マルク・シャガールは、ロシア出身、後年フランス国籍を取った画家です。1911年の「私と村」は教科書に載る有名な作品ですが、私が好きな絵はこれです。この絵は1915年に描かれた油彩の作品。ニューヨーク近代美術館(MOMA)で観ました。この絵はシャガール本人と恋人ベラ(のちに結婚)を描いています。シャガールの顔色が血の気のない灰色なのは、当時の画家の心理状態を表していると言われます。ベラの両親に結婚を反対され、また戦時中でドイツにいた画家が、ベラのいるロシアと敵国になり会えなくなったことも背景にある