッチリ覚醒していたし、幸いなことに通路側の席で、リラックスした姿勢で鑑賞できたせいか、腰も全然辛くなかった。でも、1幕の終わり、2幕の終わりで帰る方も結構いらして、3幕全部聴き通すのは、やっぱりハードルが高
指揮者、オーケストラ、歌手陣、全てが理想的な高いレベルで揃う稀有な公演だった。東京春祭のこれまでのオペラ演奏会形式でも、一昨年のムーティ≪マクベス≫と並ぶ、一、ニを争う名演だったと思う。まず、マレク・ヤノフスキNHK交響楽団の演奏がずば抜けていた。くっきりと引き締まり、磨き抜かれた音。細部まで目が行き届き、歌手たちに遠慮することなく、しっかりと鳴らす。示導動機が常に明瞭に浮かび上がってくる。歌手たちも実力があるので、N響に負けることなく声が充分通ってくる。コンサートマスターはライナー