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前回、ドべネックの桶という概念があり、能力の低い要素で結果が決まると書いた。しかしながら、ドべネックの桶を構成する板、すなわち各要素が一定以上であれば、ドべネックの桶による優位性はなくなる。そしてそのような人材は大勢いるのである。個人の持つ能力の内、一番高い能力がその人の収入を決めるという、ドべネックの桶とは反対の世界がある。それはヒエラルキーの効く分野での話である。以前にヒエラルキーの記事を書いたので、リブログするので参考にしていただきたい。
ドべネックの桶という言葉がある。学校で学んだ記憶の人もいると思うが普段あまり意識することはないし、話題にもならない。個人的には重要な概念だと思っている。リービッヒの最少律の例えとしてドべネックの桶が知られている。「リービッヒの最小律」は、植物の生長速度や収量は、必要とされる栄養素のうち、与えられた量のもっとも少ないものにのみ影響されるとする説。「ドべネックの桶」植物の成長を桶の中に張られる水に見立て、桶を作っている板を養分・要因と見立てる。これならば、たとえ一
植物の成長には養分が必要です。葉(気孔)からは二酸化炭素や水が、根からは窒素・リン・カリウムの三大無機栄養素、そして微量元素が吸収されることで植物体を構成する成分がまかなわれます。この養分について、有機化学者のリービッヒ(1803-1873)は、「植物の生長は必要とされる無機養分のうち最も少ないものによって決まる」という「リービッヒの最小律」を提唱しました。その後、無機養分だけでなく、光や温度などの要素が加味され、このリービッヒの最小律を分かりやすく図示したものが「ドベネックの桶」です