ブログ記事8件
5/22(水)@日本橋TOHOシネマズにてベルリン・天使の詩1987年|西ドイツ、フランス|128分監督:ヴィム・ヴェンダース脚本:ヴィム・ヴェンダース、ペーター・ハントケ出演:ブルーノ・ガンツ、ソルヴェーグ・ドマルタン、オットー・ザンダー、ピーター・フォーク、ニック・ケイヴ他『PERFECTDAYS』のヴィム・ヴェンダース監督の過去作ということで午前十時の映画祭のラインナップの中で楽しみにしていたうちの一作
ヴィム・ベンダースが製作、「ベルリン・天使の詩」「まわり道」などベンダース監督作の脚本でも知られ作家ペーター・ハントケが、自らの小説を基に初監督した1978年製作のヒューマンドラマです。専業主婦マリアンネは、北欧出張から帰ってきたばかりの夫ブルーノに別れを告げる。8歳の息子シュテファンをひとりで育てることにした彼女は、以前働いていた出版社を頼り自宅でフランス語翻訳の仕事を始めるが…存在すら知らなかった作品ですが、ヴェンダースがらみだからと観てみましたが、やっぱりあんまり興味が持てず寝てし
東京芸術劇場シアターイーストでtsp(トータスステージプロデュース)の「カスパー」を観た。主演は今回が初舞台にして初主演という寛一郎、演出は今回役者として出演している首藤康之が主演のダンス作品「鶴(2012)」、渡辺謙主演の「ピサロ(2021)」などの独自の美的な舞台づくりで日本でもお馴染みの英国人演出家、振付家ウィル・タケットが勤めている。******演劇サイトより*******外界と遮断されたまま成長した謎多き孤児“カスパー”の物語。Iwanttobeap
PietMondrian,"StillevenmetgemberpotII(StilllifewithgingerjarII)",1912死語を今よみがえらせるために詩と詩ならざるものについて金輪際夜闇に根生(ねお)ふ姿なり五重の塔は立てにけるかもとは北原白秋(1885-1942)の歌集『白南風(しらはえ)』(昭和9年)にある歌だ金輪際とは俗語では今こそ断固としてというような強調語だが仏典では地下百六十万由甸世界を擎ぐる巨大な輪の位置すなわち地底
「ヴィム・ヴェンダースレトロスペクティブ」公式サイト初期ロードムービー三部作をはじめ、代表作の『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』、さらに日本では初の劇場公開となる『夢の涯てまでも』のディレクターズカット版。ヴェンダース監督の魅力が詰まった10作品が、「ヴィム・ヴェンダースレトロスペクティブ」のタイトルのもと、監督自らが監修した最新マスター版で名古屋でも上映がしばらく続いていました。1980年代に東京のアート系の映画館で人気を博していたヴェンダース作品に、まったく接点のなかっ
左利きの女監督:ペーター・ハントケ製作:西ドイツ作年:1978年出演:エーディト・クレヴァー/ブルーノ・ガンツ/ベルンハルト・ミネッティ/リュディガー・フォーグラー/アンゲラ・ヴィンクラー走り去る列車に逆髪立てて線路脇の土手を一面の草が靡きます。映し出される街路から街路へその間尺の違う風景のなかを律儀に列車は通り抜けそのまま駅のホームを縦に突っ切ると(駅は<小石のように黙殺され>て)逆巻く後塵に吹き去っていきます。一転車窓に転じたキャメラ
20世紀末最もドラマティックな街だったベルリンを舞台に80年代後半のベルリンは、当時の世界で最もドラマティックな街だった気がします。その時代時代で最も熱く語られた都市と言ったら、70年代ならサイゴンかな・・・80年代はベルリン・チェルノブイリ、90年代ならサダムシティ?そうだ、香港も。或る都市の名前を連日のように耳にする時って(オリンピックのようなビッグイベント開催地のケースは別として)たいてい暗い話題と相場が決まっている中で、ベルリンだけは異質な響きを持ってましたね。東西冷戦の象徴
ノーベル文学賞を司るスウェーデン・アカデミーは10月10日、ポーランドのオルガ・トカルチュクとオーストリアのペーター・ハントケに文学賞を授与すると発表した。選考員関係者の性暴力問題で2018年の受賞発表が見送られた後に、中欧の文学者が2人選ばれた。トカルチュクは歴史紀行に範を求める作家。代表作の『逃亡派』では、116の旅の中にショパンの姉ルドヴィガがパリから故郷に弟の心臓を持ち帰る「ショパンの心臓」など歴史に題材をとった作品が結構な数並ぶ。もう一つ翻訳されている『昼の家、夜の家』は、チェコ
こんばんは!!ボウズです(^^♪昨夜20時頃、ノーベル文学賞の発表がおこなわれましたね。残念ながら「村上春樹」さんの受賞はなりませんでした。(T_T)続きはコチラ。。。
ノーベル文学賞はポーランドのトカルチュクさんとオーストリアのハントケさん
ヴィム・ヴェンダース『アランフエスの麗しき日々』タイプライターを見つめたまま微動だにしない男は、決意を固めたようにタイプライターに紙を挿し込んだ。イェンス・ハルツの演じたこの男は、どうやら作家のようで、これから書き始める文章の一行目を思案していたのだ。郊外の小高い丘の上に建つ緑の溢れた別荘の一室で作家はタイプライターを打ち始めるのだが、彼の頭に浮かんだイメージが庭のテラスに一組の男女を出現させた。テラスにはテーブルとイスが置かれ、その頭上には藤棚があり、穏やかな日差しが降り注ぐ中、一組