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写真は中古マンションの内覧会で撮りました。この部屋の購入を考えた人は、現在の住まいから近かったこと、1階で小さな庭があったこと、値段も手ごろであったことです。条件は自分の考えに合ったのですが、専門家から見てどうだろう?ということで、私に検査を依頼してきました。私が中古マンションを検査する場合は、特に、構造的な状態を確認します。内装や設備はリフォームをすれば、専有部に関しては、ほとんどが更新出来ます。でも、マンションの場合、構造的な欠陥は、ほとんどが共用部で鉄筋コンクリ―になりますので、補修する
下の図は、トイレの温水洗浄便座の安全に関するチェックポイントです。メーカー側は、一つでも当てはまれば、点検を依頼した方が良い、としています。トイレの便座の異常による発煙や発火事故は数件報告されています。事故で目立つのが、設置後20年以上など長期使用によるものです。内容は、コードが断線していたり、ひびが入ったところに水が入ってショートしていたり、コンセントにほこりがたまって発火を起こしたり、というものです。メーカーによりますと、温水洗浄便座は電気製品なので、10年くらいで壊れてきます、とのことで
写真は、新築マンションへ入居後数ヶ月したら、畳が縮んできてしまったものです。原因は、夏の気温や湿度が高い時に畳の施工が行われ、冬になって、気温も湿度も下がり、畳床(畳の芯)に含まれていた水分が乾燥し収縮したものです。写真の場合には、入居後でも、畳は交換となりました。新築のマンションや戸建で使われる畳は、ほとんどが美草やスタイロと呼ばれる化学畳となっています。畳には、昔からの本畳(自然畳)と化学畳があります。本畳とは畳床(畳の芯)も畳表もい草で作ったものです。また、化学畳とは、畳床は発砲スチロー
明けましておめでとうございます。旧年中はブログに訪問して頂きましてありがとうございました。今年も頑張って、一戸建てやマンションの内覧会や住まいに関する記事を書いてて行こうと思っています。今年の一年の計は、「励まし合って、人の心に火をつける」としました。真っ青な空の下、新しい希望の年を迎えました。本年も、何卒、宜しくお願い申し上げます。
写真は戸建の内覧会で撮ったものです。この照明は洗面台の上です。この照明がどうかしたの?と思われるでしょう。写真では分からないのですが、蛍光ランプを点けるとフリック(チカチカ)するのです。このような場合も、ランプが古いのか、照明器具の不具合かは定かではありませんが、不具合として指摘すべきです。内覧会に行きましたら、設置されている全ての照明を全て点けてみて下さい。まず、スイッチでちゃんと照明が点くか、またスイッチランプがある場合は、それも点灯するかも確認して下さい。そして、照明の状態も、、例えば蛍
写真は中古の戸建ての内覧会で撮りました。新築の戸建ての購入の場合には、設計図面も揃っていますし、アフターサービスや保証も付いていますので、心配は少ないでしょう。しかし、中古の戸建ての購入の場合には、現状有姿が原則となりますから、ピンキリと言えましょう。中古の戸建ての購入の場合に、特に注意すべき点は以下の項目となります。➀建築図書(図面や書類)はどのくらい揃っているか:確認申請関係や平面図など多いほど良い。➁漏水の痕がないか:家の漏水の有無を調べるには、天井や壁を見ることです。漏水を起こしま
写真はマンションの内覧会で撮りました。写したものは、バルコニーにある物干しの金物です。ご覧頂きたいのは、物干し金物の間隔です。物干しの間隔を測ってみると、105㎝、つまり、約1mでした。ベランダの幅は6mありますので、ベランダの幅としては標準的と言えるでしょう。これだけの幅のベランダなのに、なぜか物干し金物の間隔は約1mしかないのです。このマンションはファミリータイプですので、洗濯の量も結構多いとは思うのですが…内覧会で、この狭い間隔の物干し金物を見て、施工会社に対し、「なんでこんな狭くしたの
写真は中古一戸建ての内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは、矢印で指した「外壁ボードの反り」と書いたところです。この家の外壁は、よく使われるサイディングボードで作られています。このボードはセメントに繊維質を混ぜプレスしたものです。新築の場合には、このような例は稀と思いますが、内覧会では、外壁の状態を良く観察し、反り、膨れ、ジョイントのコーキングの状態、このような点を確認して下さい。外壁は家の中を自然から守る非常に大事なものなので、少しでも異常があれば、売主に相談すべきです。(77)
内覧会に同行させて頂いた方から相談がありました。内容は、ベランダの隣戸隔板の横の隙間から(写真の赤の矢印部分です)、2歳の子供が隣戸へ行ってしまえるというものです。これでは困ります。赤の矢印の幅は、16.5㎝です。これぐらいの隙間があると、幼児は通り抜けが可能なのです。ここは避難経路となっているため、物を置いて子供を行かせなくすることも出来ません。この隙間は、建築法規上、どのように位置づけされるかは断定できません。例えば、ベランダの手すり壁の手すり子(縦格子)として考えますと、住宅の品質確保の
写真は、都内のマンションの屋上に設置されている給排気ファンを撮ったものです。このマンションは、15階建てで、内廊下タイプとなっており、このファンで廊下等共用部分の給排気を行っています。この給排気ファンが設置されている直下の部屋を購入された方の内覧会を1年ほど前に同行させて頂きました。この方から、最近、このファンの騒音が気になる、という相談がありましたので、お部屋にお伺いしました。部屋に入ってみると、グングンとファンが回転している音が伝わってきます。夜中になれば、気になる騒音と思いました。これで
写真はマンションの内覧会で撮りました。写した場所は、ウォークインクローゼット中の、ハンガーパイプです。写真の右側がクローゼットに入る扉となっています。ここでご覧頂きたいのは、ハンガーパイプの位置です。現状では、奥の壁から30㎝の位置で設置されています。ここの壁の奥行きは奥の壁から52㎝となっています。これでは、洋服を掛けた場合に、洋服が扉の方向に出てきてしまうことになります。ウォークインクローゼットと呼ぶからには、スムーズにウォークインしたいものです。一般的なハンガーの幅は45㎝です。普通の洋
写真は、戸建住宅の洗面台と壁の部分を撮ったものです。ここでご覧頂きたいのは、壁と洗面台との間、赤い矢印部分の隙間です。洗面台は壁を仕上げた後、入れ込むものですから、壁との間に、どうしてもこのような隙間が出来てしまいます。洗面台ですので、水を使えばはねたり、また、ウッカリ水をこぼしたりもしてしまいます。そのような時に、この隙間に水が入り込んでいけば、この隙間はカビも出てきます。また、1㎝ほどの隙間ですから、掃除も出来ません。この隙間に小物を落としてしまったり、子供が何かを入れてしまったら、取れな
写真は、マンションの内覧会で、キッチンシンク下の扉を開いて、シャワー水栓の蛇腹ホースの下部分を撮ったものです。シャワーホースは伸ばしたりもしますので、このように、長さに余裕があるわけです。また、ホースが入っているプラスチックの容器は水受けです。シャワーホースを伸ばして使った時に、水がホースを伝わって、漏れた場合に、この容器で受けます。このようにプラスチック容器が付いているタイプと、水栓に水抜けを開けておいて、プラスチック容器が付いてないタイプもあります。プラスチック容器が設置されている場合に
写真は、戸建の内覧会で、2階のリビングから階段室を撮りました。リビングが2階、眺望がよいので、増えてきています。でも、毎日の買い物を上げたり、歳を取っていくと負担になるかな、とも思います。将来を考えると1階だけで生活できるのが理想的とも言えます。さて、この写真でご覧頂きたいのは、階段室にある矢印部分の引戸です。買主は、ここに引戸が欲しくて、オプションで付けることにしました。ここに引戸があると良い点があります。それは、引戸を閉めれば、冷房、暖房時、効率が良くなることです。また、上下階の音も伝わ
写真は一戸建て(建売り)の内覧会で撮りました。写したところは洗面所で、ご覧頂きたいのは、洗面台の左の壁にタオルハンガーが設置されてない点です。顔や手を洗ったりした際には、写真の右下にあるタオルハンガーにタオルを掛けて拭くことになります。これでは、手や顔を拭く時にかがまなければならないし、手が濡れていれば、しずくが床に落ちるでしょう。それに、濡れたタオルが洋服に付くのもイヤです。建売りの場合、このようにタオルハンガーが壁に付いていないケースが非常に多いです。それでは、自分で左側の壁に付ければ良い
写真は、戸建ての内覧会で撮りました。ご覧になって頂きたいのは、洗面台の横のタオルリングとバスタオル掛けです。理解に苦しむのが、なんで、こういう風に付けるのかと言う点です。洗面用のタオルリングの位置は、これで良いと思います。でも、すぐその下にバスタオル掛けを付けてしまっています。このバスタオル掛けも、洗面台から30㎝程しかないので、バスタオルを掛けても、洗面台に付いてしまいます。どう考えても、これでは変と思わざるを得ません。本来なら、バスタオル掛けは、他の壁に付けるべきでした。ところが、洗面所
写真は、一戸建ての内覧会で洗面台横のタオル掛けに実際にタオルを掛けてみたところです。このタオル掛けは洗面台の上から60㎝の位置に取り付けられています。タオルの長さは80㎝程が多いです。それを二つに折ると40㎝になります。従い、40㎝以下では、タオルを掛けた時に、タオルの端が洗面台に接してしまうことになります。洗面台の上は濡れたり、石鹸を置いたり、また、タオルを使えばずれたりもします。そんなことを考えますと、タオル掛けの高さは、洗面台から60㎝以上が良いでしょう。一戸建ての場合には、内覧会の時点
マンションや戸建の部屋には、アルミ製品は、窓、面格子など多くの場所に使われています。内覧会でそのようなアルミ製品にキズをを見つけたら、当然、直してもらいたくなります。きれいに直りますので、キズを見つけたら不具合として指摘するべきなのですが、アルミ製品の場合には、話はちょっと複雑です。写真は、マンションのベランダへ出るアルミドアの表面に、多くのこすり傷があったので、それを補修しているところです。補修の仕方は、写真のようなパテを傷の部分に塗りこみます。パテを塗りこんだら、その表面をサンドペーパーで
マンション購入の第一歩目はパンフレットで、ポイントは部屋の広さでしょう。パンフレットには、通常、以下のように、小数点二桁まで広さが記載されます。住居専有面積:80.00m²(約24.24坪:坪数を出すには0.3を掛ける)ポーチ面積(アルコーブ):4.00m²バルコニー面積:20.00m²MB(メーターボックス)面積:1.00m²室外機置場面積:1.00m²これらの面積は、どのように計算されているのでしょうか?まず、住居専有面
写真は、戸建ての内覧会で撮りました。ご覧になって頂きたいのは、洗面台の横のタオルリングとバスタオル掛けです。理解に苦しむのが、なんで、このような位置関係に付けるのかと言う点です。洗面用のタオルリングの位置は、これで良いと思います。でも、すぐその下にバスタオル掛けを設置してしまっています。このバスタオル掛けも、洗面台から30㎝程しかないので、バスタオルを掛けても、洗面台に付いてしまいます。どう考えても、使い勝手が良くないのに、と思わざるを得ません。ですので、バスタオル掛けは、他の壁に付けるべきで
いよいよ内覧会の日となりました。写真はお部屋の内覧に向かうご夫婦です。不安と期待とが入り乱れます。新しく出来た建物を見ると、やっと出来た、と感動しますね。ここまで来るには、マンションか一戸建てか、ローンの工面、子供の教育など、たくさんの苦労がありましたから…内覧会は建物が買主へ引き渡される直前の、部屋の出来上がりの最終確認の日となります。最初で最後となりますので、とても大事な日です。限られた時間の中で、気持ちを集中させて、部屋の中を、不具合が無いか、隅から隅まで観察しなければなりません。内覧会
内覧会に行きまして、悩ましいのが、フローリングについてです。フローリングの不具合と言えば、キズ、ワックスの塗りムラ、フローリングの隙間、床鳴り、などです。このように比較的種類が多い不具合なのですが、それぞれの規準が明確でないため、不具合として指摘するかどうかの見極めが難しくなります。今回はフローリング間の隙間について考えてみます。フローリングは、部屋の一方から他方へ、名刺一枚分ほど間隔を開けて、張っていきます。名刺一枚分ですから、0.5㎜ほどです。これは、温度や湿度による伸縮を吸収するためです
写真はマンションの内覧会で撮りました。写した場所は、ウォークインクローゼット中のハンガーパイプです。写真の右側がクローゼットに入る扉となっています。ここでご覧頂きたいのは、ハンガーパイプの位置です。現状では、奥の壁からパイプの芯まで、30㎝で設置されています。ここの壁の奥行きは奥の壁から52㎝となっています。これでは、洋服を掛けた場合に、洋服が扉の方向に出てきてしまうことになります。ウォークインと呼ぶからには、スムーズにウォークインしたいものです。一般的なハンガーの幅は45㎝で、洋服を掛ける
写真は、戸建の内覧会でレンジフード上部のカバー(幕板:まくいた)を外した状態です。レンジフードの排気ダクトの断熱材の状況を確認するために、幕板を外させました。中を確認しますと、断熱材は隅から隅まで巻かれているし、壁との取り合いも気密テープが貼られていますので、これでOKとなりました。通常、レンジフードのダクトは、亜鉛鉄板製で直径15㎝のスパイラルの丸ダクトが使われます。アルミのダクトは高温になるため使用されません。消防法では、熱源がガスであれば、排気ダクトを周りから10㎝以上離すか、金属以外の
写真は、マンションの内覧会で撮りました。ご覧頂きたいのは、白い矢印部分で、ビス忘れと書いてあるところです。窓のサッシは、しっかりと窓の枠に取り付けられなければなりません。当然、ビス穴が開いているところは、全てビスで固定する必要があります。この部分は、ビスを打つのを忘れてしまったわけです。数が多いので、結構、ビス忘れはあります。家の中には、相当数の窓や扉があり、これらはビスによって枠に取り付けられます。窓や扉は、何十年間という無数に近い開閉に耐えなければなりません。ですので、1本のビスでも大事と
写真はゆるんで大きくなってしまったビス穴に竹串を入れて、ビスがしっかりと締まるようにする方法です。玄関ドアや部屋内の木製ドアの上部に付いているクローザーにかかる力は強いので、使っているうちに、特に、枠側のビスがゆるんでしまうことが多いです。ビスがゆるめば、ドアクローザーは開閉時にガタツキ始め、ひどくなると、ドアの下の端が床に接してしまうこともあります。そういう場合には、クローザーを外して、クローザーの留め具の上から、写真のように竹串を入れてビスを締めると、しっかりと固定することができます。(
写真は、戸建の内覧会で、洗面台の下の扉を開けて撮りました。ご覧頂きたいのは、矢印の先の部分です。よく見て頂くと、水滴があるのが分かると思います。洗面台の水道の水をしばらく出して、様子を見ていましたら、排水管の継ぎ目から水滴が落ちてきました。継ぎ目の接着不良です。漏水は僅かであっても、家を傷めますし、カビも生えますので、完全に止めなければなりません。新築の内覧会で漏水があるかどうかを確認するには、まず、水が出るところは全て出してみることです。そして、水を出しながら、下の扉や点検口を開けて状態を見
以前、戸建の内覧会をさせて頂いた方から、メールが来ました。その内容は、「キッチンカウンターの下に置こうと思って、棚を買ってきました。床からカウンター下までの寸法にぴったりの高さの棚がありました。家に帰って、早速、置いてみました。ところが、カウンターの左側に寄せると入るのですが、右側に寄せると入りません。それで、床から、カウンターまでの高さを測ったら、右側の方が1㎝低くなっているのです。本来は、右側に置きたいのですが…」、というものでした。これは困りますね。カウンターについての水平度の定義はあり
内覧会の日が迫ってきますと、何を調べたりしておけば良いのか心配になってきます。内覧会情報はいろいろありますが、これだ!と言うのはなかなかありません。いろんな情報を知ることは大事ですが、時間もかかります。また情報を沢山得ても、整理されていないと、有効に使えません。そこで、内覧会までに、ここだけはしっかりと再確認しておくべき要点を、以下書き出してみます。➀パンフレットや契約書類をもう一度、隅から隅まで目を通しておく。大事な点はマークしておく。➁オプションについて、その内容を把握する。自分が頼ん