ブログ記事2件
時短営業中の今は16時開店とはいえ、昼間に動きやすいのは変わらず。その利点を活かして図書館をかなり活用しています。いろいろと本を借りていると、時々思いがけない出会いがあることも。先日、ポルトガルの詩人であり作家であるフェルナンド・ペソアの短編集「アナーキストの銀行家」を借りたときのことです。ペソアは何というか、とらえろころがなく、一口で説明するのはムズカシイ作家です。20世紀初頭に多くの作品を書きつつも、ほとんどそれらを発表することもなく無名のままで1935年に46歳でその
単行本『ペソア詩集』(海外詩文庫)フェルナンド・ペソア(著)澤田直(訳)思潮社(出版)古本ポルトガルのフェルナンド・ペソアの詩集です。フェルナンド・ペソアの詩については、ポルトガルの海を詠んで、とても感銘を受けて、他の詩も詠んでみたいと思いました。訳された澤田直氏が、ペソアの作品の魅力について、“”その一句一行が他人の書いたものとはとうてい思えず、これを書いたのは自分ではないかという気にさせる点と
「書きとどめておかねばならない」…「ことば」を紡ぎながらそう思ったのは、遅かれ早かれ、それらの「ことば」は、たちどころに容赦なく失われていく現実を、このところ、ひやりとした感触を背中に感じながら、ちょっとした焦燥感にさいなまれることが、なんだか多くなっているからだ。それは、私が生きていることに突きつけられた切っ先鋭い「やいば」のように、チクチクと私の感覚という感覚を、まるで楽しそうに笑いながら、ひっきりなしに刺し続けている…。「神」と言えば「神のことば」、いや、意地悪な正体なき「悪魔の