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昨日はメゾン・ドゥ・バレエ南青山さんで「バレエダンサーのコンディショニングと怪我」の講座を開催させていただきました!メゾン・ドゥ・バレエ南青山さんでの講座は、気がつけば昨日で6回目!毎回参加してくださる皆様に、久しぶりにお会いすると、なんだかほっこりとしてしまいます。これまではテーマ別にワークをお伝えしてきましたが、今回はこれらのワークの中から、いつ、何を、どれくらいするのか?コンディショニングも含めて個別のスケジュールも作っていただきました。☑︎普段の生活を大きく変
4月、5月に開催予定のワークショップをまとめました!間もなく定員となる講座もございますので、参加ご希望の方は、お早めにお申込下さいませ。引き上げのワークショップ4月29日(土)15時〜17時九州国際ダンスコンペティションさんで開催予定の「引き上げの解剖学ワークショップ」は、間もなく定員となります!ワークショップに参加ご希望の方は、お早めにお申込下さいませ。詳細、お申込方法は下記の通りでございます。【場所】ミリカローデン那阿川【時間】4月29日(土)15時〜17時【料金
春と秋は、留学するバレエダンサー達の診断書や身体検査の書類を作成する機会が増えます。留学はすごく楽しみである一方で、言葉がわかるのだろうか?とか、ついていけるのだろうか?とか、もう後戻りできない、、、など不安や怖さも一緒に抱えているのだなと、お話をしながら感じる事があります。何か新しい事を始める時には、いつだって不安や怖さと、新しい事への楽しみがセットになってやってくるのかもしれません。私が作成する診断書や身体検査は、今すぐに、ものすごく役に立つ!というものではない
これ、本当なんです。骨の強さや若さは、18〜19歳頃までに決まります。それ以降の年齢になると、骨は強くなってくれないのです。(骨粗鬆症ガイドライン2011より引用。縦の軸が骨の強さを表します。上に行くほど、骨が強いという事。横の軸は年齢を表します。右に行くほど年齢が上という事です。このグラフを見ると、20歳より手前で骨の強さの成長が止まっていますね。)骨が老化する(もろくなる)となぜ困るのかと言えば、バレエダンサーで例えると、いわゆる「疲労骨折」でしょうか。20代
たまに、こんなご相談をいただきます。脚が曲がっていると言う表現には色々な脚の形が含まれていて、バレエで有名な反張膝や、エックス脚、O脚、、、色々な脚の形でお悩みです。これらの違いが分かりにくいのですが、反張膝は、脚を横から見て、こんな形になっている状態。(左がまっすぐ。右が反張膝。いわゆる、「膝を押して立っている」という状態ですね。)バレエダンサーに多い脚の形ですし、この形に憧れるバレリーナも多いように感じます。O脚とエックス脚は、こちら。前から脚を見た時、脚がX
それは、「学び続ける事」なのだそうです。昨日、京都で開催された「ダンス医科学研究会」に参加して来ました。怒涛の2演題の発表を終え、(写真を撮り忘れ、自宅で記念撮影)その後は、毎年の恒例行事であるダンスのショーを見せていただくのですが、今回は合計160歳以上のペアダンサーが、優雅に社交ダンスを踊って下さいました!(お2人とも、とても素敵なダンサーでした)女性の方は70代後半で、ヒールを履いてクルクルと!80歳代の男性ダンサーも優雅に女性をリードして。その後のパネルデ
コンクール遠征で困るのが、練習用のスタジオ探し。レッスンしたいけれど、知らない場所ではどこにレンタルスタジオがあるのやら。スタジオ探しは本当に骨が折れます、、、☑︎床が良い☑︎お安い☑︎アクセスが良い☑︎夜中でもレンタルできるこんな練習用のスタジオがあるととっても便利ですよね!これらを全て兼ね備えたスタジオAileSさん。(ホームページはこちら)(踊るスペース:54㎡(16.34坪)収容練習人数:1人~10人床リノリウム:(TMフロア))大阪や尼崎で開催
私が毎日バレエを踊っていた学生時代は、吉田都さんの「ローズアダージオ」を見て「何回まわっていらっしゃるのーーー!」と、驚愕していたものですが(吉田都さんのVa動画はこちら)最近はYouTubeなどで、クルクルと何回転も回っている子供達をよく見かけます。バレエでは、ただ回数多く回れば良いというものでもないし、ただ足が上がれば良いというものでもないのですが、「やっぱりバレエだって、どんどん変化するのだなぁ。」と、思ったのがこちらの研究。同じ踊りでも、時代とともに足の高
実は私、昔はスキー選手でした。しかも、競技スキーの県選抜選手でした。(小学校3年生くらい?の私)競技スキーでは前ももの筋力が重要で、そして体重が重たい方が重宝されます。(坂を転がるので、重たい方が早く落ちるから)冬は週末にスキーの大会とバレエのレッスンとを受けていた私は、うまい具合に発達する筋肉や必要とされる条件が真逆で、なんだかカオスな生活を送っていたな〜と、冬になるといつも思い出します。(スキー場は、私のホーム♡)ある意味では、どちらにも偏らずに、色々な筋肉や技
縦の大きさはちょうど良いからという理由で、横幅のサイズがあっていないトゥシューズを履いて、脱げないように、シューズのヒモをギューっと絞ってしまう事、ありませんか?ヒモを引っ張る事による圧力が集中するのは、この部分です。(黄色矢印)ここはちょうど、アキレス腱がかかとの骨に付く部分なんですね。ヒモを強く結びすぎる事によるアキレス腱周囲炎(あるいはアキレス腱炎)は、治療しなくても治ってしまう事が多いんです。だだ、トゥシューズのサイズを見直すだけで。(特にワイズ(横幅))ト
最近は色々な国に留学中のダンサーからお問合せをいただく事も多く、少し前にこんな質問をいただきました。「捻挫は、キャベツじゃ治らないですよね?」捻挫した時に留学先の医師に診ていただくと、「キャベツをのせて冷やしといて」と言われたのだそうで。私はキャベツで冷やした事がないのですが、キャベツよりは、氷水で冷やす方が効果的ではないかな?と思います。捻挫した時はRICEして、(RICEは捻挫の時の応急処置の覚え方です。下記をご確認下さい。)Rest安静Ice冷やすCimp
「三角骨」と聞くと、つま先を伸ばすと足首が痛いとか、ルルベで足首が痛むとか、そう言った症状を思い浮かべがちですが、実はこれ以外にも症状があるんです。それは「つま先が伸びにくい」という症状です。(これは、私の足。「三角骨のもと」があるんですよ〜)かかとの骨とスネの骨の間に骨の成分でできた石が挟まると、その石が邪魔をして「つま先が伸びない」という症状が出る事があります。(この石の事を「三角骨」と言います。三角骨がなぜできるのか?は、こちらをクリック!)三角骨がある
バレエボーイズの怪我でチラホラとご相談があるのが、手首のケガです。コレですね。こんな時に痛めやすいんです。女性ダンサーが上から手を添え、男性ダンサーが下から手を支えていますよね。男性には手の甲側に曲げられるような力がかかるので、男性は、手を手のひら側に戻すような力を使って女性を支えています。その時、女性が手首でバランスを調整しようとすると、そのグラつきは、直接男性の手首に伝わってしまいます。手のひらに女性からの力がかかった状態で、さらに手首を右へ左へと振られるわけです。
先日、ブログでおなじみハニバニさんが主催される「D&Dマスタークラス」の見学をさせていただきました。(ハニバニさんのブログは、こちらです。)そこで、医療とバレエの関わりについて、元ロイヤルバレエ団プリンシパルでありYAGPの審査員もなさっているデイビッド・マッカテリ先生に、ヨーロッパの状況を伺っていました。(以下、マッカテリ先生は、「マ」)マ「日本のバレエ団には専属ドクターがいないの?」私「そうなんです。今の日本では、体制を整えるのが難しいかもしれません。医療者を雇
甲が出ない理由は色々とあります。例えば骨格。つま先を伸ばすと骨が当たってしまい、もうこれ以上つま先が伸びない場合。骨を取り除かなければどうにもこうにも難しい事があります。けれどもこれは、結構まれです。ほとんどの場合は、「やれば意外と伸びる足」なんです。でも伸びないのはなぜかというと、自分でアレコレと試してはいるけれど、何か抜けている部分があるから。という場合が多いようです。よく外来に「甲がでない」とご相談にいらっしゃいますが、そこでもお伝えしている内容です。それで
最近よくご質問をいただくのがこちら。「初心者ですが、受診しても良いですか?」もちろん、外来はどなたでも受診可能です!病院は、ケガや痛みのある方のためのもの。初心者かどうかは全く問題なく、バレエの時に痛くなりやすい部分やバレエのレッスン中にケガをした部分を診断し、保存的に(手術ではなく)治療する事が、ダンス外来の特徴です。(どうしても手術が必要な方には、各部位の手術のプロをご紹介しています。)外来ではプロの方からジュニアバレリーナ、大人のバレリーナの方まで診察しておりますが、
膝が入るキレイな脚は憧れである一方、ケガやバランスの取りにくさといったデメリットもあります。でも実際のところ、反跳膝(いわゆるお膝が入った状態)のプロダンサーは多いですよね。海外のバレエ学校でも、「やや膝が入るくらいの脚の形が理想的」と考えられているようですが、美しく見えて、かつ痛みなどのデメリットも最小限になるような、バレエダンサーとして理想的な脚とはどのような脚なのでしょうか?実はバレエ学校の入学時に身体測定と体力測定を行う所があり、私の外来でも、入学前のバレエ
あけましておめでとうございますm(__)m本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。(今日も明日もおせちを食す。)さて今年は、特に現役バレエダンサーのお財布に嬉しい新制度のお知らせからスタートします!この新たな制度は、条件を満たせば支払う税金が少なくなる制度で、「セルフメディケーション制度」というものです。ケガや痛みと向き合うことの多いダンサーにとって、とても使いやすい制度かもしれません。このマークが付いた医薬品を年に12000円以上購入して使用すると、12000円を超
今年1年は、激動の1年でした。北は北海道、南は福岡まで、全国でワークショップを開催させていただき、ダンサーの怪我を保存的に(手術せずに)治療することに特化した外来をスタートし、国際コンクールでも、ワークショップを開催させていただきました。医療はものすごいスピードで進化するので、自分が学び続け、成長し続けなければ、それはもはや退化でしかなく、毎日が勉強、成長です。バレエダンサーが痛みなく踊り続ける事ができるように。体の構造やトレーニングの方法を知る事で、痛みやケガという
蔵本誠子バレエスクールの冬季講習でワークショップを開催させていただきました。ふだん自分でしているストレッチは、どの筋肉を伸ばしたいストレッチで、そのためにはどこをどう注意すればもっとストレッチがかかるのか?ジャンプで足の隙間をあけないようにするために、上げた足のターンアウトをきかせるために、どんなトレーニングを選べばよいのか?いつものガイコツ君を持参し、解剖をもとにお伝えいたしました。昨日は中高生のみなさんがメインで、股関節を上手く動かす事ができるバレエダンサーの皆さ
留学する時に必要な書類にphysiotherapyassessmentseatというものがあります。(留学先により、いらない所もあります。)直訳すると「理学療法評価シート」です。ターンアウトがどれくらいできるか?つま先をどこまで伸ばせるか?などを測って記入するのですが、これを「どこで、誰に」書いてもらうのかと言うと、日本で書いてもらう場合は、「病院で、医師あるいは理学療法士に」記入してもらいます。(場合により、理学療法士以外も可能です)具体的にはまず病院を受診し、
バレエとは別の生き方を選んでも、バレエ生活を終えた今この場所は、バレエにひたむきに取り組んだ人生とこれからの新しい人生との交差点であり、バレエをやめたからと言って、バレエを頑張ってきた今までとこれからの人生が断絶するのでは決してない。と思っています。バレリーナへの道が終われば、バレリーナからの道がまた始まるのです。バレエから教わった事は、バレエで身についた事は、バレリーナからの道を進む時に、きっと大きな支えになってくれます。全く違う領域のように見える受験勉強ですら、
ケガをしたらすごくショックですし、もうバレエを続けられないかも、、、と、1度は考えてしまうものです。でもそんなしんどい時にこそ昔からの名言が効果を発するもので、見方を変えればケガをした時は、苦手を克服する必要性が痛い程わかり、そのための時間と方法を手に入れられるというチャンスでもあるのです。(踊れない時間=苦手克服の時間)ダンス医科学会後の交流会でも話題に上がっていましたが、やはり「バレエでの弱点は、ケガに直結」している事が多いです。そのため、ケガ治療のためのリハビリは、
バレエシューズのサイズを見直すだけで、アキレス腱の痛みが改善する事があります。自分では普通だと思って履いていても、意外とシューズのサイズが小さかったり、当たる場所が悪かったりすりと、赤い丸の部分で、アキレス腱を痛める事があります。赤丸の部分のアキレス腱がシューズに当たり、アキレス腱が炎症をおこします。特に成長期の子供さんの場合は、知らず知らずのうちに足が大きくなっていて、気がつけばサイズの合わないシューズを履いていた、、、という事も。足首が痛む方の場合、シューズの
ダイエット中は体重が気になります。ダイエット中だから当然なのですが、毎日体重を計る事は、あまりお勧めしません。特にレッスン前後の体重変化は、ほぼ汗の量の変化だけです。つまり、水分の変化を見ているだけで、脂肪が減ったかどうか?を見ているわけではないんですね。むしろレッスン前後で、体重が5%以上減っていたら、脱水しすぎの可能性があります。すぐに水分を補給していただきたいのですが、そうするとすぐに体重は元に戻ります。病院で毎日体重を計る患者さんがいらっしゃいますが、そ
年末年始のコンクールに向け、ケガするダンサーが多くなるこの時期。YAGPで審査員の先生方とお話させていただいた事を、その時のメモを持ち出しながら振り返り、まとめて行こうと思います。「プリエが出来るのは100人に1人。さやかは、プリエと屈伸の違いがわかる?」ワークショップを終えて第一声。YAGP審査員の先生との、ものすごく印象的な会話でした。どんな振り付けにも組み込まれている「プリエ」「どんなに技術があっても、プリエができていなければ、それはそもそもバレエじゃないんだ。」
週末に開催された臨床スポーツ医学会で、ダンサーに多い痛みと原因について発表してきました!医療従事者に「ダンサーはどこが痛くて、何に困っているのか?」を知っていただき、今後は、どうすればそれを予防できるのか?ダンサーが病院に来た時は、どういった知識を持ってどんな対応をすればよいのか?というテーマで発表できればと思っています。それから今回、バレエの発表会と学会発表を同じような時期に経験する事ができ、「学会発表はバレエの発表会と似ている。」と感じていました。100回の練習
香港はあたたかく、そして台風が吹き荒れております。(雲しか見えない、、、)香港では、台風が強いと政府により外出禁止になるようで、ホテルでは外出禁止のレターが配られ、もれなく今日のダンス医科学会も中止になってしまいました。楽しみにしていたのに、、、でもいいんです。こんな時のために、私は準備しておりました!(今日はジムでひと踊り)そうそう、昨日は「香港演芸学院」で学会が行われていました。(日本の芸術大学なのだそうです。)学会開催中も、大学には学生ダンサーがたくさん
学会シーズンが到来しました!秋は全国各地で学会が開催され、私もこの秋は3学会に参加する予定です。まずは、国際ダンス医科学会へ!香港で開催されるこちらの学会。医学会のトップページが、バレエ、そしてバレエ。楽しみで、今からウズウズします。学会から帰ってきても踊る体力を落とさないように、トレーニンググッズも持参します。これらは折りたためて便利!昼はバレエに関する医学を勉強して、夜はバレエのトレーニングをして、バレエ漬けの数日間。幸せすぎます。学会期間中(10月20日〜2
バレリーナが知らず知らずのうちに「バレエを観たいと思う人」「バレリーナを応援したいと思う人」を増やしているのだなと、そんな場面を目の当たりにしています。私だけではなく、看護師さんや、技師さんなど、病院のスタッフに、ご挨拶してくださる。感謝を伝えて下さる。痛くてもバレエを続けたいと前を向いて進もうとしている。そんな姿を見ている医療スタッフから、「バレエって良さそうだね!」「子供に習わせようかしら。」そんな声をチラホラと聞くようになりました。「バレエを観てくれる人、