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ちょうど2年前のきょうのブログで「我々は吹きやまぬ暗示の砂嵐の中にいる。」と題し、男子100m走を例に挙げ、誰か一人、9秒台をするとそれに続く者がすぐ出てくると予言した。それは「日本人に9秒台は無理」という暗示から解放されるからだ、と。実際そうなったわけで、そろそろ3人目がでると確信しているがマーケティングも同じ。クライアントが望む成果を出すためには単純にマーケティングのスキルを伝授するだけでは不十分で、まずは「才能がないから無理」という間違った暗示を消去することが肝心。
毎月、とある経済専門誌にマーケティングの連載を寄稿している。で、新しい原稿をおくったところ、編集部から「非常に参考になりました。うちもうっかり『それ』を同時にやろうとしておりあぶないところでした」との連絡が来た。まだ発売前なので、「それ」がなにであるかまだ言えないのだが働き方改革により、今、大半の企業がこぞって「それ」をやろうとしており、私のところにもちらほら問い合わせが来ている。はたして「それ」とは、なんだと思います?ヒントは「社員のやりがい」です。うっかり順番を間違え、こ
ダイレクトレスポンスマーケティングでは小規模事業の場合、「品揃えを絞り込んで特化性を出す」のが大原則のように言われている。たとえば農家を例に挙あげよう。あれこれ作らずにひとつの農産物に絞り込むことでさまざまな面で効率化が進むし、ニッチ分野で存在感を出すことが可能。でも、私が好きではないダン・ケネディさんも指摘してる通り絞り込みすぎた「1」はきわめて不安定でリスクがある。実際、ニッチ分野で大成功をおさめていた某農家が、最近の気候異変でその「1」が大打撃をくらい、その年はまったく
3月に実施したマーケティングセミナーの恒例「新年度予測」で私は「ファーウェイを糸口にした米中の5G戦争が激化する」と予言。さらに「アメリカは西側で連携してファーウェイを排除しようと呼びかけるが、EUはウンといわないだろう」とも。そのセミナーを聴講した人から「当たりましたね、すごい」と言われた。いえ、正しくマーケティングを理解していれば優秀な諜報員を雇うことなく、今表に出ている情報であらかた予想はつくのです。実際、昨年11月ごろから「どうもキナ臭い」と警告を発するIT評論家が何人も
昔から「飲みながらの打ち合わせ」というのはお断りしてきた。打ち合わせをしてから飲むならまだいいが、飲みながら打ち合わせなど、どう考えてもまともではない。飲酒により確実にIQが下がった状態でどんないい話し合いができるというのだろう。さらに、2年前から酒をきっぱりヤメ(身体的に問題があるわけではない)懇親会の席でも一切飲まなくなったのだが、面白い事実に行き当たった。懇親会で交わされたあんな話こんな話、ぜ~んぶ忘れずに覚えとるじゃん(笑)。今までどんだけ時間とオカネを無駄にし
ほんとうにこのまま消費増税を許して大丈夫なのか、ようやくマスコミも本腰入れて報道し始めている。消費税が上がると、庶民の財布がかたくなるのはまともな商人なら容易に想像できるはずだ。与党が自慢げに言う「戦後最長の景気拡大」も実感している経営者はほとんどいない。それは、日々修羅場を助言して歩き回っている私としては肌身にグサグサと突き刺さってくる痛いほどの現実だ。庶民レベルならさらに顕著。たとえば先日の10連休、ほんとに儲かっているなら国民は東へ西へハデに遊びまくってもおかしくないが
特殊金属機器を製造しているクライアントから以前こんな相談が寄せられた。「朝礼後、仕事にかかる前に<指差し確認>をやっているのだが最近続けてケアレスミスが起こった。なにが問題なのだろうか」と。「指差し確認」は正式には「指差喚呼(しさかんこ)」といい、たとえば頭から順に「ヘルメットよし!安全ベルトよし!安全靴よし!」といった具合に、声と指差しを連動させつつ装備を確認点検する、昔からよく知られた手法。それで、なぜ事故ってしまったか、、、。脳が慣れてしまったからですよ。「指差し確
幻冬舎の見城氏が、とある作家が過去にここから出した本がいかに売れなかったかを実際の数字としてツィッターに公開したことが昨日から騒ぎになっている。見城さんの本はいくつか読んだ。好きだから?いや、その逆です。幻冬舎のパワーの秘密を知りたかったのと意見を異にする人の考えを、なぜそうなのか検証するのが大事と思ったから。で、見城さんが頻繁に言う「売れるのがいい本に決まっている」という考えには出版社にとってはそりゃそうだろうと理解しつつも、文字表現という文芸に関わっている者が公言するこ
最近「webサイトに載せている企業理念だけでもアドバイスしてもらえないか」とのオファーがちらほらあり、助言させてもらっているのだが「お客様第一主義」だの「あなたの笑顔が私たちの喜び」だの「技術と信頼の***技研」だの、たしかに早急な手直しが必要なものばかり。具体的にどこがまずいか。まず、ターゲットが誰なのか絞りきれていない。「お客様第一主義」商売している以上、お客さまのことを一番に考えるのは当たりまえ。てか、その「お客さま」とはどんなお客なんスか?「あなたの笑顔が私
以前、某有名なドキュメンタリー番組でとある著名なコピーライターさんが取り上げられていた。彼は数年前、伝える手法に関する著書を出版しロングセラーにもなっている。まさしくこのタイトルの「伝え方が9割」は正しい。その本は私も買って読んだことがあるのだが、番組で紹介された彼の仕事ぶりは非常に違和感のあるものだった。というか、「東京でもまだこんなことやっているのか」と少々驚かされるレベル。たとえば、某企業のwebのヘッドコピーを請け負うシーン。彼は70~80本ものキャッチコピー(企業コン
マグロの一本釣りで有名な港には2種類の名人がいるそうだ。昔は腕が良かった「かつての名人」とず~っとコンスタントに結果を出し続けている「今も名人」である人。「かつての名人」は、一時期成果のあった方法に固執し通用しなくなったやり方を決して変えようとしない。一方、成果が出ている時でさえ常にテストを怠らず、今の方法で釣れなくなったときに備えて準備してきた人はその結果として「今も名人」でいられる。マグロも漁場も自然である以上、常に変化しているわけであり妙なプライドや一方的な思い込みは
マーケティングの本場であるアメリカのトップマーケッターたち、特にDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)の専門家の著作では、ほぼ例外なく「DRMはアメリカで何十年も成果を出した効果実証済みのスキルでありこれからもずっとそうである」というニュアンスの記述を目にする。しかし、超情報化時代へ突入し始めた現在、マーケティングの意味が一変する気配を嗅ぎ取っている。まず「ブランディング、ロイヤリティ、ポジショニング」など相対価値の影響力が急速に衰えつつある。企業がテレビや雑誌広告でどん
ずいぶん前のことになるが、一時期フツーの企業のサラリーマンをやっていたことがあり当時の上司に言われたのが、この「仕事を家に持ち込むな」である。就業時、就業場所で仕事に集中することが生産効率を上げオン&オフのメリハリをつけることが人生の豊かさにもつながる、という理由だった。全否定はしないけど残念ながら、このような「フツーの業種」は今後は「AI」に取って代わられる可能性が大。提供するサービスに、ほかにはない独自性が求められるようになった現在常に知恵を絞り、あれこれ考え続けなければ
東京五輪がいよいよ来年に迫ってきたが、2月21日、そのお祭りムードに冷水を浴びせかけるようなニュースが。そう、2024年のパリ五輪では、空手・野球・ソフトボールを競技種目から外すという無慈悲な決定。実は、その少し前の空手世界大会で日本が圧倒的な強さを見せた時点で武術家でもある私は、この決定を「ひょっとしてあるかも」と予想していたのだ。「スポーツと平和の祭典」とは聞こえはいいが、その実体は五輪は昔から欧米諸国の力の強さを全世界に知らしめる場であり、特に空手のように素手で力と力をぶ
私が武術家でもあることをご存知のクライアントからメンタルやフィジカルの相談もよく受ける。なかでも多いのが不眠症のお悩み。睡眠導入剤が手放せないという人もいる。原因はいろいろあるのだろうが、すごくシンプルに考えるとまず「寝るほど疲れていない」のが一番の理由。小学校時代を思い出していただきたい。遠足や臨海学校などで、山に登ったり海で泳いだりすればその日はかなり早い時間帯からマブタが重くなったはず。そんなわけで不眠症の方には仕事終わりにプールに行き、ヘトヘトになるまで泳ぐこと
外国にはこんなジョークがあるらしい。さまざまな国の人々が乗った今にも沈みそうな豪華客船がある。あと10人、海に飛び込んでくれさえすれば船はなんとか沈没をまぬがれるという待った無しの状況下。さて、船長がどう呼びかければ、男性諸氏は強制ではなく自主的に飛び込んでくれるか?それぞれの国民性い配慮した「殺し文句」がこれだ。イギリス人用「これはたいへん名誉なことです」ドイツ人用「これは規則となっております」で、日本人用、、、、「さぁ、ほかの人も飛び込んでますよ」笑
働き方改革法案が成立し、この4月より、年間の有給休暇消化日数が5日未満の従業員について、会社が有給休暇を取得するべき日を指定することが義務付けられた。2年くらい前に「プレミアムフライデー」なる金曜早退キャンペーンがあったが(懐かしい響きですね)、こういった政府の音頭で「せ~の!」的に足並み揃えてどうなるのかといえば、企業にも従業員にもかえって業務負担が増すと私は推測する。というか確実だ。もうね、現場を知らない役人が考え出した、このテのものに足並み揃えてもロクなことがないのですよ。法案だか
日本人は、海外から入ってきた技術をマネるだけでなくブラッシュアップすることに関しては、極めて高い能力を発揮する。そうしてできた製品を機械の歯車の一部のごとく、上司の指示通り黙々と生産する忍耐力もある。資質的に日本人の8割がこのゾーンに属する。しかし、それが通用したのは戦後から1980年代半ばまで。平成に入った途端、徐々にNIESに世界市場から押し出されるようになり日本経済は30年かけてゆっくり坂道を下って行くことになる。では、これから求められるものはなにか。現在より少
日本に現存するオールドパワーの最たるものが経団連だ。日経新聞に一昨日掲載された中西会長の令和幕開けに関するコメントを読んでも平成の30年間で日本企業が競争力を失ってしまったことをまるで他人事のように語っていらっしゃる。で、コメントの締めが「原発はやっぱり必要」と。時代錯誤、ここに極まれりですね。既得権というぬるま湯にどっぷり浸かり消費増税を諸手を挙げて歓迎し再び景気の腰をヘシ折る気なのだろう。6月からスタート予定の私のオンラインサロンではこういった経済プロファイリングも
令和の幕開け直前のお祭りムードに冷水を浴びせかけるような話を(笑)。30年間をかけ、ゆるやかに坂道を下ってきた日本企業は新元号で息を吹き返すことは、たぶん望めません。なぜなら「30年もの間、気づけなかった」から。この先待っているのは、大きく口を開けた奈落の底でしょう。ビジネスがかつてない世界的規模でルール変更されるという逆風にあってもともと、前提条件が崩れると対処できない日本はなすすべもない。特に大企業は。しかし、その一方で、新しい概念を創造できる経営者なら千載一遇の大チャン
「日本企業はすべて一年契約制にすれば、いろんな問題が一気に解決する気がする」という麻野耕司さんの提言は面白い。いやいや雇ってる経営者、いやいや働いている社員が多すぎる。モチベーションアップに、ある種の制限は効果的だ。
「小林センセイが昨年セミナーで指摘されていたことがこれにいっぱい載ってます」と、クライアントが教えてくれた一冊野口悠紀雄さんの最新刊「平成はなぜ失敗したのか」。先月出たばかりだが、すでに増刷中とのこと。なるほど、優秀なマーケッター(私も含む)ならとっくに洞察している内容であるがそこは野口さん、非常にわかりやすく時系列で分析されている。しかし、バブル期の分析は少々手ぬるくないですか?僕はもっとエグい理由を複数突き止めている。今度のセミナー(詳細は前回のブログ)で詳しく説明する予定。
お待たせいたしました。小林カズヒコの超実践マーケティングセミナーシリーズ第3弾!!テーマ「本気の事業計画書のポイントと願望達成の技術」数々の経営難企業を再生させたマーケティングコンサル小林カズヒコが、ビジネスや人生の指針となる超実戦事業計画書づくりを伝授。潜在意識にダイレクトに働きかける独自のコーチング技術を組み込んだ「望む未来への確かな地図」を手に入れましょう。ごくわずかな投資で大きな効果を生み出す「波紋マーケティング」も初公開!第1部:「マスコミや専門家が言わない2019年ビ
3年前、某銀行からの依頼で、とある融資先の経営難に陥っている食品製造会社に8つの手法を助言したことがある。新たな設備投資など不要の、今すぐできるマーケティング手法だったが一ヶ月後に確認に行くとまったくやっていない。経営者に理由を聞くと「各店舗の店長が乗り気でないから」と。なるほど、全店舗の9割が赤字というのが、うかがえるメンタリティである。これはもう助言する意味がないので僕は身を引いた。昨年、この会社は別の会社に買い取られ、社長以下経営陣もごっそりすげ替えられた。で、どうなっ
派遣型マッサージ店の女性従業員へ性的暴行を働いたとして、2月1日に逮捕された某俳優A氏の件。彼の出演した映画の公開延期のみならず、過去の作品まで封印しようとする動きがあるようですがいかにも日本っぽいといいましょうか、即、団体責任みたいな風潮なんとかなりませんかね。作品は作品であり、そこに罪はないはず。たとえばビルや道路を作った際、それに関与した人が罪を犯したら、ビルとか道路も壊してしまえという考えと同じです。A被告はこれから裁判にかけられ、罪状を言い渡されますが、法によっ
リーマン危機後の2009年、民主党政権の施行したモラトリアム法っつーのがありまして。中小企業の借金返済を猶予するよう銀行に指示し経営不振の企業をどうにか延命させたわけですが、その負の遺産が、今頃になって表面化してきたようです。僕の住む広島でも、昨年、老舗大手2社が経営破綻。しかし、これはまだ氷山の一角であり本番は今年からであるというのが金融機関など事情通の見解。返済猶予で時間稼ぎするだけでは企業が息を吹き返すことはない。わかってはいるけど、では実際どうすればいいのかようわか
とある経済紙に、某自動車メーカーの重鎮のコメントが載ってましてね。いわく「マーケティングに携わる人たちは、ブランディングと呼ばれるイメージ戦略によって、ブランド価値を上げられると考えているようだが、私に言わせればそんな魔法の杖など存在しない」と。そのほかにも「市場調査など不要」など、マーケティングを全否定するようなことを語っていらっしゃいます。彼が言っているのは、自称「マーケティング会社」や広告代理店がやってきた、「マーケティングに似て否なるもの」であり、いまどきこんな認識しか
なかなか面白いことをやっている企業でもマーケティングを担う広報担当者がイケてないと意味がありませんね。最悪なのは「無難な表現」に固執するタイプ。企業が利益を出すことより、自分がなにかヘマをして責任取らされるのをビビっているんでしょう。こういう御仁は、定年まで無意味にパス回しをして過ごすつもりですから一秒でも早く広報担当から外すべきです。はっきり言っておきます。ひっかかりのない「無難な表現」など、存在しないのと同じ。目にした人が、思わず目からビームを出すくらいのレベルで表現すべき
クライアントから、今年のトレンドワードは?と訊ねられます。一言で言うなら「サブスクリプション」でしょう。一般的には定額課金ビジネスを表す言葉として使われていますが、この道の権威であるディエン・ツォ氏いわく「5年以内にサブスクリプションを組み込まない企業は10年後には消滅する運命にある」だそうです。またまた大げさな!と嗤ったあなたは危険と思います。プロダクト(製品)ファーストは終わりこれからはクライアントの成功、つまり「顧客ファースト」が本格化するとみて間違いないでしょう。そ
2019年がスタートして2週間が経過しましたね。そろそろ皆さんも、初詣で神頼みした内容すら忘れかけていることと推測します(笑)。そんなわけで、今年最初のセミナーは「願望達成の技術」です。たとえば、体を健康的でカッコよくしたいと思ったら引き寄せの法則とか神頼みとか占いに頼るのは馬鹿げていることはおわかりでしょう。しっかりスケジューリングして、筋トレなりランニングなりするしかありませんよね?願望達成もまったく同じで「技術」なのです。ポイントは「願望を忘れない」ということ。初詣で