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HSP/HSC専門国家資格キャリアコンサルタント皆川公美子です。最初は繊細さんばなしでアルアル!!それある!とみんなが共感していたののが#212又吉さん、人の気持ちをグルグル考え続ける強みがスゴイ-HSPさんが心軽やかに働くチャンネル|stand.fmピース又吉さんのカラオケ・ボウリング…楽しい空間でこそ冴え渡る繊細さんのセンサー!祖父母に気遣う優しい㊙︎行動【百の三繊細さんの気になるリスト②】https://www.youtube.com/watch?v
「ヴィヨンの妻」太宰治「桜桃」の中で子供より親が大事、と彼は何度も言う。胸の谷間に「涙の谷」の汗を流す妻をおいて、今日もなけなしの小為替をポケットにねじこみ、二重廻しを羽織って彼は出ていく。先にあるのは破滅だとわかっていても、追われるように家を出る。太宰の書く男はとにかくクズみたいな軟弱野郎で、自意識過剰な溜め息ばかりついている。天気のいい日に体を動かしてみてはどうかと勧めたくなったりするが、私はかれこれ45年以上太宰治を読んでいるわけ
元太宰信者としては坂口安吾は「太宰に憧れる屈折した作家」という認識だった。確かに「母の上京」や、「青空と外套」などは、無頼派らしい、太宰と似た匂いで楽しめた。後に芥川賞選考委員になった安吾なら、太宰治が欲しがった芥川賞を彼に受賞させただろうかと思いながら読み進めた短編7編、まともな女は一人も出てこず、安吾の歪んだ女性観や倫理観に若干引きながらも、彼の「堕落論」とはこういうことかと腑に落ちた。戦後の混沌とした時代に、「白痴」を筆頭に、彼の新しい文学は世間をざわつかせた事だろう
「本当に同じ人が書いたの?」これが素直な感想です。文体がバラバラで、今で言うアンソロジーのよう。ずっと自問自答しながら読んでいたのですが、解説を見て「やっぱりそうだったのか」と改めて感銘を受けました。解説を読む前にそこにしっかり気付けていたのは嬉しかったです昔の言葉遣いも慣れてきたし、少しは読み込めるようになってきたのかなまた、普通とは違う漢字をしばしば用いるという特徴もあったり、後世に語り継がれ、賞の名前にまでなるのもうなずけます。一番好きなのは「あばばばば」という短編。タイト
井伏鱒二は太宰治の師匠で、つまりは又吉さんが好きな作家さんでもあるので、ずっと気になっていました。『山椒魚』は短編集なんだけど、どれもすごく面白かった太宰の書く話は難しくて理解するのが大変だけど、井伏さんの書く話は短めで読みやすいやっぱり表題作の「山椒魚」が一番好きかな処女作とは思えない解説読んでびっくりしました傑作と言われるのも納得(,,ÒωÓ,,)他の作品も読んでみたいです
こんな小説は初めて読んだ解説の言葉を借りれば「何一つ起こらない」小説。何も起こらないことがこんなにも面白いとは。こういうのが一番続きが気になるよね。あまり有名な作家さんではないらしいけど、私は好きだなぁあと、又吉さんがこの本の帯を書くとしたらどんなコメントをつけるのかなっていうのが気になりました。今まで読んできたやつは、なんとなく想像がつくけど、この本は難しいな、と。私もかなり悩みに悩むと思います。
夏目漱石は読んだことあるのは教科書に載ってた『こころ』くらいですかねぇ…。しかもほとんど覚えてない感動する話だったような気はするけど、自信ない…(;´Д`)たしか元はすっごく長いんですよね?一部抜粋だったように記憶してます。そんな感じなのでじっくり読むのは初めてでしたが、漱石の文体や雰囲気好きだなぁとても深く考えさせられます。あと、今とは違う漢字が使われていたり、今日では平仮名が使われているものが漢字になっていたりして、「元々こういう意味だったのか!」「そういう意味なのか!」ととても
色々な人の"思い出"が詰まった短編集です。どれも20ページ程度で読みやすかったです。20ページってちょうどいい。感覚的にも長すぎず短すぎずでちょうどいいし、学校の行き帰りの電車で読んでいるのですが、ぴったし読み終わるんです(笑)ちょっとでも時間余るともったいないって思っちゃうから、ありがたかったあと、タイトルがすごく良いですね。「思い出」と「トランプ」って普段一緒に使うことのない言葉だから、内容が全然想像つかなかったけど、読んでみたらとてもピッタリだと分かりましたあ、そうそう。「
「山月記」は学校で読んだことありましたかろうじて題名を覚えていたくらいですが、少し読んだら大体の内容思い出しました教科書に載っていたお話って、不思議なもので、今でもちゃんと覚えてますよね授業でしっかり読み込むからかなぁこんなに素晴らしい作品をたくさん学校で読ませてもらえるなんてすごく贅沢させてもらってたんだなぁと思う反面、高校かそこいらでこんな難しいの分かるわけないじゃん!とも思いました(笑)特に、中島敦さんの作品は(と言ってもこの本しか読んだことありませんが)人間の内面、つまり心の細
『白痴』は短編集で1編20~30ページ程度なので読みやすかったですどの短編も「白痴」と「戦争」がキーワードになっていました。戦争についてはきちんと知らなければと改めて思いました。坂口安吾さんの作品は初めて読みましたが、考え方が素敵だなと思いました。こういう考え方は聞いたことがなかったです。最後の「青鬼の褌(ふんどし)を洗う女」だけ倍ぐらいの長さだったんですが、これが一番考えさせられました。付箋がたくさん付きました。印象に残った文をいくつか挙げてみます。私は退屈というものは案外ほん
筒井康隆さんはかなり前から気になっていた作家さんですというのも『七瀬ふたたび』というドラマ(蓮佛美沙子ちゃん主演のもの)がとても良かったから。その原作が筒井さんなんです。いつか読みたいとは思っていたんですが、その"いつか"ってなかなか来ないんですよね(笑)キッカケをくれた又吉さんに感謝ですさて、前置きが長くなりましたが、感想はというと、とても面白かったです。本当に面白かった又吉さん曰く「破格の面白さ」とのことですが、まさにその通りで、そのようにハードルが上がっていても尚かなり面白かっ
サン=テグジュペリと似た雰囲気を感じると思ったら、飛行家志望だったんですね~。サン=テグジュペリが表現力だったら、稲垣足穂さんは発想力!どうしたらそんなことが頭に浮かぶんだろう。脳の中覗かせてもらいたいって思った。表題作の「一千一秒物語」がすっごい面白かったです‼︎ショートコントですね(笑)電車で読んでたんだけど、堪えきれずに笑っちゃってましたねww後半の「弥勒」「彼等」「美のはかなさ」あたりは私にはまだ難しかったです(-ω-`)でもつまらないわけではないし、続きも気になって、読
「命を愛しく思う」まさにその通りだと思います。表現力が桁違いに優れています。夜空に輝く星たちが目に浮かぶようだし、ノンフィクションだと錯覚しそうになるほど。あとがきや解説にサン=テグジュペリの生涯や人となりについても書かれていましたが、本当に凄い人なのだなと思いました。サン=テグジュペリに興味のある方は、『夜間飛行』は少し厚めですし言葉遣いが難しかったので、薄くて読みやすい『星の王子さま』から読むことをオススメします
「杳子」と「妻隠」はそれぞれ短編のタイトルです。「ようこ」と「つまごみ」と読みます。杳子はヒロインの名前で「杳」は「くらい(暗い)」とも読むそうです。名前の通りの女の子で。と言っても、性格が暗いわけではなくて。まぁ読めば分かります(・ω・)b妻隠は夫婦という意味みたいです。文字通り夫婦とその周りの人たちの話。「杳子」の主人公の「彼」と杳子との関係も「妻隠」の夫婦間の関係も少し変わっています。語弊を恐れずに言えば「普通じゃない」というのでしょうか。先日、佐々木蔵之介さんの一人舞
今まで読んだの全部そうなんだけど、又吉さんのコメントが的確すぎて、感想書くのに困る。これ以上書くことない。それではつまらないので書きますが。その通りとても幻想的、あえて横文字を使えばファンタジーの世界なのですが、妙に現実感に溢れていて、有り得るような気がしてしまう不思議。リズムが良くて、耳に心地良い。うん、やっぱり又吉さんの言葉を言い換えただけですなwだって本当に全く同じ感想持ったんだもん。全部読み終えてからコメント読み返して驚いたくらい。感性が似てるんだろうかだったら嬉しいけど
うーん…正直難しくてよく分からなかったです。読み返そうとも思ったけど、たぶんもう一度読んでも分からない気がしたので、今は辞めました。もっと色々読み込んでから、気が向いたらかな。タイトルはとても素敵だと思います。途中で「なるほどそういう意味だったのか」となります。解説が中村文則さんなのも嬉しかった
やっぱり中村文則さんの作品は好きですね。というか暗いのが好き。まだ3作しか読んでないけどこれは特に暗かったかな。人間の心の闇の部分を極端に表現したというところだろうか。かなり大袈裟ではあるけど、こういうところ誰にでもあるよね、っていう。ストーリーはとてもおぞましく現実世界ではまずありえないだろう話だけど、主人公の気持ちだったり考えていることには誰しもが共感できるんじゃないかな。
サキって名前から可愛らしい大和撫子を連想していたんだが蓋を開けてみたら…女性でもなければ日本人でもなければ本名でもない(笑)ユーモアと風刺。この一言に集約される。癖になる毒。全くその通りだが、私にはとても思い付かない表現だ。さすが又吉さん。一編が10ページほどしかないので比較的読みやすいと思う。騙されたと思って読んで欲しい。誰もが彼の魅力にハマるはずだ。