歴史的に言えば、ガリレイの発見は,次のことをあからさまに実証してしまったかのようである。つまり、最高度に抑圧的な恐怖と、人間的思弁の最高度に舞い上がった希望とは、言いかえれば、現実を取り次いでくれるはずのわれわれの感覚または感官はじつはわれわれを欺くものなのかもしれないという太古以来の怖れと、地球外の点を見つけてはそれを拠りどころとして世界の蝶番を外してしまおうとするアルキメデスの願いとは、両者が一緒になってはじめて、いわば手に手を携えて、現実味をおびたということ、これである。つまり、世界の蝶番