ブログ記事4件
全てネタバレになるので本を読まれるご予定の方はお気をつけてください!********************これでWシリーズは最終巻です。なんだかさみしい。。ハギリ博士はキョートで行われる人工生命と人工知能に関する会議の実行委員を頼まれました。その会議で今回人間の生殖に関する新しい医療技術がウォーカロン·メーカの連合組織から発表されるという情報が流れます。そしてそれが実用化されると連合組織は多くの利益を得るためその発表を阻止しなければならない、と日本政府が動き
読書森博嗣「血か、死か、無か?」うわー、S&Mシリーズからここまできたか。マガタ・シキはまだ根強く存在している。無機質な世界であるようで、『死んだら、もう、話してくれない。目を開けてくれない』こういう、非常に「人の根源にある何か」触れる人物がいる。そしてきっとハギリも、こっち側だ。『泣くようなことではない、と言いかけたが、なにかもう少し強い感情に出会った気がして、言葉が出なかった。』こういうところ。人の感情は、結局、『本当』は言葉に出来ない。それを読者に分からせたうえで、
日本に戻っていたハギリ。ある日赤い目の見知らぬ少女が護衛もはね飛ばし研究所へ突入します。地下で捉えると本人は何故そうしたかを分かっておらず、「デボラ」と呼ばれるトランスファ(コンピュータ間を移動するものらしいです)が少女(ウォーカロン)の脳に入り込み行動させたのだ、という事が分かります。前巻でチベットのウォーカロンメーカの方にあった遺跡(天文台)には、大きな、女性の顔上半分が床から出ている様な形状のコンピュータがあったのですがそれが起動に成功した事と関係が
これはWシリーズです。時間的には今から二百年ほど後の物語です。そこでは人間はお金さえ出せば体のあらゆる細胞を人工細胞に変えてもらえるため、寿命が半永久的に長くなっています。と同時にウォーカロンという、工場で生産されたいわゆる養殖人間もかなりいて全てにおいて人間との見分けはつかないくらいになっています。主人公のハギリは人間とウォーカロンを識別できるようにするシステムを研究しています。しかし、何者かに命を狙われます。護衛にウグイという人間の女性がついていて