ブログ記事516件
先日、1年半ぶりに友達に会いました。実技課程の大学院で同級生だったヴァイオリニストで、私と同じくニコライ・メトネルが大好きで、修士論文もメトネルの室内楽作品について書いた人です。彼女の論文執筆のためにメトネルのピアノ五重奏曲の楽譜を貸していて、いつのまにか2年ほど経っていました。そういえば貸しっぱなしだなぁとは思っていたのですが、今手元にないと困るものではなかったし、彼女はモスクワっ子なのでいつでも会えるからいいかな、と気に留めていませんでした。しかし、この度新しく着手し始めた論文のため
この頃はスイーツの投稿ばかりで、もはや鞍替えした間すらありましたが、本日はコンサートのお知らせです。この度、新型コロナウイルスなど情勢に鑑みて延期しておりました卒業公演を、2年越しで行うこととなりました。今回は演奏曲目を全てロシア音楽(ロシア人作曲家の作品)に統一しています。ロシア音楽というと、一番なじみ深いのはチャコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」でしょうか。民謡であれば「ともしび」や「走れトロイカ」も、世代によってはご存じの方も少なくないと思います。曲名だけ見て分
モスクワ音楽院の第1学舎一階の一室には、全教員の書類フォルダーが並ぶ棚があります。音楽院側が教員に何か書類を配布したいときにはもちろん、教員と学生の間で受け渡すものがあるときにもここが使われます。例えば、先生のサインが必要な学期始め/終わりの書類や、論文の直しなど。もちろん、直接会えたらそれが一番いいですが、先生たちは忙しいし、学生も授業や仕事(音楽系の学生は、在学中から演奏や指導の仕事を始めていることが多いです)に追われていて、うまく待ち合わせができるとは限りません。そんなときよく先生
これまでいろいろな方にモスクワ音楽院について聞かれるたびに、学舎は計3つありますと話していたのですが、なんとこの度新しい教室棟がオープンしていました。授業が少ないのでいつも決まった教室しか出入りしてなくて、気付かなかった。そういえばずっと工事してたっけな......まさか自分が在籍しているうちに完成するとは思っていませんでいた。モスクワ音楽院には、全部で4つのホールがあります。そのうちのひとつであるラフマニノフホールの上部分に新しく作られたのが、「ラフマニノフ棟」です。先日、初めて
2021年9月に2度目のロシア長期留学に来てからは、自分でアパートを借りて住んでいます。家にいる時間が楽しくなるように・勉強や執筆のやる気がでるようにと、気に入った地区で、気に入った物件に住んで生活を満喫していますが、やはりずっと自宅にいては怠けてしまうもの。そんなときは外の図書館に行くようにしています。そうそう、モスクワ音楽院の練習室争奪戦の過酷さは巷でも有名(?)ですが、実は勉強できるスペースがほとんどないのもかなり辛い。音楽院に1000人くらい在籍者がいるのに対して、自習ブース
一つ前の記事に、カザフ人の友達が第5回ウラジーミル・クライネフ・モスクワ国際ピアノコンクールでグランプリを取ったニュースを書きました。ファイナルのコンチェルト演奏はYouTubeにありますが(これも前記事にリンクあり)、セミファイナルの模様はВКонтактеというロシアのFacebook的なSNS内に投稿されています。アカウントを持っていなくても再生できるので、ご興味のある方はぜひ見てみてください。優勝したベクザット・ラクィモフくん(グネーシン音楽大学3年生)が演奏したのは、以下のプ
今年はラフマニノフ生誕150周年。ということで、どこもかしこもラフマニノフ祭り。もともと大人気の作曲家なので、特に記念イヤーでなくても「オールラフマニノフリサイタル」などを国内外で見かけることは珍しくありませんが、150年という区切りのいい年、しかも彼の故郷ロシアでとなると、もう毎日のようにいたるところでラフマニノフ関連イベントが被りまくっています。ロシア国立音楽博物館では、2日間にわたってラフマニノフシンポジウムも開催されました。直接聞きに行きたかったのですが、最近やたら忙しく疲労が
今日は、私の大好きな20世紀初頭・ロマン派を代表する作曲家でありピアニストでもあったセルゲイ・ラフマニノフSergeiRachmaninoffの命日・没後80周年にあたります。1873年、貴族の家系に生まれたラフマニノフは5歳で母親からピアノの手ほどきを受け、やがてモスクワ音楽院ピアノ科に進み、大金メダルを受賞して卒業します。※この時、小金メダルを受けて卒業したのが作曲家・スクリャービン(↓)でした。『神秘的』今日は、19世紀末から20世紀初頭に
今日は、モスクワ音楽院の中をお見せしたいと思います。モスクワ音楽院は、ロシアの顔・クレムリンから徒歩10分ほどのところにあります。超中心部に位置しているため、その建物の外観は観光名所の一つとしてもかなり有名なのですが、内部の様子は大変貴重だと思います。モスクワ音楽院の学舎は全部3つあるのですが、今日は第1棟の4階、37番教室で授業でした。廊下はこんな感じ。昨年改修工事が終わったばかりなので、とっても綺麗です。重ーい二重扉。ですが防音効果は全くなく、まわりの教室で演奏されている曲
毎週木曜日は、午前中から夜遅くまで予定がぎっしり、移動が多い日です。(この記事を公開しているのがなぜか木曜日じゃなくてスミマセン...)目的地に応じて地下鉄、バス、タクシーを使い分けていますが、それでも歩いている距離もなかなかのもので、いつも一万歩(8キロ弱)は越えてしまいます。12時から14時までは哲学の授業のためにモスクワ中心部のモスクワ音楽院へ。17時半から18時半までは市内北西部の生徒さんの家に行き、日本語の授業をします。その後また中心部近くにある聖チーホン正教人文大学に向かい、
ロシア留学が決まった頃、中高時代のピアノの恩師にそのことを報告しに行くと、「あっちにはストッキングがなかったから、日本からたくさん持っていっていったほうがいいんじゃない」と言われました。先生は若いころ、ロシア南部の街クラスノダールの音楽祭に出演するために、一度だけロシアに行ったことがあったそうです。手持ちのストッキングが破れ、新しく調達しようと探しに行ったけど、全く見つからなくて困った思い出があるとのこと。ソ連時代のことです。筆者が留学を開始したのは2017年の秋で、翌2018年にはロ
世界三大コンクールのうちの一つに数えられる、チャイコフスキー国際音楽コンクール。国際音楽コンクール世界連盟からも除名され、さすがにこの情勢で今年開催はできないのでは...という話が濃厚でしたが(2014年にもクリミア問題でスポンサーが集まらず、翌年に延期された過去もアリ)、予定通り今年やるみたいですね。TheInternationalTchaikovskyCompetition入居してからわかったことなのですが、筆者が今借りているアパートには芸術関係の住人が多く、地元の人には
※はじめに筆者は現在進行形でロシアに居住し、ロシアに関することを研究している人間ではありますが、政治や安全保障が専門ではありません。プライベートで友人たちと直接意見を交わすことはありますが、このブログを始め、公の場で現在の世界情勢について発言はしないポリシーです。ご了承ください。ロシアによるウクライナ侵攻からちょうど一年。あれから、世界は一気に変わってしまいました。外国企業はどんどん撤退し、クレジットカードも使えないし、生活資金の送金も簡単にはできません。日本の大学を通したロシア
先日筆者の誕生日があり、モスクワの大好きな友人たちがこんな豪華なケーキを用意してお祝いしてくれました。表面には「всегда16лет(永遠の16歳)」と書いてあります。笑私がいつか口走った冗談を覚えてくれて、こう書いてくださいとお店の方にお願いしてくれたそうです。正教神学が専門のお友達からは、ロシア聖歌コースの教科書一式(!)と、教会の中に入るときに使う綺麗なレースのプラトーク(巻物)をいただきました。今後の音楽研究に役立てたい&新しい趣味がほしいという狙いで聖歌を学ぶコー
毎週日曜日の朝から昼にかけては、SkypeとZoomを使い日本の生徒さんたちとピアノのオンラインレッスンをしています。今日は10時から13時半までの間に10歳、16歳、19歳の3人。音階等の基礎練からバッハ、モーツァルト、ブルグミュラー、ショパン、シューベルト=リストまで。みんな成長著しく、嬉しいです。生徒さんそれぞれのご自宅にも良いピアノ(電子やアップライト)があるのですが、やっぱり定期的にグランドピアノの響きとタッチを感じてほしいので、私の家族に協力してもらい毎週ピアノ室を練習用に開放し
このサイトについて|メトネルの世界www.medtner.jp私の現在の専門(研究対象)であり、私がモスクワ留学を決意した理由そのものである、ロシアの作曲家ニコライ・メトネル(1880-1951)の日本語サイトが立ち上げられました。まだ整備途中ではあるようですが、今後いろいろなコンテンツがそろっていくそうなので、楽しみですね!
一年以上ぶりに、ブログを再開しようと思います。と言っても過去に書いた記事はたった2つか3つで、それも簡単な自己紹介をしただけ→そのあとひっそりと削除したので、再開します、ではなくこれから始めますと言ったほうが正しいかもしれません。筆者は現在ロシア在住で、モスクワ音楽院の大学院生です。もし、筆者がどんな人か詳しく知りたいと思っていただけましたら、こちらをご覧ください↓♪個人サイトはこちら→斎藤ももMomoSaitoofficialwebsite♪研究業績や演奏実績(近年)はこ
豊中市ピアノ教室豊かな心を育むローズピアノ教室主宰岩本智子です。1月21日(土)モスクワ音楽院特別演奏コースくらしき作陽大学AntonIgubnov先生によるミニコンサートand公開レッスンでした。公開レッスンにローズピアノ教室の生徒さんが2人モデル生徒として受講させて頂きました🎶アントン・イグブノフ先生の素晴らしいコンサート三木森林公園音楽ホール森の中で弾いているような素敵なホールです。当日のプログラムですそして的確なレッスンにローズ教室か
本当〜に久しぶりに旧友と会いました。お互いに昔の生徒さんの色々なエピソードを覚えていて嬉しかった。お昼はランチのお寿司。そのあとカフェにてまったり。(このココアあとを引くおいしさ!ふらっと入ったけれど、ロサンゼルスでは行列のできるお店だと後で知った)彼女の生徒さんが6年生の夏に「音大の付属中学に行きたい!」と突然言い出してびっくりしたそうです。その生徒さんはユニークなお嬢さんだったらしく、友人も彼女とのレッスンを楽しんでいた様子でした。半年の準備で母校の付属に入ったけれど、た
youtubeでMIXリストを聴きながらうたた寝してたんだけど、飛び起きおてた。衝撃が忘れられません。ValeriyStepanovただ凄いキーボーディスト。モスクワ音楽院を卒業したロシア人。ドラマーはArkadiyKornef凄いと思う。こちらもロシア人。ギターはMartinMillerこちらはドイツ人。こちらも凄い人!あ~びっくりびっくり!それではどうぞ。ValeriyStepanov&ArkadiyKornev|InFlight(feat.
サンクトペテルブルク🎨美しい地球を旅するあなたへ🌍写真で美しい街並みを見るにつけ戦争が早く終わらないかと祈る日々。先日ロシアの作曲家ラフマニノフのプレリュードより『鐘』をご紹介しましたが『クレムリン宮殿と鐘の音』左赤の広場右クレムリン宮殿🔔美しい地球を旅するあなたへ🌍1873年生まれのラフマニノフはロシアのノヴゴロド生まれ。自然に囲まれて育ちやがてペテルスブ…ameblo.jpこの曲は幻想的小品集の中の2番でもあります。今日はその曲集の第1番『エレジー』モスクワ音楽院卒業
山根悟郎GoroYamane@GorouYamane【ニュース】反田恭平も教えたモスクワ音楽院の著名教授ミハイル・ヴォスクレセンスキー(87歳)がアメリカに亡命https://t.co/uvikbCiQgt2022年10月29日06:45石橋律子@shikanoritsuko@etoile1128ご無事で良かったです😭2022年10月29日13:49ヴォスクレセンスキー先生が‼とピアノ関係の方々が高齢の亡命に青ざめご無事の様子に安堵しておられるロシア
GeorgeGershwin作曲のRhapsodyinBlueジョージ・ガーシュウィン-Wikipediaja.m.wikipedia.org🌹🌹🌹清塚信也"ShinyaKiyozuka"isconvincedthatRhapsodyinBlueisamasterpiece🌹🌹🌹モスクワ音楽院-Wikipediaja.m.wikipedia.orgに留学していた清塚信也清塚信也-Wikipediaja.m.wikipedia.orghttps
作曲家、一柳慧の最初のピアノ先生は、ポーランド生まれでモスクワ音楽院に学んだピアニスト、ポール・ヴィノグラドフでした。1937年に再来日し演奏会をして以来、日本に留まって多くの音楽家を育てています。一柳は、ヴィノグラドフからショパンのエチュードを教わった時に、新しい世界へと開かれた感覚になった。作曲家を志望していることを知ると、基本となる名曲を次々教えてくれたと語っています。宅孝ニもヴィノグラドフ門下生。ヴィノグラドフは作曲家でもあり、1969年に共同音楽出版社から2巻からなる「ピアノ名曲
岡田知果/OkadaChika(ソプラノ)日本の音楽大学在学中、図書館でたまたま視聴したグリンカのロマンスに心を射抜かれ、ロシア語を独学で学ぶことを決意。自主企画卒業公演の演奏曲目にロシア歌曲を選ぶ。2011年、昭和音楽大学短期大学部声楽コース入学のち同大学声楽科3年次に編入学2015年3月、昭和音楽大学声楽科修了大学卒業後ロシアへの音楽留学を決意4月、横浜ロシア語センターで学ぶ5月、デルジャーヴィン・インス
久々の書き込み…何故って実は静岡市で対がん協会のイベントに堀ちえみさんが講演されて💕❤️集合写真を撮ってくださりブログにアップされると聞きそういえば放置ブログがあったと気が付きました🤣講演は心に響く話👍残念な事に私は裏方だったのでご家族の素敵な写真は見られませんでしたが留守番おばさんしながらご家族の温かな話聞かせてもらいました。とても可愛い❤️💕スッとした方でした。堀ちえみさん、ありがとうございました😊そしてこのブログ自分の思い出を書き込んでいこうと言い訳としてアップしてきます
AlexandreScriàbine〈1872.1.6-1915.4.27〉近代音楽ピアニストであり作曲家ロマン派を脱し、神秘主義的作品を遺した、ロシアの前衛的作曲家43歳没
上野の森東京文化会館にてピアノの調べによいしれてきました姉が一度聴いて魅了されてしまったという谷昴登(たにあきと)さん。※破格のチケットに驚いたのですが東京音楽コンクール入賞者によるコンサートということで文化庁から助成が出ているのだとか。谷さんキリッと端整な顔立ちでちょっとだけ藤ヶ谷太輔に似ているんですよ。左谷昴登右藤ヶ谷太輔2022年3月桐朋高校音楽科を首席で卒業。ひと月前まで高校生の18歳。将来有望な天才ピア
今日、テレビのニュースで、チャイコフスキーコンクールが、世界連盟から除名されたと聞きました。ええ~、そこまで?音楽という芸術も、戦争反対の枠に入ってしまうのですね。音楽は、次元が違いませんか?人の手を使って流れる音楽は、波動を作り、空間にあふれ、人の耳に入ってきます。。。誰が作曲しようと、音楽は、人間の心そのものではありませんか?大分前ですが、くらしき作陽大学でも、若者のためのチャイコフスキーコンクールが開催され、世界中からの参加者がありました。その時、通訳ボランティアで参
作曲の方は批評家からボロクソらしいが…死後80年近く経っても未だに人々から愛されているわね…毎日聞いても飽きないわよ映像とは不思議なもので…困ったことにあの演技を見て以来ピアノ協奏曲第2番を聞くともう真央ちゃんしかイメージ出来ないのよ…恐るべしだわ…#Sergei#Vasil'evich#Rachmaninov#Серге́й#Васи́льевич#Рахма́нинов#似顔絵#30秒#ロシア帝国