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バイロイト音楽祭『ニーベルンクの指輪』2022年新演出の小ネタ集。わけのわからないものからよく考えられたものまでいろいろ。これもネタバレなのでご注意。写真もなく、だらだら書いて長いですが、要点(太字)だけでも読んでいただければ幸いです。8月25日『ラインの黄金』序曲の間に二重螺旋のようなへその緒が幕に投影され、双子の胎児に繋がっている。片方の胎児がもう一方のへその緒を切り取られ血が広がる。ジークムント、ジークリンデの双子と神々からジークフリートまでの遺伝が想起される。幼児用のプールで子供が
無謀ではあるが、今回2022年8月のバイロイト音楽祭新演出『ニーベルングの指輪』(以下、リング)について、思ったことを書く。演出家はValentinSchwarz。はっきり言って大いなるネタバレである。間違いや勘違いなど多々あるとは思うが、私の感じた内容を率直に書くので、ご容赦願いたい。ちなみにプログラムは写真は観たが文章は読んでない。今回の『リング』については小ネタがいっぱいあるが、4作を通した流れ(世界感)を先に考えてみようと思う。小ネタや歌手、音楽については別のブログに書く。世
2022年夏、ワーグナーの聖地、バイロイト音楽祭で新演出の『ニーベルングの指輪』(以下、リング)を観る機会に恵まれた。以前、バイロイト祝祭劇場からメールが来て、注文しろというので、どうせ当たるわけないしと『リング』の第三チクルスをwebサイトから注文した。それが今年5月になって、『INVOCE』というSubjectのメールが祝祭劇場からきて、webサイトを確認すると、チケットが取れたという。平土間28列目の左4番。えらい奥で端の席だ。ところで、私の一番大きな夢は、バイロイト音楽祭で『リ
明日は二期会《パルジファル》B組を観る予定。SNSでも宮本演出には賛否ありますが、ここで書くのは拍手問題。「第1幕では拍手しなかった」というツイートを偶々見ました。この方は、筋金入りのワグネリアンなのでしょう。《パルジファル》は「舞台神聖祝祭劇」であり、バイロイトでは拍手もカーテンコールもしない慣習がありました。1965年頃までは続いていたとか。その後、第1幕の後だけ拍手しないのが、バイロイト以外の上演でも広まったようです。現在ではそれも無くなりつつあり
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン交響曲第9番ニ短調『合唱付き』ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団(1951)歌はいいねぇ。リリンが生み出した文化の極みだよ。実は1942年の録音の方が好きなのだがノイズが多いのでここでは1951年のものを取り上げました。ところで、誰でも知ってる豆知識。LP盤の録音時間は30分。CDの録音時間は74分。これは何の時間でしょうか?答えLPの30分はベートーヴェンの『運命』がまるまる
ニーベルングの指環全4部
先日の《ローエングリン》で文化会館に参りました時、販売していた対訳本と、この『バイロイトから世界へ』という副題がついたブルーレイを一緒に購入いたしました。なかなかこういった類の映像は出会った時に購入しないと、後からでは見つからないものなので。演奏の映像ではなく、ワグネリアンと呼ばれている人たちや、各国のワーグナー協会の方たち、歌手の方たち、長年バイロイトで音楽祭を支えている人たちなどのインタビューなどが、97分の時間に収録されているのです。もちろん、バイロイトのオーケストラスペースで
ジュゼッペ・シノーポリ指揮ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団の録音で聴く。クールで劇的なローエングリーン。シノーポリのワーグナー。新鮮に聞こえる。
今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。往年の大指揮者、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの有名な「バイロイトの第九」のカットなしの全貌を唯一収めているとされる、スウェーデン放送所蔵音源が初発売された(AppleMusic/CD)。詳細は以下の通り。フルトヴェングラー生誕135年の掉尾を飾る世紀の大発見!「全人類の至宝」とまで讃えられてきた、フルトヴェングラー至高の名演ライヴ『バイロイトの第九』、その真実がついに明らかにされる!まさに1951年7月29日、
今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。ドイツのワイマール/バイロイトで開催されている、第10回リスト国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。11月6日に、ファイナルが行われた。ちなみに、第10回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)についてのこれまでの記事はこちら。(第9回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)出場者一覧)(第10回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)2次予選開催中)(第10回リスト国際ピアノコンクール(ワイマー
今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。ドイツのワイマール/バイロイトで開催されている、第10回リスト国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。11月4日に、セミファイナルが行われた。ちなみに、第10回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)についてのこれまでの記事はこちら。(第9回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)出場者一覧)(第10回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)2次予選開催中)(第10回リスト国際ピアノコンクール(ワイ
今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。ドイツのワイマール/バイロイトで開催されている、第10回リスト国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。11月2、3日に、2次予選が行われた。ちなみに、第10回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)についてのこれまでの記事はこちら。(第9回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)出場者一覧)(第10回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)2次予選開催中)先ほど、2次予選通過者が
今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。ドイツのワイマール/バイロイトで開催されている、第10回リスト国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。現在、2次予選まで進行している。ちなみに、前回の第9回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)の記事はこちら。(第9回リスト国際ピアノコンクール(ワイマール/バイロイト)出場者一覧)1次予選の演奏順と登録曲目は以下の通り。第1日(10月29日)UiinCheon(1994
今回も2015年12月のドイツはバイロイトからです。ワーグナーが住んでいたヴァーンフリート荘のすぐ東にあるフランツ・リスト博物館にやってきました。フランツ・リストは、天才的な超絶技巧で「ピアノの魔術師」などと呼ばれ、演奏会では女性ファンが失神するほど。多くの女性と恋愛関係を結び、マリー・ダグー伯爵夫人とのスイスへの逃避行、キエフでのカロリーネ・ツー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人との同棲生活など話が尽きません。ちなみに、ワーグナーの妻になるコジマは、マリー・ダグー伯爵夫人との間
今回も2015年12月のドイツはバイロイトからです。リヒャルト・ワーグナー祝祭劇場から、バイロイト駅前を通って街の中心部へ向かいます。市庁舎は、ちょっとだけ近代的なビル。バイロイトは、ブランデンブルク=バイロイト辺境伯であるフリードリヒ3世とその妻ヴィルヘルミーネの時代に最高潮に達します。ヴィルヘルミーネはプロイセン王フリードリヒ2世の姉で芸術的な才能にあふれ、バイロイトを芸術の都にすべく、この新宮殿、辺境伯歌劇場など素晴らしい建築物を造営します。こちらは新宮殿。こちら
今回は、2015年12月のドイツはバイロイトからです。ハンブルクから飛行機での移動です。ハンブルク空港にもクリスマスの飾りがかかっています。この日は、朝7時のフライトでハンブルクを立ち、フランクフルト経由でニュルンベルクへ10:40頃着く予定が、いつも通り遅れて到着。鉄道でニュルンベルク中央駅まで移動予定でしたが、予定の電車に乗れず、タクシーで移動になりました。このまま、バイロイトへ移動予定でしたが、少し時間があるので、駅のまわりを少しぶらぶらと。ニュルンベルク、なかなか雰囲気ある街です
PietariInkinenimVideo-Interview:VerspätetesBayreuth-Debütmitder"Walküre"|BR-KlassikEigentlichhättederfinnischeDirigentPietariInkinen2020mitWagnersTetralogie"DerRingdesNibelungen"seinDebütgebensollen.Nunwirderheuerbe
40年近く前のことです。「先ほど、バイロイト詣でを終えて帰国したばかりです」と仰る、朗らかなご婦人にお目にかかりました。女優の東郷晴子さんみたいだな、と一目見て。声の豊かな(でも、歌うのはしないと決めておられたようで)朗らかな方でした。「育ったのは鎌倉でした。父が軍人で武官と呼ばれる立場で・・・嫁いで関西に来て、今はすっかり慣れましたが、最初はいろいろ違うことが多かったのよ」毎月1度のオペラの愛好会で、よくお話をさせて貰いました。一度びっくりしたのが、この御婦人が、生前の三浦環に遭っ
おもしろ人物伝②強み理論にそって音楽家を見ていこうという新しい試みです。個性的な作曲家が多くておもしろいですよ。ワーグナーについて1813年5月22日ライプツィヒ生まれ1883年2月13日70歳旅先のヴェニスにて死去※ショパン、シューマン、リスト、ヴェルディと同世代白鳥城の持ち主、ルードヴィッヒ2世はワーグナーのパトロンとしても有名ザ・行動力の男ワーグナー1番の特徴は規模の大きさ規格外、想定外とはワーグナーのこと(メモ:ザ俺様。
5月終わり6月を迎えます。梅雨空とコロナ・・・・なんとなくマッチする。あまり良いマッチングではないけれど、非常事態宣言とは一体どういうことを言うのか最近よくわからなくなってきた今日この頃です。こんにちは就能美有です。ドイツを代表するリヒャルト・ワーグナーといえばドイツ・オペラを頂点にのし上げた作曲家!ドイツ・ライプツィヒで生まれ、バイロイトの自宅にて死去。ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー(WilhelmRichardWagner1813
「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」の解釈(演出)には色々ある。正確には、ワーグナーのオペラの演出には色々ある、といったほうがいい。タンホイザー、ローエングリン、トリスタンとイゾルデ、指輪4部作、等。演出家の想像力をいたく刺激するらしい。「タンホイザー」に関して言えば、死を間近にして、妻コージマに、『私にはまだ「タンホイザー」という借りがある』、と言ったらしいので、品質管理にうるさいワーグナーとしては、思いが残る作品であったのだろう。しかし、面白いもので、その
我が家からアウトバーンで40分ほどの街・Bayreuth(バイロイト)に、買い出しに行ってきました。ドイツ全体から見れば、バイロイトはさほど大きくない街ですが、日本では音楽家や音楽愛好家にはとても有名な街です。数々の有名なオペラを作曲したワーグナー自身が、自分の手で作り上げた歌劇場がバイロイトにあるのです。名称はバイロイト祝祭歌劇場で、毎年夏にはそこでバイロイト音楽祭が開かれ、世界中からたくさんの人がワーグナーのオペラ鑑賞に訪れます。
今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。数年前、バーンスタインの「トリスタンとイゾルデ」(演奏会形式)の歴史的映像がBlu-rayとして正規発売された際、喜び勇んで記事を書いた(その記事はこちら)。今回、それ以来の「トリスタン」大物音源の発売である。1967年に大阪のフェスティバルホールで行われた、ブーレーズ&N響によるヴァーグナー「トリスタンとイゾルデ」のバイロイト引越し公演は、伝説的な演奏としてこれまで映像や音源がYouTube等に出回っていた。それが今回、良好な音質の正規音
先日のブログに書いたように、私にとってワグナーの《リング》がもたらすものは特別なものがあるのです。FMでのバイロイトの録音の響きに惹かれて「自分は絶対にこの場所に行って、これを聴くのだ」と単純に思っていたのですが、それを実現させたところから始まるのです。本当に若さがさせたものというか、あのエネルギーはどこからきていたのでしょうか……自分が選んだ音楽祭に従って、チケットとホテルなどを斡旋していただける形のツアーに参加しました。ザルツブルグ、バイロイト、ベローナを選びました。まだまだその
土曜日は新国立劇場の《ワルキューレ》のチケットの一般発売日でした。一週間前にジアトレ会員の先行発売があり、その時にはまだ発表されていなかった変更だったのです。土曜日も「キャストの変更はご存知ですか?」とかなり何回も念を押されました。歌手の変更は、きっとあるだろうと思ってはいたのですが、きっとギリギリまでいろいろな方にあたっていたのだと思われますが、会員の皆様の中にはかなりご不満があったように思います。ジークムントに至ってはまだ、誰に変更するのか決まっていないのです。合わせて、4月の
有名なバイロイトの第九です。最初に聞いたときは、モノラルで、、、何が良いのかわかりませんでした。ステレオ化したら、これはこれで良い演奏かと。EMI版とバイエルン版の2つがありますので、両方貼っておきます。どっちが本当のライブなんだ??って論争がありましたけど、まあバイエルン版が本物でしょうね。普通に聞けばバイエルン版がリハーサルって断言するほうが無理があります。EMI版バイエルン版1951年7月29日ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管弦楽
オペラ鑑賞歴は20年くらいになりますが、ワーグナー作品に関してはまだ歴史が浅い私。特に積極的に足を運ぶようになったのも、ここ数年のことです。なので「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を、きちんと通して鑑賞するのは初めてのこと。休憩等入れれば、5時間超えの大作ですから生半可な気持ちで、挑めるようなものではないですよね。実際鑑賞してみても、長さに関しては。ちょっと度をこえてるかなって思いますね。
みなさんこんにちは😃昨日は梅雨各地で大雨となりましたが、今日はまた晴れ晴れとした天気になっています。昨日今日と2日間仕事は休みで、本来なら出かけても良いと思うのですが、コロナの脅威がまだ完全に収まりきっていない中で出かけるのはまだまだ危険かなと考えています。しかし、この時期はどこもセールをやっているのでCDは割と買い時、悩みどころですね。さて、本日はワーグナー・オペラの超大作、「ニーベルングの指環」が初演された日です。それに伴い、本日はクナッパーツブッシュによるワーグナーの「ニ
NHK-FMN響ザ・レジェンド▽バイロイト指揮者たちによるワーグナーをらじる★らじるで聴いてみませんか。2020年8月8日午後7時20分~9時0分http://nhk.jp/P3451こんばんは☆いつも、ご訪問頂きありがとうございます。はじめましての方、ご縁を頂きありがとうございます。(*^-^*)今夜のこの時間はN響ザ・レジェンドワーグナー特集です~~.♪:*~.♪:*~.♪:*~.♪:*~.♪:*~.♪:*
ドイツのバイロイト!最初に訪問してから、もう25年近く経つのかな?8月の1ヶ月間、世界中から集まった学生達と音楽を創っていく。とても貴重な体験でした🎶前半は、打楽器アンサンブルの練習&本番そして後半約2週間は、この並木道を通ってホールに向かい、夕方までオケの練習。練習後は、ワーグナーの楽劇鑑賞なんと贅沢な毎日懐かしい〜