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一昨日(18日)のNHKの朝の情報バラエティ番組「あさイチ」に、『京丹後長寿コホート研究』を継続して行っている京都府立医科大学の内藤裕二先生が登場されていました。本ブログでもおなじみの腸内細菌研究の第一人者です。内藤先生は腸内細菌が人の免疫機能に深く関与し、善玉の腸内細菌を育み、喜ばせることが免疫機能アップ、つまり「病気になりにくい、長寿につながりやすい」と説いています。そのためには従来の日本的食習慣こそ重要とも指摘しています。腸内細菌のエサとなる食物繊維を多く摂取すること。そして
欧米では、「喫煙」ががんの最大のリスク因子として、引き続き警戒が呼びかけられています。「タバコ1箱=1000円」も、「どうしても吸いたい人は、少しずつにしてくださいね!」という暗黙のメッセージがこめられています。ひるがえってわが国は、喫煙率は低下する一方…。なのに、がんになる人は「増える一方…」。ということは、「喫煙」以外にとんでもない別の大きながんリスクが私たち日本人に襲いかかっていると見るしかありません。もちろん「ストレス」「感染」も要警戒です。2023年版:日本人
坂本龍一さんの大腸がんでの旅立ちは、この国で大腸がんが猛威をふるっている象徴的なニュースといえます。近年では、元広島カープの衣笠祥雄(さちお)さんや元中日の大島康徳(やすのり)さんら、プロ野球で大活躍された方々も大腸がんで亡くなられています。なぜこの国で大腸がんが増えているのか…。実は「増えて当然」と主張される研究者さんがいらっしゃいます。京都府の京丹後市は、なぜ長寿者が多いのか。なぜ大腸がん罹患(発症)率が全国平均の半分以下なのか…。この先生の指摘を真剣に受け止めれば
近年、なぜこの国ですい臓がんが急増しているのか。戦後、マンションやアパートなど集合住宅が相次ぎ建設されてしばらくは、ほぼ完全に「ペット禁止」でした。しかし、約30年前、1990年ごろからまず分譲マンションで「ペット可」が増えていき、2000年代に入ると多くが「可」になりました。賃貸マンションやアパートでも2000年代に入ると少しずつ「ペット可」が増えるようになりました。日本に多いあの「菌」は、女の子がたまにサンダルなどで外出しただけでも、「もらってしまい」、水虫など皮膚の疾患をもた
なぜこの国ですい臓がんが急増しているのか。さらにしばしば40代、30代といったとても若い方の間で、そして「遺伝性ではない」と考えられるすい臓がんが…。米国、そして世界最大のがん患者支援団体、アメリカがん協会は、かねてから多くのがんは「感染」が関係し、すい臓がんもそうではないかと指摘していました。そして近年、そのことを裏付ける最新研究が米国の有力大学から発せられました。その「菌」は、欧米より湿気の多い日本で圧倒的に繁殖し、ヒトに対しては、「下半身」、「肌」に悪さをしてきました。
アメーバの入院・闘病生活ジャンルを時々、チェックしていますが、すい臓がんとの闘病ブログが一段と増えている印象です。小林麻央さんが「乳がんとの闘病」ブログを開設して以降、アメブロの知名度が一気に上昇し、アクセス数が増えたことなどから、同ジャンルは乳がんとの闘病ブログが最も多い時期が続いていました。しかし近年は女性の患者数が急増していることなどから、「大腸がんとの闘病」ブログが大幅に増え、「乳がんとの闘病ブログ」とほぼ並ぶようになりました。しかし、ここに来て、「すい臓がんとの闘病」ブログ
先日、フリーアナウンサーの田中みな実さんが昨年末の人間ドックで、胆のうが「C」という「問題あるかも?」の判定を受けたことについて、「がんの前段階かも」とドキリとする指摘を行いました。多くのがんが喫煙や飲酒の影響を受け、「男性が顕著に多い」傾向となってきましたが、「胆のうがん」は、唯一、男女いずれも患うがんの中で、女性の方が顕著に多く患うがんになっていました。しかし、近年、さらに新たに「女性の方が多く患う」可能性の出ているがんが出てきました。「すい臓がん」です。この20年間、男性を
肉類(4つ足)は日本人の胃腸にまだ「なじんでいない(=腸内細菌のストレスに…)」だけではありません。魚介類からは豊富に摂取できる「ある栄養素」がほとんど摂取できません。そしてこの栄養素が不足すると、「がんになりやすい」という研究が世界中で相次ぎ発表されています。「お肉ばかり食べていた」とされる有名人、しばしば大腸がんを患い、残念ながら亡くなることもありました。思い当たる方、すぐにでも改善いたしましょ。「最新研究」を紹介したヒデタイムズ・バックナンバー、参照されたい方、復習されたい方
日本の大腸がん患者は、この50年で約10倍に増加していることが統計的にわかっています(乳がん患者も約10倍に)。戦後まもない時期まで、この国の「がん」といえば、胃がん、肝臓がん、肺がんが大半を占めていました。胃がんは、東アジア圏で多く生息しているヘリコバクターピロリ菌への「感染」が主因で、「塩分の過剰摂取」、そして「タバコ」が誘因となっています。このため、古代から「塩分の過剰摂取」が手伝うことで、日本人が突出して多く患ってきた「がん」と推定されています。そして、肝臓がんもB
若い人のがんが増加中であることは明らかといえます。その一因に、乳幼児からの食習慣があるのではないか。喫煙や飲酒は「20歳から(建前上ですが)」。がんリスクの多くが20年、30年、さらにそれ以上の積み上がりの結果と考えられており、喫煙や飲酒によるがんリスクは早くて40歳代、50歳代くらいから顕在化するはずです。しかし、1歳や2歳からのリスクの積み上がりであれば、早ければ20歳代後半、30歳代から、がんを患う方が出てきてもおかしくありません。塩分、砂糖、そして多くの食品添加物を「口に入れる
米国で、男性用避妊薬の開発が進展したとの大きなニュースが一昨日(8日)飛び込んできた。負担の少ない「経口型」、そして副作用リスクが抑えられる「非ホルモン性型」とのこと。精子の活動を一時的に停滞、にぶくさせる(ちと、かわいそう…)作用があるとのことで、マウスへの実験で効果が確認できたという。とにかく中絶は一つの命を奪うという悲劇であり、母体への影響もとても大きい。すでに実用化に向かっている女性の緊急避妊薬のアクセスのしやすさとともに、男性用避妊薬の開発も歓迎すべきだろう。ただ
ついに中国にも進出することになったエンハーツですが、その期待度の高さが感じられます。「HER2低発現」という、一部のホルモン受容体陽性またはトリプルネガティブ乳がん向けにもまもなくこの国で承認される見通しとなっています。「イブランスが効かなくなった」一部の乳がん患者にも届く可能性が高く、この国のより多くの乳がん患者の希望となりそうです。HER2陽性乳がん向けの2次治療として、どれだけの威力が確認されているのか。「治験のほぼ最終結果」を紹介したヒデタイムズ最新号、参照されたい
日本で大量廃棄せざるを得ないという深刻な問題が出ている生乳ですが、もとをたどると、海外から乳製品を大量に輸入していることが大きな要因。輸入をストップして、日本国内だけで作ればいいはず。政治が機能しているとはいえません。ただ、乳製品を多く摂取すると、あるがんになりやすいという最新研究が発表されています。男女とも参照する必要がありそうです。ご関心のある方、復習されたい方、ヒデタイムズ・バックナンバー、是非。乳製品を多く摂取するとあるがんになりやすい最新研究乳製品とがんの関係は…。
私たち現代日本人は、日常の平均的な食習慣で「肉類」は普通に摂取できています。餃子やスパゲッティミートソースなど、直接的ではなくても、肉類は口に入っていきます。一方、「魚類」は、意識しないと摂取できなくなりつつあります。ある栄養素が不足すると驚くほどがんになりやすい。とくに非喫煙者、そして女性の肺がん(肺腺がん)が急増している背景を解説したヒデタイムズ・バックナンバー、ご関心のある方、復習されたい方、是非。肺腺がんだけではなく、乳がんの予後も悪くなるという怖い最新研究も紹介し
週刊新潮さんがいうように、本当に「がんは予防できる」なら、この国で2人に1人、1年で100万人以上の新規がん患者が生まれるような状況にはならないはずです。言うはやすし…。現代日本人の「普通」「一般的な」生活習慣を継続すると、大半の方々は、がんから逃れることはできないのではないでしょうか。「普通」「一般的な」生活習慣の中でも、とくにがんとの因果関係が強いと思われるのが、加工食品、超加工食品の摂取です。忙しい日々を暮らす日本人にとって、料理の手間暇が省ける加工、超加工食品は不可欠の存
約3年前の米ニューヨーク大学による「すい臓がんは菌によってリスクが高まる恐れ」という最新研究を目にして以降、私はフジテレビ系「めざましテレビ」の終盤の人気コーナー「きょうのわんこ」を見るたびにハラハラします。飼い主さん、さらになんといってもお子さん、「もう少し距離をとって!」と。ワンちゃん、朝夕のお散歩で、どんな「菌」を拾ってくるかわかりません。本来、ヒトの口には滅多に入らないような、とっても重たい菌を「うつされて」しまうリスクが高まります。がんのリスクが高まる遺伝子変
大腸がん、乳がん、前立腺がん…、なぜこの国で、欧米に多い「がん」が急増しているのか。京都府京丹後市の長寿研究を長年継続されている先生が、ずばりと指摘しています。ヒトの健康をつかさどる最も重要なカギの一つは、腸内細菌。数千年?いや数万年以上、続いてきた日本人の食生活が、この100年、さらに50年の間で激変している。日本人の腸内細菌はまだまったくアレに慣れていないと。腸内細菌さんに対して過大なストレスを与えていると…。ゼロとはいいません。少し控えめに、抑制的に…。
本日の雨水を迎えるにあたって、改めて意識したいです。今世紀に入って、世界中で最も多く研究され、驚くような「健康効果」が確認されたテーマの一つが「運動」です。「1日の歩数」が死亡リスクに直結する、逆に「座りっぱなし」は寿命を短縮する…(私は本日、久しぶりに長時間のお散歩に挑戦!)運動不足に加えて、「お肉ばかり食べる」、間食に「スナック菓子やポテトチップスを食べまくる」なんて最悪、「がんに向かってまっしぐら!」でございます。大腸がん、乳がん、すい臓がん、激増なぜ?「2023年
日本国内の喫煙率は右肩下がりで急低下しています。男性は、戦後すぐから1960年代くらいまでは80%近くあったのが、現在は、30%弱と半減以下に。女性は20%前後だったのが、現在は約10%(正直に申告されていない方が若干いらっしゃるかも…)と半減しています)一方において、この国の肺がんは減少するどころか、増加に歯止めがかからず、亡くなる方は7万人超えと戦後最高水準が続いています。喫煙率が急低下する中、肺がんを患う方、亡くなる方が減少するどころか、増加が続いている最大の要因が、肺腺
近年のアメーバの入院・闘病生活ジャンルを覗くと、すい臓がん、しかも若い方のすい臓がんとの闘病ブログ(看病される奥様やご主人がブログ主となることも…)が目につき、病気そのものだけではなく、抗がん剤治療の苦しさをしばしば訴える様子に対して、胸が痛みます。なぜ発症に至るのか、謎多きすい臓がんですが、「遺伝」を除くと未だに確たるリスク因子はわからないままです。ただ、国内の有力な研究グループは「ある食品」の可能性を指摘しています。ただ、こちらはかなり長い年数での摂取でなければ発症に至らな
日本では、引き続き「がん」が増加傾向にあります。とくに若い方のがんの増加が顕著となっています。一方、欧米はどうかといえば、実は減少に転じています。喫煙にきびしい目が向けられ、「タバコ一箱1000円」といった懲罰的な税が課せられるようになったことが大きな要因ですが、肉食に偏った従来の欧米型の食生活について、健康ブームの高まりから見直しの動きがはじまっているのも一因と見られています。なぜ、日本でがんが減らないのか。ケンタッキーやマクドナルドといった、肉使用をメーンとしている
がんの中でも最強(最凶?)のがんといえるすい臓がんは、本ブログ読者さんにおいても最も関心の高いがんの一つとなっているようです。他の大半のがんは、遺伝を除くと、喫煙や飲酒、運動不足、西洋型の食生活など、思い当たる生活習慣が主因と考えられるのに対し、すい臓がんはなかなか、「これだ!」と思い当たるものがありません。新規患者数、死者数とも男女ほぼ同数(増え方は女性の方が速まっています)からも、「謎多きがん」の代表格といえます。そうした中、近年、国内を代表する研究グループが、「ある食品」を多
最近、テレビでしばしば流れるようになりましたね。ユーチューバーのフワちゃんを起用した、「オンライン診療ですぐに処方します!」。しかし、女性のみなさま、あのお薬、常用、乱用はすい臓がん(しかも比較的若くして…)をもたらしかねないという最新研究が国内で発せられています。有力グループによる大集団を対象とした研究結果であり、看過できません。とにかく、すい臓がん、この20年ほどの間に、異常な勢いで増加が続いていますから。是非、ヒデタイムズ・バックナンバーを参考にしてください。大ショック
昨年12月に発表された「切除不能HER2陽性乳がん」向け、二次、または三次治療としてのカドサイラとエンハーツの比較治験、第三相臨床試験の最新、そしておそらく最終解析結果を、ポイントを絞ってご紹介しました。エンハーツは当初はハーセプチンの改良、改善型との位置づけでしたが、「脳転移がん」まで消してしまう「特効薬」との見方が世界の乳がん医療界で急速に広がっています。是非、具体的なデータ、つまりエビデンスをご確認ください。乳がん治療の真の救世主!エンハーツ、ファイナルアンサー!?切除不能
昨年12月に発表された「切除不能HER2陽性乳がん」向け、二次、または三次治療としてのカドサイラとエンハーツの比較治験、第三相臨床試験の最新、そしておそらく最終解析結果を、ポイントを絞ってご紹介しました。エンハーツ、HER2陽性だけではなく、ホルモン受容体陽性、トリプルネガティブ乳がん患者の多くにも届く可能性のある、まさに乳がん治療、そして乳がん患者さんの真の救世主といえそうです。是非、ご参照ください。乳がん治療の真の救世主!エンハーツ、ファイナルアンサー!?切除不能HER2陽性
本日(16日)のお昼のTBSニュースで、「リベルサス」というインスリンの分泌を促す糖尿病治療薬が、若い女性の間で、「ダイエットに効果がある」として流行っており、深刻な健康被害が聞かれるようになったなどと、とりあげています。インスリンの分泌は、本来、すい臓の役割であり、同機能を抑制するようなお薬を、「治療」ではなく、「ダイエット」の目的で使用するなんて、頂けませんね。ちなみに、ダイエット目的の「リベルサス」は自由診療扱いであり、1カ月で1万数千円程度とのこと。「エステで、月、2万
食道がんを公表された秋野暢子さん、本日(14日)朝のブログ更新で、「はじめて作った」という無添加食品の写真をアップされていますね。食べた感想は、「味がない」…。近年、がんになられた方は、加工食品、さらには超加工食品が、「体に悪い」との知識をネットや書籍から得て、「進行を防ぐ」「再発を防ぐ」ために、なるべく添加物が少ない、そして究極の「無添加食品」にトライされる方が増えているようですね。ただ長続きするかどうか…。お塩でさえ、「発がんリスク」があるのはもはや常識ですから、「過ぎ
かねてから、「飲酒」は、すい臓がんのリスク因子の一つというのが定説化していましたが、その定説を「大規模」「長期間」の調査で覆した、昨年12月の多目的コホート研究(国立がん研究センターら、複数の医療・健康研究機関らの共同研究機関)の最新研究は、驚くべきというしかありませんでした。ただし、「他のがんも不明かもしれない」などと、浮かれて飲みすぎるのは危険です。飲酒は食道がんや胃がん、そしてなんといっても、乳がんのリスクを大幅に上昇させることが、国際共同研究などによって、強いエビデンスとなって
あれから1年あまり…。切除不能HER2陽性乳がん向け、二次、または三次のエンハーツのカドサイラとの比較臨床試験の「中間解析結果」が一昨年(2021年)秋に発表。追跡期間中央値が約15カ月で、無増悪生存期間(PFS)中央値が、カドサイラが6.8カ月だったのに対し、エンハーツはなんと、「未達」。がんが増悪しないまま、奏功、または病勢コントロールが続いている期間が、治験に参加された患者さんの半数以上が、「15カ月超」。こうした結果を受け、昨年2022年、最終結果を待つことなく、エンハーツ
この10年あまりで、「健康関連」で世界でとくに研究が進んだのが「ビタミンD」の重要性です。「ビタミンD不足」は、骨粗しょう症という女性がとくになりやすい疾患につながることは早くから判明していましたが、「がん」という生死に関わる重大疾患につながることが「エビデンス」として確認されつつあります。肺腺がんなど「腺がん」、そして乳がんの予後に響くという最新研究も発表されています。ずばり、「お日様とお魚が嫌いな人はがんになりやすい」。日の勢いが弱い冬はとくに意識しましょう。それにしても…