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1992年創業の『ちばき屋』、場所は葛西にございます。ご主人の千葉憲二氏が店を開いたのは41歳のとき。それまでは銀座を中心に日本料理店で腕を磨いたのだとか。孔子も四十にして惑わずとおっしゃいましたが、四十歳を超えて目指すべき方向性が定まったのですね。そして、ここちばき屋はラーメン界に多大なる影響を与えております。なんと、トッピングの半熟卵の発祥の地なのでございます。だが、実はこれを知ったのが食べ終わった直後につき、煮玉子なしという失態。。。ミトミえもんとしたことが!気を取りなして、、、注文した
味噌、ご存知の通り大豆発酵食品で我々日本人にとって不可欠なもの。古くから伝わる調味料は、美味しいだけでなく栄養も豊富というおまけ付き。長寿の国を支えるアイテムの1つといっていいでしょう。そんな味噌押しの居酒屋が神保町にあります。名前は『味噌鐵カギロイ』、古い一軒家を改装したレトロモダンな顔つき。店の看板にも味噌の魅力を”美味ニシテ滋養”と唱っております。長い歴史に経て、味噌を使った料理は無限大。ランチではその一部を堪能することができます。この日のメニューは以下。「本日の西京焼」「いも豚バラ
2020年5月、元麻布に新しい中華料理店が登場。名前は『對馬(つしま)』、なかなか読み方も難しいが場所も裏通りの穴場スポットにございます。オープンとともにたちまち話題店に、11月現在で次回の予約は来年の8月という盛況っぷり。上級スープである上湯や高級食材を駆使する料理は、銀座の中華料理の名店「フルタ」を彷彿とさせるもの。何を隠そう、シェフの對馬氏はそこフルタで腕を磨いた本格派。さらに以前には自衛隊というキャリアも。鍛え上げた頼りがいのある腕は、今は重い鉄鍋を振るう仕事を担っているようです。
突然ですがクイズです。うどん県といえば香川県、生産量も消費量も圧倒的です。では、生産量の2位の県はどこでしょう?答えは埼玉県!意外に思われるかもしれませんが、店舗の絶対数でも東京に次ぐ第2位のポジションになっております。香川は讃岐うどん、三重は伊勢うどん、福岡は博多うどんなど、各県にご当地うどんが存在しますが、埼玉のうどんは多種多様。一説には23種類ものうどんがあるそうです。その中の1つが、埼玉県西部で食べられているのが武蔵野うどん。ハードな食感を持つうどんとして有名です。今回はこれを代表す
寒いときに食べたくなるものって何ですか?豚汁、おでん、鍋料理、、、いろいろありますね。ミトミえもんの答えは圧勝でシチュー。最北の地である北海道の冬でれば、なおシチューを食べたくなるでしょう。ということで、やってきたのは札幌市内にあるシチュー専門店『ポトフ』。創業から24年、北海道の人々を温め続けております。ポトフ自体もメニューに名を連ねますが、メニューの多くをシチューが占めております。その中にあって一番人気を誇るのは、、、「海の幸のアメリケーヌシチュー」海の幸のというだけあって、海老、帆
美味しいお水のあるところに蕎麦の名店あり。羊蹄山の恵みを受けるニセコエリア、天然の湧き水を使った蕎麦の名店が多い。その筆頭とも呼ばれるのが北海道虻田郡の真狩村にある蕎麦店『いし豆』。人気を証明するかのように結構な待ち時間が必要になっております。待機するのは車の中、渡された呼び出しベルが鳴るのを大人しく待ちましょう。売れ切れすることもしばしばだそうなので、早めの訪問をオススメします。説明書きによれば、蕎麦は地元産のものを通年で保冷庫で真空保存し、石挽き、磨き、選別し、脱皮し、手挽きに電動に石臼
北海道の倶知安町、いわゆるニセコのエリアだが目的はスキーもスノボでもない。ミトミえもんの行くところにグルメあり。ニセコ連峰がひろがる雄大な自然、そこには名水として知られる「甘露水」が湧いております。美味しいお水のあるところに蕎麦の名店あり。ということで、同エリアが誇る人気蕎麦店『手打蕎麦いちむら』へやってきました。赤と黒のモダンな建物で、テラス席からは小川のせせらぎを望むことができます。ちなみに、この日は大雪による寒さのため、テラスからは早々に撤退しました。笑名水で毎朝手打ちしたという蕎麦。
おはようございます!宿泊施設のついたオーベルジュでもある『余市SAGRA』、昨日のディナーに続いて朝食のお時間です。まだ前夜の余韻が残る中、その感動を咀嚼できぬままに席に着く。朝起きて寝癖がついたまま一流シェフの食事が食べられるなんて幸せすぎますよね。いわゆる朝食らしいメニューなのだが、前夜と同様に地元の食材をサスティナブルに展開していくのは変わらない。最も感動したのがお蕎麦のタリオリーニ。基本は蕎麦だが、カットがタリオリーニ。この切り口は世界共通なのか、蕎麦粉であっても食感が良く絶品の麺
注目される地方のレストランには必ずストーリーがある。それはレストランのストーリーにとどまらない、その地方そのもののストーリーだ。例えば、地産地消っていうのもその1つ。今回ご紹介する物語は北海道の余市市にあるレストラン『余市SAGRA』。札幌から車で1時間の立地、それでも全国からの訪問者が途絶えることはない。もともとも札幌で北海道産の食材を活かしたイタリアンだったそうだが、移転して余市や小樽を含む後志地方の色が濃くなっている。近隣には世界が評価するワイナリーであるドメーヌタカヒコがあり、レストラ
小樽の繁華街から離れた高台の住宅地、幸というエリアにある一軒家の蕎麦店がある。名前は『きむら』、住宅街に溶け込むというよりも、住居そのものといったイメージ。ご夫婦で迎えてくれることもあり、まるで知り合いの家に遊びにきたような錯覚におちいります。その印象に少しの間違いはなく、自宅の1階を改装して蕎麦店をオープンさせたのだとか。道内の農家から仕入れた蕎麦を毎日自家製粉、そんなこだわりの蕎麦をいただいてみましょう。まずは「そばがき」から。シルエットの美しきそばがきで、蕎麦の実が上に散らしております。
明治初頭に港町として栄えた小樽。歴史的建造物が立ち並び、レトロモダンの街並みが人気の観光地でございます。その小樽有数の観光地の1つである「メルヘン交差点」、工芸品やお土産屋さんが立ち並んだ賑やかな雰囲気。その一躍を担うのが1998年創業のチーズケーキ専門店『小樽洋菓子舗ルタオ(LeTAO)』。やはりメルヘンという言葉が似合うような建屋で迎えてくれます。しかも、この日は雪が降っているというロマンチックなおまけ付き。それでも、クリスマス仕様になった店内も然りだが、やはり主役となるケーキ達こそが最
学問の神として崇められる亀戸天神、この目の前にある鰻店の”幅”に驚かされます。まず、鰻は養殖から天然、銘柄鰻の坂東太郎、青うなぎなどその種類が多岐に渡ります。料理も、鰻重や白焼きなどの一般的なものだけでなく、様々な鰻料理を提供しております。鰻にこんな調理法があったかと新しい発見ができること間違いなし。創業40年という歴史は伊達じゃありません。ついでに、ダチョウ、ワニ、カンガルー、ラクダなんて肉の幅まで見せてくれます。笑それでは、鰻のフルコースをご覧ください。「鰻の冷しゃぶカルパッチョ」さっ
横浜市は都筑区にある人気ラーメン店『藤花』へ。最寄駅は横浜線の鴨居駅ながら、歩けば20分を超える道のり。そんなハードルを軽く乗り越え、曜日を問わず日々行列を作っております。オープンしたのは2018年と比較的若いが、すでにグルメサイトなどでは軒並み高評価。ちなみに、店主は新宿の人気ラーメン店「麺屋翔」のご出身。修行先と同様に、塩ベースのラーメンが一番人気になっております。「特製塩らぁ麺」スープは透明で美しい黄金色。若干のとろみを感じるが、これが鶏の旨味と直結しているようです。魚介の旨味もこ
下町情緒あふれる浅草橋で37年に渡り愛され続けた居酒屋が移転。名前は『ふじ芳』、同じく下町の空気が色濃く残る両国へ移転。新潟出身の大将の人懐っこさというか柔らかい接客も相変わらず。そして、唯一無二と呼ばれる「うずら鍋」も変わらず名物として人気を博します。卵のお馴染みのうずらですが、この鍋は卵ではなく身を使います。しかも、内臓と皮以外は全て入っており、骨までも参加しております。よく骨周りが一番美味いなんていいますが、その骨自体が入ってますからね。兎にも角にもそのビジュアルをご覧ください。その顔立
海と太陽に恵まれた南イタリア。美しい空と海のブルーが映える素敵な場所、そんなイメージじゃないですか?武蔵小山にあるピッツェリア『ラ・トリプレッタ(LaTRIPLETTA)』、こちらでは南イタリアの香りが漂います。ブルーを基調とした店内で、イタリアを想像させるカジュアルなアイテムに囲まれます。イタリア人が大好きなサッカーのユニホームも飾られますが、よく見るとチーム名は店の名前。笑ちなみに、店名である”TRIPLETTA”はサッカー用語のハットトリックを意味するそうです。店の外にできる行列を
ワイン好きで”コートドール”という言葉を知らない人はいないでしょう。最高級ワインを世に送り出すブルゴーニュ地方にある地名で、日本語では”黄金の丘”と訳します。あのロマネコンティの畑があるといえばさらにイメージが湧くでしょうか。さて、その最高級の畑と同じ屋号のフレンチ『コートドール』が本日の目的地。実はミトミえもんがこの言葉を知ったのは、ブルゴーニュ地方の名称よりこっちが先。そういう人も多いのではないでしょうか、だって日本のフレンチとしてもはやレジェンドの領域ですから。創業は1986年、本場
銀座線三越前駅直結、日本橋三井タワーのレストラン街へ。ビル店にはあまり触手が伸びないですが、『ほっこりや』というネーミングに引き寄せられて入店。深層心理的に疲れてるんですかね、ほっこりしたかったのかもしれません。笑夜はつまみを中心に賑わっているのでしょう、タグラインには”鶏とちょこっと料理”とあります。ランチの主役はずばり親子丼、4種類の親子丼を提供しております。その中で名物と位置づけられるのは、、、「炭焼鶏親子丼」シルエットは、とろとろの飲み物鶏の親子丼。タレも濃厚で、塩気もかなり強め
都営新宿線の菊川駅前にある中華料理店『生駒菜館』へ。どうやら下町に多くある生駒軒系のお店のようで、入り口のロゴがそれを証明しております。メニューにはおすすめマークがいくつかありますが、外看板の絵も鑑みて「チャーハン」と「餃子」が一押しと見た。これが食べたかったから後付けだけど、、、笑チャーハンはしっとりオイリーなアウトプット。塩と胡椒が中心の味付けで、具材もハム、玉子、ネギとシンプルなもの。玉子の焦げ感がアクセントになっております。町中華のお手本のような炒飯でございます。餃子の第一印象はその
千葉県は船橋市内にある人気カレー店『サールナート』へ。都内からのアクセス、ランチのみという営業時間、1日30食という限定数、などハードルの高いカレーショップ。店名はインド北部にある地名で、仏教の四大聖地の1つだったりするそう。インドのカレーは北と南で大きく違いますが、サールナートのある北部のカレーであるバターチキンが人気。こちらでは「バタークリーム」という名で提供しております。油を多く使う北インドのカレーには積極的ではないのですが、こちらのバタークリームは一味違う。もはやクリームスープと呼ん
神楽坂の石畳のある路地裏、その一角にある蕎麦店『九頭龍蕎麦』を訪ねます。屋号の由来は福井県の町の真ん中を流れる川、九頭龍川から。その名が示す通り、福井県の名物や郷土料理を楽しむ事ができます。福井の名物を学びながら話を進めていきましょう。福井の名物、ここに集まれり。福井といえば、越前そば福井県を代表する越前そば、大根おろしがたっぷりの出汁と薬味といただきます。出汁自体に甘さがあるが、ここに癖になる大根おろしの辛味が加わります。味わいを豊かにする鰹節の風味も見逃せない。出汁を吸収したおろしが蕎麦
隠れた名店が立ち並ぶ西麻布の日赤通り。その中にあってさらに控えめな店構えの寿司店『鮨真』。落ち着きのある店内には、いい意味で昭和の空気感が店に漂います。料理も実直な印象の大将のお人柄通りで、伝統的に正面から向き合ったような江戸前の寿司を握る。ミシュランの星を獲得し続けるなど実績には申し分ないが、比較的予約が取りやすいのが嬉しいポイント。派手な演出やトリュフやキャビアもいいけど、個人的にはこういうお寿司にこそ価値があると思うのです。これぞ日本の食文化、鮨文化。江戸前の定番のネタもあれば、お刺
2011年創業のラーメン店『楽観』、場所は西麻布の路地裏にあります。「世界を楽観に、全ての人に喜びを」という理念のもと、日本にとどまらず海外でも店舗を展開しております。コロナという世界的に悲観的な状況、今こそラーメンでもって楽観的な世界を実現してほしいものです。”美味しい”にはそれだけのポテンシャルがある、確かにそう思うのです。琥珀、パール、鼈甲メニューの名前かっこよくないですか?笑それぞれ、醤油、塩、味噌ということみたい。お店の一押しは、琥珀という名の淡麗醤油ラーメン。スープは名前の通
昭和30年代創業、月島にあるもんじゃの老舗『いろは』の本店へ。月島もんじゃ振興会協同組合によれば、昭和30年代にはもんじゃ焼きのお店は僅かに4軒。もんじゃは月島の代名詞のようになっておりますが、その黎明期を支えた老舗という事ですね。地元で愛され続けていることを証明するかのように、ここ本店に加えて、西仲店、駅前店と3店舗を展開しております。もんじゃ焼きの定番といえば『明太もちチーズもんじゃ』。いろはも例外でない。迫力のある大きな明太子、カリッと風味のある桜海老、キャベツの千切りといった構成。
女性店主の切り盛りする神楽坂の蕎麦屋『蕎楽亭もがみ』。店名でピンと来る方もいらっしゃると思いますが、店主は神楽坂の名店「蕎楽亭」のご出身。過去にはミシュランの星も獲得した名店で修行し、若干26歳で暖簾分けを許されたという期待の星。きっと想像を絶するほどの努力の賜物なんでしょう。メニューからは名店のエッセンスも随所に見られ、充実したつまみ、海老の天婦羅、トマトそばをはじめとした変わり種の蕎麦などに共通点。店全体の雰囲気としては、小ぢんまりとしていたほっとする小料理屋のよう。女性がカウンターに立つ
代官山にあるハンバーガーショップ『ヘンリーズバーガー(HENRY'SBURGER)』。その仕掛け人は市ヶ谷にある人気焼肉店の「なかはら」の店主。店名の由来も、彼の呼び名であるヘンリーから。焼肉屋が提案するハンバーガー、期待通り最高に美味しいパティがバンズに挟まれます。肉に自信があるがゆえか、つなぎなしの超粗挽き肉を使用。内部から溢れ出てくる旨味もまた、焼肉で培った火入れの賜物なのでしょう。程よい酸味の効いたソース、少しの焦げた風味、強めの塩気などは、ジャンクフードとしてのハンバーガーの責務も
金沢の冬の風物詩、それは『みふく』の牡蠣鍋だ。情緒のある街並みである浅野川沿いの主計町、創業昭和15年という歴史にふさわしい建物で迎えてくれます。冬季限定営業ということもあり、シーズンの開始とともに予約は完売。風物詩と呼ぶよりも、幻といった方がいいのかもしれません。お座敷に通されると、出汁をはった鍋とともに鍋用の三杯酢と生卵がプリセットされております。また、鍋にデフォルトで浮かんでいるのは味噌、この後には大量の生姜も投入されます。名物の鍋は味噌と生姜味であり、これが主役の牡蠣をコーティング
金沢を代表する観光地のひがし茶屋街、そこには金沢を代表する洋食店がございます。名前は『レストラン自由軒』、創業1909年と世紀を超えて愛されるレストランでございます。もともとは常連客に人気だったそうですが、今では観光客が押し寄せ連日行列が作られております。店の入り口には食品サンプルが並べられますが、この中には自由軒が誇る名物中の名物も含まれております。ずばり、名物は「オムライス」!自由軒のオムライスにはケチャップがない。それも手伝い、ものすごいシンプルなアウトプットになっております。薄焼き玉
渋谷の喧騒から離れた神山町、ここは通称”奥渋谷”と呼ばれるエリア。静かな雰囲気の中に、センス溢れる個性的なお店が点在しております。その中の1つ、町名をそのまま店名にした蕎麦店『神山』をご紹介。竹垣、石畳、大きな引き戸など、和モダンな空間で迎えてくれます。コースにもアラカルトにも対応しており、様々な使い方が想定できます。メニューを見れば、才巻海老の味噌漬け焼きの存在に「竹やぶ」の出身を確信。せいろそばにおける鰹を強く効かせた甘辛いつゆも同様です。確かな出自の料理人による蕎麦をお楽しみください。
下北沢にあるスパイスキッチン『ムーナ(MOONA)』、駅近くの雑居ビルの5階にございます。ところがエレベーターが止まるのは4階まで。1つ上へは階段で登っていくのですが、その行程がなんとも言えぬ隠れ家感を作り上げます。採光のとれた明るい空間で迎えてくれ、他に高い建物もないので街全体を見渡せるようになっております。名物は「フィッシュカレー」魚のカレーは日本ではそこまでメジャーではないですが、南インドにおいては魚介のカレーは珍しいものでもない。実に日本的なアプローチが多く、魚や野菜や豆などを多用す
2020年10月、六本木に新しい中華料理店『桃仙閣東京』が誕生。オープンと共に大きな期待と話題をさらったレストラン。なぜなら、あのミシュランも獲得する超がつく予約困難店の「茶禅華」のオーナーが仕掛け人だからこそ。仕掛け人というか、島根県にある同名のレストラン「桃仙閣」はオーナーのご実家だから。彼自身も現場に立つことから、実家の味を試したいという並々ならぬ熱意を感じます。誤解がないようお伝えしたいのは、ここは茶禅華の延長ではないということ。高級食材を並べるでもない、アラカルトで楽しむことができ