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パワーストーンって何なの?たいした努力もしないけど幸せになりたい人たちの、安心グッズ。こういうアイロニカルなジョークを言える小学6年生は、きっと頭が回るタイプです。本作に登場する小学生たちは、感受性豊かで、それでいて気持ちを言語化する能力がまだ成長していなくて、読者はつい、わかるわかる、もどかしいよね、と感情移入してしまいます。川上未映子さんは海外でも評価高いですが、既に文豪の域に入っているのではないでしょうか。本作は文豪の最高傑作です。2015年刊行。新潮社が
Comingsoon:theChildren’sBookerPrize【TheBookerPrizes】https://thebookerprizes.com/the-childrens-booker-prize世界で最も権威ある文学賞のひとつであるイギリスのブッカー賞(BookerPrize)に、2027年から児童文学対象の賞が新設されるようです。名前は「Children‘sBookerPrize」。(賞の日本名は語呂のいい「ブッカー児童文学賞」とかがいいけど、
2001年刊行、世界中で大ヒットした作品です。作者は『アムステルダム』でブッカー賞を受賞している、現代英国文学界の第一人者です。そうでなくとも、この作品ならヒットするだろうな、と納得します。第1~3部と終章という構成になっています。第1部1935年第2~3部1941~45年頃終章1999年を時代背景に、第二次世界大戦前後の、ロンドン郊外のタリス家の屋敷で起こる様々な事件が語られます。時には本作の語り手にもなる、ブライオニー、13歳。彼
標高1100mの高原で移住生活を堪能しているマクロビ料理家の三田実由です🧑🍳膝蓋骨骨折から4か月。お陰様で善くなってきている⤴️今は、減ってしまった筋肉を鍛えて、戻していくリハビリ中⤴️骨折で自宅待機を余儀なくされ自由時間がたっぷりあった💦やりたいと思っていることを、片っ端からするぞ~!と意欲満々だった…はず💦森の中にある我が家に独りで居ると、聞こえるのは自然の音だけ🍃🐦⬛車も人も滅多に通らない。ほん~~~とうに静か😌集中にはモッテコイ!て気がする
何か読みたいなと探していたら、この川上未映子の本が2010年に第20回紫式部文学賞というのを受けていること、ブッカー賞の候補にもなったことを知り、読んでみることにした。私自身は、イジメを受けたことも、行なったこともないし、見たこともない。だがその行為は実在しており、なくなることはなさそうだ。なぜか?攻撃的な性格の人は、異質な対象の中にイジメる標的をさがし、その標的に対しては執拗に陰湿に繰り返す。それにはどう対処すべきなのだろうか?この小説の主人公は「ロンパリ」(斜視)であるが、そんなこ
昨夏、全く付き合いのなかった業者から、業務上の斬新な提案を受けた。ただ、当時は業者の本気度も測りかねる中で、こちらから改善要望を伝えたのだが、つい先日まで音沙汰もなく、1年近くが経過していた。その間我々は別に進めなければならぬ案件があり、業者提案については放置していた。ここに来て業務上の余裕も出て来たことから、進捗についてダメ元で業者に問い合わせたところ、実は我々の提案を踏まえた改善は、だいぶ前に断念していたという。結構大手の化学素材会社だけに、対応が非常にお粗末な感じで残念。まあ、海
つい最近見たこの映画、とても面白かったので、順番を無視して(今月はこれより先に「ミッション・インポッシブル」と「国宝」を見ていたが)先に書いてしまう。・・・「国宝」より面白いと言っているわけではなくて。(^^;)映画の始まりは、ウェディングドレスを着たジェヒが屋上で煙草を喫っていた時にフンスがやってくるシーン。「あれ、まさかこの二人が結婚?」と思ったがそうではなかった。韓国はソウルの(「梨泰院にきて」とか言ってたからそうだろう)大学の仏文科に入学した女子学生ジェヒと男子学
⠀⠀「大きな鳥にさらわれないよう」川上弘美川上弘美ワールドがどこまでも広がる、不安と安堵がないまぜになる読後感。SFやディストピア文学というよりも幻想文学と呼んだ方がふさわしいかもしれない。名前を持つ者と持たない者、人間と人間でない者、考える者と考えない者。見えること、分かること、進化することは果たして幸せなのか。タイトルは何故「さらわれないよう『に』」じゃないのか…。ブッカー賞候補ということで書店で平積みになっていた。今回受賞はならなかったが、この「新しい神話」が広く世界で読
1989(平成元)年、当時29歳のイシグロの第三作として刊行され、ブッカー賞受賞作。『わたしを離さないで』と本作がノーベル賞受賞の大きな理由と言われている。1956年が「現在」であり、1920~1930年代の回想と行ったり来たりする。「現在」ベテラン執事である主人公が一人称で語る。複雑な構造でもないので、大変読みやすい。どこかで急転直下、大どんでん返しとか、秘密がベールを脱ぐ箇所があるのだろう、まだかまだか、と待っていた。というのも、『わたしを離さないで』では臓器提供を目的とし
おはようございます。先日ハンガン氏の「菜食主義者」読みました。これ以上の孤独を描ける人がいるのかどうか、、難しいことをここで表現する能力がない自分が情けないけど、あっという間に読み終えました。韓国の知人に言ったら、ソウルでも大変な騒ぎであったけど本当に理解した人はどれだけいるのかわからないと、、でも面白かったんです私。ちょうどブッカー賞のあと同じようにノーベル文学賞をとられたカズオ・イシグロの「日の名残り」に似た読後感でした。難しいけど腑に落ちる、とで
好きな料理教えて!好きな料理は「失敗しない料理」圧力鍋にぶち込むとそれなりの料理になります。部材が足りなかったりしても、味変と思えばいいし、時短だし、ガス代の節約にもなるので後悔はありません。今のところココから進歩ありません。『ガス代も節約圧力鍋で楽々時短料理』行動制限がない連休といわれていますが、コロナ禍が消えたわけではありませんので、怖がり、出不精のワタシは、アル中で逝ったプー太郎の遺骨を守る名目で引き続き引き籠…ameblo.jp▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプ
「アダムス・ファミリー全集」(作者:チャールズ・アダムス)アダムス・ファミリー全集(河出文庫)[チャールズ・アダムス]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}トリビアポイント作品タイトルは無かった!1964年のテレビドラマ化の際に「アダムス・ファミリー」とタイトル付けされました。→作者の名前チャールズ・アダムスが由来はじまりはひとコマ漫画歴史ある一流雑誌「ニューヨーカー」に掲載されたのが作者わずか21歳の時。本作にてたっぷりとその「ひとコマ漫画」を堪
マーガレット・アトウッド訳佐藤アヤ子1843年にカナダで起きた殺人事件を元に描かれた物語り。登場人物も、その事件そのままである。主人公となる「グレイス・マークス」は当時16歳で殺人罪により絞首刑を言い渡されるも、まだ若く、女性という弱い立場であることを理由に、減刑を訴える団体による熱心な活動のお陰で、終身刑となり、以来30年近くを牢獄で過ごすことになる。(共犯者であったマグダーモットは死刑になっている)しかし…グレイス本人は、裁判でも、取り調べでも殺人への関与を否定し、さらに、その
先日記事にした小説「マーリアルメイダと七つの月」を読み進めています。『スリランカ内戦を題材にした小説』昨年は「楽園の悪鬼たち」というスリランカ人監督によるドキュメンタリー映画を見る機会がありました。映画を見た日のブログ『シンハラな一日』今日は東大駒場キャンパス…ameblo.jpスリランカに行ったことがない人が読むと、全てが想像の世界の物語になってしまうけれど住んだことがある人(私)が読むと、出てくる地名がほとんどわかるし、行ったことがあるところも多いので単なる小説のお話とは違う感じに
JamesSetouchiV.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』小沢自然・小野正嗣訳岩波文庫V.S.Naipaul“MIGUELSTREET”1作者:V.S.ナイポール1932~2018年。カリブ海トリニダード・トバゴ出身の作家。ノーベル文学賞。1932年、植民地時代のトリニダード・トバゴに生まれる。祖父はインドから移住しサトウキビ農園の労働者になった。父親はジャーナリスト。ナイポールは政府の奨学金
JamesSetouchiカズオ・イシグロ『日の名残り』(土屋政雄訳、早川epi文庫)KazuoIshiguro〝TheRemainsoftheDay〟1カズオ・イシグロ1954~日本人石黒一雄として長崎に生まれた。5歳の時父の仕事で渡英。ケント大学、イースト・アングリア大学大学院で英文学、創作を学ぶ。1982年『遠い山なみの光』で王立文学協会賞。1983年イギリス国籍取得。1986年の『浮世の画家』でウィットブレッド賞、1989年『日の名残り』で
知ってる?🩸夜、すべての血は黒いダヴィド・ディオップ早川書房#架空書店240710③夜、すべての血は黒い[ダヴィド・ディオップ]楽天市場2,640円${EVENT_LABEL_01_TEXT}#予約受付中#新刊#本#予約#読書#架空書店の本棚#240718on#すべての血は黒い#早川書房#ブッカー賞国際賞#読書好きな人と繋がりたい#読書好きさんと繋がりたい気分よく生きるための私的解釈Amazon(アマゾン)【架空書店本店
ナイジェリア人の父とイギリス人の母のもとに生まれ、ロンドンで育ったという作家、バーナディン・エヴァリストによるブッカー賞受賞作…なのに価格高めなので、しばらく様子見していたのだけれど、めちゃくちゃに面白い。どうせポリコレ界隈で話題になっているだけでしょうと思っている人がいそうだけれど、そういう次元じゃない出来の良さ。少女、女、ほかAmazon(アマゾン)
守ろう#架空書店240615③🗝️約束デイモン・ガルガット早川書店約束[デイモン・ガルガット]楽天市場3,410円${EVENT_LABEL_01_TEXT}#予約受付中#新刊#本#予約#読書#架空書店の本棚#240619on#約束#早川書房#アフリカ文学#ブッカー賞#読書好きな人と繋がりたい#読書好きさんと繋がりたい気分よく生きるための私的解釈Amazon(アマゾン)【架空書店本店】https://kakuusho
イギリス人の患者マイケル・オンダーチェイギリスで最も権威ある文学賞、ブッカー賞。その50周年を記念して歴代受賞作の中から選ばれたベスト作品と聞けば、読まないわけにはいかない。これぞ、というゴリッゴリの海外ブンガクを久しぶりに読んだ。時は、第二次世界大戦のさなか。舞台は、イタリアはフィレンツェの北、トスカーナの丘に建つサン・ジローラモ屋敷。かつて尼僧院だったが、戦時中ドイツ軍が占拠し、彼らの撤退後は連合軍により病院として使われていた。連合軍が引き上げた後、屋敷に残ったのは全身重篤な
マイケル・オンダーチェ「イギリス人の患者」映画にもなった作品。ブッカー賞受賞作品でもあり、2018年にブッカー賞50周年を記念して開催された、歴代受賞作から最も優れた作品を選ぶゴールデン・マン・ブッカー賞を受賞した作品でもあります。時は第二次世界大戦の末期。砂漠に墜落した飛行機から全身やけどで救い出された男は名前も分からないイギリス人の患者。彼はイタリアの廃墟の如き屋敷に運ばれたのです。そこに集まったのは看護士のサラ。彼女の父の親友でかつては泥棒でもありスパイでもあったカラバッジョ。爆弾処理
少女、女、ほかAmazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}読みたい本はこれだ!「FIGAROjapon」1月号に紹介されていました。●「少女、女、ほか」バーナディン・エヴァリスト著渡辺佐智江訳白水社イギリスで黒人として差別と闘いながら生き抜いてきた女性たち12人の人生が語られていく。人生捨てたもんじゃないと思わせてくれる爽快でエンパワメントな読後感。著者は黒人の女性作家では初めてブッカー賞を受賞した。記事を読んでこの本を読みたくなりました
文庫本で約1000Pもの大作3日がかりで読みましたがこれがとんでもなく面白いかつ偉大すぎる小説です私の苦手な岩波文庫ですが表紙からして”ただならなさ”をかもし出しておりとてもスルーできませんでした2020年に出版された本なのに作者が本作を書き上げたのは1975年のことでかなりのタイムラグあっても出版してくれて良かったですワ日本人にはなじみのないインド近代史の部分が難しいし「遠い国の読者やあまり学
「イングリッシュペイシェント」(原題:TheEnglishPatient)「イングリッシュペイシェント」予告編1996年11月15日公開。ブッカー賞受賞の人気小説を映画化。日本ではあまり知られていないが、欧米では有名な作品。アカデミー賞9部門を受賞。興行収入:232百万米ドル。原作:マイケル・オンダーチェ『イギリス人の患者』監督・脚本:アンソニー・ミンゲラキャスト:アルマシー:レイフ・ファインズハナ:ジュリエット・ビノシュジェフリ
図書館で絵本のような表紙とタイトルに惹かれました。わかりやすくすっと胸に届く語りでしたが、思うようにはまとまらずもどかしい。よろしければどうかお付き合いください。『優しい語り手』オルガ・トカルチュクもしも誰かを恋しく思うなら、その誰かはもういるのよ幼い頃に聞いた生まれる前から「わたし」を存在させてくれた母の言葉が「優しい語り手」だというオルガ・トカルチュクにとって、生物もティーポットのような無生物にも心はあり“優しさ"はすべてのものに人格を、声を、
生物に関する本ではなく、寓話集です。8つの熊の奇妙な物語と聞いて読んでみたくなりました。そして来月文庫化の1冊です。8つのお話はつながってるような、バラバラのような…短編として楽しんで最後のお話でなるほどと繋がる形で読者はまず楽しむ形に。最後の解説から読むといろいろ感慨深いのでオススメです。なるほど、イギリスにはほんとに熊がいないのですね。心を通わせようと頑張るエリンの話を読んでいた私(『獣の奏者』再読中でした)としては、対極にあるこの熊を従わせたり、怯えたり、制圧したりする方に向か
かつて仕えた主人の生涯を回顧しながら今も尚輝きを増して胸に生き続ける思い出の数々。それはまさに沈みゆく夕陽の名残りのように…執事としての品格と誠意に満ちた生涯が終焉にむかう時代の中で輝きを増す失われつつある英国の伝統を描いて世界中で感動を呼んだカズオ・イシグロの代表作英国最高の文学賞ブッカー賞受賞作カズオ・イシグロ2017年ノーベル文学賞受賞日の名残り(ハヤカワepi文庫)Amazon(アマゾン)594円
非常に重いテーマをこのような切り口でみせる…まずそこに驚かされたある使命をもって特殊な環境下で育った子供たち日々の暮らしの中で少しづつ感じる違和感をやがては受け入れながら静かに去ってゆく日本ではドラマ化された特に印象深いのは三浦春馬さんの演技だこの作品の投げかける重いテーマ運命に争いながらも未来に希望を見出そうとする若者たちその複雑な感情を時に激しく時に諦観し時に哀感をもって終始美しく透明感あふれる演技で作品のもつメッセージを力強くそして品格をもって伝えていたと思