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仮想世界を作り出し、未来社会を予測可能にする「シミュラクロン」の開発を進める未来研究所。謎の死を遂げたフォルマー教授の後任として研究主任の座に就いたシュティラー博士は、ある日、保安課長のラウゼが忽然と姿を消し、エーデルケルンという別の人物が保安課長になっていることに気付く。実験のため自らシミュラクロンの仮想世界に入ったシュティラーは、そこで消えたはずのラウゼの姿を見かけるが……。(映画.com)SFだけど、やっぱりファスビンダー。女の人がみんな退廃的で美しい。展開はなんとなく読めてしまっ
映画『楽園』のレビューでこの作品に触れたのに、ブログ書いて無かったR•W•ファスビンダーの作品『ペトラ•フォン•カントの苦い涙』を、フランソワ•オゾンが自分流の映画に仕立てた作品。オゾン作品の原題は『PETERVONKANT』、ファスビンダーでは有名デザイナーの女性が主人公なのを、オゾン作品では成功した巨漢の男性映画監督に書き換えています。オマージュが過ぎる日本版ポスターより、こっちの方が良いよね〜ドイツの映画監督、脚本家、舞台演出家のファスビンダーといえば、腐女子の間では俳優アルミ
先日、この二作品を同日、観比べられるということで。オリジナル版はファスビンダー監督による、1972年公開のもの。『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』。それを先頃、フランソワ・オゾン監督が独自にリメイク。オゾン作、『苦い涙』。例えば、音楽とかでもカバーがオリジナルを超えるということも時としてある。それはアレンジの妙味によってだったり、時代が呼び水となっていたり、いろんな要素によるのだろう。今作、フランソワ・オゾン版の『苦い涙』。オゾンがとてつもなくファスビンダー作品にリスペクトを抱いて
ファスビンダー監督の「マリア・ブラウンの結婚」が逆行を生き抜く強さなら、この作品は差別や偏見の中に生きる、限りなく優しい2人の姿。「不安は魂を食いつくす」https://fassbinder-film-2023.jp/激しい雨を避けて、掃除婦のエミ(ブリギッテ・ミラ)が飛び込んだバーは、アラブの音楽がかかり、アラブ移民がたむろしていた。独りコーラを啜る60歳過ぎのエミは、何とも場違い。飲み仲間たちは彼女をからかおうと、モロッコ人のアリ(エル・ヘディ・ベン・サレム)を唆して、エミにダンスを
ファスビンダー監督特集の1本目はこれを選んだ。「マリア・ブラウンの結婚」第二次世界大戦末期のドイツ、空襲下の結婚式は市役所も爆撃され、散らばる婚姻届の書類を掴んだマリア(ハンナ・シグラ)は、逃げようとする文書係を押さえつけて署名させる。その上に真っ赤な文字のクレジット。冒頭から目を見張る。こうしてマリアはヘルマン(クラウス・レーヴィッチェ)と結婚したものの1日半を一緒に過ごしただけで、彼はすぐに東部戦線へ。戦争が終わっても戻って来ない。ヘルマンの名と写真のプラカードを胸と背に、マリアは駅
1976年に製作されたダニエル・シュミット監督の「天使の影」。47年の歳月を経て日本劇場初公開。現在行われているファスビンダー映画祭の一環として上映された。この映画ファスビンダーが書いた戯曲「ゴミ、都市そして死」が原作。それを朋友であったシュミットとファスビンダーが共同で脚色。監督はシュミットが務めた。戦後のドイツを舞台(映画はウイーンに置き換えられている)に身を崩していく娼婦の話。いかにもファスビンダー好みのストーリー。「天使の影」★★★☆☆実はシュミットには新宿で会ったことが
先日、フランソワ・オゾン監督の「ペーター・フォン・カントの苦い涙」を鑑賞しました。日本語タイトルではピーターとなっていますが、舞台設定はドイツなので、ドイツ語読みではPeterは「ピーター」ではなく、「ペーター」となるのでこのブログでは「ペーター」と表記したいと思います。この映画は第72回ベルリン映画祭のオープニングを飾ったもので、ニュ−ジャーマンシネマの伝説的な映画監督ライナー・ファスビンダ−をレスペクトしてやまないオゾン監督が、その「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」(1972)を現代風にリ
フランソワ・オゾンが、ドイツのファスビンダー監督の1972年の「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」を現代風にアレンジし、美青年に恋した映画監督の滑稽な姿を描いた作品。現代風と言っても、設定も同じような時代。だから携帯電話などない。仕事にも行き詰った有名映画監督ピーターのアパルトマンに、親友である大女優シドニーがアミールという青年を連れて訪ねてくる。美しい青年に心を奪われたピーターは、彼を自分のアパルトマンに住まわせ、映画界で活躍できるよう手助けするが、どんどんアミールの心は離れていき、ピータ
ヴェンダースが、カンヌ映画祭の会期中に、ホテルの666号室に16ミリカメラを設置し、同映画祭に招かれた映画人たちに同一の質問を投げかけ、それに答える姿を捉えたドキュメンタリーフィルムである。それぞれの被写体に与えられたフィルムは1ロール、約11分間のみ、質問は下記である。「映画とは、失われつつある言語で、死にかけている芸術か?」限られた時間で、語る言葉にその人がよく表れる。ゴダールはゴダールやった。。好感持てるのはファスビンダーとヘルツォーク。シンプルな言葉が良い。特に靴と靴
そもそも後悔は、後でするものです。後悔のやり方は、「こうかい?」何がやれなかったりやり方がまずかったりしてなんであの時やらなかったのかとだからよく成功者や自己啓発本とかで言われるのが、やらずの後悔よりもやった後悔というものです。同じ後悔でもやった後悔の方がマシということ。でいま猛烈に後悔しているわけです。しかも、やらずの方。言い訳はいくらでもあるのですが一番は、仕事終わりで無茶苦茶疲れていたからです。行っても寝ちゃうかな。自信が揺
『未来世紀カミカゼ』ウォルフ・グレム監督。少し変なタイトルだが、『刑事マルティン・ベック』の著者の一人、ペール・ヴァールー原作による近未来警察の話で、役者としても知られる映画監督ヴェルナー・ファスビンダー最後の主演作。なにげない小物や美術などがけっこう凝っていてとてもカッコ良く、設定なども面白い。製作された年を考えるとけっこう新しいことをやっていたように思える。全体的に暗い映像になっていて良い雰囲気を出しているし、タンジェリン・ドリームの曲がよく似合う。色々な意味でお洒落と言える一本だと
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督が1982年に撮った『ヴェロニカ・フォスのあこがれ(DieSehnsuchtderVeronikaVoss)』は、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したニュー・ジャーマン・シネマ作品になります。1950年代、スポーツ記者のヒルマール・ターテ(役名:ロベルト・クローン)は、雨の中一人佇むローゼル・ツェヒ(役名:ベロニカ・フォス)に傘を差しだそうとしたところ、成り行きから路面電車に2人で乗り込むことになります。車中、乗客の目を気にしだした様子から
『あやつり糸の世界』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督。未来研究所では、仮想世界を作り出し未来社会を厳密に予測できる「シミュラクロン」の開発が進められていた。ある日、研究主任のフォルマー教授が謎の死を遂げ、シュティラー博士が後任に就く。するとシュティラーも奇妙な事態に遭遇する。保安課長ラウゼが忽然と姿を消し、エーデルケルンという別の人物が以前から保安課長だったとされているのだ。やがてシュティラーは自らシミュラクロンによって仮想世界に入り込む実験を行う。現実そっくりなコンピューターに
『デスペア光明への旅』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督。”ロリータ”で知られるウラジーミル・ナボコフの“絶望”を、ニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ファスビンダーがダーク・ボガートを主演に映画化。1977年、ドイツ。撮影監督はファスビンダー作品を長年支えたミヒャエル・バルハウス。音楽は、これまた長年ファスビンダーを支えたピーア・ラーベン。ファスビンダー自身、生涯ベスト3に入れるほどのお気に入り映画であるが…実に不可解な作品である。己のドッペルゲンガーに悩まされるチョコレートメーカ
ドイツ映画を代表するライナー・ヴェルナー・ファスビンダー1945の今日が誕生日で1982年の6月10日にコカインの過剰摂取で逝去ドイツでは今日から6/10の命日までの10日間ファスビンダー週間と呼ばれ彼の映画を上映コロナさえなければ東京のドイツ文化センターで上映会を開いていたと思うマリア・ブラウンの結婚(字幕版)Amazon(アマゾン)ファスビンダーのケレルAmazon(アマゾン)もう一人はクリント・イーストウッド90歳にして今も監督と俳優業を両立代表作はダーティハリ
『13回の新月のある年に』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督。鬼才、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー最大の問題作。男性から女性に性転換したエルヴィラ。パートナーとの別れ、離別した妻子との対話、修道院のシスターが語る出生の秘密、性転換手術を促した男との再会…。エルヴィラ最期の5日間を描く。~キネマ旬報社。ファスビンダーが製作・監督・脚本・撮影・美術・編集の全てを手がけた渾身の一作。1978年、西ドイツ製作。ファスビンダーの伴侶であったアルミン・マイヤーの死をきっかけに製作され
『ケレル』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督。37歳で夭折したドイツの鬼才、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の遺作。第2次世界大戦直前の夕暮れに照らされた港町を舞台に、男たちのホモセクシュアルな愛、欲望、裏切りを描く。原作はジャン・ジュネの代表作「ブレストの乱暴者」。~キネマ旬報社20世紀が生んだ天才問題児作家、ジャン・ジュネの「ブレストの乱暴者」を原作に、これまた問題映画監督、ファスビンダーが撮るべくして撮った傑作。1982年、西ドイツ・フランス合作。また本作はファ
『第三世代』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが1970年代の終わりに放った最も難解で自由な作品。革命への理念を持たず、ただ目先のスリルだけを追い求める第三世代のテロリストたち。彼らは企業と警察に利用され、その煽動に乗って誘拐事件を起こすのだが…。~キネマ旬報社。ファスビンダー晩年傑作群のひとつ。1979年、西ドイツ製作。ファスビンダー自身が選ぶ自作ベスト4にランクインの、彼自身お気に入りの作品。第三世代とは、ドイツにおける“第三世代テロ
ニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ライナー・ベルナー・ファスビンダーが、自身の伴侶アルミン・マイヤーの自死をきっかけに手がけた監督作。原案・製作・監督・脚本・撮影・美術・編集の全てをファスビンダー自らが担当し、性的マイノリティの主人公の最期の数日間をセンセーショナルかつエモーショナルに描き出す。男性から女性に性転換したエルビラ。過去に女性と結婚しており娘もいるが、男装して男娼を買うような曖昧な性を生きていた。そんなある日、一緒に暮らす男クリストフが家を出て行ってしまう。絶望したエ
2005-11-28の投稿不安と魂ANGSTESSENSEELEAUF|Trailer/Deutsch|RainerWernerFassbinder|ARTHAUSAngstessenSeeleaufjetztansehen:DVD&Bluray:►https://www.arthaus.de/angst_essen_seele_aufJetzt#ARTHAUSabonnieren►http://bit.ly/1C51r4vARTHAU
物質的欲望の充足、無限の絶望の終焉。魂の破滅へーー。ファスビンダー監督、反時代的、破滅的。何よりも真に愛する人に捧くーー、たぶん?(資料提供IVC)201810/27sat(国内劇場初公開)2作品一挙ロードショー渋谷ユーロスペースにで13回の新月のある年に原案.脚本.製作.美術.編集.撮影.監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー1978年西ドイツ映画新月が13回巡る年が重
2008-07-10の投稿マルタMARTHA|Trailer/Deutsch|RainerWernerFassbinder|ARTHAUSMarthajetztansehen:iTunes:►https://apple.co/2kzpwAvAmazonVideo:►DVD&Bluray:►https://www.arthaus.de/marthaJetzt#ARTHAUSabonnieren►http://bit.ly...www.you
2008-07-10の投稿出稼ぎ野郎Katzelmacher≣1969≣TrailerDrama≣Deutschland≣Regie≣RainerWernerFassbinder≣Cast≣HannaSchygulla|LilithUngerer|RudolfWaldemarBrem|ElgaSorbas|DorisMattes|IrmHerm...www.youtube.comフィックフィックパンフには地元のドイ