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子どもが習い事を始めるとき、親はさまざまな願いを込めます。好きなことを見つけてほしい。夢中になれるものに出会ってほしい。そして、できることなら、長く続けてほしい。けれど、習い事を続けていくなかでは、楽しいことばかりではありません。思うようにできない日。練習が苦しくなる日。「もう辞めたい」と口にする日。そんなとき、親はどうすればよいのでしょうか。AERAdot.に掲載された、pecoさんがバレエダンサーを目指していた子ども時代を振り返る記事をきっかけに
バレエ」と聞くと、全3幕のストーリーを通して鑑賞する『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』のようなグランド・バレエを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、世界のバレエの首都・ニューヨークでいま最も人々を熱狂させているのは、「ガラ」と呼ばれるスペシャルイベントです。今回は、アメリカ最高峰のバレエ団「アメリカン・バレエ・シアター(ABT)」の最新秋ガラ『AngelsandDemons』を切り口に、NYバレエの最先端の魅力に迫ります。ガラ公演とは?全幕ものとは違う「贅沢
NHKBSプレミアムシアターで、世界的な人気を誇る2つの名作バレエが11月9日再放送されます。今回は「人間味あふれるドラマ」と「観る人みんなを笑顔にするコメディ」という、対照的で魅力たっぷりな2作品。バレエコラムでは、それぞれの作品の注目ポイントと見どころを分かりやすくご紹介します!1.シュツットガルト・バレエ団『じゃじゃ馬ならし』〜愛と情熱がぶつかり合う、クランコ版ドラマティック・バレエの金字塔〜シェイクスピアの有名な喜劇をもとに、名振付家ジョン・クラ
世界中のバレエファンを魅了し続ける元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル、アリーナ・コジョカル(AlinaCojocaru)。この秋、彼女が英国の伝統あるカンパニー「ロンドン・シティ・バレエ」にゲスト主役として参加し、ニューヨークの名門劇場ジョイス劇場(TheJoyceTheater)の舞台に立つという嬉しいニュースが届きました。1978年に設立され、故ダイアナ妃がパトロンを務めたことでも知られるロンドン・シティ・バレエ。長年の活動休止を経て復活を遂げた彼らのニュ
先日のコラムで、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)史上初となる「振付アソシエイト」に就任したトッププリンシパル、タイラー・ペックの快挙とお知らせをお届けしたばかりですが、彼女の勢いは留まることを知りません!なんと今度は、ミュージカル作品『リトル・ダンサー』の舞台で主演を務めるというビッグニュースが飛び込んできました。クラシック・バレエの頂点に立ち、指導者やクリエイターとしても次世代を牽引する彼女が、なぜ今ミュージカルという新たな表現の場へ挑むのか?彼
「海外で活躍する日本人バレエダンサー」と聞くと、パリ・オペラ座や英国ロイヤル・バレエ団などの有名なカンパニーを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、世界に目を向けてみると、私たちがまだあまり目にする機会のない場所でも、多くの日本人ダンサーが素晴らしい挑戦と活躍を続けています。今回は、チェコの大手カンパニーが発表した注目の新作舞台と、そこに挑む日本人ダンサーの姿、そして奥深い東欧バレエの世界をご紹介します。世界の舞台で魅せる日本人ダンサーの力202
10月29日(木)、世界中の舞踊ファンが画面越しにひとつになる「世界バレエデー(WorldBalletDay)」が今年も開催されます。毎年、名門バレエ団のダンサーたちが繰り広げる息をのむようなバーレッスンやリハーサル映像が話題を呼びますが、今年(2026年)の開催において一際目を引くのは、そのテーマです。今年のコンセプトは「物語がいかに作られるか(HowStoriesAreMade)」。世界各地のカンパニーが、単に身体技法を見せるだけでなく、作品やダン
ニューヨークから、バレエ・ダンス界にとって胸が熱くなるようなビッグニュースが届きました。リンカーン・センターの一角に位置する「ニューヨーク舞台芸術図書館(NewYorkPublicLibraryforthePerformingArts)」が、同図書館の歴史上最大となる6,000万ドル(約90億円以上)もの匿名寄付を受けたことが発表されました。この巨額の寄付金は、演劇、音楽、そしてダンスに関連する膨大なアーカイブ資料のデジタル化と保存活動のために使われると
スターダンサーズ・バレエ団の最新公演「THREEVISIONS」が決定し、バレエファン・コンテンポラリーダンスファンの間で大きな話題を呼んでいます。今回の公演で上演されるのは、ウィリアム・フォーサイス、森優貴、そして鈴木稔という、時代と作品スタイルを異にする3人の振り付け家による傑作選。クラシック・バレエの枠組みを超え、身体表現の可能性を極限まで押し広げる刺激的なトリプル・ビル(3作品上演)です。そのなかでも、特に大きな注目を集めているのが、ウィリアム・フォーサイ
「バレエといえば、つま先立ちで軽やかに踊る姿!」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?あの夢のような踊りを支えているのが、バレエ専用の靴です。実は、バレエの靴には大きく分けて「バレエシューズ」と「トゥシューズ(ポワント)」の2種類があります。「これからバレエを始めてみたいけれど、最初からあの靴を履くのかな?」そんな疑問をお持ちのバレエ初心者の方へ、今回は2つの靴の違いや魅力について分かりやすくご紹介します!はじめの一歩はこれから!「バレエシ
先日、『VOGUEJAPAN』で発表された素敵なニュースをご覧になりましたか?ミラノで開催されたファッションイベント「VOGUEWORLD2026」にて、世界的なバレエダンサーであるロベルト・ボッレが、高級自動車メーカー「フェラーリ」が手掛ける洗練された衣装を身に纏い、圧巻のパフォーマンスを披露しました。イタリアの美の象徴とも言えるフェラーリの斬新な衣装と、極限まで磨き上げられたボッレの肉体。その二つがひとつになった瞬間は、まさに「身体と衣装の奇跡の融合」と呼ぶにふ
ニューヨーク・シティ・バレエ団(NYCB)から、バレエ界の未来を明るく照らすような素晴らしいニュースが届きました。大人気プリンシパルのタイラー・ペック(TilerPeck)が、同団の歴史上初となる「振付アソシエイト(ChoreographicAssociate)」に就任することが発表されました!NYタイムズをはじめ世界中のメディアが取り上げる今回の快挙。単に「作品を作る振付家になった」というだけでなく、そこには“次世代を育て、未来へつなぐ”という彼女の熱い情熱と、指導者・メン
「99歳のバレエ教師」その言葉を聞いただけでも、驚きます。99歳で、バレエを教えている。それだけでも十分に驚くことなのに、実際の映像を見ていると、いつの間にか「99歳」という数字のことを忘れてしまいました。そこにいたのは、99歳という年齢に驚かされる人ではなく、自分の人生を、いまも生きている一人の人間でした。テレビで紹介された、99歳の現役バレエ指導者。その姿を見て、私はただただ脱帽しました。そして、心から敬意を抱きました。「生涯現役」という
「バレエの舞台って、どこを見て楽しんだらいいのかな?」「上手な踊りと、心に残る踊りって何がちがうの?」そんな疑問をお持ちのお子さまや保護者の皆さまへ。今回は、イギリスの有名バレエ団「バーミンガム・ロイヤル・バレエ団」でトップダンサー(プリンシパル)として大活躍している、日本人ダンサーの平田桃子(ひらたももこ)さんのニュースをご紹介します。海外の観客や専門家から大絶賛された彼女の踊りから、バレエの本当の魅力や、表現することの楽しさをいっしょにのぞいてみましょう!
本を読んでいて、ふと「情感」という言葉が気になりました。そこで、その意味を改めて調べてみました。情感。人の心に感じられるもの。心の動き。そこに込められた思い。言葉の意味をたどっていくうちに、いつの間にか「人間の感情」というところまで考えが広がっていきました。ダンサーが舞台の上で身体を動かしている。音楽が流れている。振付があり、技術があり、長い時間をかけて身につけた身体がある。しかし、観客の心に残るものは、それだけではありま
バレエの舞台を初めて見る人にとって、少し不思議に感じるもののひとつが「舞台化粧」かもしれません。普段の顔とは少し違って見える、目元が大きく、眉もはっきりしている。「どうして、こんなに濃い化粧をするのだろう?」そんなふうに思ったことがある方もいるのではないでしょうか。でも、舞台化粧は、ただ「きれいに見せるため」のものではありません。そこには、舞台という特別な場所で、身体と表情を客席へ届けるための工夫があります。舞台の上では、顔が消
バレエ団には、ダンサーを育てる時間があります。幼いころからバレエ学校で学び、技術を身につけ、コンクールやオーディションを経て、やがてプロの舞台へ。長いあいだ、そんな道筋が思い浮かべられてきました。ところが今、その道の途中に、新しい時間が生まれています。「ジュニアバレエ」です。パリ・オペラ座がジュニア・バレエを創設したのは、2024年。300年以上の歴史を持つバレエ学校を擁するパリ・オペラ座にとって、それは決して小さな変化ではありません。17歳から
スマートフォンを手にして、「スマホから離れる方法」を検索する。少し不思議な光景です。でも、いま私たちのまわりでは、そんな一見すると矛盾した行動が増えているようです。ニューズウィーク日本版が紹介したGoogleの検索データによれば、2026年に入ってから「デジタルデトックスの方法」の検索は110%増加。「touchgrass(草に触れる)」という、画面から離れて現実の世界とつながることを意味する言葉への関心も高まっているとのこと。さらに、ランニング、テニス、
ダンサーが、ダンサーを辞める。それは、ときに「ひとつの人生が終わること」のように語られることがあります。長い時間をかけて鍛えてきた身体。舞台の上で積み重ねてきた時間。そして、踊ることそのものが、自分自身の一部になっているような日々。だからこそ、踊ることを終えたあと、その人は何をするのだろう。そんなことを考えさせられる記事に出会いました。フランスの「フィガロジャポン」で紹介されていた、元パリ・オペラ座バレエのダンサー、リュシー・フェン
「鶴の恩返し」が、バレエになる。そう聞くと、少し不思議な感じがするかもしれません。バレエといえば、「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」、「くるみ割り人形」など、ヨーロッパで生まれた物語を思い浮かべる人が多いでしょう。でも、日本にも、昔から語り継がれてきた物語があります。そのひとつが、「鶴の恩返し」。そして今、この日本の昔話を題材にしたオリジナルバレエが、淡路島から生まれています。PASONAAwajiWorldBalletが制作した『withLove~バレエ
バレエを観るとき、私たちはまず舞台を見ます。音楽が始まり、幕が上がる。そして、踊り手が舞台に現れる。美しい衣装。美しい音楽。美しい身体。でも、私たちの目に入ってくるのは、ほんの一部分です。では、その舞台が始まるまでに、いったいどれだけの人が動いているのでしょう。そんなことを、少し考えてみたくなる映像があります。パリ・オペラ座の舞台裏を描いたドキュメンタリー映画、ジャン=ステファヌ・ブロン監督の『L’Opéra』です。Paris
バレエとファッション。この二つの言葉を並べると、どこか華やかな舞台を想像します。美しい衣装をまとったダンサー。照明を浴びて動く身体。そして、舞台を彩るデザイン。でも、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)の「FallFashionGala」を見ていると、もう少し違うことが見えてきます。ここではファッションは、バレエを飾るためだけのものではありません。ファッションそのものが、作品を生み出す力の一つになっている。
バレエを観るためには、劇場へ行く。それは、ずっと当たり前のことでした。幕が上がる前の客席。少し暗くなっていく照明。オーケストラの音が聞こえ、舞台の向こう側に、これから始まる世界を想像する。バレエは、その場所にいる人のために生まれる芸術なのだと思います。しかし、いま、その「場所」が少しずつ広がっています。ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスで上演される舞台が、世界中の映画館へ届けられる。2026/27シーズン、ロイヤル・バレエのシネマ・シーズンは、そんな新し
バレエには、ときどき「帰る」という出来事があります。長く離れていた場所へ戻ること。かつて踊っていた舞台に、今度は別の立場で立つこと。そして、その場所に新しい作品を残すこと。2026年9月、アレクセイ・ラトマンスキーがキーウに戻ってきました。ウクライナ国立歌劇場の159シーズンの幕開けに、彼が振り付け指導を行ったのは、ジョージ・バランシンの『ドニゼッティ・ヴァリエーションズ』。この上演が特別なのは、ラトマンスキーがキーウ出身だから、というだけではありません。
久しぶりに、バレエの新刊をご紹介します。2026年9月16日に、世界文化社から『バレエStory30選桜沢エリカと楽しむ名作の世界』が刊行されます。タイトルの通り、バレエの名作30作品を取り上げた、バレエ鑑賞のためのガイドブックです。イラストや漫画を手がけるのは、バレエをこよなく愛する漫画家の桜沢エリカさん。監修は舞踊評論家の渡辺真弓さんです。舞台写真やイラスト、漫画など、豊富なビジュアルを使いながら、それぞれの作品のあらすじ、鑑賞のポイント、作品
映画の中で、ひとりの男が歩いている。少し猫背で、どこか頼りなく、けれど妙に品がある。大きすぎる靴。小さな帽子。杖を持った手の動き。そして、ほんの少し身体を傾けるだけで生まれる笑い。チャールズ・チャップリンの「放浪者(トランプ)」です。その姿を見ていると、不思議なことに、言葉がなくても彼の気持ちが伝わってきます。悲しいのか。困っているのか。誰かを好きになったのか。それとも、ただ人生そのものを少し可笑しんでいるのか。チャップリンの映画には、言葉以上に雄弁な「
小さな女の子にとって、バレエといえば「チュチュ」。ふわりと広がるスカート。きらきらと光る飾り。鏡の前でくるりと回ると、衣装も一緒にふわっと揺れる。まだバレエを習っていなくても、そんな衣装に憧れたことのある女の子は、きっと少なくありません。「こんな衣装を着てみたい」それが、バレエへの小さな入口になることもあります。バレエの衣装には、夢があるバレエの衣装は、ただ踊るための服ではありません。舞台の上で役を生きるための衣装であり、そして子どもたちにとって
「15歳で、ひとりで海外へ渡る。」言葉にしてしまえば、たった一行です。けれど、その一行の中には、どれほどの決意と、そして、どれほどの家族の想いがあったのでしょう。2026年9月6日に放送された読売テレビ「グッと!地球便」で紹介されたのは、オーストラリア・ブリスベンを拠点とするクイーンズランド・バレエ団のプリンシパル、吉田合々香(よしだ・ねねか)さんでした。現在32歳。約50人の団員の頂点に立つプリンシパルとして、「白鳥の湖」「ロミオとジュリエット
バレエダンサーにとって、「29年」という時間は、どれほど長い時間なのでしょう・・・・・。17歳でひとつのバレエ団に入り、そこで踊り続ける。新人だったダンサーが、やがてプリンシパルになり、さまざまな役を踊り、作品と出会い、人と出会い、そして一人の人間として年齢を重ねていく。その29年間を、ひとつの場所で過ごす。カナダ国立バレエ団のプリンシパル・ダンサー、ヘザー・オグデンが、2026/27シーズンの終了をもって、29年間在籍した同団を離れることにな
『ロミオとジュリエット』ほど、何度もバレエになってきた物語はないかもしれません。シェイクスピアの悲劇。プロコフィエフの音楽。そして、ロミオとジュリエット。物語の結末まで、私たちはもう知っています。それでも、また新しい『ロミオとジュリエット』が生まれる。そして私たちは、それを見に行く。なぜなのでしょう。今回、その問いを考えさせられたのが、ノルウェー国立バレエ団で上演された、カロヤン・ボヤジエフ振付の『ロミオとジュ