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個人的に韓国の春を最も美しくすると感じる山に咲く「チンダルレ」ですね。♪ヽ(´▽`)/これは今週初めの日曜日に妻と妻の友達と一緒に行ってきた春の道峰山です。韓国の山を彩る美しい「チンダルレ」を見に行ってきました!♪ヽ(´▽`)/ソウルは今すでに桜の満開時期を過ぎていますが、桜は家の近所でも楽しめますし、韓国の春の花の味わいはやっぱり桜よりも黄色いレンギョウと山の「チンダルレ」なのでした。「チンダルレ」は「カラムラサキツツジ」であり、「カラ」は本来は「加羅」で、韓国の意味です
初渡韓直後から描き始めた「チンダルレが咲いたよ」描き始めた時の予想に反しナナの花嫁修行に偽倭寇事件そして医院焼失と随分と盛りだくさんな内容を突っ込んでしまいました〜というかお話が一人歩き?の感高麗で繰り広げられる日々の暮らしをお届けできたなら嬉しいですさて三月末にharu休みをいただきそこでポンウンサの弥勒菩薩に出会いました今までさらっと書いて来た娘と離れ離れになった両親の気持ち・・・でも実際弥勒菩薩の前で祈る人々の姿を見て両親の
五色に彩られた色鮮やかな晴れ着を着たチェ家の三つ子と長男のタンが勢ぞろいサンは眠たいのかどこかむぅとした顔だが母親の腕に収まるとあうあうあうあうあと乳を欲しがったさっき飲んだばかりなのに飲めるときに飲まなきゃいつ当たるかわかんないと思ってる?せっかく晴れ着を着せたのにウンスはどうしようかと迷った様子を見せたが結局いつも我慢させてるサンの望みを叶えてお乳を与えた兄のタンはそれを羨ましそうに見ていたが欲しいとは言わなかったそれもその
朝から大忙しの女中たち一番気合が入っていたのは女中頭のヘジャだろうもたもたしていたらお客様がいらしてしまういくらお仲間内だからって奥様に恥をかかせるわけにはいかないんだからね随分と遅くなってしまったチェ家の三つ子のペギルチャンチ(百日の祝い)が親しい仲間を呼んでやっと今日催されることになっていたのだチェヨンや叔母の王宮勤めを優先するとどうしても夕方からの宴になってしまうがヘジャはその方がありがたかったこの日に宴が決まってからヘジャは
偽倭寇の一件があってから数日チェ家の屋敷は焦げ臭い匂いではなく真新しい木の香りに包まれていた大工の数も増え黙々と仕事をこなす職人集団のおかげで基礎工事完了の目処がついたあの夜ウンスの心を温めたチンダルレの花は相変わらず綺麗に咲いていてタンが時折花を摘んでは蜜を吸うチェヨンはそれを酒に浮かべ風情を楽しみウンスはナナの餅を楽しみにしていた屋敷の裏手に広がる庭には今年も山桜が見事に咲き誇りそろそろ葉桜の頃を迎えようとしていたいずれたわわに
夫婦で熱い夜を過ごし朝は抜け殻のようなウンスだったが鮑の朝粥をばくばく食べてちょうど良い漬かり具合の沈菜を平らげ鶏肉を醬で煮付けたものに舌鼓を打って体力を取り戻したようだった今日は王宮へ行くわ王妃様に再建の報告もあるし回診もサボってばかりいられないし・・・それにタンのこともあるからそうかわかった体は大丈夫か?ウンスをうんと疲れさせた張本人が恐る恐る尋ねたうん私は大丈夫よ誰かさんの無理強いには慣れてるからウン
やりきれない思いは王様も同じ人の心の闇は深いどうして自分がこんな理不尽な目に遭わねばならぬのか・・・生きていく中で誰でもがそんな感情を抱くことはある希望に胸を膨らませ世のため民のためにと内功の鍛錬を積んだ赤月隊の頃の自分をチェヨンは思い出していたもし自分がウンスと出会わなかったらこの悪人達と同じ道を辿っただろうか師と仰ぎ父親のように慕った隊長が王に無残に殺されかつて許嫁だったメヒがそれを苦にして自害したあの時若き日の自分は確かに王を恨
え?ええっ?あの?ウンスは驚いた顔をして客人を迎えた此の度は大変でしたなああ見事に焼け焦げて後始末だけでも大変だおいお前たち頼んだぞ人足が何人も屋敷の門をくぐり焼け落ちた柱や壁や散らばったままの器具や治療台を運び出していくまだ使えるものがあればこいつらに言ってください修理してみましょうえっとでもなぜ?客は高麗一の豪商チャン・デホだった人足の中には見たことのある顔もいた以前ポムを拐かそうとして慈
叔母上話はそれだけか?ならばそろそろお引取り願おう王妃様の援助の申し出を断り悪人たちの話をしたチェヨンは叔母に尋ねたイルチュルは恨みなど抱かず武芸に邁進すれば良いものを筋のいい良い武将だったのにチェヨンは残念そうに最後に付け加えて呟いたイルチュルって?義勇軍に属していたが元々はあのチョ・イルシンの息子だあの狸親父ねヨンに謀反の罪を着せて王様を王宮から追い出してずる賢い奴だったわああだが王様
屋敷の一角に建てた私の夢の病院が炎に包まれていたこんな診察室ならいいなこんな器具があれば助かる薬品も薬草も準備万端なのに!早く消さなきゃ全部燃えちゃうわ息が苦しくなってそこで目が覚めた夢か・・・よかった縁起でもないそう思った瞬間腕に痛いほどの圧を感じたチェヨンが苦しそうな顔をして自分を見ているその表情に燃えたのが現実だと知らされるイムジャうなされていたぞ大丈夫か?そお?ごめん何でもないわ昨日は緊張の連続だったからき
どこから現れたのか海賊風体の一団がチェ家の屋敷の前に立ち薄暗くなった空に一斉に矢を放ったあっという間のことだったその矢は星が流れ落ちるように真っ赤な炎とともにウンスたちがいる屋敷に降り注ぐ警護の衛兵は海賊を捕らえようと剣を抜いて必死に応戦逃げる海賊を追った屋根で見張りをしていたスリバンのジホやシウルたちも屋根から矢を放ち門の中に敵を侵入させないようにと必死に防いでいる閨の近く奥の庭から火の玉の矢を見ていたソクテと馬番をしていたウォン
妙に静かな時が過ぎていたねえイサ思い過ごしなんじゃない?都に向かった倭寇がこの屋敷を狙うなんて閨にこもってしばらく後も何事も起こらないのでウンスはそろそろ緊張の糸が途切れ始め閨の扉の前にいるイサに尋ねた三つ子はまだ寝返りができないので閨の大きな寝台に三人揃って寝かされてお乳を飲んではおしめを変え昼寝をするの繰り返し・・・タンはウンスのそばからぴったり離れずだがナナが作った餅を時々口に運んでいた閨の隣の子供部屋にいるオク
他のお屋敷よりも少し奥まった場所にある豪邸にイ家のお抱え医師だったチョ・インはいたもともとこの屋敷はチェヨンによって葬られたキ家の持ち屋敷の一つで今は数名の弟子を抱えたチョ・インの医院になっていたそれにしてもイ殿に解任されるとはなんたる失態だそなた信を得ていたのではないのか?かつてキ・チョルの全盛期に御史大夫だったチャ・ウンの息子で両班の地位を剥奪された後商人となり今は高麗の豪商チャン・デホと肩を並べるまでに大きくなった商団を率い
チェヨンは急ぎの知らせに眉間にしわを寄せたその知らせはトクマンからのもので倭寇の数人が自分たちの目をかいくぐって上陸し都の方へ逃走したとあった海岸沿いは長く続き目の前の敵に気を取られ別の船の上陸を許したとトクマンの文面からは自責の念が読み取れたすぐさまチェヨンは王様に報告をあげ王宮と都の警備を強化するよう禁軍と各部署に通達王様我が軍の隙をついて上陸することは危険すぎるはずそれをあえてやるからには守りが手薄な箇所を知らねばできませぬそ
あ?お前なぜここに?チェヨンは出仕後最初に顔を出した集賢殿の執務室にパク・インギュの姿を見つけ驚いて尋ねた某が子が生まれたぐらいで役目を放り出すとでも?パンソ(判書)とは違うのですよ相変わらずの調子でインギュは答えたそそうか?子守で出仕が遅れたチェヨンはいささか決まり悪そうに言ったですが・・・某も少しはあなた様の気持ちがわかるようになった気もしますあ?俺の?気持ち?とななんだそれは?
ウンスは黙々とヘジャの作った海鮮粥を平らげアワビの煮付けも沈菜(チムチェ)も胃袋に収めると湯殿で軽く汗を流して三つ子に乳を与えたそれから子守係のオクリョンとクリムに後のことを頼んで長男のタンを連れてチェヨンに守られ大急ぎでヨルムの屋敷に向かったタンを屋敷に置いていこうかとも思ったがちらりとチェヨンから書堂(ソダン)での話を聞いて今日は一緒にいた方がいいと判断したのだった見習い医者のイサは養父のチェ侍医がイ家から典医寺に行く前にヨルムの屋敷に
パク・インギュが眠りから覚めた妻のヨルムに会えたのは明け方のことだった難産の末に生まれたイ家の跡取りはチェ侍医の素早い対応で生命力を取り戻しお付きの乳母と女中とともにヨルムの隣に寝かされ時折元気な泣き声を屋敷の中に響かせたいた典医寺の女医サラの招き入れでインギュが部屋に入ると青い顔をした妻がいた麻酔から覚めたばかりで傷口は当分痛みますチェ先生が痛み止めのお薬を作ってくださいましたがお体は相当お辛いはず今は休むのが肝心面会はわずかな時間
終わったのか?寝台の上に寝転ぶチェヨンと子供達の様子にウンスは危うく吹き出しそうになりながらグッとこらえて頷いた空はすっかり漆黒の闇をまとい静かな夜うん無事に生まれたわ男の子よヨルムさんも助かったわお祖父様になったヨルムさんのお父さんもすっごく喜んでたそうか・・・チェヨンは安堵したように頷いたうんそれよりヨンの方が大変だったでしょう?子守いやまぁ・・・そうでもないぞチェヨンは笑って見せ
嘘でしょう?二日もこの状態だって言うの?産婆に仔細を聞いたウンスはめまいがした微弱陣痛は体力を奪いお腹の子供にも影響があるのに・・・王宮文官の最高位にいるイ・ジェヒョンの娘そしてチェヨンの部下パク・インギュの妻のヨルムは典医寺の産所ではなく自宅の屋敷の出産を選んでいた屋敷のお抱え医師もいるし優秀な産婆もつけ万全の体制で迎えた産み月のはずだった屋敷で産むことは父親の意向でもあった表向きの理由は典医寺で産むと屋敷に戻るのが遅れるから
なんだい?医仙いい男を従えてヨンが嫉妬するよマンボ姐さんったらこちらの先生は私んとこで修行中のお医者様よ往診の帰りに寄ったのそんなことは知ってるさいい男が医仙の屋敷にいるって噂になってるしねだが若いし美丈夫だしヨンが嫉妬しないはずないさたまにはあんたたちの夫婦喧嘩を見てみたいもんだやぁねおかしなこと言わないでよウンスはしかめっ面で答えたウンスにとってイサは弟のような息子のようなつもりでいるが他の男の話になるとすぐ
イサが訪ねてきた朝から数日後トクマンの隊が倭寇討伐に向けて沿岸の村に出兵して行った一人残され不安いっぱいのナナだったがトクマンの無事を祈って仏に祈りを捧げ寂しさを紛らわせるためにより一層花嫁修行に精進してポムの母親を驚かせたまったくお預かりした最初の頃は言葉使いもそれは酷いもので刺繍などは指に針を刺す方が多い始末教えるにも随分と難儀いたしましたがみてくださいましこの蓮の花など見事な仕上がりでございましょう?チェ家にやって来たパク
上護軍ちょっといい?朝餉の後もウンスと過ごした昨夜の余韻に浸って締まらぬ顔をしていたチェヨンにイサが声をかけたあ?なんだ?朝っぱらから?急用か?あらイサおはようご飯食べた?まだなら一緒にどお?いしゃ〜あんにょん奥の間では変わらぬ朝の光景家族三人の食卓とそのそばで眠る三つ子そして後ろに控える女中頭のヘジャとその姪のオクリョン一斉に視線を浴びてイサはわずかにひるんだがタンに軽く手を振るとウンスに向かって首を
タンとヨンを間違えて大変だったわしばらく拗ねてたものあ?タンと俺を?昼寝の後の出来事をチェヨンに話して聞かせるとチェヨンの眉間にいささか皺が寄ったのをウンスは目ざとく見つけたやだまさかヨンも拗ねるの?だって半分寝ぼけてたんだもの頬を撫でる感じがそっくりでそれはタンも拗ねるであろう?なぁタン?あぁ〜〜いねぇあっぱぁりんきよ〜おんまぁ!まったくぅ二人して口を揃えちゃっていつもより早く帰
ただいまサンお待たせ屋敷に戻ったウンスはぐずぐず泣いているサンを抱っこすると微笑んだあうぁうぁうぁごめんごめん少し遅くなっちゃったわねヨンファ子供達はいい子にしてた?はいサン様も先ほどまでは眠っていたんですよお腹が空いたのか今ぐずりだしてお嬢様たちはお乳も飲んでくれてご機嫌なご様子で側に控えている女中頭のヘジャも大きく頷いたよかった七日ぶりの王宮だから行く先々で話が弾んでねもっと早く帰る予定だったの
典医寺の薬草の匂いと立ち込めるお香にウンスは実家に帰って来たような懐かしさを覚えたもちろん天界の実家は農家でお香のおの字もない家だったが高麗に来てからというものこの典医寺はいつもウンスに優しくウンスの居場所で実家のように思えた今は亡き侍医チャン・ビンと並んで座って話をした石段や時期になると黄菊が咲く花壇どれもこれも思い出の場所だその当時はウダルチテジャンだったチェヨンが大きな木の陰から見守ってくれていたことなどまるきり知らなかったが・・・夫婦にな
開業の準備はいかかです?七日ぶりに王宮へ上がったウンスに王妃様は待ちきれないように尋ねられたはいお陰様でぼちぼちやってますそれは何より・・・なれど王宮に大使(テサ)いや姉様がおらぬので妾は寂しゅうございましたすみません王妃様勝手なことばかり・・・でも高麗の姉としては王妃様のこといつも気にかけております例えば夫婦喧嘩をしたら家出先はうちに・・・仲睦まじいお二人だからそんな心配はいらないか・・・さてと脈を診ましょうか
ペギルチャンチ(百日祝い)を間近に控えた朝チェヨンとウンスとタンは食卓を囲んでいた三つ子はそのそばでスヤスヤ眠っている今朝の朝餉は貝や海鮮の出汁が効いたヘジャの得意料理の粥で大きな器にたんまり盛ってふうふう言いながらタンがモリモリ食べていたうふふタンそんなに慌てなくてもなくならないわよよく噛んで食べなきゃほらほらほっぺに米粒がウンスはタンの頬についた粥を指でつまんで自分の口へうまうま〜よ〜〜タンこれちょあ(好き)
今日は何をしておったのだ?湯殿でウンスに背中を流してもらいながらチェヨンは尋ねたあのね物品の購入に立ち会ったわスリバンにお願いしてあったけど使い勝手も確認したかったし聴診器は典医寺のを餞別がわりにもらったけど薬の調合に使う品とか色々と自分の目で見て確かめたかったから生き生きとした目つきで話す妻にチェヨンは目を細めたそうかまああまり急がずともゆるりと準備をしたら良いうんそのつもり念願の開業だものウンスは
ナナはチェ家で元気でやっているだろうかねご迷惑をかけてないだろうかやっぱりやめときゃ良かったよこんなに心配ならさナナの母親はため息交じりに夫に呟いた二人が都を出て西京(ソギョン)の外れにある小さな村に家を構えて数日が過ぎた餅屋はやめてしまったが代わりに家の周りにある畑で野菜作りに精を出しているいずれこの地で餅屋をはじめたいと思ってはいるが何かと調子の悪い父親を支えてくれていたのは娘のナナだったその娘はもういないこの先果たして餅屋はやれ
チンダルレの花が王宮の庭先にも咲き始めた朝子供達の世話をした後集賢殿に出仕して来たチェヨンを待ち受けていたのはトクマンだった上護軍お世話になります本当ありがとうございますこのご恩は一生忘れませんどこまでも上護軍について行きます煩わしいやつだな朝からなんだ?急ぎの用か?兵舎に行った時でもよかろうにそれじゃあ俺の気が済みませんナナを引き受けてくれて助かりましたあ?そのことか?気にするなこれで結婚できる望みが出て来ま