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世間は噂に弱い、実態も知らず他人の言葉でも信じることが現代でもある。「風評」も拡散すればするほど真実かのように思えてくるからだ。殺人罪の容疑で20年以上周りから疑われ続けた一人の孤独で初心な男が最後まで重んじたのは「友達」だった。警察も先入観を持ち犯人扱いする、だが、結末はその「友達」で事態が急変するミステリ小説だ。気になる言葉「解って貰えないかも知れないけど、僕にはあまり選べなかった」と孤独生活で唯一「友達」として信じたのは二人だけだった。
「めだかボックス」、「化物語」などの生みの親で、エンタメ小説界を牽引する存在、西尾維新を初めて読んだのが、この作品。「掟上今日子の備忘録」だ。あらすじ掟上今日子の備忘録は、冤罪体質の青年・隠館厄介が、ある事件で犯人扱いされたことをきっかけに、最速で事件を解決する探偵・掟上今日子に依頼する物語。今日子は「眠ると記憶を失う」という体質で、記憶は一日しか持たない。そのため、彼女は体にメモを残しながら、その日のうちに事件を解決していく。厄介は何度も彼女と関わるうちに惹かれていくが、今日子は
「一次元の挿し木」は、松下龍之介著のミステリ小説で、ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨のDNAが4年前に失踪した人間のものと一緒だった、という不可思議な謎の正体に挑む。2025年の作品。本書は、子供が「面白いよ」と薦めてきたので読んでみたものである。ストーリーの概要が、某SF小説を彷彿とさせるものであり、私も興味が湧いて読んでみることにした。面白いかどうかでいうと、まぁ面白い。好きなストーリーかどうかでいうと、最後が少し想像と違っていたが、好きな方ではあると思う。謎はそんな
「雪密室」法月綸太郎を読み終えました。題名を見てこれは館タイプのミステリ小説ではと思い読んでみたら二階建ての家と離れの図面があり、館確定でした。ミステリとしては少し変わっていて警視の父、法月と作家で探偵の役回りの息子、綸太郎が出てきます。倫太郎のシリーズ一作目だそうです。事件は離れで起きますが題名通り降ったばかりの雪が奇麗なので密室となります。作者初期の作品なので読んでいて疑問も多かったけど作者自身も感じていたようで長めのあとがきで明らかになります。トリックを読者に問う文も出てきてミステリの
「方舟」は、夕木春央著のミステリ小説で、密閉された空間内から出るためには、必ず一人が犠牲にならないといけないという特殊なシチュエーションの中で発生する殺人事件を描く。2022年の作品。小説を読むのは、実に1年半ぶり。技術本や資格試験対策本などは読めるのだが、小説はパタッと読む気が失せてしまっていた。その間、家族内で読書ブームが起こったのだが、それに一人乗りきれず。だが、ようやく小説を読む気力がわいてきたので、SNSなどで最近話題になっていた本書を手に取ってみた。まず、1回目にお
「マリー・ロジェエの怪事件」ポーエドガー・アランを読み終えました。ミステリ小説が好きなら読んでおくべきと聞いたので読みました。青空文庫ぐらでしか手に入りませんでした。77ページくらいなのですが、これが難解で・・・。日本語だよね、今フランス語で読んでないよねと思うくらい出てくる言葉も意味はわかるけど聞いたことないのが多い。事件の話も繰り返し説明されても、頭の中は???。〇が犯人なのかなと考えてるうちに終わった。落ち着いて再読するしかないようです
殺し屋の営業術Amazon(アマゾン)を読んだ。お仕事頑張っている系の20代から薦められたので、タイトルからしてちょっとビジネスに役立つ系かと思ったが、想像とは全く異なるミステリ小説としてとても楽しめた本であった。正直なところ、営業ができる主人公鳥井のほか、登場人物がカラス、ミミズク、百舌、鴎木など、主要人物が鳥系だったから、かえって鳥か否かでアンテナの張り方が変わってしまって120ページ位までは没入できなかった。しかし、主人公の成長と共に冒険活劇のように面白く
井上夢人さんの風が吹いたら桶屋がもうかる読了しました(*¯꒳¯*)風が吹いたら桶屋がもうかる【電子書籍】[井上夢人]楽天市場495円内容紹介牛丼屋でアルバイトをする大学生のシュンペイは、開発途上の超能力者ヨーノスケ、ミステリ小説好きで理論派のイッカクと同居していた。ヨーノスケの超能力を目当てにした美女の依頼人たちが、つぎつぎとシュンペイのアルバイト先に現れる。果たして彼らは事件を解決できるのか?ユーモアあふれる謎解き短編集!とってもゆる〜い短編集です(ノ∀`笑)シ
2020年刊行の東野圭吾作品です。いかにもエンタメ寄りのタイトルだし、同じ時期に出た『白鳥とコウモリ』に比べて評価が低かったのでスルーしていたのですが・・・先日図書館の本棚で発見して「やはり読んでみるか」と・・・『成瀬は天下を取りにいく』と同じパターンでした(笑)名もなき町。ほとんどの人が訪れたこともなく、訪れようともしない町。けれど、この町は寂れてはいても観光地で、再び客を呼ぶための華々しい計画が進行中だった。多くの住民の期待を集めていた計画はしかし、世界中を襲ったコ
『海のある奈良に死す』著:有栖川有栖出版社:角川文庫作家アリスシリーズ4作目!前作で短編の良さを知ったが、やっぱり長編がきたときのワクワクは半端じゃない。本作を手に入れるために書店へ出向いたものの、なかなか在庫がなく焦った。が、大型書店でなんとか発見でき一安心した。最初は、なんとなく今までと毛色が違うタイトルがきたなと感じたのだが、読了した今では、『海のある奈良に死す』というタイトルが妙にかっこよく響いてきて、気に入っている。感想(多少ネタバレあり
「あらすじ」函館で有名な岩倉家の美人三姉妹の三女が行方不明になった。海岸で見つかった遺留品の中に、血糊のついた鷹のブロンズ像。凶器と思われたこの置き物は、姉妹の家のものだった。三女の遺体が見つかっても、犯人の手掛かりはないまま、事件は新たな展開をみせる――。っと言う本歌取りミステリ小説です。この作家さん194年生まれ。東京大学文学部教授等を歴任して、現在同大学名誉教授。いろんな本を書かれてます。という経歴の持ち主です。この本難しそうです😊たまには本格ミステリもいいでしょう。一時
ドジャース開幕戦なので、どうしようかと思いましたが、ドジャース4点、相手チームが2点なのを見届けて、(録画予約して)図書館へいきました。大谷翔平選手は、三年連続、開幕戦の日にチームメイトとスタッフ全員にプレゼントを贈っているそうです。今年はセイコーの腕時計。ひとつ4000ドル(60万円)のもので、みなさん喜んだそうです。図書館では、予約本が届いていたので、今借りている本の返却期限はまだですが返却して、いろいろ借りてきました。予約本はこちら。知らない作家さんの本ですが、BSの「あの本読み
「長い家の殺人」歌野晶午を読み終えました。題名と内容から館タイプのミステリ小説だと思って読んだけど、途中で登場人物が東京に帰ってしまって、閉鎖された館で終始しないため館シリーズのお話と言っていいのかなと思いました。建物の見取り図が出てくるのが館シリーズの醍醐味だと思うので、その点は達成されています。音楽の話が長い、1988年の作品なので少し古さは感じます。トリックはよく考えられているけど、そんなに上手くいくのかとは思いました。作者初期の作品です。今日のお弁当NO.56
『ロシア紅茶の謎』著:有栖川有栖出版社:講談社文庫作家アリスシリーズ初の短編集!個人的に短編は、物語に浸りきる前に終わってしまう感じが物足りなくて、積極的に読むことはなかったが、やはり制覇すると決めた以上、短編であろうと読まなければならないという、謎の使命感のもと読了した。結果、短編ならではの面白さを発見でき、やはり食わず嫌いは良くないよなと反省した。感想当たり前と言えば当たり前だが、短編よりも長編の方が、火村とアリスの関係性や、いったいどのような結末に
『ダリの繭』著:有栖川有栖出版社:角川文庫作家アリスシリーズ制覇を決めて、『46番目の密室』を再読した直後、その勢いのままシリーズ二作目である本作を読んだ。書店には在庫がなかったため、取り寄せることで、無事紙の本で手に入れることができた。未だに紙信者であることをやめられないのが、最近の悩みである。(電子がいかに便利であるかは分かっているというのに、、、)お気に入りのフレーズ「よし、判った。じゃあ、俺がそっちのマンションに行こう。お前の仕事が終わるまで横で
『46番目の密室』著:有栖川有栖出版社:講談社文庫ミステリ熱が高まり、次は何を読もうかとウキウキしていたところ見つけたのが、有栖川有栖先生の作家アリスシリーズだった。作家アリスシリーズとは犯罪社会学者の火村英生を探偵役、推理作家の有栖川有栖(男・作者と同姓同名)をワトソン役においた一連のシリーズのことである。自分は未視聴だったが、ドラマ化もされていた模様。本作『46番目の密室』はクリスマスが舞台ということで、よりこの作品に没入すべく一昨年の12月に読んだ。その時は、ふつ
『書きたい人のためのミステリ入門』著:新井久幸出版社:新潮新書タイトルからすると、ミステリ小説を書きたい人が読む、ハウツー本的なものかと思うかもしれないが、本書はむしろミステリ小説の読者、それもミステリをあまり読んだことがない、もしくは今から読んでいこうと思っている人にこそオススメしたい。私自身が、ミステリ小説をそこまで読んだことがなく、しかしながらこの頃ミステリ熱が高まり、これからもっと読んでいきたいと思っていたところに本書を読み、改めてミステリとは何かを知ることができた
『刺青殺人事件』著:高木彬光出版社:光文社文庫お気に入りのフレーズ額はぬけ上がったように高く広く、眼は黒曜石のように澄んで輝き、漆黒の眉はいくらか力が弱かったが、女のような感受性をあらわしていた。男には珍しいほど美貌の青年ではあったが、美青年にありがちないやらしさを救うものは、その顔全体に、みなぎる気品と英知であった。神津恭介の初登場シーンにおける、彼の見た目に関する紹介文なのだが、ここを読んだとき情報量が多すぎて一体どれほどの美青年なのかと脳内に様々な想像
『占星術殺人事件』著:島田荘司出版社:講談社文庫お気に入りのフレーズぼくは、他人に優越意識を持つためだけにやる努力なんて、絶対に価値を認めない。今までも、これから先もだ!(166貢)御手洗潔という人物の人となりが垣間見えて、嬉しくなったセリフ。他人と比べるのではなく、自分の軸をもっている御手洗に魅力を感じつつ、やはり天才は違うな、、と思わされ
2月後半に読んだ小説は5冊。前半に読んだのも5冊だったので2月は10冊読了。まあいつものペースです。『2月前半の読書他』2月前半に読んだ小説は5冊。うち3冊は再読もん。永井紗耶子「木挽町のあだ討ち」泣く子もダルマのミステリ仕立ての傑作時代小説。映画化となり今月27日劇場公開…ameblo.jp伊吹亜門「路地裏の二・二六」1936年に起こった二・二六事件をモチーフにしたミステリ小説ということで2月後半に読もうと決め打ちしてました。そしてこれがめっちゃ面白かった
今日はとてつもなく忙しくお客さんにも泣かされ店長にも色々言われ疲れ果ててましたけど本が助けてくれた。東野圭吾さんは加賀恭一郎シリーズが好きかも。他作品ももちろん面白いのですが。これも気になって、気になって途中で止めたくなくて洋裁教室の続きしたかったけどこっち読んでしまいました。あまりにも犯人の境遇が可哀想すぎて過酷で、フィクションなのに途中😭涙しました。けどお父さんには凄く愛されていてそこは救われたけど。わたしほんま幸せな人間やなってミステリ小説読む度に感じま
新川帆立さんの小説は、『元彼の遺言状』以来2作目。本作は「このミス」9位の作品でした。重い罪を犯して少年院で出会った六人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至る―。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少
ビーバーイーツの配達員の配達員がとある料理店からの依頼でUSBを届けたり、話を聞いて来たりと依頼を受け、オーナーシェフが探偵役として謎を解くという安楽椅子探偵物ですが、設定が現代的で面白かったです。一話完結の短編集で、設定が設定なだけに色物かと思いきやしっかりと謎解きもしてくれてミステリとしても楽しむことが出来ました。ミステリとしても珍しい設定の小説としても楽しめる一冊かと思います。続編が出たら是非読みたいです。難問の多い料理店(集英社文芸単行本)Amazon(アマゾン)本
ミステリ小説で犯人目線からのみで描かれている作品って珍しい気がします(私はこの作品くらいでしか読んでいません)。扉の向こうで既に起きている殺人事件、それをどうにか明けさせまいと理由をつけて先送りにする犯人、探偵役との心理合戦。目線が変わるだけで探偵の一言一言に緊張してしまい、新鮮な気持ちで読むことが出来ました。扉は閉ざされたまま(祥伝社文庫)Amazon(アマゾン)本・書籍ランキング
学園モノミステリ、裏染天馬シリーズの1冊目にして、デビュー作です。ロジックをしっかりと組んで書かれている作品です。登場人物、というより主人公の裏染天馬のキャラクターは濃いです。一つの手がかりからどんどんと理論を展開し真実へ導いていき、それを読み手も一緒に謎解きをしていけるような良作でした。デビュー作なのに綺麗に矛盾なく本格的なミステリ小説を作れるのは凄いと感じます。平成のエラリー・クイーンの異名は伊達じゃないですね。体育館の殺人〈裏染天馬〉シリーズ(創元推理文庫)Amaz
「〇〇年後に小惑星が地球に衝突して人類滅亡!」という舞台設定は、荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』、ベン・H・ウィンタースの『地上最後の刑事』、伊坂幸太郎さんの『終末のフール』、山本弘さんの『地球移動作戦』など色々読みました。上記の作品で、衝突までの残された年月はそれぞれ、2ヶ月、半年、8年、24年なんですが、本作では100年とかなり先の話になっていました。その時代を生きている人にとって滅亡は死んだ後の話なんですが、これから子供を産もうとすると、子供は滅亡に直面する可能性があると
こんばんは~イヤミスは苦手なのですが、また湊さんの本~「C線上のアリア」湊かなえ~「G線上のアリア」をオマージュした題名~G線上より低いC線上の、より深層にあるテーマ~7つの各章は、すべてCから始まります~だから「C線上のアリア」なのかなぁ~介護がテーマのミステリ小説です~女性として、子どもとして、親として、嫁として~どの立場の目線でも共感できました~そして、もう1つのオマージュが~物語の中に村上春樹の「ノ
主要登場人物のキャラクターがとにかく濃い警察ミステリ小説です。一般的な刑事ドラマとは一線を画す魅力を持った作品となっています。物語の舞台となるのは、警視庁に設置された特殊部署「警視庁科学特捜班(ScientificTaskforce)」、通称ST。この部署は、通常の捜査では解決が難しい事件に対応するために作られたチームですが、集められているのは各分野のエキスパートたち。しかしその実態は、優秀であるがゆえに個性が強すぎて、通常の警察組織にはなかなか馴染めない人材ばかりです。まさに「は
佐藤青南さんの恋愛ミステリ。トリッキーな展開に引き込まれ、文庫280ページと短いこともあって、あっという間に読み終えました。面白かったです。恋愛ミステリというと、やはり乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』が思い浮かびます。この強烈などんでん返しに比肩する作品には出会ったことがありません。本作はどんでん返しの大きさでは及びませんが、意外性のある展開と伏線回収が際立っていて、なかなかの佳作だと思いました。「デートしてみよっか」恋をあきらめていた僕に奈々が言った言葉。それ
もう読む前、作品名を見た時点で早く読みたいと思わせる作品名、、、これミスの文庫グランプリ受賞作ということもあり、ご存知の方も多いかもしれませんが、面白いです。密室、密室、密室、、、と密室殺人のオンパレードです。密室のパターンの説明などもですが、ミステリ小説における用語も学べるので、ミステリ好きの私としては、「ここでこれを出すか」とニヤニヤ、ミステリをこれから読み始める人にとっては攻略本のような使い方すら出来るのではないかとすら感じました。舞台も『雪に閉ざされた館』まさに王道です。もちろ