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す講談社NOVELS■虹の歯ブラシ上木らいち発散■早坂吝■2015年■上木らいちシリーズ第2作■本格/新本格概要上木らいちは多くの客と援交している高校生で、名探偵でもある。殺人現場に残された12枚の遺体のカラーコピー、密室内で腕を切断されて殺された教祖、隣人のストーカーによる盲点をつく手口――数々の難事件を自由奔放に解決するらいち。その驚くべき秘密が明かされる時、本格ミステリはまた新たな扉を開く!さらに過激で、さらに斬新な、傑作誕生!!(裏表紙紹介文)感想早
本格ミステリと脱力系バカミスが融合した『○○○○○○○○殺人事件』や、人工知能の本質をラノベ的読みやすさで描いた『探偵AIのリアル・ディープラーニング』など、尖ったミステリを書いている早坂吝さん。本作は2019年の作品で、「このミス」17位にランクインしていました。ここは孤島にある児童養護施設。嵐で船が出せず職員が戻れなくなっている。島には子供だけ。この好機に僕、網走一人は彼女を自殺未遂に追い込んだ奴らの殺人計画を実行することにした。まずは剛竜寺だ。――なぜもう殺されている?
※※この本を読んで一言※※「壁本」久しぶりにこの言葉を思い出しました。※※※※※※※※※※※※※※※倉阪鬼一郎さんの長編ホラーということで買ってみました。倉阪さんのホラーモノは「文字禍の館」を読んだ事はあります。面白かったかと言えば微妙ですが・・この作品の内容は、特にホラー要素は感じることはありません。正直、何を見せられているのだろうと思います。作中作の『書かれざる言葉を巡る無為な言葉』のエッセイが、そのタイトル通り意味があるのかないのか、とにかく言葉の羅列のよ
2021年の”このミス”12位の作品です。「あと十五秒で死ぬ」という、なかなかインパクトのあるタイトルにも興味を覚え読んでみました。死神から与えられた余命十五秒をどう使えば、私は自分を撃った犯人を告発し、かつ反撃ができるのか?一風変わった被害者と犯人の攻防を描く、第12回ミステリーズ!新人賞佳作入選「十五秒」。犯人当てドラマの最終回、目を離していたラスト十五秒で登場人物が急死した。一体何が起こったのか?姉からクイズ形式で挑まれた弟の推理を描く「このあと衝撃の結末が」。〈十五秒
※※この本を読んで一言※※倉阪鬼一郎さんのバカミスもそれなりに読んできましたが、今まで読んだ倉阪さんのバカミスとは毛色が違う感じでした。※※※※※※※※※※※※※※※1か月前に読んだ「42.195」に続き、倉阪鬼一郎さんの作品です。倉阪さんのバカミスは読みたいと思って購入しようとしてもなかなか買えないので、図書館で借りて読むことにしました。読み終わって・・バカミスと言えばバカミスでしたが、この作品を一言で表すなら上小野田警部の「キャラモノ」というジャンルが近い気がします
※※この本を読んで一言※※倉阪さんのマラソンの経験を生かした、それでいて独特でコミカルな雰囲気、そしてあっと驚く結末の作品!あまりバカミスっぽくないですが、これは倉坂さんにしか書けない作品ではないでしょうか。※※※※※※※※※※※※※※※久しぶりに読む倉阪鬼一郎さんの作品です。多作な倉坂さんなので読むべき作品はたくさんあるはずですが、私は倉坂さんの”バカミス”しか読んでいない偏った読者です(汗)。この「42.195」はマラソンを趣味とし、フルマラソンの経験を生かした作品だ
七尾与史/宝島社文庫バカパクの10.10ですね。この作者は、バカミス(バカみたいな内容のミステリ)を量産していますが、その集大成でしょうか?いや、これはミステリとはいえない気もしますが…。とはいえ、これは元々ショートショートのミステリアンソロジーに収録されたものを集めたものが半分、書き下ろしが半分のようなので、ジャンルとしては一応ミステリになるのかしら?そのバカらしい内容は…「全裸は究極のエコだ」という時の総理大臣の鶴の一声で「ヌーディスト法」が施行されて早一年。人々の価値観は多様
【覆面作家・天城菖蒲から、絶海の孤島に建つ天城館に招待された五人の推理作家。しかし館に招待主の姿はなく、食堂には不気味な泥人形が並べられていた。それは十年前に大量死したミクロネシアの先住民族・奔拇族が儀式に用いた「ザビ人形」だった。不穏な空気が漂う中、五人全員がある女性と関わりを持っていたことが判明する。九年前に不可解な死を遂げた彼女に関わる人間が、なぜ今になってこの島に集められたのか。やがて作家たちは次々と奇怪を死を遂げ、そして誰もいなくなったとき、本当の「事件」の幕が開く。驚愕の本格推理。
『大癋見おおべしみ警部の事件簿』深水黎一郎、光文社文庫、2016年「名前すら与えられていない彼等には、本格ミステリーの犯人となる資格はないのです!」警視庁捜査一課係長にして警視庁最悪の警部の異名をもつ大癋見警部。事件を解決する気は一切なく、現場や部下たちを引っ掻き回すだけ引っ掻き回してさっさと居眠り。それでいて、なぜか検挙率100%という驚異のブルドッグ顔の男。ノックスの十戒、ヴァン・ダインの二十則、密室、21世紀本格、叙述トリックやレッド・ヘリングに後期クイーン問題まで。本格ミステリ
○○○○○○○○殺人事件(講談社文庫)Amazon(アマゾン)726円第50回メフィスト賞受賞作です。メフィスト賞は、講談社の公募文学新人賞で、応募期間を設けず持ち込まれた作品が良ければそのまま出版につながります。したがって、年に何作もメフィスト賞受賞作が出てきて、「すべてがFになる」、「ハサミ男」などというとんでもない傑作が現れたり、辻村深月、乾くるみ、西尾維新などの人気作家がデビューしたりと注目すべき賞なのです。ただし、他とは異なる尖った作品が多いのも特徴で、どうし
ひと月ぶりのビブリオです。今回は地味に好きな作家、鯨統一郎のデビュー作を紹介します。この作家は歴史モノを良く書きますが、作風が独特で、歴史に対し新説・珍説・新解釈を論理性よりもインパクト重視で次々にぶちこんできます。デビュー作こそそこそこ面白いのですが、正直シリーズ続編の「新・世界の七不思議」「新・日本の七不思議」と続いていくにつれて、面白さがスケールダウンしていく感は否めません。ちなみに歴史の新解釈という同様のスタイルの作品である、「歴史バトラーつばさ」は超絶つまらないので気を付けてく
最近バカミスが読みたくて買ったのが藤岡真さんの「六色金神殺人事件」とこの「バカミスじゃない!?史上空前のバカミス・アンソロジー」でした。「六色金神殺人事件」があまりバカミスらしく感じられなかったので、これならば!!と思い読むことにしました。初めに編者の小山正さんの<序文>があり、バカミスとは何かやこの本の方針などが書かれていました。「意図せず書いた物がバカミスになる」というのは私が好きな「トンデモ本」に通じるものがあります。しかしバカミスと言っても、蘇部健一さんの「六枚のとん
なぜこの本を買ったのか思い起こすと、インターネットでミステリー小説を検索してバカミスだということで買ったと思いますが・・正直買っていたことを忘れてました(汗)。藤岡真さんの作品も読むのが初めてです。いつもどおり、読む前に裏のあらすじは読まないでいました。しかし表紙に小さく「伝奇ミステリー」と書かれてますし、タイトルから想像するに旧家の者が伝説になぞらえて殺されていく物をイメージしていましたが、スケールは変な方向に大きかったです。読んでいる最中は終盤になるまでモヤモヤ感がずっと付き
猿の罰J.D.バーカー2019年ハーパーBOOKS2020年やっとやっと読み終えました!「悪の猿」「嗤う猿」から続く四猿連続殺人事件の完結編であり、本文だけで文庫本670ページにも及ぶ大巻でしたが、これを読む間に鬼滅の刃を観たり、古事記や遠野物語を読んだり、それらについて考察していたので、読むスピードがガタ落ちで苦労しました。悪の猿で完結したかに思えた事件は、嗤う猿で少年時代のビショップのその後の展開へと移り、さらにポーターの過去にも重大な記憶障害があったことが示唆され、
時間かかっちゃいましたが、清涼院流水スペシャル後編です。‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐③「カーニバル」・あらすじ1996年8月。世紀末の世、半年程前からネット上ではある噂が広まっていた。その名も「犯罪オリンピック」。『犯罪者たちのオリンピックが開催されるらしい。世界は混沌に包まれる。人類は滅亡へ行進する。次々に人間が死んでいく。誰にも止められない。世紀末最大の犯罪ショウ開催は、時間の問題だ。今年の夏……空前絶後のジェノサイドが始
幡大介さんの作品は初めて読みます。時代劇+ミステリーかと思って読み始め、会話も口語体で読みやすくしてるのかと思いきや、いきなりメタフィクションの会話が始まりポカーンとしました。その後はそういう物だと受け入れて読み進めました。そして読みおわってこの物語は、いろいろなミステリーのおいしいところを取り込んだ時代劇風バカミスだと思いました。しかしバカミスと言っても本格ミステリーっぽくとても面白かったです。そして何よりもストーリーのつながりがスムーズかつ、ラストがものすごく美しい終わ
施川ユウキの読書漫画「バーナード嬢曰く。」で壁本として清涼院流水の「コズミック」が紹介されていました。壁本。それは、「読み終わった後、怒りのあまり壁にぶん投げてしまうくらいどうしようもない本」のことである。結末がバカバカしかったり、シンプルにつまらなかったりと、平たく言えば「地雷本」である。しかし、ハナから壁本だとわかって読む場合、それはそれで味がある。過去ビブリオで紹介した柾木政宗の2冊なんか(特に「ネタバレ厳禁症候群」)は正にド級の壁本ではあるが、そういう本は最初からそう宣
皆さんこんばんは。今夜はお客さん持込みの釣り魚の下処理と、通常仕込みで一日終った。頑張ったので疲れました。さて恒例の夜中の本紹介。「アリス・ザ・ワンダーキラー」早坂吝反則技すれすれのミステリーを書く、ワン&オンリーのバカミス作家早坂さん。今作はミステリー作家の多くが一度は通りる不思議の国のアリスをテーマした連作集。さてどうでしょうか?アリスという名を持つ少女は名探偵の父親に憧れ、名探偵を自称しています。誕生日に父親からのプレゼントされた
【99%の誘拐】岡嶋二人時代の作品睡眠導入に読みだしたのに・・・面白くて寝れなくなって一気読みしてしまった!頭脳と技術を駆使したハイテク誘拐。本作が書かれた時代を考えたら、もう・・・凄いわ!ラップトップって出た当初とか?個人で持ってるなんて贅沢すぎる!展開もスピード感があってハラハラ!切ない動機にしんみりしたラスト。そして誰も殺されない。解説で西澤さんがいう通り、私もこれは「岡嶋二人」合作というより
『六枚のとんかつ』蘇部健一|出版社:講談社|発売年:1999年|ページ数:442頁(文庫版)○ジャンル推理/ミステリー/コメディ__________________◯謎ランク|★★★★★☆☆☆☆☆|短編のためピンキリである|◯物語の楽しさ|★★★★★☆☆☆☆☆|短編のため物語を楽しむものではないが|随所に腹筋崩壊トラップ有り|◯キャラクターの魅力|★★★★★★☆☆☆☆|まぁまぁ(笑)|◯リーダビリティ|★★★★★★★★★★|普通に読みやすい|◯得ら
『翼ある闇メルカトル鮎最後の事件』|出版社:講談社|発売年:1991年|ページ数:454頁(文庫版)○ジャンル推理/ミステリー__________________◯謎ランク|★★★★★★☆☆☆☆|あくまでもベースはド本格推理小説|そのためそこまですごい謎ではない|◯物語の楽しさ|★★★★★☆☆☆☆☆|怒濤の展開とトリックがすべて|◯キャラクターの魅力|★★★★★☆☆☆☆☆|肝心なメルカトルが.....|◯リーダビリティ|★★☆☆☆☆☆☆☆☆|マニアッ
『本陣殺人事件』横溝正史|出版社:角川|発売年:1946年|ページ数:407頁(文庫版)→『本陣殺人事件』は199頁○ジャンル推理/ミステリー__________________◯謎ランク|★★★★★★★☆☆☆|不可能性激高|◯物語の楽しさ|★★★★★☆☆☆☆☆|事件に特化しているため、|物語としてはまずまず|◯キャラクターの魅力|★★★★★☆☆☆☆☆|金田一耕助のキャラは|個人的にはまぁまぁ|◯リーダビリティ|★★★☆☆☆☆☆☆☆|あたりまえ
初めて読んだ推理小説がこれです。出たばかりの「エンデンジャードトリック」門前典之著。世の中には「バカミス」というジャンルがあるそうですが、バカっぽいからじゃなくって、「そんなバカな?!」という奇想天外なトリックを使ったミステリー物を指す造語なんだそうです。門前典之の作品も、そういう系統に入るんだそうで、トリックを暴く気満々で読みましたが、大きく予想を裏切られました。この方の本の特徴として、建築の分野に相当詳しく、トリックにも、そのジャンルのネタを取り入れてる事が挙げられるんですが、このトリ
皆さんこんばんは。平日に関わらず今夜は忙しい一夜でした。仕込みしたものが殆どなくなったので、明日は早出で仕込みです。さて恒例の夜中の本紹介。「殺人犯対殺人鬼」早坂吝(はやさか・やぶさか)デビュー作から馬鹿馬鹿しいトリックでミステリー好きをあっと言わせた早坂さん。最新作であるこの作品は2019年このミステリーはすごい!第17位に入賞してました。最新作にも関わらずお客さんの関さんからお借りできました。さてどうでしょうか?物語の舞台は親と死に
読書2作品。【斜め屋敷の犯罪】占星術に続き、御手洗シリーズ2作目。バカミスとかよりも、そもそも御手洗さんいつ登場するん?!そっちが気になって。トリックと、花壇の正解が文章で伝わりにくすぎるやろ〜絶対に解けへんやん!このトリックの為に島田先生も犯人もよく頑張りました。【パディントン発4時50分】クリスティもちゃんと読んでます。マープルもの4作品読んだ中でこれは面白い!!(ダラダラしすぎてるだの、短編がいいだの言
七尾与史/ハルキ文庫室田署のグルメコンビが帰ってきた!午後の活動を充実させるためにランチのクオリティに拘る國吉まどかと高橋章太郎のコンビは、室田署の地下食堂のシェフである古着屋護の力を借りて数々の事件を解決してきた。古着屋護は一度食べたメニューのレシピを正確に再現できる絶対食感と他人の好みを感じ取る共感覚で、犯人の心を揺さぶる料理を作ることができるのである。そんな折、鉄筋会社の社長が殺される事件が発生。捜査を進めていくうちに外国人労働者、特に外国人技能実習生とその制度が抱える闇が明らか
僕はもう疲れたよ…。なんだかとても眠いんだ。そんな感じでいつの間にか眠ってしまい、またもブログに穴を開けた私です。はぁ…、死にたい。さて、毎度おなじみ七尾与史のバカミスです。七尾与史/宝島社文庫半年前に恋人を階段からの転落事故で無くし、失意の中にいた八木沼真知は、ある夜見知らぬ男の訪問を受ける。初対面のはずなのに真知について詳しく知るその男は、知り合いに頼まれて様子を見にきたという。一方、歯科材料を扱う会社で営業をしている美門玲二はこのところとてつもない疲労感に悩まされていた。