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おはようございます。時空間を操る、陰陽師のトリです(いつでもどこでも寝られる、というだけです)。いつのまにか、立春を過ぎていた(昨日が立春だった)。今年の旧正月は、2月10日だから、「年の内にぞ春は来にけり」ということになる。冬の土用も終り、さあ、これから暴飲暴食してやるぞ、と思っている人も多いことだろう(いないか、そんな奴)。ところで、気になるのは暦のことである。現在使われている「天保暦」は、1840年代に作られたもので、実際に運用されていたのは明治維新までの約30年間であ
【哲学勉強会】(2024年1月21日(日))≪哲学の意義≫現在、日本で最も影響力があり、実績も豊富な哲学者といえば柄谷行人氏になると思う。氏の著書に『哲学の起源』(岩波書店2012年刊)があり、当時のギリシアにおける哲学の変遷を事細かに論ぜられているが、古代ギリシアを「哲学発祥の地」とする事には、特に異論はないように思われる。また「民主主義」も、古代ギリシアが発祥の地とされている。古代ギリシアにおける哲学の変遷を辿っていくと、ソクラテス以前と以後では大きく哲学の意味(意義)
読了しました。すごすぎる本です。教育や芸術関係の方は、ランガーさん並みの必読書か。発想に学べます。巨大な知性が書き上げた美しい「研究書」をぜひ堪能してみてください。近代→無意識の発見→構造主義→→ポスト構造主義→ポスト・ポスト構造主義(思弁的実在論他)という流れを「秩序と逸脱」を視点にして一気に魅せてくれます。ポスト構造主義の入門書とうたってはいますが見事にポスト・ポスト構造主義入門(思弁的実在論他)にもなってます!そのこころは「わかりにくいものを、わかりにくいま
バイオ・ダーウィニストの「認識」論:「遂行的信頼」概念の提案桜井芳生遺伝子社会学文化社会学著作権保持210430+++要点バイオ・ダーウィニストの認識論は、「それを織り込んで、生きている生命」の生命力が比較的大きければ、その認識は「正しい」というもの。じつは「正しい」とかいう必要もないのですが。現代生物学や、量子力学や、相対性理論、を「信頼して」(織り込んで)われわれは、日々「生きて」しまっている。これを、「遂行的信頼」と呼びたい。これが、最近注目を
メイヤスー『有限性の後で』をめぐって・とくに読まないで結構です!鹿児島大学法文学部「現代文化論」無料公開ZOOMオンライン・セミナー「思弁的実在論」(新唯物論)(ポスト相対主義?)で注目のフランスの思想家メイヤスーの主著『有限性の後で』(人文書院)を検討します。概要をレポータが報告したあと、みんなでフリートーキングします。準備予習などは不要。予備知識も不要・とくに読まないで結構です。テキストの入手も不要です。レジュメ、電子メールでさしあげます2021年5月2
素朴実在論・素朴唯物論、で、どこがわるいわけ?桜井芳生遺伝子社会学文化社会学著作権保持210405+++こんど、(21年4月19日(月)、19時(日本時間)より、zoomで、『資本主義の終わりか、人間の終焉か?未来への大分岐(集英社新書)新書–2019/8/9マルクス・ガブリエル(著),マイケル・ハート(著),ポール・メイソン(著),斎藤幸平(編集)』第二部「マルクス・ガブリエル」(と斎藤との対談)のセミナーをやります!
新しい哲学の教科書現代実在論入門(講談社選書メチエ)Amazon(アマゾン)1,103〜5,940円本書は、副題に「現代実在論入門」とあるように、マルクス・ガブリエルの「新しい実在論」に代表される現代哲学の新しい思潮を紹介している。「実在論」というのには魅力を感じなかったが、ガブリエルが評判だったので、どういうものなのか知っておこうと読んでみた。本書では、メイヤスー、ハーマン、テイラー、ドレイファス、ガブリエルの五人の哲学者が取り上げられている。メイヤスーは「思弁的実在論
ようやく本がきました。知の世界のスターとして消費されることも、戦略に折り込み済みみたいです。とりあえずこの4冊から。眺めてみたところ、『世界史の針が巻き戻るとき』が1番とっつきやすそうだったので、これから読み始めました。欲望の話とか出てきて、あの丸山圭三郎にソックリだと思いました。言ってることが。でも丸山さんは欲動の5段階とか、非在の現前とか、かなり精緻な理論なんで、マルクスさんはまだまだおよんでませんね。まあでもマルクスさんのオリジナリティがまだ見えてきませんので(自分の勉強不足で
先日のヌースバンケットの超マニアックな半田広宣さんの思弁的実在論のカンタン・メイヤスーの話が心に残ります。思考と存在の相関性を越えることができるのか?メイヤスーの言うように数学だけが、物それ自体へのアクセスを可能にしているという考え方が主流となり13の月の暦のテレクトノンの偽りの権威、金銭至上主義とその思想が結びついたらえらいことだと思いました。しかし、そのあとメイヤスーはきっと何かを用意しているのではないかとの半田さんのお話にそれが何なのかがとても楽しみに
1月末に書いた「なぜ、『なぜ』と問う?」という記事にくれさんという方からコメントをいただいてこのメイヤスーの著書をご紹介していただいた。この論文についてインターネットで検索してみると、哲学史上のエポックメイキングであるかのような刺激的な書評がいくつか目についたので読んでみようと思い立ちました。著者名はカンタンですが、そこは哲学書ですのであまり簡単なはずもありません。問題の背景を説明するために少し長めの前置きを述べたいと思います。「ものごとにはすべて、そうである理由がある」というふうに