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ソプラノの佐藤恵利です。昨日は中村靖先生のリサイタルに伺いました。お父様を亡くされたばかり先生は「出来が良くても悪くても、今日のコンサートは父に捧げます。」と仰いました。偶然にも私の席の1つ向こうの席にお父様の遺影がありました。私は心の中で手を合わせました。きっと会場にいらしていたに違いありません。イギリス歌曲を一度にこんなに沢山聴いたのは初めてでした。詩の内容の深さに驚きました。靖先生の歌はまるで言葉を紡いでいるかの様でした。心地良い時間でした。歌はその人なりも表します。