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『小説は書き出しが命(ジッド編その1)』『アンドレ・ジッドという作家(2)』『アンドレ・ジッドという作家(1)』『シュテファン・ゲオルゲ「うっとうしい夕べ、しらじらしい朝」』StefanGeorg…ameblo.jpユベール火曜日五時頃、大気がひんやりしてきたので、ぼくは部屋の窓を閉めて、書き始めた。六時に親友のユベールが入ってきた。競馬場からの帰りだった。彼は言った、「おやっ!仕事かい?」ぼくは答えた、「『パリュード』を書いているのさ」「何だい、そりゃ」--「本だよ
『アンドレ・ジッドという作家(2)』『アンドレ・ジッドという作家(1)』『シュテファン・ゲオルゲ「うっとうしい夕べ、しらじらしい朝」』StefanGeorge(1868~1933)『清岡卓行…ameblo.jp一八九✕年五月のさる日、午後二時頃、いかにも奇妙な次のような事件がもちあがった。マドレーヌからオペラ座に通ずる大通りで、普通にちよっと見られないほど肥っているというほかには別に特徴もない中年の肥満した紳士に、これまた痩せざすの紳士が近づいていって、彼がちょうどそのとき落したハ
※※この本を読んで一言※※かなり人を選ぶ作品だと思います!この作品を選ぶメフィスト賞の懐はドラえもんの四次元ポケットよりも底なしです(笑)。※※※※※※※※※※※※※※※久しぶりに読むメフィスト賞受賞作です。読み始めて初っ端から「あぁ・・こういう作品なのかな?」と不安になりながら読み進めました。メタミステリまたはメタフィクションの作品は嫌いではないですが、この作品は私の肌に合わなかったです。バカミスとも違うし・・私はどうもこういったおちゃらけた雰囲気がダメみたいで、この
恩田陸さんの「夜果つるところ」を読みました。前回読んだ、「鈍色幻視行」に出てくる映画化されない小説。今年、6月の作品。良かったです!「鈍色幻視行」より、こっちの小説の方が面白かった!鏡にまつわる伏線もお見事でした。お話は、、執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、完全単行本化。「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実…!遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・
もし、ゲームのキャラクターが遊んでいる自分達に話しかけるような事があればゾッとしませんか?主人公らが自身の世界をゲームであると認識しており、我々の世界へコミュニケーションを取ろうとする...そんな熱い展開、メタ要素を含むゲームを紹介していきます。(若干ネタバレ有)・UNDERTALEみんな大好きであろう「UNDERTALE」他にない戦闘システムや、「全員を殺す」「誰も殺さない」という選択で全く異なる展開が進んでいきます。特にとあるルートのサンズ戦が有
<バーセルミ>1101「口に出せない習慣、奇妙な行為」ドナルド・バーセルミ短編集山崎勉/邦高忠二:訳サンリオ文庫収録作品1.インディアンの蜂起2.バルーン3.ここにあるこの新聞4.ロバート・ケネディ、溺死寸前に救助される5.報告6.まぬけ7.警察音楽隊8.エドワードとピーア9.しばしの眠りと目覚め10.おしゃべりできるか11.ゲーム12.アリス13.戦争の絵物語14.大統領15.月が見えるだろ?「インディアンの蜂起」では現代都市
こんばんは*[DVD発売記念]のリブログ版です*映画って本当に良いものですねと、改めてコロナで感じることが出来ましたね、もともと早く見たいもあるけれどネタバレ無しで行くのもきついですが、見てる方も多いのか、基本はアニメファン向けの映画であるかなと思ういきなり見ても、すこしわからなくもないですが、より楽しむ意味ではアニメを前編見てこそ面白いものであるきっかけにして見直すというもの、自分も経験はあるので、そういう手もあるし、今のこのタイミングも良いかもなんというか、
昨日(12月28日)は仕事納めのはずだったが、まだ終わらなかった。それでも、夕食後はTV(ザ・シネマ)録画した長尺の映画でも見ようということで「81/2(はっかにぶんのいち)」を選んだ。フェデリコ・フェリーニ監督による1963年のモノクロ映画で尺は2時間20分。主人公の43歳の映画監督グイド役のマルチェロ・マストロヤンニ。フェリーニ自身も当時43歳信じられないが、夕食後夜8時に見始めて見終わったのは12時。夕食で晩酌していたこともあり、フェリーニ魔術というか、夢というかメタフィクション部分の
先週ぐらいからこのゲームをしていました。「senseoff」の元長柾木さんがお話を書いているので、という理由です。地の文も、会話も、表現が文学的で読み甲斐がある、と思いながら読んでいました。フランスらしさもあり。特に、主人公の回想にある昔の友人のミリアとの会話はひねくれていてそれが面白かったです。彼女に「スサノオ」のペンダントをあげる主人公のセンスがかなりいいです。とぼけたメルンを揶揄いながら可愛がる、主人公の毎日の様子、灯台の暮らしは、そうつまらなくもなかったです。雑貨屋の
「大富豪同心」三冊一気に読み終え、さらにもう一度読み返し、ただいまたいへん愉快な気分でおります。大富豪同心:1八巻卯之吉放蕩記(双葉文庫)幡大介双葉社しかし、この作品。すでに多くの方から面白いと認められているのに、いまさらわたしがなにか書いてもなあ……と思ったので、幡大介先生のべつのお気に入り作品についておしゃべりします。まずこれ。猫間地獄のわらべ歌(講談社文庫)幡大介講談社それから、これ。股旅探偵上州呪い村(講談社文庫)幡
[海外の小説]Vol.513.「母なる夜」カート・ヴォネガット・ジュニア長編池澤夏樹:訳白水社戦時中もっとも優秀なスパイだった男の平穏な戦後をゆるがす陰謀の渦。帰属先を失った現代人の悲哀を描く新しいモラルの文学。<白水社>第二次大戦中、ヒトラーの擁護者として、対米宣伝に携ったハワード・キャンベル・ジュニア――はたして彼は、本当に母国アメリカの裏切り者だったのか?鬼才ヴォネガットが、
幡大介さんの作品は初めて読みます。時代劇+ミステリーかと思って読み始め、会話も口語体で読みやすくしてるのかと思いきや、いきなりメタフィクションの会話が始まりポカーンとしました。その後はそういう物だと受け入れて読み進めました。そして読みおわってこの物語は、いろいろなミステリーのおいしいところを取り込んだ時代劇風バカミスだと思いました。しかしバカミスと言っても本格ミステリーっぽくとても面白かったです。そして何よりもストーリーのつながりがスムーズかつ、ラストがものすごく美しい終わ
30数年前、国連本部で見たピカソのゲルニカ。近くに立つと、見る者を圧倒する大きなタペストリーです。(349cm×777cm)恐怖や苦痛が、悲しみや怒りが、描かれた物語を知らずとも否応なしに襲いかかる。あ、ブーケ?サルバドール・ダリの「記憶の固執」はニューヨーク近代美術館で見た。LPレコードのジャケットほどのそれは、細部を見ようとすれば側に立って覗き込まなければならない。覗き込むことで、見る者は作品と共に自分の内面と対峙することを迫られる。(原画とは若干異なる場合があ
今日も世界中で活動をするルパン三世。しかし、それはほとんどが違う格好、違う顔、違うジャケットを着ていた。何十人のルパンを海を越えて捜査していた銭形は、それはすべて偽者だと感づいていた……。いったい本物は何処に?そして、ついに万引きをする劣化版ルパンまで現れた。そのニュースに驚愕し、東京に集結したルパンたちは、銭形による集団検挙を喰らう。どういうわけかその検挙を逃れたのは、劣化版ルパンと彼を助けた兄貴分のルパンの二人だけであった。だがその兄貴分も、ルパンを続けることに限界を感じて去ってし
こんばんは*先日、近くの映画館で劇場版SHIROBAKOが始まって、見に行ってきましたが最高でございましたね映画って本当に良いものですねと、改めてコロナで感じることが出来ましたね、もともと早く見たいもあるけれどネタバレ無しで行くのもきついですが、見てる方も多いのか、基本はアニメファン向けの映画であるかなと思ういきなり見ても、すこしわからなくもないですが、より楽しむ意味ではアニメを前編見てこそ面白いものであるきっかけにして見直すというもの、自分も経験はあるので、そういう手も
昨日、横川シネマに足を運んだ。緊急事態宣言によって映画館やシネコンがしばらく休館していたので、それが解除されたことでようやくスクリーンで映画が観れるようになった。館内の座席は使用不可の紙が所々貼ってあり、ソーシャルディスタンスが徹底されていた。今回観たのは、今年没後10年を迎えるデニス・ホッパーが監督・主演した伝説的映画『ラストムービー』。この映画、高校時代にビデオレンタルで一度観たことがあったけど、やっぱりスクリーンで観たいと前々から思っていたので、まさに念願であった。
小学生でもなんとかわかります、「メタ構造」。https://pdmagazine.jp/background/metafiction/「メタフィクションって知ってる?」というこのページは、「朝のガスパール」や「虚人たち」など、筒井康隆氏の作品を使って説明してくれています。朝のガスパールAmazon(アマゾン)671円虚人たち(中公文庫)Amazon(アマゾン)434〜5,083円パプリカAmazon(アマゾン)299円うっかり「パプリカ」も載せ
今まで入院したことある?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようある12年前に大きな手術を受けたこんばんは(*´꒳`*)昨日から蒸し暑くて思わず窓を全開にしたりさっそく冷房をつけたりしてた一日も早くコロナを終わらせたくて秋以降の新作アニメはSFやファンタジーの比率を6割以上にしてほしいと願うSF(一般的に言われてるサイエンス・フィクションはもちろん藤子・F・不二雄先生が推奨するすこしふしぎも含む)が大好きな私は主人公たちが現実世界では到底起こりそうにない奇跡
瀧川鯉八は新作落語の新感覚派❷❣️劇中劇=メタフィクションで《ごっこ遊び》を愉しむ大作【いまじん】🟣鯉八の【いまじん】は、劇中劇=メタフィクションの形をとっていて、連想したのが、フランス人の泥棒で同性愛者ジャン・ジュネが書いた戯曲『女中たち』。男優2人が、女中の姉妹になって、仮想として夢みる【奥様ごっこ】を楽しむ。身分に上下のある者たち【奥様と女中】に《なりきる遊び》に浸って、日頃のウップンを晴らすのだ。こんな劇中劇=メタフィクションのドラマには、ゆがんだ欲望が潜んでいて、そこには少し
新型コロナの影響が心配されていましたが、無事に予定通り公開されましたので早速視聴。超簡単にまとめますと、『SHIROBAKO』はアニメ制作会社のドタバタを扱ったアニメ作品です。業界あるあるテンコ盛りの超絶ブラックな実態をコミカルに描き、熱狂的支持を受けました。それを受けての映画化。以下、ネタバレしない程度に感想を。基本的に業界あるあるを扱っていますので、いまだに旧来の商慣習の意識のままで仕事を進めていたら、思わぬ危機が訪れてしまった・・・という話の筋も過去にあったも
アンソニー・ホロヴィッツの新作探偵小説『メインテーマは殺人』を読了しました。2018年に『カササギ殺人事件』でミステリー部門7冠に輝いた著者の新作もまた、2019年度の「このミステリーはすごい!」などの4冠に輝いています。それほどまでに、よくできた作品で、読者を引き込む手練手管を見せつけられました。『カササギ殺人事件』は、アガサ・クリスティーへのオマージュに満ちていましたが、『メインテーマは殺人』は、コナン・ドイルつまりシャーロック・ホームズへのオマージュとして書かれています。私は、本格
〇クルマに関してつい最近知って驚いたこと。インパネの給油機マークに表示されている◀や▶の印が、そのクルマの給油口のある側を示しているということ。30年以上運転しているのに、三角印の存在に気づいてすらいなかったという迂闊さ。〇先日、小津イベントに出演した後の打ち上げでのこと。雑談の中で周防正行監督が、子供のころ見て覚えているテレビドラマとして、朝ドラの「おはなはん」を挙げていた。その「おはなはん」の最終回は、<おはなはんの半生がドラマ化されることになり、その第1回目のオープニングを茶の
「先生!台湾映画は洋画に入りますか?!」「…」「先生!」「…」「先生?!」「…」「…死んでる…!」なんのこっちゃ、クサカです。『台北セブンラブ』陳宏一多分今年観たなかで一番“変”だった映画。「“愛”をデザインできるか?」という課題を与えられだデザイン会社を舞台に恋愛模様を描く、トレンディな映画…なんだけど、それ自体が実はメタフィクションになっているという、変わった構造の映画。というか、このことに気づかないと、本当に訳のわからない映画だと思う。いや、わかってもどう
こんにちは。ツーパーソンです。今回は,パラフィクションというとても面白いジャンルについてご紹介いたします。このジャンルはとても変わった方法で,読者を物語にするやり方です。[小説ジャンル]パラフィクションとは従来は,メタフィクションと呼ばれていました。メタフィクションでは,次のような説明がなされます。通常,本を読む私たちと本の中の物語には,境界線があります。しかし,メタフィクションでは,この境界線を壊そうとするやり方です。
トマス・ピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』を読了しました。読書家で物書きでもある知人が挫折したと聞いていたので警戒しながら読みましたが、それほど難渋を極める内容でもなく、すらすら読めました。邪推するに、友人は、もしかして、中盤に出てくる演劇(劇中劇)の長々しいくだりに辟易したのではないでしょか。私もそうです。しかし、こういう劇中劇とかメタフィクションの構造を理解しているつもりなので、演劇の内容には深入りせず、さらさら読み飛ばして、ストーリーの主軸と関係ある、闇の郵便制度の創始者の名前が出
平成仮面ライダーシリーズ掉尾を飾る📺『仮面ライダージオウ』も残り3話。しかし此処へ来て、📺『仮面ライダードライブ』の死神・魔進チェイサーまでもが絡んでくるとか。(´-ω-`)だが、此処へ来て高校野球中継が放送予定のルーティンを破壊してしまう、おのれディケイド!!☠️『仮面ライダージオウ』最終話直前魔進チェイサー復活!上遠野太洸が再演テレビ朝日系で放送中の『仮面ライダージオウ』(毎週日曜前9:00)は、いよいよ最終局面へ。11..........≪続きを読む≫[アメーバニュース]ま
なかなか、習慣が定着しないとお困りの方へ。立ち止まって考えてみてください。これから始まる自分の一週間や、一日を見渡したことはありますか?何かを継続するためには、一日を見渡すということが大事です。「これをしたいなー」と考えるのは、妄想だけでも簡単です。それを具体化し行動に移すのが大事であり、困難な部分であります。重要な要素として挙げたいのが、その具体化するということ。頭の中の妄想を、文字として物質化するということ。物質化されたものは、不思議な力を
久しぶりに、がつーんと文学した感じです。円城塔さんの『道化師の蝶』を読ませていただきましたあらすじ、とか書けないです(笑)そういうことじゃない(ストーリーを追うタイプの話じゃない)作品。立宮翔太さんという方が、ブログで詳しく書評を書いていらっしゃるので、そちらを読んでいただいた方がわかりやすいと思います。詳しく知りたい方は、立宮さんのブログへ▼amazonさんの内容紹介では、以下のようになっています。第146回芥川賞受賞作!無活用ラテン語で記された小説『