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ボールを狙おうとするとき、どうしても意識が打ちたい方向に向いてしまうと思います。場合によっては、視線もそちらに向くこともあるかもしれません。ですが、その方向に飛ばすために、自分ができることは、ラケットをコントロールすることであり、スイングです。狙うために、いまどう振るか、に意識を向けることでコントロールができます。
結果に対する意図や打算をしない、ということは、展開を考えない、ということとは異なります。もちろん、自分がどういう展開をしたいのか、それに対して相手はどういう対応をしてくる可能性があるのか、を考えることは必要です。結果については自分のコントロール範囲外であると、受け止めた上で、展開を考える、と捉えていただくと良いかもしれません。
練習メニューのラスト一球になったとき、ミスをしたら、『もう一球』とやり直していませんか?メニューの目的にもよりますが、できるだけラスト一球はミスをしてもやり直しをしないようにしたほうが、土壇場での強さが育まれます。
必ずプレッシャーのかかる場面はやってきますし、必ず試される場面はやってきます。その時が来ることから目を背けず、準備をきちんとしていきましょう。
勝てば、何かが満たされるのではないかと思いがちです。でも、勝つことで満たされたものは、また飢えを感じ、苦しくなります。周りが気になっても、自分に集中してこそ、満たされ、そして勝ちを得ることができます。
『今日はこれだけ練習した』で、満足していませんか?練習の一つの目的は、『できないことをできるようにする』ことです。何をできるように取り組み、実際どうだったか、振り返ってみてください。
焦りや不安が大きくなると、たくさんの改善点ばかり目についてしまいます。ですが、そうすると改善が中途半端になったり、本質的な改善点にたどり着かないことが多いです。まずは一つずつ、しっかりと取り組みましょう。
観察していると、自分の理想とのズレに気づかされ、心が折れそうになるときもあるかもしれません。でも気づけたときこそが、理想に近づく一歩目を踏み出したときと捉えましょう。
不安になったり、怒りが出たり、感情が動くときは、何かしらのサインです。たとえば理想のプレーができなかったりすると、感情が動きやすいですが、自分を冷静に観察できていると、自分を正しく理解できるので感情のブレが少なくなります。
プレーをしているときの状態を観察できてきたら、今度は今の取り組み自体について観察してみましょう。今まで、どう取り組んできたか?何がうまくいったか?うまくいかなかったか?そもそもの課題は改善してきているか?今の取り組み以外に方法はないか?観察してみましょう。
動き出すためには、ボールがどのあたりに来るかの判断をできなければなりません。相手のコートから自分のコートまでボールが来るのに、レベルの差はありますが数秒もありません。判断が早ければそれだけ動くことに時間を使うことができます。
スプリットステップのタイミングや姿勢ができてきたら、とにかく動き出しの最初の数歩だけ、全力でダッシュするようにしましょう。テニスは長い距離のダッシュは必要ありません。ずっと頑張ると思うとちょっと辛いですが、最初の数歩だけ、としたらがんばりやすいと思います。
うまく文字で伝えられる自信があまりないのですが、『狙おう』とするときに、力が入ってしまう方がいらっしゃると思います。おそらく、その時に、『あそこに入れる』ためにどうすればよいか、と体が反応し、『あそこに飛ぶようにすればOK』と体が理解しているのだと思います。そうすると『狙う』という目的のためならば、手段は問わないことになるので、面を作る意識が強くなり、力が入るのだと思われます。
たとえば、いつも自分の打点で打てている、と思っていても、実際にどのくらいズレていても『自分の打点で打てている』と捉えているかを聞くと、けっこうな幅を示すときがあります。『できている』という基準が、自分とうまい人では違うかもしれない、と疑ってみましょう。
打ち方や動き方の基本に取り組まれていて、『もうできている』と思うことも、実は奥が深くて、細かく正確に精度をあげていく必要があるものもあります。謙虚に今の技術を捉えましょう。
種から育てようとするとき、まだ実がならない時期に、実がなってないからと焦ってしまうと、きちんと育ちません。技術を改善するときも、コートに入る入らないという結果で判断するのは適切でないときがあることを理解しましょう。
試合の勝敗や、ポイントの得失という結果が出ると、どうしてもそこに意識が向いてしまい、そこに対処しようとしてしまいます。例えてみると、『結果』というのは、花や実がなった状態です。出来上がった、その花や実をなんとか綺麗にしようとしたり、おいしく食べようと思っても限界があります。その花や実は、種から育てる過程があって、『結果』という花や実をつけています。種を探すようにしましょう。
こういう書き方をしてしまうと、身も蓋もないかもしれませんが、試合が始まる前に実は、ほぼ試合の結果は決まっています。それまでにどのくらいの技術を培ったか、どのくらい正確に再現できるか、といった要素はいきなり試合の日に変わることはありません。だからこそ、変に緊張したりせず、ただそのままのプレーをしたら良いと思います。
テニスは色々な要素が必要とされます。例えば、正しい『選択』をできているかどうか、という判断の要素もあれば、強いボールを打てるかどうか、という技術の要素もあります。だからこそ強くなり方にも色々な方法があります。
うまくいかないときやミスをしたときに、その場をしのぐためにどうするか、と、その状況が生まれないためにどうするか、という、両方を考える必要があります。すぐに技術は変わらないので試合でその場しのぎをどうするかも必要ですが、レベルをあげていくためにはその状況が生まれないために日々の練習をしていく必要があります。
うまくいかなかった時に落ち込む、ということは、うまくできることがいいことであり、うまくいかないことがよくないことである、と捉えているからだと思います。たしかにある面からはそうです。ただ、色々な物の見方もできると思います。たしか以前卓球の伊藤美誠選手は、負けた試合の後に『課題がたくさん見つかり、収穫の大きい試合であった』というような感想を言っていたことがあると思います。(記憶違いでしたら、すみません。。)たしかに、うまいことや強いことが良いことという見方もできると思います。ですが、それもある
打ち方や技術を改善するときに、いまうまくいってないことに注目して練習を設定するのも一つですが、将来自分がどのようなプレーをしたいか、という視点から、何が今必要かを考えることも大切です。その視点があると、迷走しにくいです。
たとえばスピンをかけようとしたときに、様々な動画やサイトを見て、スピンがかかるようになったとします。ですが、スピンを打とうとして練習している状況で、スピンが打てるようになっただけでは不十分です。そして、スピンしか打てない、というのも不十分です。一つ一つの技術を改善するときに、視野があまり狭くなりすぎないようにしましょう。
このブログも含めて、世の中にはたくさんの情報があふれています。情報を集めることは否定しませんが、きちんと判断していく必要があると思います。そのために、自分の体の感覚に目を向けましょう。
技術は、試合での、『ここが欲しい』というときに発揮できてこそ本物です。『このチャンスはここしかない』と思って取り組まれると思います。ですが、練習で、『できている』と思っているとき、できているときもあるけれどできてないときもある技術力の状態で、『できている』ときを見て、『できている』と思っていることはないでしょうか。チャンスは1回、のときにできてこそ、本当の技術力です。
もし、『練習ではできているけど、試合ではできない』と思っていたら、一度試してもらいたいことがあります。練習中に、チャンスは1回として、●球入れる、といった設定をしてトライしてみましょう。試合ではチャンスは1回しか来ません。同じような設定をしてみましょう。
試合に負けたときに、自分が否定されたり、相手より劣っていると感じる人がいるかもしれません。でも、そんなことはありません。たしかに、テニスという視点で、その時点では負けたかもしれませんが、それが自分のすべてを表すものではないですし、今後もそうだと表しているわけではありません。必要以上に自分を責めないようにしましょう。
もし、今までのやり方や自分なりの打ち方を変えることに抵抗があるとしたら、それはきっとあなたがいまいるポジションを気にしているからだと思います。たとえばランキング、たとえばチーム内の順位、そういったものを気にしていませんか?でももしあなたが、違う環境にいて、あなたのポジションがもっと低かったらどうでしょう?
イチロー選手が、『準備とは言い訳を排除すること』とおっしゃっています。試合が終わったあとに選手と話していると、『こうしておけばよかった』『これが打てていたら』といった言葉が出るときがあります。できれば、試合の前に、『もし負けるとしたら、うまくいかないとしたら、どういったことが起こりえるか』と想像してみましょう。これまでもたくさんの試合に出てきたので、そこにヒントはあるはずです。
日々過ごしていると、色々な誘惑や怠けたくなるとき、見て見ぬふりをしたくなるときがあると思います。でも本当にあなたがやりたいこと、想いはなんでしょうか。今日という日を真剣にやりきってこそ、今日という日が自信になっていきます。