「庭に行く途中、王子様は異母妹とすれ違いました。いつもは幼さに似合わず取り繕った笑顔を浮かべているというのに、その日は本当に嬉しそうな顔をしていました。まるでずっと欲しかったものが手に入るとわかった瞬間のような、そんな笑顔でした。王子様はおかしいと思いました。何かが変だと。だが王子様は庭の方へ行きました。異母妹が帰ったらそれとなく何があったのかお母様に探りを入れようと、そんな悠長なことを考えていたのです。庭に行って、花を摘んで、お母様はどんな顔をするだろうなんて考えて。そんな王子様の目に映ったの