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私は昔から、会社には、「成長」か「衰退」しかないと思っている。その中間に、「現状維持」という場所があるように見える。でも、本当はそんな場所などない。売上が去年と同じ。利益も去年と同じ。社員数も変わらない。数字だけを見れば、現状維持なのかもしれない。でも、世の中は止まっていない。お客様は変わる。競合も変わる。技術も変わる。働く人の価値観も変わる。そして今では、AIまで、猛烈な勢いで進化している。自分たちが止まっていても、周りは勝手に動いていく。だ
朝、会社へ向かう途中、いつも同じ自動販売機で、同じ飲み物を買う人がいる。私も昔、毎日のように同じ自動販売機で、ブラックコーヒーを買っていた。多い日は、一日に10本以上。今考えると、相当な上客である。でも、その自動販売機から、一度も営業されたことはない。「井坂さん、今日は新商品のカフェラテはいかがですか?」なんて言われない。「昨日もブラックでしたから、今日は2本買いませんか?」とも言われない。ただ、いつもの場所に、いつもの商品があり、欲しい時に、
「ビジネスの感性」とは、いったい何だろう。頭の回転が速いことなのか。知識が豊富なことなのか。企画力があることなのか。私は、少し違うと思っている。昔、当社に、群を抜いて「感性」のいい女性スタッフがいた。とにかく、仕事に対してポジティブだった。そして、何より動くのが早い。こちらが、「これをやってほしい」と言おうとした時には、もう動き始めている。もちろん、何も考えずに動くわけではない。やると決めた仕事については、準備する。段取りを組む。必要なことを書
「人は見た目ではない。」よく耳にする言葉だ。私も、その考え方には賛成。人として本当に大切なのは、中身だ。しかし一方で、私は思う。人に不快な思いをさせない最低限の身だしなみや、相手が安心できる表情は、大切なマナーではないだろうか。私はそれを、「表情という見てくれ」と呼んでいる。人の状態や心は、不思議なほど表情に表れる。元気な人には笑顔が多い。心に余裕がある人は、自然と穏やかな表情になる。もちろん、誰にでも落ち込む日や疲れる日はある。
僕は、人に頼るのが上手くない。昔から、「自分が、自分が……」で、やってきたからだと思う。経営者となって28年を超えた。振り返れば、世間がなんと言おうと、周りがなんと言おうと、「一人でもやり切る」そんな覚悟で、ずっと走ってきた。事業を始める時には、それも必要だったと思う。まだ誰も信じていない。まだ誰も本気になっていない。そんな時に、最初から人に頼っていても、事業は動かない。まず、一人の人間が狂ったようにのめり込む。一人の人間が、誰よりも熱くなる。そ
「盆栽懸崖(けんがい)」断崖絶壁に生い茂る樹木を模し、幹や枝が鉢の縁よりも下へ向かって垂れ下がるように仕立てた伝統的な樹形。
私は呆れるほどのハマリ症で、一度ハマってしまうと、寝食を忘れて没頭してしまう。自分の体調など、そっちのけにしてしまうほどだ。意識してそうしているのではない。目標へのこだわり。ファッション。考え方。仕事のやり方。周りの人たちとは、違う方法を選ぶ。そして、自分が納得するまで、いつまでもやってしまう。そうやって始めたことが、いつしか注目を集めたり、気づけば、真似をする人や企業が増えていたりする。そして私は、もう一つ知った。とことんハマったものが、世の中の誰か
これから1~2年で社会が大きく変わる気がしている。仕事においては過去の実績ではなく、いま自分は何が出来るのか。いろいろな仕事が幅広く出来ると言うのではなく、たった一分野の一つの作業、処理の仕事について、突き刺さるほど深い部分まで可能な特化したスキル。日本人が大切にしてきた職人のようなプロフェッショナルが重要視されるのではないか。そんな変革期でも、過去であろうと、未来であろうと、私たちが成すべき仕事はどうあるべきか。仕事のスピード。仕事
人は、一度にいくつものことを完璧にはできない。だから、仕事には優先順位が必要になる。でも、優先順位をつけるというのは、「何からやるか」を決めることだけではない。もっと大事なのは、「何をやらないか」を決めることだ。仕事ができる人ほど、仕事が集まってくる。結果を出せば、さらに大きな仕事を任される。担当部門が増える。部下も増える。責任も増える。新しい挑戦が増えて行く。本人も、期待されていることが嬉しい。「これもできる」「あれもやってみたい」「せっかく声を掛
運にも、いろいろある。予想もしなかった幸運。どうにもならない不運。では、運というものは、誰にでも平等にやってくるのだろうか。私は、そうは思っていない。笑われるかもしれないが、昔から日曜日の「サザエさん」の最後にあるジャンケンが好きだ。結構、本気でやる。日曜日の夜。翌日から、また仕事が始まる。そんな時間に、サザエさんとジャンケンをして、「よし、勝った!」今週もイケる。まあ、そんな程度の話なのだが(笑)ただ、私はジャンケンでさえ、何となく出し
人が足りない。しかし、退職者が続出して、人が足りなくなっているわけではない。会社が成長して、仕事が増えているから、人が足りないのだ。だったら、これは悪い話ではない。むしろ、人材不足は、会社が成長している証しでもある。喜ばしいことなのだ。ただし、喜んでいるだけではダメだ。今の仕事をこなすために、慌てて人を採用する。それだけでは、いつまでたっても後手に回る。今の成長に必要な人ではなく、次の成長に必要な人を、先に採る。そして、育てる。私は、採用を単なる「
サラリーマン時代、会社の同期や大学時代の友人と、よく酒を飲みに行った。メンバーは、だいたいいつも同じ。そして酒が回ってくると、決まって始まる。愚痴合戦だ。「ウチの会社は、だからダメなんだ」「社長は何も考えていない」挙げ句の果てには、自分が社長になったかのように、会社や業界の未来まで語り始める。もちろん、私も酒は好きだ。仲間とワイワイ飲むのも楽しい。でも、ある時ふと思った。これを何十回と繰り返して、何か変わるのか。たぶん、何も変わらない。だったら、同
眼鏡も、靴も、立ち姿も、表情も。自分をどう見せるのか。万人受けする必要などない。自分が、「こう見せたい」と思っている自分を、そのまま「見てくれ」として見せればいいのだ。「見てくれ」は、重要な戦略なのだ。「人は中身だ!」分かってるよ。だけど、その中身を、初めて会った人に、瞬時に理解してもらうことなどできない。自分は何者なのか。何を考えているのか。どんな人間なのか。そんなもの、黙って立っているだけでは、分かるはずがない。だったら、まずは相手に
※。.:*:・'°☆※。.:*:・'9月5日土曜日のあつ森元住民観光客のバーバラリピーター観光客のフルメタルさん落とし物発見調べてみるとブルースに聞いてみたハカセに届けに行く途中リピーター観光客のまんたろうさんそしてハカセの家へ包帯の服は着ないなぁ……
何年か前、マーケティング部門を、自分で直接見ることになった時期があった。久しぶりに、一つのチームの中に入って、同じ目標を追いかけた。そこで改めて思った。チームをつくるというのは、難しい。厳しいだけでは、人はついてこない。数字。目標。期限。結果。そればかりを追いかけて、「とにかくやれ」「結果を出せ」と言い続ければ、一時的には数字が上がることもある。でも、そのうち人の心が離れていく。では、優しければいいのか。それも違う。何でも許す。嫌な仕事はさせない
人は、毎日、同じ時間に起き、同じように仕事をして、同じように飯を食い、また一日を終える。昨日と今日なんて、そんなに変わらない。今日と明日だって、たぶん、そんなに変わらない。人生というものは、振り返れば大きく変わっているのに、その一日、一日だけを見れば、驚くほど地味なものだ。会社をつくったからといって、翌日から人生が変わるわけではない。新しい仕事を始めたからといって、すぐに金が入ってくるわけでもない。努力したからといって、翌朝、突然何かが起きるわけでもない。む
雨ニモマケズ。風ニモマケズ。二日酔いにも負けぬ、丈夫な身体をもち。経営をしていると、雨どころか、風どころか、毎日のように何かが降ってくる。売上が前年を下回れば、「何かがおかしいんじゃないか」と考え、景気が悪くなれば、「この先、本当にモノは売れるのか」と心配する。円高になれば円高を心配し、円安になれば今度は円安を心配する。株価が暴落すれば、自分の心まで暴落
なかなか一歩を踏み出せない人がいる。失敗するのが怖いからだろうか。もちろん、それもあると思う。でも、本当に怖いのは、失敗することではなく、そのとき、一人になってしまうことなのかもしれない。新しいことに挑戦するとき、人は少しずつ、それまでいた場所から離れていく。誰かが敷いてくれた道ではなく、自分で選んだ道を歩き始めるからだ。正しいのか。間違っているのか。このまま進んでいいのか。
※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆8月13日木曜日のあつ森ハカセが……写真チョーダイ
のうのうと、与えられた仕事だけでは不十分なのだ。与えられた業務範囲を、時にはその範囲を越えて、結果を出すための、自分なりの仮説を立てて実行する。新しいサイクルを、努力して実行すればプラス。努力もせず、同じことを繰りかえしていればマイナスである。自分から走り出して、それで1年動いて見て、プラスが100個、マイナスが99
私は冗談で、自分の経営を、「マフィア型経営」と言うことがある。もちろん、反社会的という意味じゃない(笑)。私が言っているのは、仲間に対する結束のことだ。血がつながっていなくても、兄弟のように考える。仲間に何かあれば、絶対に守る。だから、安心して仕事をしてくれ。その代わり、みんなで豊かになるために、みんなで利益を出そう。一人で戦うんじゃない。チームで戦おう。仲間を置いて逃げるなど考えられない。そんな関係だ。「上に立つ人」の仕事は、この関係をつくる
かつて、「56の夜」という文章を書いた。人に騙され、裏切られるかもしれない。そんな恐れは、いつだって、誰にだって存在する。それでも、相手を信頼する姿勢、それを変えようとは思わない。そう書いた。今でも、間違っていたとは思わない。人を疑って生きるくらいなら、信じて、騙された方がいい。付け込まれたっていい。痛い目にあったっていい。意味のない痛みなど、この世にはない。ずっと、そう思ってきた。でも。今度ばかりは、少し違う。怒っているんじゃない。腹を立てて
※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆7月5日日曜日のあつ森新住民のハカセん家へ
私は経営の中で、長年ひとつの考え方を持っている。それを私は「厨房理論」と呼んでいる。例えば、あなたが飲食店を経営しているとしよう。調理人が5人、ホールスタッフが数人いる。しかし、開店してみると客数は伸びない。売上は目標に届かず、赤字が続く。そこでオーナーである社長が従業員を集めてこう言う。「もっと流行を勉強しろ。」「今の時代に合ったメニューを考えろ。」「このままでは店は潰れるぞ。」すると調理人の一人が反発する。「社長は料理ができるんですか?」「食材の知識はあるんですか?」
創業当時の私は、完全に“現場の人間”だった。朝は誰よりも早く出社し、オフィスのごみを捨てる。そしてスタッフが出社してくる前に、その日に発送するダイレクトメールの準備をする。準備が終わると、電話営業を始める。リストは電話帳だった。「当社の教育はいかがですか」そのトークを、一日中繰り返す。昼になると銀行へ行き、振込を行い、小口現金を引き出す。会社へ戻れば、「パンフレットが足りない」と気付き、印刷会社へ納期短縮の交渉をする。夜になると、今度はホームページ作りだった。当時の私
ー生への執着ー「悪性リンパ腫が強く疑われる」何も考えられなかった。会社に戻る途中、道がわからなくなった。頭が整理できない。妻に伝えた。両親に伝えた。あまりに突然のことであり、泣き言を言ったのだ。そのとき、自分の中にあった感情はひとつ。「まだ死ねない」それだけだった。事業も、成功も、まだ何も決着していないじゃないか。ただ、生への執着心だけは失わず、それだけを強く願っていた。だが、その一方で、私は別の恐怖にも襲われていた。もし、本当に治療が始まったらどうな
ーすべてが止まった日ー2013年2月。相変わらず二日酔いの日々と一人何役もこなすプレイングマネジャーの日々だった。突然、声がおかしくなった。声がかすれて、裏声のようになったのだ。それでも放置していた。自分には止まっている時間などない。だが、2カ月後、思い立って耳鼻咽喉科に行った。そこで、自分の人生は止まる。「上咽頭に腫瘍があります」頭が真っ白になった。悪性の可能性もあります、30%位。約4カ月、検査結果を待つ時間は、地獄だった。そして告げられた。「病理検査の結果
「クソどもが」そう思った。だが、何もできなかった。黙って見ているしかなかった。その情けなさと屈辱を、今でも忘れない。そのとき、20代と思えるスーツを着た若者に声をかけられた。「あの方は凄いだろう。カリスマだよ」そう言って、私にビニール製の集金袋のようなものを渡した。「ワインが足りない。フロントに言って、ありったけ持ってこさせてくれ」袋の中を、ふと見た。一万円札の束が、ぎっしり詰まっていた。その瞬間、理解した。これが、金の力か。人を集め、場を支配し、心すら引き
ーあの夜に見た、金の力ーなぜ、自分はそこまで酒に金を使うようになったのか。その原点は、15歳のときに見た、あの光景にある。伊豆下田の会員制ホテル。プールサイドで行われたパーティー。そこには、自分がそれまで見たことのない世界があった。経営者たち。モデルのような女性たち。豪華な酒と、異様な熱気。最初は紳士的に見えた男たちが、酒が進むにつれて、姿を変えていく。大声での自慢話。下品な会話。女性たちを奪い合うような空気。私は、その場で言葉を失った。いや、正確には、怒りで震