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[訓読文]吾(われ)に千里の馬有り毛骨何ぞ蕭森(しょうしん)たる疾(はや)く馳(は)すれば奔風(ほんぷう)のごとく白日(はくじつ)に陰を留むる無し徐(おもむ)ろに駆(か)くれば大道に当たり歩驟(ほしゅう)は五音(ごいん)に中(あ)たる馬に四足有りと雖(いえど)も遅速(ちそく)は吾が心に在り六轡(りくひ)は吾が手に応じ調和すること瑟琴(しつきん)のごとし東西と南北と山と林とを高下(こうげ)す惟(た)だ意の適(ゆ)かんと欲する所にして九州周(あまね)く尋(たず)ぬべし至れるかな人と
【書き下し文】樵(しょう)隠(いん)俱(とも)に山に在るも、由来事(こと)同じからず。同じからざるは一事(いちじ)に非ず。痾(やまい)を養うも亦(ま)た園中。園中氛雑(ふんざつ)を屏(しりぞ)け、清曠(せいこう)遠風(えんぷう)を招く。室を卜(ぼく)して北の阜(おか)に倚(よ)り,扉を啓(ひら)きて南の江(かわ)に面す。澗(たにがわ)を激(せきと)めて井を汲(く)むに代(か)え、槿(むくげ)を挿(う)えて列墉(れつよう)に当(あ)つ。群木既(すで)に戸に羅(つらな)り、衆山亦(
[書き下し文]嗚呼(ああ)哀(かな)しいかな。兄の子有り甫(ほ)と云(い)う、服を斯(ここ)に制し、徳を斯に紀(しる)し、石に斯に刻む。或(あるひと)曰(い)わく、「豈(あ)に孝童の猶子(ゆうし)なるか、奚(なん)ぞ孝義の勤むること此(か)くのごとき」と。甫泣きて対(こた)えて曰く、「敢(あ)えて是れに当たるに非ざるなり、亦(ま)た報(むく)ゆるを為すなり。甫(ほ)昔(むかし)病(やまい)に我が諸姑(しょこ)に臥(ふ)し、姑(こ)の子又(また)病む。女巫(じょふ)に問えば、巫(ふ)曰
【書き下し文】人物嘉祐(かゆう)は、禹偁(うしょう)の子なり。嘉祐(かゆう)は平時は愚騃(ぐがい)のごときも、独(ひと)り寇準(こうじゅん)之(これ)を知る。問答準(じゅん)開封府を知り、一日(いちじつ)、嘉祐に問いて曰(いわ)く「外間(がいかん)準を議するに云何(いかん)?」と。嘉祐(かゆう)曰く「外人皆(みな)『丈人(じょうじん)旦夕(たんせき)入(い)りて相(しょう)たらん』と云(い)う。」と。「吾子(ごし)に於いては意(おも)うこと何如(いかん)?」と。嘉祐(かゆう)曰く
[書き下し文]雷霆(らいてい)を百里の外(そと)に聴けば、盆を鼓(こ)するがごとく、江河を千里の間(かん)に望めば、帯を縈(まと)うがごときは、其の相(あ)い去るの遠きを以(もっ)てなり。故に千載(せんざい)の下に居(お)りて之(これ)を千載の上に求むるに、相い去るの遠きを以(もっ)て其の変有るを知らざれば、則ち猶(な)お舟に刻みて剣を求むるがごとし。今の求むる所は往者(おうしゃ)の失う所に非ざるも、其の刻みしは此(ここ)に在(あ)り、是れ従りて堕(お)つる所なりと謂(おも)えり。豈(あ)に
受験生の皆さん、東大入試の問題にチャレンジした高校生の皆さん、お疲れ様でした!こちらのサイトでは、大学受験塾の国語講師・吉田裕子が個人的に作成した2020年東大入試の古文・漢文の現代語訳を公開しています。復習などにお役立てくださいませ。2020年東京大学国語「古文」現代語訳興福寺の壹和僧都は、修行も学問もどちらもでき、才智が比類なかった。最終的には世間を離れて、外山(現・奈良県桜井市の外山(?))という山里に住み続けた。その昔、維摩会講師の役目を望み申し上げたが、予想外に、祥延と
受験生の皆さん、センター試験の問題にチャレンジした高校生の皆さん、お疲れ様でした!こちらのサイトでは、大学受験塾の国語講師・吉田裕子が個人的に作成した2020年センター試験漢文の現代語訳・書き下し文の速報版を公開しています(2020年センター「古文」の現代語訳・書き下しはこちらです)。復習などにお役立てくださいませ。(”最後のセンター試験は漢詩だった”などとtwitterの話題で見かけて気になった方もぜひ~)2020年大学入試センター試験国語(漢文)の書き下し文・現代語訳【
今毎晩講習で授業をやっています。20分テスト、70分解説解答。正直時間が足りません。かといって、読んで解くだけではいけないので、文法事項もまとめて復習します。解き方のコツや手順も当然触れます。結果、どうしても駆け足になってしまう。とはいえ、何の冗談も脱線もなく、一気呵成に突撃すれば生徒が保たない。なので、いろいろ苦心をする次第。今回「もっとじっくり読解してほしい」「雑談はしないでほしい」という要望がありました。それはなかなかに難しい面があることを今日は最
こんにちは!代ゼミサテライン予備校安里校の宮城ですッッッッ!!今年も夏休み直前に!!全受験生を応援するために!!代ゼミの講師によるスペシャル講演会を行います!!今回は、漢文講師の北澤先生に「夏で完成!!センター漢文満点勉強法!!」についてお話ししていただきます!!センター漢文というと、受験生のみなさん(特に高校3年生)は対策が遅れがちになる科目だと思います。私が受験生だった時もそうでした。。。しかし、夏休みという期間でしっかりとした勉強を
センターの過去問は大体1度は解いたことがあるものの、古文漢文で重点を置く年度を決めて再び解こうと思います。センター古文:難易度的に本試験でTOP3と言われる2010年本試、2013年本試、2014年本試は必ず解きます。その他にはオーソドックスな出題と言われる2007年本試だったり、和歌が6首出題された2014年追試だったり、歌論が出た2001年本試あたりも解きたいです。(2007年本試は既に解いたけど、無事45点取れた。)センター漢文:今年はそろそろ漢詩が出てくる可能性が非常に高い
今年もあと2週間となりましたね。この期間が、1年間のいい締めくくりになることを願ってます!さて、前回は古文についてアドバイスをさせてもらったので、漢文についても付け加えたいと思います。漢文は、とにかく音読!!音読を繰り返して漢文のリズムをつかむことが大切です。漢文の教材には、使役、とかの語法の項目と重要漢字の項目で構成されるものが多いです。どちらも、その部分の漢字とか用法だけ覚えても意味がありません!必ず例文を音読して、読みながら訳が思い浮かべ
センター国語第4問は漢文(❁´ω`❁)『続資治通鑑長編』からの出題…と、書名を覚書しておいてもはて•́ω•̀)?となりますがよく治めるためには皇帝と宰相の関係が大切である、という内容問1の漢字の意味を問う問題では例年、2題に分けて出題していたのが1題にまとめられたカタチに。おかげで、「議」→「議論」という単語が浮かべば一気に片がつくものでした(❁´ω`❁)問3の書き下し文を問うものも再読文字と「不若(若かず)」に気づけばすぐに選べるもの。ただ。問2はⅠは文章全
2017年1月14日(土)に実施された、平成29年度入学者向けの大学入試センター試験「国語」の漢文『白石先生遺文』について、本文の現代語訳(全訳、現代日本語訳)を作成いたしました。(古文はこちら)取り急ぎ作ったため、不確かなところもございますが、受験生あるいはセンター試験同日模試などを受験した生徒さんにとって、少しでも内容の概要把握にお役立ていただけたら幸いです。お気づきの点はコメントなどでご指導いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。【本文書き出し】聴雷霆於百里