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2025.08.30@Nouadhibou🇲🇷→Dakhla🇪🇭モーリタニアから西サハラへの国境の間に広がるノーマンズランド(NoMan’sLand)。車窓の外に目を向ければ、まさしく誰のものでも無いであろう無機質な砂漠の連続に、おどろおどろしい骸骨マークが彩りを添えている。それはここが2000キロ以上に渡って続く地雷原の始まりであり、この先命の保証はできませんよと告げるものだった。(国境間を繋ぐ一本道だけは安全が確保されている。)かつてスペイン領だったモロッコとモーリタニアの間に
2025.08.30@Nouadhibou🇲🇷→Dakhla🇪🇭「ねえ、俺ってばジャパニーズなんだけど!」1時間ほど現地人に混ざって真面目におしくらまんじゅうに興じていた僕は、ここには列に並ぶという概念が枯渇しているらしいということに気が付いて遂に声を上げた。すると一人の国境警察が近付いて、僕からパスポートをひったくると、奥の部屋へと消えてゆく。どうやら僕のパスポートは無事出国プロセスに乗せられたらしい。第三世界諸国ではどういう訳か、時にこの”ジャパニーズのお通りだい”作戦が魔法のよう
2025.08.29@Choum→Nouadhibou🇲🇷「水を一口もらえないか?」勝敗のつかないにらめっこに嫌気が差した頃、同じ車両に乗り合わせていた唯一の現地人が僕にそう言った。『ノマドの民となんだテメェ?的にらめっこ(世界一周Day374#2)(モーリタニア編)』2025.08.29@Choum→Nouadhibou🇲🇷Choum(シューム)の街を後にしてから8時間。初志貫徹、首尾一貫甚だしいサハラの風景は眉の一本す…ameblo.jp見れば彼は500mlのペットボトル一本でこ
2025.08.29@Choum→Nouadhibou🇲🇷Choum(シューム)の街を後にしてから8時間。初志貫徹、首尾一貫甚だしいサハラの風景は眉の一本すら表情を変えない。従って、遂にやったゾ!誰か俺様のこの勇姿を見ヨ!とワーキャー騒ぎを虚空に向かって一通り終えた後の僕に思いつく暇つぶしといえば、数時間に一度邂逅するノマドの民となんだテメェ?的睨めっこをすることくらいだった。一体全体、砂漠のど真ん中のこんなところで何をして暮らしているのか。これだけ文明が発達した令和の惑星において、
2025.08.29@Choum→Nouadhibou🇲🇷もぎたての鉄鉱石のカケラが風に乗って宙に舞う。彼らに負けじとサハラから抜け出した砂の粒子たちも、追いつけ追い越せと言わんばかりにランデブー飛行を試みている。思ったよりも鉄鉱石ってのは柔らかいんですナァ。と僕はそんな呑気な感想を抱いた。これなら空港のベンチや諸外国の地ベタよりも幾分か寝心地が良い。無論、僕が見出したばかりの寝具たち抜きにはそうもいかなかっただろう。喜ぶべきか憂うべきか、僕はホームレスとしての才には恵まれている
2025.08.28@Choum→Nouadhibou🇲🇷乗車料金を回収しにやってきた鉄道会社の職員に(彼も英語を解した)僕は己の思いをめいいっぱいにぶつけた。「僕は遠く極東の地、ニッポンから遥々やってきた。嫁探しを諦めてまで、わざわざモーリタニアくんだりまで足を運んだのは、他でもない、この列車の、世界一長い列車の、鉄鉱石の上に寝そべって、サハラ砂漠を旅する為なんだ。これは昔から僕のビッグドリームだった。乗車料金はもちろん支払うから僕を貨物車両に乗せてもらえないだろうか。」黙り込む彼に、
2025.08.28@Choum🇲🇷「早く!早く乗って!電車が出発しちゃうよ!」既に鉄のハシゴを登り終えた青年団は口々にそう叫ぶ。先ほど拵えた寝具セットを彼らに投げ渡すと、待ってましたと言わんばかりに僕も1段目に足をかける。いよいよサハラ砂漠を股にかけた一大アドベンチャーの幕開けだゼ、とたぎるアドレナリンを胸に冷たい貨物車両の淵に手をかけたところで、しかし、後ろから大きな怒号が僕を捉えた。仏語を全く解さない僕にも、それの意味するところは明白だった。「何をやっているんだ!早く降りろ!」
2025.08.28@Choum🇲🇷やがて日が沈み、月の灯りが砂の大地と黒い線路を照らす頃、彼らは静かに跪いて、唯一神たるアッラーへのお祈りを始めた。その中では、アラブ人、黒人、混血の子らがちょうど同じくらいの比率で混じり合っている。モーリタニアという国は、サハラ以南に広がるアフリカ世界の終わり、以北のアラブ世界の始まりを告げる場所に位置していて、人種構成の多様性がこの国の大きな魅力だった。例えば、僕が初めてアフリカの地に足を踏み入れたエジプトにおいては、黒人と呼ばれる人種の数は至極限ら
2025.08.28@Choum🇲🇷「俺たちと一緒に来る?」午後6時半ごろ、乗り合いバンに乗ってこの町に滑り込んできた若者達は僕にそう言った。「でも、俺は鉄鉱石をたっぷり積んだ貨物車両に乗り込むつもりなんだけど。」と言うと、彼らは「俺たちもそのつもりだよ!」と元気よく返す。「ほんなら是非!」と僕は一片の躊躇なく彼らの誘いに乗った。件の鉄鉱石列車による旅は、十何時間もの間、休みなくサハラ砂漠を真っ直ぐに行進し続け、夜は極寒、昼は灼熱、囲う屋根無き貨物車両から万一滑り落ちれば、野垂れ
2025.08.28@Choum🇲🇷『こう見えて綺麗好きなんだよね、俺ってば(世界一周Day373#3)(モーリタニア編)』2025.08.28@Choum🇲🇷空港のベンチから始まって、南京虫の一大帝国たる安宿のベッド、そして昨夜はサハラ砂漠に四方を囲まれた集落の軒先。どこでも眠れ…ameblo.jpサハラ砂漠を構成する一要素と化したジャケット、どこぞの誰かの頭蓋を長い間支え続けて役目を終えた枕、僕の快眠をサポートするのにおあつらえ向きな寝具がそこには無数に眠っていた。一般的な感覚からすれ
2025.08.28@Choum🇲🇷空港のベンチから始まって、南京虫の一大帝国たる安宿のベッド、そして昨夜はサハラ砂漠に四方を囲まれた集落の軒先。どこでも眠れるというのはもはや、パスポートの次に旅人の必需品と言える。『誇り高き旅人の証・南京虫(世界一周Day242#1)(エチオピア編)』2025.04.19@MaiTsebri→Gondar🇪🇹“旅人の証”と聞いて思い浮かべるものは、人それぞれだろう。自分の身長の半分ほどもあるバックパック(…ameblo.jp(大学時代に米国を西から東
2025.08.28@Choum🇲🇷東京タワー3本分に迫る鉄鉱石を遥か大西洋で待つバラ積み船へと吐き出して、再び鉱山へと戻ってゆく列車がこの町でしばしの休息を試みている。この鉄の怪獣が再び鉄鉱石を身に纏って、この町に戻ってくる今宵、僕も彼の背に乗って西の大海を目指すことになる。79…80…81両目…この辺りで僕は歩みを止めた。“世界一長い”というフレコミ通り、ここまで来てみても尚、無表情な貨物車両の隊列に終わりが見えてくる気配は無かったし、たしか全長は3kmに及ぶという話だったから、果
今日も冬空の中、のんびりと田舎道を走ってきました。やはりダブロクと過ごす時間は私にとってかけがえのない時間のひとつですね。できるだけ長く一緒に過ごせる様に、大事にせねば✨私自身も💦そう思い、過ごしています😅今日はドイツ軍フィールドパーカードイツ軍マリンシャツモーリタニア軍カーゴパンツでした。
2025.08.28@Choum🇲🇷僕の偏見に塗れた独りよがりな分析によれば、イスラム教徒は夜行性である場合が多い。イスラム教国家というのは大抵の場合が日中は家でダラダラする他無い猛暑の砂漠地帯に位置するからとか(僕が半年ほど駐在していたクウェートという国も夏の間は日中の労働が法律で禁じられていた)、イスラム教の象徴たる月は闇夜にこそ美しく輝くからとか、もっともらしい説明を与えることもあるいは可能かもしれないが、ここではそんなことよりも物語を先に進めることを優先されたい。(なにせいつの間にや
2025.08.27@Chami→Choum🇲🇷パレットからそのまま塗り付けたようなオレンジ。砂の惑星サハラ砂漠に与えられた視界は10mにも満たない。ハナから目印など存在し得ない道のりにドライバーが先刻まで何を頼りにハンドルを切っていたのかは僕には分かりかねるが、遂に百戦錬磨の彼も静かにエンジンを切ってガタガタと揺れる車のサイドブレーキを上げた。砂塵の大竜巻の只中に僕らは放り込まれたらしい。Chami(シャーメ)からChoum(シューム)へ、大規模な軌道修正を求められた僕に提示されたの
2025.08.27@Nouakchott→Chami🇲🇷「Choum(シューム)という町に行けば良いわ。」Nouakchott(ヌアクショット)の宿にいた珍しく英語を解す地元民に教えられた僕は、彼女に伝えられた通り、乗合タクシーが集まる交差点へ来ると、「シューム!シューム」と叫んだ。すると間も無く一人の運転手が僕に近付いて、「これに乗ればいいよ。」と言う。「メルシィ、メルシィ」と答えて、4人詰めの後部座席にお尻を押し込んでから2時間。「到着したよ。」という運転手の言葉を聞いて降り立
2025.08.27@Nouakchott→Chami🇲🇷モーリタニアで本場のタコを食べる、という阿呆丸出しの夢、男の夢、漢の夢にやぶれた僕は、この国に眠るもう一つの夢を叶えるべく北へ北へと向かっていた。『本場のタコ食べずに帰れるかいな(世界一周Day371#1)(モーリタニア編)』2025.08.26@Nouakchott🇲🇷「モーリタニアは世界でも有数のタコ輸出国です。知っていましたか?」そうGoogle翻訳に打ち込んだ画面を見せてみ…ameblo.jp東・南アフリカの旅はあまりにイー
2025.08.26@Nouakchott🇲🇷『ニュルンニュルンというオノマトペを(世界一周Day371#2)(モーリタニア編)』2025.08.26@Nouakchott🇲🇷『本場のタコ食べずに帰れるかいな(世界一周Day371#1)(モーリタニア編)』2025.08.26@Nouak…ameblo.jpそれはもう見事にニュルンニュルンしていた。新鮮か、美味しそうか、そういう野暮なことは一旦置いておいても、とにかくそいつはニュルンニュルンの軟体動物で、胸を張ってタコその人だということがで
2025.08.26@Nouakchott🇲🇷『本場のタコ食べずに帰れるかいな(世界一周Day371#1)(モーリタニア編)』2025.08.26@Nouakchott🇲🇷「モーリタニアは世界でも有数のタコ輸出国です。知っていましたか?」そうGoogle翻訳に打ち込んだ画面を見せてみ…ameblo.jpお前が欲しいのはコレだろ?と言わんばかりに彼らが差し出したのは、「かつてオレたちゃ軟体動物なんて呼ばれてたんだぜ。信じられねえだろ?」とでも言いたげなほどカチコチに凍った赤黒い物体だった。な
2025.08.26@Nouakchott🇲🇷「モーリタニアは世界でも有数のタコ輸出国です。知っていましたか?」そうGoogle翻訳に打ち込んだ画面を見せてみても、漁港の男たちは素っ頓狂な顔を返すばかりだった。モーリタニアといえばタコ、(タコといえばモーリタニア、と言うほどでは無いにせよ)というイメージが日本には広く流布していて、僕がこの国に入国した際には、無学な友人どもは揃って「本場のタコ食べてきてや!」などと阿呆丸出しのコメントをよこした。しかし結局のところ、類は友を呼ぶ、とはよく言
イスラム奴隷貿易における奴隷の生存率の検証報告(2025年12月3日現在、DeeperSearchによる包括的分析)前回の回答で提供したイスラム奴隷貿易(主にアラブ・イスラム経路、7世紀〜20世紀初頭)の生存率リストを、Web検索、X(旧Twitter)投稿・スレッド検索、セマンティック検索などのDeeperSearchツールを用いて検証した。検証範囲は歴史的文献(Wikipedia、Lovejoyの『Islam'sBlackSlaves』、Austenの研究、GlobalSlavery
2025.08.25@Rosso→Nouakchott🇲🇷VISA代55ユーロ、入国管理官への賄賂15ユーロ、VISA代行エージェントなる人物への謝礼5ユーロ(彼の存在意義に関して僕は全く最後まで理解し得なかった。)、〆て75ユーロと2時間半の時間をかけてモーリタニアへ入国した僕は、200km先の首都Nouakchott(ヌアクショット)へ向けて真っ直ぐ北上していた。しかし、セネガル川を渡ってからというもの、どうしようもなく黄土色の大地が続いている。垂直に伸びるアスファルトの脇に転がる路肩
2025.08.25@SaintLouis🇸🇳→Rosso🇲🇷川幅は4、500mほどあるだろうか。木造の小型ボートが忙しなくニ国間を行き来する人々を運んでいる。乗合タクシーに同乗した親切なセネガリーゼ青年マウサの後をついて、僕もその岸辺に浮かぶ頼りない越境船に乗り込んでゆく。料金は確か50円か100円ほどだったと記憶している。2016年、目の前のセネガル川に両国間を結ぶ越境橋建設への投資が決定、2025年には完工予定だとする記事を見かけたが、影も形も見当たらないあたり、アフリカという
バッタを倒しにアフリカへ(光文社新書)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎を読む。「バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。」モーリタニアってどこ?バッタで研究職になるまでが書かれているが、いまどきというかマンガ的な展開で、アフリカでのてんてこまいを笑わせてくれる。モーリタニアと日本を往復するだけでもたいへんだと思うのに、無収入になっても本を書いたり、バッタの格
イスラム教の「奴隷解放」主張に対する批判と歴史的・現代的証拠の完全リスト(更新版:2025年11月24日現在)前回のリストを基に、DeeperSearch(web_search、x_keyword_search、x_semantic_searchツールによる広範な検索)で追加検証・拡張を実施。検索クエリ例:イスラム奴隷制歴史的証拠批判、ArabslavetradeevidencecriticismIslam、ISISYazidislavesQuranjustification
【あらすじ】最近買い出しにも調理にも精神的に行き詰まり続けているまるひゅは、異国の料理に活路を見いだした。1️⃣自分の中で「夕飯作り」にカウントされないから&2️⃣他人が作ってくれた料理を食べる錯覚が出来るからである!全196ヵ国おうちで作れる世界のレシピ[本山尚義]楽天市場2,090円(立てこもり系不登校きゃー子さん中2を「待つ・待ち続ける」業務がしんどい、もあらすじに入れようかと思ったけど自分の持ち物でもない家族の事を引き合いに出すのははばかられ……←全部書いち
世界遺産城宮殿大聖堂空港アメリカ合衆国北米カナダ南極南米中東オセアニア日本中華人民共和国東アジア東南アジア南アジア中央アフリカ東アフリカ西アフリカ南アフリカ北アフリカ西欧東欧南欧北欧ネットスマホで簡単に世界一周海外旅行世界170ヶ国20,000都市一瞬アクセス地球マスター観光名所絶景名物家https://ameblo.jp/circumnavigation-20k/entry-12838064894.html東京から世界各国の最安航
🌏海外パビリオン4館目のコモンズはB館。参加国は29ヵ国です。印象に残った国をメモ📝🇯🇲ジャマイカ中米ダントツに楽しかったのがここ!音楽が地域に活力を与え、雇用の創出や文化遺産の保存にも寄与し、ジャマイカの経済成長の支えになっているとのこと。ブースにはレゲエが流れていて雰囲気たっぷり。ボブスレーにウサイン・ボルト、ボブ・マーリー。ポップで楽しいポスターの中には、マイティー・クラウン(日本の世界的レゲエグループ)のイベントも。🇬🇾ガイアナ南米初めて知った国です。熱帯雨林に生
『【通算34回】万博パビリオンランキング確定版☆アラフォーぼっち大阪関西万博』『アンゴラ館&マルタ館☆ぼっち大阪関西万博』『子連れ万博にオススメ!予約必須!&予約無しで並べるパビリオンまとめ』『もはやアトラクション☆住友館☆夏パス…ameblo.jp『激混みの今こそコモンズ!コモンズ館まとめ☆ぼっち大阪関西万博』『子連れ万博にオススメ!予約必須!&予約無しで並べるパビリオンまとめ』『もはやアトラクション☆住友館☆夏パス2回目子連れ万博(通算23回目)』『地獄の東…ameblo.
皆さ~~~ん、共に祈りましょうモーリタニアにいるムーア人の救いのために、また戦争中のイスラエルとパレスチナのために、そして、ロシアとウクライナのためにも祈りますアーメン【10月15日世界宣教祈祷課題:モーリタニア】「ムーア人に届く福音」モーリタニアは北アフリカの国で、大西洋に面し、モロッコ、アルジェリア、マリ、セネガルに隣接する。国土の大部分は砂漠であり、人口は約450万人程度だ。言語はアラビア語が中心で、イスラム教スンニ派が多数派の国だ。公的にキリスト教徒はほとんど