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『8つの完璧な殺人』ピーター・スワンソン著創元推理文庫すべて著者が仕掛けた罠。〈このミステリーがすごい!〉第2位!『そしてミランダを殺す』の著者が贈る、名作ミステリーへの見事なオマージュ!【内容(「BOOK」データベースより)】雪嵐の日、ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは10年ほど前、もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な殺人が登場する犯罪小説8作を選んで、ブログにリストを掲載していた。ミルン『赤い館の秘密』、クリステ
8つの完璧な殺人(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}この全体的に漂う不穏な空気感、やはりスワンソンらしいですよね。語り手であり主人公のミステリー専門書店主のマルコムの事も、読んでいて信用でき無さそうなのもその空気感を強めてくれます。でも本書は、信用できない語り手によるミステリーという訳では無く、スワンソンらしい企みに満ちたサスペンスで、先が気になりページを捲らせるような描き方に唸らされます。ただ、個人的に本作が
すでに触れていますが(リブログ)、『8つの完璧な殺人』ピーター・スワンソン務台夏子訳創元推理文庫2023年再版読み終わりました。語り手が挙げた完全犯罪のモデルとしてリストアップした8冊の推理小説+『アクロイド殺人事件』がそもそも完全犯罪か、という疑問もありますが、帯にある「すべて著者が仕掛けた罠」という謳い文句を見ただけで、勘の良い読者は「回想録」を眉唾で読むのではないかしら。というわけで、この帯はちょっと余分。でも、たとえば語り手が経営して
手袋が欲しいピーター・スワンソンの『8つの完璧な殺人(2020)創元推理文庫』は今のところ今年のNo.1イチオシ・ミステリかな。ミステリ専門店を経営する主人公マルコム(通称マル)カーショーの語りによる内容。マルが以前店の宣伝用にとSNSに載せた「完璧な殺人・犯罪小説8作」を模するがとく殺人が始まり、その符号を不審に思ったFBI特別捜査官グウェンはマルに接触する。古典ミステリを巧妙に利用展開していて、なによりその語り口がすばらしく、ちょっとT.H.クックを連想する。本作品はスワン
ピーター・スワンソンさんの「8つの完璧な殺人(EightPerfectMurders)」(務台夏子訳)を読みました同氏の作品は、傑作「そしてミランダを殺す」以降全部読んできています『ピーター・スワンソン/そしてミランダを殺す』ピーター・スワンソンさんの「そしてミランダを殺す(TheKindWorthKilling)」を読みました妻の不貞を知ったテッドが、たまたま空港のラウン…ameblo.jp『ピーター・スワンソン/ケイトが恐れるすべて』ピーター・スワンソンさんの「ケイ
陰鬱で重く、そして残念ながら過去の悲劇によって人額が歪んでしまっている哀しい男の話。舞台はニューイングランド地方、そして冬。海には氷が流れているくらいの氷点下の荒天の日々が続く。果てしなく続く暴力的で荒廃した世に生きる一人の平凡な男性が殺人を犯さざるを得なかった理由が少しづつ紐解かれていく。哀しい小説だが、読み応えはぎっしり。記憶に残る物語だ。
夜は虫の声が聴こえて、秋の気配が近付いてきましたね。昨夜はオムレツみたいなお月様が見えてなんだか美味しそうでした。今月2回目の満月が8/31だとか。今年最も大きな「スーパームーン」。晴れていたら、夜空を見上げようと思います。先日読めたのと、今日読み終わった本。どちらも面白かったです。『此の世の果ての殺人』は、特殊設定ミステリで2ヶ月後に小惑星の衝突により人類滅亡を控えた日本が舞台です。第68回江戸川乱歩賞受賞作。受賞者は最年少の23歳。乱歩賞は今をときめく東野圭吾さ
横たわる女JaneBirkinピーター・スワンソンの初翻訳作品『そしてミランダを殺す(2015)創元推理文庫』は英国推理作家協会(CWA)賞のイアン・フレミング・スチールダガー部門最終候補作品。若き資産家のテッドは妻ミランダの浮気を目撃、偶然空港で出会ったリリーに酔った勢いで「妻を殺したい」とくちばしったところ「手伝ってあげる」という軽いノリで計画は進む。テッドとリリー、ミランダと浮気相手の「4人の男女のモノローグで、殺す者と殺される者、追う者と追われる者の攻防が語られるスリリン
ピーター・スワンソンの『そしてミランダを殺す』を読みました。そしてミランダを殺す(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)9〜5,533円実業家のテッドは、ヒースロー空港で搭乗待ちをしているときに、リリーという女性に声をかけられる。話が合った2人がお互いの話をしているうちに、テッドは妻のミランダの浮気を知ったことを話し、妻を殺したいと言う。リリーはその計画に協力を申し出、2人はミランダの殺害計画を立てるが…主治医の先生に紹介されて、この作品を手に取りました。先生もミステリ
ピーター・スワンソンの長編推理小説『時計仕掛けの恋人』を読了しました。著者のスワンソンについては、『アリスが語らないことは』のレビューで紹介しましたので、詳しくは触れません。2014年に長編ミステリー作家としてデビュー後、ヒット作を連発しています。その作家のデビュー作が本作品です。次々と名前や身分や姿を変えて、周囲を騙して生き延び続ける女性が中心人物です。その女性の大学時代の恋人だった主人公が、大学時代に彼女に翻弄され、そして20年経った後に、もっと大きな事件に巻き込まれて、彼女に
ズーイー・デシャネル邦訳3作目にあたるピーター・スワンソン『アリスが語らないことは(2018)創元推理文庫』原題は「AlltheBeautifulLies」で美しい嘘のすべて。自分のついた嘘をすべてホントのことと信じてしまう美しい少女アリスに、若く美しい女性に執着する中年男性が絡まってややこしいお話が始まります。前作同様、スリラーで犠牲者も複数人でるのですが、スティーブン・キングのようにひたすら恐怖を煽るわけでなく、主要な登場人物については過去と現在を自在に行き来しながら、淡々
歩くひとピーター・スワンソンの『ケイトが恐れるすべて(2017)創元推理文庫』。スリラー&サスペンス作品で、お定まりのシリアルキラーも登場するのですが、ひたすら「怖いぞぉ〜」という内容ではないようです。ヒロインであるケイトは幼いころから不安障害にして空想傾向障害とも診断される。よーするに、かなり想像力過多な持ち主。あげくに、最初につきあった恋人が目の前で自殺するありさまで、以降4年ほど引きこもっていたが、ボストンに住む又従兄弟のコービンがロンドンへの転勤が決まり、半年間ケイトのフラッ
ピーター・スワンソンさんの「海食崖(TheSeaCliff)」(務台夏子訳)を読みました「紙魚の手帖」2023年6月号(vol.11)に掲載されている短編ですロバートとトミーは大学院を出た後も、年に1回の旅行を楽しむ親友同士ただ、それと同時にお互いに負けず嫌いで、その旅行では毎回とんでもない「かけごと」が行われますあるときはトミーがモーテルの屋根からプールに飛び込んで足を折ったこともロバートの妻である「わたし」は、かつて大学院で彼らと机を並べていた女性で、当初は
だからダスティンは死んだ(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)696〜4,990円版画家のヘンは夫のロイドと共に、引っ越し先の燐家のマシューとマイラ夫婦に招待されるが、ヘンはマシューの書斎にて、2年半前の殺人事件にて、犯人が被害者宅から持ち去ったとされる置き物を目にし、マシューは殺人犯だと確信し調べ始めるのだけれど…。燐家の住人が殺人犯だったら?!2年半前に起きたダスティン・ミラー殺人事件で、犯人が持ち去ったと思われる被害者の持ち物を目にしたヘンは、燐家のマシュー
『だからダスティンは死んだ』ピーター・スワンソン著創元推理文庫「これが真相か!」と思ってからが、このミステリの真骨頂【内容(「BOOK」データベースより)】ボストン郊外に越してきた版画家のヘンと夫のロイドは、隣の夫婦マシューとマイラの家に招待された。食事後にマシューの書斎に入ったとき、ヘンは2年半前に起きたダスティン・ミラー殺人事件で、犯人が被害者宅から持ち去ったとされる置き物を目にする。マシューは殺人犯だと確信したヘンは、彼について調べ、跡をつけはじめるが……。数
ピーター・スワンソンさんの「だからダスティンは死んだ(BeforeSheKnewHim)」(務台夏子訳)を読みました「そしてミランダを殺す」と「ケイトが恐れるすべて」がかなり好みだったのですが、前作の「アリスが語らないことは」は残念なデキでした『ピーター・スワンソン/そしてミランダを殺す』ピーター・スワンソンさんの「そしてミランダを殺す(TheKindWorthKilling)」を読みました妻の不貞を知ったテッドが、たまたま空港のラウン…ameblo.jp『ピーター・
ピーター・スワンソンの長編推理小説『アリスが語らないことは』を読了しました。著者のスワンソンは、アメリカのマサチューセッツ州出身で、いくつかの大学を卒業後、2014年に作家デビューしました。そして2作目の長編で英国推理作家協会賞の最終候補になります。本作品『アリスが語らないこと』は第4の長編小説で、原題は『すべての美しい嘘』です。大学生のハリーは、父親の事故死を知らされて、実家に戻りますが、美しい継母のアリスに誘惑されます。警察の調べで、父は転落する前に頭を殴られていたことが判明し
4月15日読了継母アリスから父親が亡くなったという知らせを受け、急遽実家に戻る大学生のハリー。海岸沿いの遊歩道からの転落死だが、頭に殴られた形跡があり殺害された可能性が出てきた。アリスに事情を聞くもあまり語りたがらい。ハリーは、彼女に疑念を抱くが…「ミランダを殺す」の作者ピーター・スワンソンの作品で作風などもよく似ている。推理物というよりはサスペンスもの。現代とアリスの過去が交互に語られるパターンで過去の出来事が現代にどう繋がっていくのかが気になるところ。内容は暗くてあまりいいものではない
ボストン郊外に越してきた版画家のヘンと夫のロイドは、隣の夫婦マシューとマイラの家に招待された。食事後にマシューの書斎に入ったとき、ヘンは2年半前に起きたダスティン・ミラー殺人事件で、犯人が被害者宅から持ち去ったとされる置き物を目にする。マシューは殺人犯だと確信したヘンは、彼について調べ、跡をつけはじめるが……。数人の視点で語られる物語は読者を鮮やかに幻惑し、衝撃のラストへとなだれ込む。息もつかせぬ超絶サスペンス!スワンソン作品はサイコな人物が起こす事件のお話なんで、それが面白い
TheKindWorthSavingPeterSwansonHenryKimball/LilyKintner#23月上旬に刊行されたばかりの傑作の続編|クライムサスペンスこちら前編のレビュー↓『そしてミランダを殺す【ピーター・スワンソン著】』TheKindWorthKillingByPeterSwanson読者・書評家が大絶賛!予測不可能な殺人計画の行方は?!あらすじ↓ある日、ヒースロー…ameblo.jpキンボール&リリー〜ふたたび~キンボ
基本的に私の紹介する海外小説は、とにかく訳が自然だったり読みやすさ抜群だったり、面白さでグイグイというものばかりです。↑そうでなければ読了できない…そのくらい海外小説は遠い世界の私ですけれど、こちらの本は一気読みでした。この装丁もすごく好みだったんですよね。写真より絶対実物の方が素敵なので書店などで見てみてください。そして内容の方はというと、ミステリーではなくサスペンスですね。きっかけは隣人とパーティというかお食事交流をすることから始まったもの。版画家のヘンと夫が隣家に行った際にた
謝りながら読んでしまった。すみません、すみません・・・・・・主人公夫婦の有り様が身につまされてしまって、すみませんとしか言いようがない。だからダスティンは死んだ(創元推理文庫)Amazon(アマゾン)1,080円主人公はヘンリエッタ・メイザー、版画家だ。夫婦二人で越してきた新しい街で、新しい隣人と親しくなる。だが、ヘンは気づいてしまった。この隣人の夫のほうは、あの殺人事件の犯人ではないかと。さあ、想像してほしい。隣が殺人犯だと言う妻を。思い込みが激
3月3日読了テッドは空港のバーでリリーと名乗る女性に声をかけられる。搭乗までの時間お酒を飲みながら2人で過ごすが、テッドは妻ミランダの浮気を知って殺したいとリリーに打ち明けてしまう。ミランダの仕打ちにリリーは、殺すなら協力したいと申し出る。そして、ミランダの殺害の計画をたて実行に移そうとした時に思いがけない事件が…妻に浮気された夫が、突然現れた美女に心を奪われつつ彼女の助けを借りて妻を亡き者にしようと企むよくあるサスペンスものかと思いきや、途中で予想外の展開になり、のめり込んで読んでしまった
ご訪問ありがとうございます。mina3709です読了した本はそれなりにあるし、思うところはあるものの、なかなか書評を書く時間が取れなかったここ半年。今後の備忘録として、今回はまとめてアップしてしまいまーす同じ作家さんが続くこともありますが、作品が面白いと認定したんだな、と思ってくださいねレイチェル・カーソン著センス・オブ・ワンダーセンス・オブ・ワンダー(新潮文庫)Amazon(アマゾン)584円表紙とタイトルの美しさにひかれた本作。文章もやわらかで温
【大学生のハリーは、父が崖から転落して死んだと知らされる。実家に戻ると、美しい継母アリスが待っていた。刑事の話では、父の死体には殴打の痕があった。ハリーはアリスと話し合うが、その態度に違和感を覚える。これは事故か、仕組まれた死か?過去と現在が入り交じった2部構成で描かれ、ある場面で読む者の予想をはるかに超えた展開が訪れる。『そしてミランダを殺す』の著者の恐るべき筆力を堪能できる圧巻のサスペンス!(「BOOK」データベースより)】『そしてミランダを殺す』の作者の作品です。過去と現在のパ
大学生のハリーは、父親の事故死を知らされ、急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていました。刑事の話では、父の死体には殴打の痕があったとのこと。ハリーはアリスと話し合うが、その態度に違和感を覚えます。これは事故なのか、仕組まれた死なのか?過去と現在を行き来しながら進む物語が、ある場面で読む者の予想をはるかに超えた展開を見せる圧巻のサスペンスです。物語は、“現在”と記された大学の卒業を1週間後に控えたハリー・アッカーソンという青年が、父が亡くなったという知らせを父の後妻のアリスか
よじれる縄のような性愛のミステリそしてその報い大学卒業を数日後に控えたある日、ハリーは父親が事故死したという知らせを受ける。急ぎ実家に戻ると、傷心の美しい継母アリスが待っていた。葬儀の翌日、ハリーは刑事から意外な話を聞かされる。父親は海辺の遊歩道から転落して死亡したが、その前に何者かに殴られていたという。しかしアリスは父の死について話したがらず、ハリーは疑いを抱く。――これは悲劇か、巧妙に仕組まれた殺人か?過去と現在を行き来する2部構成の物語は、ある場面で、予想をはるかに超えた
・そしてミランダを殺すピーター・スワンソン空港のバーでリリーという若い女性に声をかけられるテッド。酔いもあり、「妻(ミランダ)の浮気を知った、殺すつもりだ」とうちあけると「手伝うわ」と言い出すリリー。リリーの章、テッドの章と進んでいくのでてっきりこの二人が主人公かと思いきや1人死んで章の主人公が入れ替わり2人死んで章の主人公が入れ替わり後半はいっきに読ませますね。あわや完全犯罪か、を最後の最後にひっくりかえしてみせる。おもしろかったけど、ちょっと中だるみなのと外国ものだ
TheKindWorthKillingByPeterSwanson読者・書評家が大絶賛!予測不可能な殺人計画の行方は?!あらすじ↓ある日、ヒースロー空港のバーで離陸までの時間をつぶしていたテッドは見知らぬ美女リリーに声をかけられる。彼は酔った勢いで1週間前に妻のミランダの浮気を知ったことを話し、冗談半分で「妻を殺したい」と漏らす。話を聞いたリリーはミランダは殺されて当然と断じ、殺人を正当化する独自の理論を展開してテッドの妻殺害への協力を申し出る。だが2人の殺人計画が具体化さ
『アリスが語らないことは…』の記事はこちらをご覧ください。アリスが語らないことは…|総合探偵社ガルエージェンシー西神奈川galu-nishikanagawa.comあの人を探してほしい・・・・知りたい事がある・・・・探偵ガルエージェンシー西神奈川にご相談ください(*´∀`)総合探偵社ガルエージェンシー西神奈川探偵業届出番号神奈川県公安委員会第45090104号浮気調査や信用調査のことなら神奈川県厚木市の探偵社ガルエージェンシー西神奈川へ!galu-nishikanaga