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〈結婚をしないこと〉には、たぶんさまざまな理由がある。こんな稼ぎの悪い男に(ほんとうはそう悪くもない)、女の人がついてくるはずもない。また逆に、こんなに稼いで貯めた大事なお金を、どうして自由に使われなくてはいけないのだろう。人を好きになることに、後ろ向きの男の人もいる。〈かつての人〉に、かなう人などいるはずがない。自分の一生に一度の恋は終わった。だから結婚をしようとは思わない。友だちはだれも結婚しない。どうしてぼくだけが、結婚をする必要があるの。という〈理由〉の一つひとつは、しごく
コロナ禍の6月5日、横田滋さんが亡くなられました。享年87歳といいますから、人生のおよそ半分を拉致問題の解決に当たってこられました。それでも愛娘めぐみさんに会うことはかなわなかった。うまくはいえないんだけど、その気持ちを思えば、いたたまれない。私は横田さんをテレビでしか存じ上げませんが、いつ見ても穏やかな方でした。それでいながら、粘り強い。奥さんの早紀江さんとともに、1400回の講演をこなした、といいますから、その日々の凄まじさが分かる。繰り返しますが、粘り強く、決して諦めない。
新型コロナウィルスについて連日、暗いニュースが続く中にも、外では桜が満開を迎えようとしています。花という一言で、「桜」を表したほど、桜が好きな国民のひとりとしては(笑)、ちょっとおしりのあたりがムズムズするような気がします。でも今年は、通りがかりを眺めるだけでよしとしましょう。ともかく人に移さないためにも、自粛を守らなくてはと思います。魚や果物、それから花もまたそうですが、事物には必ず〈旬〉というものがあります。一年に一回、必ず輝く瞬間。では男であり女の、少なくとも〈結婚〉というも
年末の日々が慌ただしく過ぎようとしています。例年のことではありますが、なぜか11月、12月は成婚していく方々が多い。もちろん、いろいろな要因があるでしょうけれども、その中には、今年中に決めて新年を迎えたい、という気持ちもはたらくにちがいありません。さて、その成婚を決めた方々にしても、当初ブライズに入られたときには、彼女、彼なりの結婚についての条件というものがあったはずです。いやむしろ自分の結婚相手はこういう人であってほしい、という願いかな。でもお相手が決まったいまは、表現はまちまちであ
過日、結婚相談のとき、「仕事が出来る人がいい」といった女性がいました。テキパキと課題をこなし問題を解決していく、そういう男性を間近にすれば、それはその女性ならずとも頬を赤らめて間違いはない、といったところでしょうか。けれども、逆に、「あんまり仕事が出来るのもどうかと」という女性も、これはわずかでしょうが、でも間違いなくいる。実は私もそのひとり。テキパキと、という調子で、普段の生活もこなさなくちゃいけないようで、つまりは一緒にいて気づまりがする。もちろん、いろんな人がいていい。十
また最近、友だちを亡くしました。私より少し若いので、一般的にはちょっと死ぬには早すぎる年齢。連絡をもらったときには、ああそうか、と思った程度だったのだけど、日が過ぎるほどにショックは増してくる。親しい人ほど、私はそういう気持ちになります。徐々にこみ上げる悲しみという感じかな。子どもには、結局、恵まれませんでした。でも、配偶者には恵まれた。子どもがいない分、仲の良さを感じる夫婦でした。一人になった配偶者が、これからどうやって暮らしていくのか、私には分かりませんが、そう悪い話にはならな
このたびの台風19号、また連続して起こった水害について、亡くなった方、怪我をされた方、その家族の方、また家屋の全半壊など、大きな被害を被った皆様にお見舞いを申し上げます。これほどの台風、またこれほどの水害になるとはと驚きを覚えながら、実はこの10年ほどは、いわゆるスーパー台風といった巨大な台風の出現が予測されていました。予想を超える強い雨ということがいわれていました。世界を覆う異常気象の中、それでも、まさか我が町には来るまい、と、どこか人ごとでいた自分を反省しています。でも、自然の
ブライズへ息子さんやお嬢さんのことで相談に来られる親御さんで、連れ合いを亡くした、といわれる方がいます。統計上のことはよく分かりませんが、最近、増えているのではないだろうか、と思っています。私からみても、ほとんど同世代だから、決して人ごとではありません。やっぱり病気が多いかな。事故もときおりある。いずれにしても、平均的な寿命からは、少し早い最期を迎えた方。そのような話を聞くたびに、残念だったな、悔しかっただろうな、と悲しい気持ちがこみ上げます。やはり息子さんなりお嬢さんの行く末が見
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いま注目といえば、慶應義塾大学の伊藤裕先生の『幸福寿命』。伊藤先生は、幸せには〈方程式〉があるといっています。「『今がサイコーに幸せ!』ということは大変すばらしいことです。しかし『今』は定義できません。『今』は、最近に起こった『過去』を振り返り、辿りながら〈記憶〉、これから起こるであろう『未来』をあれこれ思い描いている〈予想〉曖昧な〈あいだ〉です」ちょっと難解で分かりづらいのですが、「幸せなことであった記憶」つまり〈幸せ記憶〉が大きければ大きいほど、それはしっかりと感じられる。そし
朝日新聞に「語る-人生の贈りもの-」というコラムがあります。探検家で医師の関野吉晴さんの3回目(6月20日付)には、「美術大で教えるようになり、学生時代にやっておくこととして『本を読む。友人を作る。恋をする』という言葉を贈ったことがあります。恋というより、失恋しろと言いたい。失恋すると奈落の底に落とされた気分になるけど、勉強になる。失敗って非常に大事なことだと思うんです。失敗すると、必ず反省して真剣に物事を考えるから」と、ありました。関野さんはたぶん私と同じ年代の人。本を読む、友人を作
はじめて人に会うというとき、とくにそれが〈お見合い〉ということであれば、〈好感度〉というものは、とても大切です。おおむね好感度というものは、その人のもっている能力といえばいいのかな、それとは少し異なる要素で成り立っています。身長が高かろうと低かろうと、年収が上にあろうと下にあろうと、まったく関係はない。顔の美醜にも、やはりかかわりはない、ということ。違うところで、あなたを素敵に見せているものが好感度です。ちょうど、〈笑顔〉も、そのひとつ。〈話し方〉というものもそうだし、清潔感のある服装
また小説家の宮本輝氏を読み返しています。今度は1994年というから平成6年の「朝の歓び」(講談社)という長編。その中で主人公の江波良介という男は、45年を生きてきた実感を次のように述べています。「女房の病気と死は、大変なことだったけど、人間は、どんなことでも、しのいだり、かわしたり、真っ向から受けて動じなかったり、おたおたしてうろたえたり、泣いたり、怒ったり、絶望したり……。でも、なんとかなるもんだよ」「女房の病気と死」のくだりは説明が要るけど面倒だし(笑)、そのあとの部分もややこしい
結婚の条件となるもの、年齢や学歴や、顔かたちなどが、仮にみんな似かよっていたとしても、いざ会ってみると、それぞれに、その人の〈持ち味〉といったらいいのかな、そういうものはまったく違うものです。たとえば、話し方ひとつにしても、ゆっくりだったり、早口だったり、饒舌であったり無口であったり。そしてそういう何気ない事柄に、人は惹かれたりもする。それを好んだり、そうでなかったりするのも、受け取る側の〈持ち味〉であったりするのでしょう。そしてこの〈持ち味〉が、結婚を最後に決める切り札ともなります。
最近、同じ動機でここへ来られる、偶然といっていいかな、そういうことがありました。来たのはお母さんで、二人とも、最近からだの具合がよくないとおっしゃいます。いままで、子どもが結婚をしないことについては黙っていたが、ここへきて私の体調がどうもよくない。身体が悪いと思った瞬間、やっぱりこのままではいけない、結婚してほしいし、できることなら孫の顔が見たい、ということらしい。子どもが結婚をしないという悩みを抱えるお母さんの年齢は、おおむね、50代の終わりから、ときには70代にかかる人も多い。私も
人には表と裏があります。表と裏で分かりにくければ、建て前と本音といってよいかもしれません。そのどちらがよいのか、あるいはどちらが多い方がよいのかは人それぞれだし、たとえば不思議なことだけれど、地域性というのもある。大阪の開けっぴろげなおばちゃん(笑)に対して、京都の、ちょっとお茶漬けでも、という、言ってみれば〈文化〉みたいなものもあります。ただ最近は、ことばの通りに受け取る人も多い。それはちょっと多すぎるほど。素直でいいには違いないけど、一方で考えが足りないと思ってしまうことも事実です
〈令和〉の時代がやってまいりました。結婚ということについて、過ぎ去った〈平成〉の時代に何が変わったのだろうと考えてみると、私はたぶん、〈家族〉のあり方ではなかったかと考えます。核家族や少子化の流れは〈昭和〉においてもうすでにでき上がっていた。しかし家族が家族としての意味合いを薄れさせたのは〈平成〉の時代だったと思います。ひとつには、男性が仕事に追われるようになった。早朝から深夜まで働いている。楽しくもあり、苦しくもある。苦しくもあり、ただ苦しい、という人もいるかな。そういう形
だれにとっても〈断られる〉ことは気持ちのよいことではありません。お互いのことを何も知らないときならまだしも(もちろんそれはそれで気分が悪い)、一度会ってから、以降のお付き合いは……と断られるのは、もう何とかならないのとも思ったりします。いまはとくに、傷つくのが嫌だから恋愛は避けてきた、というタイプの方もいるようです。もしかすると異性に断られることが初めてという人だっているかもしれません。だからこそ、〈断られる〉ことが大事なのです。〈断られる〉ことは、何よりも次への大きな
身の丈に合った結婚というと、何か偉そうな感じがして、恐縮してしまうものです。けれども人によっては、もう少し自分をよく知ってはどうかしら、と感じてしまうこともあります。身の丈、とは、もっと平易(今風)には、それぞれの生活レベルとでもいうものでしょうか。これがなるべくは近い人がいい。暮らしていく基になるもの。それは説明のしようがないけど、皮膚の感覚で感じること。身の丈、に近いことばを探せば、身の程になるのかな。これも、あまり使いたくはないけど、ときどきは頭の中に入れておいた方がよいことば。
なぜか耳を離れない歌があって、たとえばそれは、ビリーバンバンの〈また君に恋してる〉のフレーズ(坂本冬美のバージョンもあるけど、私の場合はビリーバンバン)。また君に恋してるいままでよりも深くまだ君を好きになれる心からというのを、たとえば掃除をしているときにふと口ずさんでいれば、私がご機嫌さんでいることのあかし(笑)。歌詞の意味を、ここはああだこうだと論評するのは無粋の極み、あるものをあるものとして感じるしかないのだけど、なぜこのコラムに取り上げたのかといえば、題名でもある〈また君
最近の〈断り方〉というのかな、そういうものをみると、お相手を、線でなく点でみているのじゃないかと思います(もちろん、みんなじゃないけど、かなりの比率で)。具体的には、ご飯を食べにいったがごちそうしてくれなかった、放ったらかしにされた、電話をしてくれなかった、というような○○をしてくれなかった話の数々。それでは、ごちそうしてくれる人がよいのかといえば、それは……といってごにょごにょ。放ったらかしにされないために、今度はあなたの方から何かをしたのかと聞けば、やっぱりうつむいてごにょごにょ。
お母さんにブライズのことを勧めていると、最近、ちょっと奇妙な〈断り〉の文句を聞くことが多くなりました。いや最近でもないかな、ちょっと前から。「子どもと3人で、このままやっていくから。子どもにも、結婚なんかしないでいい、といっているの」。お金は充分にある(何が充分か分からないけど)、子どもも働いているし、私の面倒をみてくれたらそれでいい、ということらしい。もちろん、他所のうちのお話だから文句を言うことはない。それに、そういう気持ちになった上には、人に言えないなんだかんだ、つまり秘密が
賢人と愚人との違いは学ぶか学ばないかによって決まるのである。これは慶應義塾大学の創設者・福沢諭吉のことば。また、福沢翁は同様に、人間に貴賤はないが勉強したかしないかの差は大きい、とも述べています。さて、ブライズに来る人は学歴の高い人が多い。でもじっくりと話をすると、それが活きている人、活きない人というのがあることに気づきます。いわゆる〈学歴〉が馴染まないというのかな、そういう人もごく稀だけれども、います。そこで表題のことば。あなたはいま何を学んでいるのか、ということ。どういうところ
まだあまり異性との交際が少ない人にとって、とくに気になるのが彼女(彼)との〈距離感〉の問題です。人によっては近すぎるし、人によっては遠すぎる。大切なのは、いまのままで適当であるか、どうなのかということ。そしてこれは、ひと言にはレクチャーできるものではありません。好む〈距離感〉というのも、まったく人それぞれ。会うということだけをとっても、日をおかずに会いたがる人もいれば、これが私のペースとのんびり加減の人もいます。答えは出ないけど、でも、相手のペースにあなたがついて行けるか
近ごろよく聞くことばに〈お一人様〉というものがあります。ひとりでカラオケ。ひとりで焼き肉、ラーメン。あとは、ひとりで遊園地なんていうのもあるのかな。以前には聞かなかったことば。とくには女性を指していうことが多かったのだけど、最近は、ひとりでランチや、ひとり休日のショッピングモールでディナー等々、男性にも及んでいるように聞いています。若い人たちのライフスタイルが、以前の男女ペア中心から、文字通りお一人様へと変わってきているのでしょう。かつて、ひとりでラーメンや焼き肉へ行け
これは絶対というわけじゃないから、そのように考えてほしいのだけど、もしも相手を選ぶのに困ったときは、「自分に近い人」を探してみてはどうだろう、と思います。それはつまり間違いが少ない、ということ。例えば金銭感覚。要はお金の使い方が似かよっているか、どうか。夕食にはいくらくらいを使う。普段はこのくらい、でも、ちょっと贅沢をするならこれくらい。そういう感覚が近い人がいい。読む本、観る映画。スポーツ、それから、ファッションなんていうのもそうかな。一点豪華主義の人もいれば、無
とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない──。これは、『星の王子さま』(サン・テグジュペリ著)のたぶんもっとも有名な一節。ときどき、かな、もう少し多くかな、本棚から出してきては読み返す本。でも、心で見る、といっても簡単なことではありません。だいたい、〈こころ〉というものは、ころころを語源にするという説があるほど。つまり一カ所に止まらないものの代表として心はある(ほんとうか、どうかは知りません・笑)。心
結婚してから吹く風があります。結婚を機縁に吹く風、といった方がよいかな。それはもちろん、よいものばかりだとは限らない。たとえば、子ども。まず、子どもができるかどうかで、風向きは変わる。もしも生まれたとして、その子が出来るか出来ないか、そんなことに夫婦は翻弄される。1人ふたり3人、それでも違う。それから、いまは家族の介護。それにどう臨むかで、夫婦にはまた違う風が吹く。温かい風、微風のときもあれば、思わぬ暴風にさいなまれるときもあります。でも、吹く風を恐れて放っておくと
「親・兄弟・友人・配偶者・子供・同僚。誰と居ても煩わしく面倒くさい事もとても多い。1人で旅行や食事に行くと、その解き放たれた自由さは快感。でも、素晴らしい景色や食べ物の美味しさ、楽しさを共感出来る人がそこに居ないと寂しい。ネットの共感ポチでは駄目なのだ」これ、実は、「1人でも『寂しくない』未婚者が増える背景」という、東洋経済オンラインの記事に寄せられた『妖怪ウォッチ』さんのコメントからの抜粋。私がいいたいことを、見事に単文にまとめられているのに驚きました。〈面倒くさい〉
いまこの原稿を書いているのは、台風24号が去って25号を迎えようとしている時期に当たります。20号、21号は関西を襲いました。そして24号も。そのいずれもが、ひじょうに大きな台風。くわえて地震。大阪北部のもの、北海道胆振地区のもの、震度6.5から7という強烈なものでした。それから台風7号をきっかけに、梅雨前線に働きかけた豪雨災害。広島、岡山、そして京都、兵庫にもおよんで、200名にも及ぶ犠牲者を出しました。夏の間、ひとしきり起こったこの災害を前に、人はどうすることもできません。小さな手