ブログ記事218件
ん〜通院治療中の身としては今のところはやっぱり📕本です📕先月末に好きな作家さんの新刊発売がかぶりまずは大本命を1冊予約購入ある晴れたXデイにカシュニッツ短編傑作選Amazon(アマゾン)戦後ドイツを代表する女性作家マリー・ルイーゼ・カシュニッツの日本オリジナル短編集第2弾第1弾の「その昔、N市では」がとても好みで面白かったので迷わずこちらから購入一昨昨日に届いていたけどほぼ半日かかった通院日で疲労困憊やっと体力徐々に回復してきたので昨夜からワクワクとペー
エーリッヒ・ケストナー先生による飛ぶ教室の感想です。寄宿舎で暮らす少年たちの、クリスマス物語。実業学校生を倒す少年たちの強さには感心します。そしてなんといってもこの話は寄宿舎の先生がいい。お金を与え、お菓子を与え、優しさを与える。もし私が将来教師になったらこんな教師になりたいと思いました。この本が執筆されたのはナチス政権が成立した1933年。ディストピアの始まりを象徴する年に書かれた本の内容としては、とても心温まる小説です。
来月はトーマス・マンの「魔の山」世界史の教科書に出てきたけど、なかなか自分では読まないから見てみようかな。「あー、世界史で出てきたアレね~」くらいしか言えることがないんよな・・・これをきっかけに読んでみよう。名著139「魔の山」トーマス・マン-100分de名著一度は読みたいと思いながらも、手に取ることをためらってしまったり、途中で挫折してしまった古今東西の“名著”。この番組では難解な1冊の名著を、25分×4回、つまり100分で読み解いていきます。プレゼン上手なゲスト
ヘッセがどんな状態を「成熟」だと考えているのか、それがどう「若さ」とつながっているのか、忘却、諦念、平静、忍耐、受け入れること、死に向き合うこと、他に貢献すること、あたりが老年期に獲得できる(できるのがよしとされる)叡智だと読んだけどわたし自身は、老年になってどんどん死にゆく身なんだからもっと好きにさせてほしいなー、自然にできるようになるのならいいのだけど目指すのはちょっとなーという感じです。ただ自分でもやっかいだなと思うのは、そうできるようになることを老年では期待されるのがわかるから、そうで
夫に出会わないためのToDoリスト【電子書籍】[ケルスティン・ギア]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}タイトルに惹かれて手にとりました。ドイツの作家さんなので翻訳小説となりますが原文に忠実なのか読みにくいです。レイアウトもギチギチで余白がないのです。内容はタイムトラベルもの。ですが、説明くさい文章でハラハラワクワクにたどり着かない…。ということで撃沈。ですが、本国では空前のヒット作なのだそうです。夫に出会わないためのToDoリストAm
ドイツの文豪トーマス・マンの代表作「魔の山」を原語で挑む本が出版されました(2023年12月出版白水社)。「魔の山」は主人公の青年ハンスカストルプが7年もの間スイスの結核療養所に滞在し、いとこのヨアヒム、理性と合理主義の人セテンブリーニ、イエズス会士のナフタ、ロシア人女性ショーシャ夫人、オランダ人ペーペルコルンとの交流を通じて精神修行をする教養小説です。小説の後半には、音楽好きのトーマス・マンらしく、主人公が最新の蓄音機(グラモフォン)でレコードを聴く場面が描かれており大変印象深いシー
今日からまた頑張りたい。今日からと云いながら昨日(と思ったら一昨日になってしまった)の話。午前中は病院、午後は図書館。気道の調子は良い方。ここ3年間、とっても狭い狭い少し狭いの3択にほぼなっていた。今日は少し狭い。最近の悩みはむくみと不整脈の2つ。個人的にむくみをどうにかしたいが、先生曰くむくみで5,6Kg増えているから、これを急に減らすと身体に負荷がかかりすぎる、との事。最近の不整脈に関してもむくみが悪さしている、が先生の見立て。とはいうものの、むくみ
E.カネッティの『マラケシュの声ある旅のあとの断想」を読んだ。マラケシュの声:ある旅のあとの断想Amazon(アマゾン)古都マラケシュの人々の心に深く旅し,その聴覚的世界に魂の始源の郷国をさぐる。作者の死の意識の風景にこの都の内的現実を鮮明に浮彫りにした紀行文学的文明論。訳者…岩田氏が評するように、まさに「聴覚上のアラベスク」といった趣を持っているエッセイ集である。どのエピソードも印象深く心に沁み入ってくる。特に印象深く心に残ったのは、「格子窓の女」、「中傷」、「驢馬の
昨日、あまおうの苺🍓が4パック博多から届いたらしい我が家では食べきれないから、職場のあや姉に1パックお渡ししてと伝えておいた無事に渡してくれたらしいあや姉は、ドイツ文学の先生4月からドイツに1年間🇩🇪行くので、夫、あや姉の日本での引っ越しのお手伝いしていたみたいマンション→寮に荷物の移動📦寮の方が家賃が安いから何日もかけて、自動車で何往復かしたみたいだねそして、1パックを、別宅に持ってきてくれた美味しそうわたし、真ん中の1番美味しそうに見える1つをいただきました
さてマリー・ダグーはどのくらい詩を書いていたのでしょうか?デュペシェの「マリー・ダグー」の年譜を見ると1862年8月19日マリー・ダグーはpremiersvers(最初の詩)を書く。となっていて、その後1862年11月29日マリー・ダグーは最初のソネ「InAltaSolitudine(孤独の高みにて)」を書く。1862年⒓月3日2番目のソネ「l'Olivier(オリーブの木)」。1863年5月1日ダニエル・シュテルン(マリー・ダグーのペンネーム)の
卒業通知っていつくるの、わたし自身、来る萌は気になって、プラグで先輩の書き込みをさがしました。うちへは2024年3月10日付で、普通郵便で送られてきました。2015年春の入学ですから、9年かかりました。卒論だけで7年は年月が流れました。途中でしんどくなって中断、逃げてたことも。でも楽しいことも多かったので、迷う人には通信教育すすめます。独文は慶應通信しかないけど、ほかの学問なら、イチオシは庶民的な法政大学通信教育部てす。スクーリングは三田校舎や日吉校舎などです。浅草や蒲田に安い
夕べとなるはるか前、暗闇と挨拶をかわした者がきみのところに立ち寄る。朝となるはるか前、かれは目覚め、立ち去りがてら眠りを煽る、足音がこだまする眠りを――きみはかれがはるか彼方に歩を運ぶのを聞く。そしてその方にきみのたましいを投げかける。【中古】パウル・ツェラン詩集(双書・20世紀の詩人5)楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}
おまえ、時刻が、砂丘のあわいを舞いとぶ。真砂(まさご)でできている時が、僕の腕に抱かれて歌う――僕は、ナイフを右手に、時のそばに臥している。だから波よ、泡だて!魚よ、頭を出せよ!水があるところ、もう一度生きることができる。もう一度、死神と合掌しながら、こちらの世界に呼びかけることができる。ごらん、、僕らは安全に護られている。ごらん、土地は僕らのものだった。ごらん、僕らが星の行手を遮ったさまを!【中古】パウル・ツェラン詩集/パウルツェラン
僕の手のひらから秋はむさぼる、秋の木の葉を――僕らはともだち。僕らは胡桃から時を剝きだし、それに教える――歩み去ることを。時は殻の中へ舞い戻る。鏡の中は日曜日。夢の中でねむる眠り。口は真実を語る。僕の目は愛する人の性器に下る――僕らは見つめあう。僕らは暗いことを言いあう。僕らは愛しあう、罌粟と記憶のように。僕らは眠る、貝の中の葡萄酒のように、月の血の光を浴びた海のように。僕らは抱きあったまま窓の中に立っている、みんなは通りから僕らを見まもる――知
『ボランティア記事』の方で、「哲学」とか「孤独」とか、日本人にはビックリする言葉が連発していますが、これは、私が大学生の時に、ドイツ歌曲を専攻していたことで、ドイツ哲学の先生の本の影響からです。ドイツ語で「孤独」という意味の"Einsamkeit"は、ドイツ文学では頻繁に用いられる言葉なのですが、日本人が「孤独」という言葉を聞くと、「どうしたの!?」という表情になりやすいですが、これは、ドイツ文化圏での「大人」という境地の表現なのです。用いている言葉が日本語なだけで、完全に先ほどの記事は
もうずっとずっと観たかった映画「ブリキの太鼓」をやっと鑑賞。この映画の原作はノーベル文学賞受賞者であるギュンターグラスですが彼の世界観を忠実に描き切った映画だと確信しました。ヤバい。ヤバすぎる。主人公のオスカルは大人になることを拒否した究極の自由人であり愛する人を次々と失った悲劇の主人公でもある。自由市ダンツィヒの微妙な立場とナチの歴史的崩壊を滑稽に描いたギュンターグラスの最高傑作であると思いました。この映画の美的感覚がとても好みでもう一度観てしまいそうです…
ここ数カ月読んだ本の中でも一番よくて、一気に読んでしまいたいところを味わうようにして一篇一篇ゆっくり読みました。湖とか月とか植物とか自然描写が美しいなと思いました。話の内容としてはとてもありそうで普遍的、登場人物のあり方とか心情とかが美しくてとてもリアルなんだけど、わたしのリアルは「2年間ほっとかずに手紙くらい書きなよ」だし「肖像画はせめて隠しておくべきじゃない?」だし「そんな都合よく偶然再会できないでしょ」だし、なんかもう少し姑息にやり過ごしたり立ち回ったりしちゃうんだろうな~全然美
ふと気づいた、本を最近読んでない。本来は本好きなんですよ!!(@ ̄□ ̄@;)ここ半年くらいまともに読んでないけど、小説以外の本含めたら大学生活中に60冊以上は読んでるんですよ。(そこまで多いわけでもない)というわけで今回はその中から小説に絞って、気に入った4作品の紹介をしたいと思います。小説の好き嫌いなんて好みの問題だし、私がハマっても他の人にとっては超絶つまらないという現象が往々にして起こるものなので、あまりあてにせず見てもらえればと思います。今回取り上げる作品は4作品。・荒野のお
『「新潮世界文学」の偏向』『大全集「新潮世界文学」全49巻(昭和43年~昭和47年)』昭和30年代(1955年~)から昭和40年代(1965年~)にはさまざまな文学全集が大手文芸書出…ameblo.jp昭和43年(1968年)から昭和47年(1972年)にかけて新潮社から刊行された全49巻の文学全集「新潮世界文学」は、四六判8ポイント2段組で800ページ~1200ページもの大冊で、1巻当り単行本(文庫本)4冊~6冊分を収録、しかも全49巻で選出された作家は24人という極端な全集で、包括的に
『大全集「新潮世界文学」全49巻(昭和43年~昭和47年)』昭和30年代(1955年~)から昭和40年代(1965年~)にはさまざまな文学全集が大手文芸書出版社の筑摩書房、角川書店、河出書房新社、中央公論社、新潮社、…ameblo.jp今回も昭和43年(1968年)から刊行され、昭和47年(1972年)に完結した新潮社の四六判8ポイント2段組・1冊当り800~1200ページもの大冊から成る世界文学全集「新潮世界文学」を見ていきます。この大全集は全49巻に24作家と、極端に西洋の「文豪」のみ
画像はゲーテ(訳高橋義孝)『若きウェルテルの悩み』(新潮文庫)(1951)(原著1774)これは「精神的インフルエンザの病原体」と言われる恋愛小説であり、ドイツ文学の巨匠ゲーテの代表作の1つです。僕は「好きな小説は?」と聞かれた時に真っ先にこれをあげるくらいこの小説が大好きです。あらすじとしては、恋愛のしがらみから逃げる為に田舎に引っ越した主人公ウェルテルが、そこで出会ったシャルロッテという女性に、彼女が婚約者とわかっててもなお激しく恋をするという話です。この小説の最大の魅力は
AdalbertStifter:BunteSteine-Bergkristall「「なんでもないよ、ザンナ」と少年は言った。「こわがっちゃいけないよ、ぼくについておいで。どんなことがあっても家へつれていってあげるから。ー雪さえやめばなぁ!」ザンナはこわがりはしなかった。せいいっぱい小さな足をあげて兄について行った。兄は、白くて明るくて、たえずちらちらとしている不透明な空間のなかを、妹をみちびいて歩んだ。」クリスマスイヴの日、可愛がってくれる祖母の家から帰宅中、幼い兄妹が雪山で
ちゃぶ台返しの旧統一教会の会見にあ然憤る被害者家族たち被害に向き合わない姿勢に社会との溝は広がる(多田文明)-エキスパート-Yahoo!ニュース11月7日、同日に行われた田中冨廣会長による旧統一教会の会見を受けて、立憲民主党を中心とする国対ヒアリングが行われました。被害者家族の中野容子さん(仮名)は「記者会見を見ていて、久しぶりに深いところかnews.yahoo.co.jpごく普通に考えて、切羽詰まった教団が、とにかく何かやらざるを得ないので、賛否はともかく苦肉の策を打ち出
エーリッヒ・マリア・レマルク『西部戦線異状なし』秦豊吉訳新潮文庫、発行:昭和30年9月、66刷改版:平成19年1月、68刷:平成22年6月《この書は訴えでもなければ、告白でもないつもりだ。ただ砲弾は逃れても、なお戦争によって破壊された、ある時代を報告する試みにすぎないだろう。》p4「僕」パウル・ボメイルは19歳。同級生20人とともにドイツ兵として第一次世界大戦の戦場へとやってきた。物語の冒頭、戦線から9キロ
HermanHesse:Gertrud「恋とはなにか、ということが、ときおりはわかったような気がした。綺麗で気軽なリディに夢中になっていた少年時代すでに、私は恋を知っていたように思っていた。それからまたゲルトルートをはじめて見、彼女こそ自分の問いに対する答えであり、自分のぼんやりした願いに対する慰めであると感じたときにも、それからまた、苦しみがはじまり、友情と明澄さが情熱と暗黒になり、ついに彼女を失ったときにも、恋というものを知ったように思った。」Manchmalhatteic
哀しき運命をたどりつつも、懸命に、誇り高く生きた女性たちの物語NHKこころをよむ10月〜12月全13回毎日曜6時45分〜7時25分【聴き逃し配信あり】案内人は、ドイツ文学者久保哲司さん。https://www4.nhk.or.jp/kokorowoyomu/ゲーテ『ファウスト』に登場するグレートヒェン、シラーの戯曲『オルレアンの乙女』の気高き聖女ジャンヌ、ヴェデキント『ルル』2部作の“ファム・ファタル”ルル。ドイツ文学には、悲恋と哀しき人生を運命づけられた女性が多く現れます
Goethe:DieWahlverwandtschaften「今までふたつずつ結ばれていた四つのものが、接触させられると、今までの融合をやめて、あたらしく結びつくわけです。こんなふうに、放したりつかまえたり、逃げたり追いかけたりするのを見ていると、そこに何か超自然的な使命があるような気がします。」ゲーテの「親和力」は、エドワルト&シャルロッテ男爵夫妻のお屋敷に、大尉とシャルロッテの姪オティーリエが同居することになり、シャルロッテと大尉、エドワルトとオティーリエが次第に惹かれていくとい
Eichendorff:AusdemLebeneinesTaugenichtsタウゲニヒツ!(役立たず)と父に罵られた息子が、ヴァイオリンを携えて故郷を飛び出し、ウィーン、イタリアへの放浪の後望んだ幸福を得る物語。行為よりも無為を、勤勉より怠惰を尊しとする牧歌的なストーリーになっています。放浪の道筋には森があり、夜があり、郵便馬車のラッパが鳴り響く。これらはアイヒェンドルフの詩の世界には不可欠の構成要素です。アイヒェンドルフの言葉は平明単純ですが、それがかえって秘めやかな
FranzSchubert"GretchenamSpinnrade"ゲーテ「ファウスト」から悪魔メフィストフェレスと契約を交わした老学者ファウストは、若さを手に入れ、14歳のマルガレーテに恋をした。マルガレーテは花占いをするような清純な町娘。悪魔の魔法が効いたのか、グレートヒェン(=マルガレーテ)は自分の小さな部屋でひとり糸車を回しながら、自分に目覚めた欲望のきざしやファウストへの想いを歌う。原詩は、四行ずつ十連つづく。偶数行が脚韻を踏んで、同じ音が繰り返され、単調
EduardFriedrichMörike:MozartaufderReisenachPrag「旅の日のモーツァルト」は19世紀ドイツの抒情詩人メーリケが、長年傾倒していたモーツァルトを主人公にした小説。あらすじは、ドン・ジョヴァンニ世界初演のため、1787年の秋、モーツァルトが妻コンスタンツェを傍らに、プラハへと旅に出た一日の出来事をつづったもの。芸術に理解がある伯爵家に一泊し、一家の人々を前に幼い日の思い出,創作の插話を語る。伯爵一家を前にして、初演されるド