◇今月のふるさと塾は、フジモリ元ペルー大統領の生涯をペルーの血塗られた歴史を背景に話した。フジモリの最大の業績は最悪の経済危機を何とか救ったこと及びテロの撲滅に断固とした姿勢を示したことであった。私の頭には世界に広がるテロの恐怖があった。話しの切り口は、1996年(平成8年)に始まって、世界の耳目を集めた「日本大使公邸人質事件」である。実はこの事件の少し前、私は行政視察でペルーを訪れ、公邸で青木大使と会いテロと経済に取り組んだフジモリ氏のことを聞いていたので、この事件にはひとしおの思いがあった。