西インド諸島最大の島であるキューバは、1492年にコロンブスが発見して以来スペイン領土になっていたが、スペインの対植民地政策は本国民の腹を肥やすための場所であるというものだったから、植民地そのものの発展をみじんも念頭に置かず、植民地人と本国人の間は疎隔し、植民地住民同士の紛争も絶えなかった。当時、アメリカは国力を蓄えるとともに、キューバを狙っていた。メキシコ戦争に勝ち、広大なメキシコ領土を併合して味をしめて以来、その領土欲は一層強くなり、多数の米国人がキューバに入り込み種々の事業を営み、わがまま