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好きな子がメガネを忘れた『好きな子がメガネを忘れた(ゾイ亜美)』今日の亜美はいつもと違う。大分、と言うかかなりおかしい。変だ。どう変なのかと言うと、スキンシップが激しい。激しいと言う言い方は少しオーバーで盛ったけれど、ほぼスキンシップをしない亜美だから決してオーバーな表現じゃない。じゃあどう言うスキンシップかって言うと、単純だけれど私の腕に両手で抱き着くように引っ付いているのよ。ね?スキンシップが激しいでしょう?普段はくっつくなんて以ての外。私が触れようとしようものなら
HelloAgain〜昔からある場所〜長かった……セーラーカオスとの戦い仲間を失い、最愛の人を失って1人カオスと戦う日々私はいつだって平和や正義のためなんかじゃない愛する人のために仲間のためだけに戦ってきたのセーラームーンの時もそしてセーラーコスモスとしてもその気持ちは普遍的なものずっと変わらない想い(セーラーマインド)なのに、愛する人も仲間もいないたった一人になったこの世界で戦う事に意味なんてあるの?そう挫けてしまったこともあった何度も後悔したから過去へも
ナンパ野郎には気をつけろ!「いっけない!もう、こんな時間……」大学で研究に没頭していると、いつの間にか随分と時が進んでいた。少しだけ一段落したところで切り上げようと決意して椅子に腰かけ、パソコンと向き合ったはずだったのに……時の守り人としてあるまじき事だと時計を見て自己嫌悪に陥った。時間管理はしっかりとしている方なのに、研究となるとついつい時を忘れて集中してしまう。周りが見えなくなる。いけない癖だと思いながらも治せずにいた。「9時……流石に時間を忘れ過ぎ!」グズグズしているとほたるはそ
破滅と誕生の戦士としてみんなのクリスタルが次々と奪われてしまった。肉体も無くなって、まるで土で出来ていたみたいに存在しないみたいに。私も、ギャラクシアと思しき奴と土星で対峙して検討虚しく負けてしまった。気づけば生と死の狭間にいた。師・ファラオ90と共に行ったあの世に来ていた。今度は敵ではなく、みんなのクリスタルと共に。クリスタルがある限り再生は可能だ。例え全てが無くなる場所に落とされたとしても、溶けて無になったりなんかしない!だって未来は存在しているんだから。ちびうさちゃんという希望
DAITOも台所最近、彼がよそよそしい。どこか上の空というか、心ここに在らず。そんな感じがする。変わらず私だけだって言ってくれていた言葉は嘘だったのかしら?それとも、その言葉に安心し過ぎて甘えてずっと変わらないスタンスを貫き通してきたから?飽きられてしまったのかしら?確かにつまらない女だと思う。私だったら、私のような女なんて願い下げだし、付き合わないわ。束縛もキツいし。「じゃ、今日はこれで」最近の彼の口癖はいつもこれ。神社のバイトも。たまのデートも。「もっと一緒にいたいわ……」
衛は今、目の前の状況に困惑していた。その状況とは、朝も早くから揃いも揃って男六人が衛のマンションへと集合し、皆手にはバレンタインのチョコレートを片手にーーー若干1人は両手いっぱいに持ってやってきたからだ。面子は公斗、勇人、彩都、和永の四天王に加え、エリュシオンからエリオス、そして極めつけは浅沼と言う六人だ。昨日はバレンタインデー。その翌朝だからバレンタインのチョコレートを渡しに来たのは理解出来る。だが、問題は翌日の早朝と言う時間帯だ。普段なら早起きの衛はとっくに起きている時間帯。それでも
今年もこのイベントがやって来る。そう、バレンタインデーだ。思い起こせば中一の時からバレンタインとは尽く縁がなかったように思う。中一の時はセーラーVを夢中でやっていて、気付けば本命がおらず本番の日を迎えた。いや、直前に怒った顔がナイスガイのイケメン、若木さんに出会ってはいたけど、硬派だからチョコは嫌いと倒れちゃって渡せなかったんだ。けど、その代わりのキスでのプレゼント。そしてこの直後にキャンディを巻き散らせて登場したエース。敵か味方か分からなかったややこしい立ち位置だったけど、結局私の敵とし
バレンタイン&ホワイトデーSS『裏切りのバレンタイン(アル美奈)』「はいアルテミス、毎年恒例のバレンタインチョコよ」「今年もくれるのか?ありがとう」「あったり前じゃない!相棒だし、感謝の印よ♪まぁ義理だけどね?」「…だろうね。本命がいるのに気を使わせて悪いね」「全然、あっちはチョコ嫌いだから」「開けて良い?」「どうぞ、今年は手作りよ?」出会ってから美奈はバレンタインデーはずっと戦いで満喫出来ずにいたけど、やっと本命が出来て文字通り愛の女神として輝かしい日々を送っていた。毎年恒
無慈悲な運命もしも運命が違っていたら、出会う事があっただろうか?月の王国のプリンセスを守る戦士として月に行く使命が無ければ、金星にずっといただろうか?金星のプリンセスとして生まれ育った彼女は、惚れっぽい人だと聞いていた。そんな彼女の側近をしていたら、普通に俺も好きになってくれていただろうか?前世でも俺を選んでくれただろうか?どうして俺は下級兵士だったのだろう……どうしてヴィーナスは俺を知らないのだろうどうして金星人の俺ではなく、地球人のクンツァイト様を選んだのだろう月の姫と同じ
「レイカちゃん、隣良い?」「ええ、良いわよ」ある日の2限目の講義が始まる1分前。男の人に声をかけられ、顔も見ずに二つ返事をした。次の講義の用意をバタバタとしていた私は、どうせファンのうちの一人でしょう。位にしか思っていなかった。自慢じゃないけど、美人の部類に入る私は、大学では普通にモテていた。気さくに話しかけられたから、取り巻きの1人だと判断するに至った。「遠藤くんか」取り敢えず誰か確認の為にチラ見する。そうそう、遠藤くん。この講義を取っていたわね。……て、ん?遠藤くん?は?え
あなたに届け、この音色今日もヴァイオリンの音色が家中に響いている。弾いているのはみちる。では無く、ほたるだ。ここの所毎日毎日学校から帰って来て宿題を済ませて弾いていた。「今日も頑張っているな」「小さなプリンセスを想って弾いているんですって」「……寂しいのね」こんつめて毎日ヴァイオリンを弾いている理由。それは、発表会がある訳ではなくて未来に帰ってしまったちびうさを想って弾いていたのだ。寂しいと言う事も勿論あるが、ほたるにはそれ以外にも違う意味があった。それはまだほたるがサターンとし
ミッションは突然に俺は、驚きを隠せないでいた。あのセーラーVが、ただの中学生の女の子だという事にーー。警視総監にシベリアに飛ばされた俺は、その警視総監の命令で日本に、本庁に戻る事になった。何故戻されたのか?皆目見当もつかないまま帰国すると、総監から理由を聞かされ、衝撃で頭がフリーズした。「セーラーVの正体が分かったのよ。そこで若木、あなたにはセーラーVのサポートをする任務を与えるわ!」「はぁ?また、無茶苦茶な……」俺は、セーラーVに手柄を取られ、目の敵にしていた。その事実を全て見て
夜に咲く天上の光地球から旅立つ夜天とルナのやり取りを見て、アルテミスはルナの心の中にはまだ夜天がいるのだと確信して落ち込んでしまった。「まぁまぁアルテミス!元気だしてよ?」「美奈は他人事だなぁ…」「そりゃあ他人事よ?」「美奈もアイツが好きだったんだろ?」「そんな時代もあったわねぇ~…」「おばさんか?はぁー…どうしてこう僕の周りの大切な人はみんなアイツに心持ってかれるんだろう?僕と何が違うだ!」「やっぱり猫だからかしらね?後は白くて存在感無くてドジだから?」「コテンパンだな…アイ
どんな難題でもとっくに夜になった図書館。そこで一人、ゾイサイトは調べ物をしていた。明日の護衛があの才女で有名なマーキュリーだと小耳に挟んだ。彼女は勉強熱心で、地球に降りたってからいろんな質問をして来る。前回来た時も質問攻めにして来て困った。持ち帰って調べる事でその場を収めた手前、調べないわけにはいかず、夜遅くまで図書館に缶詰になっていた。別に質問に答える義務はない。調べる必要も無い。彼女が忘れている可能性だってある。覚えていても適当にやり過ごせばいい。しかし、そうしないの
幸せの形とは?「寒いわね」「はい、手袋とマフラー」「喉が乾いたわ」「はい、温かい紅茶♪飲んで温まって」「そろそろ御札が無くなりそう」「昨日、発注しといたよ!」亜美の受験祈願に、和永の様子見がてら火川神社へとやって来た私は、目の前の光景に絶句した。和永がまるでパシリの様に、レイの尻に敷かれていた。慣れているのか、かなりテキパキとレイの一言一言に右往左往。きっと日常茶飯事的に尽くしているんだろう。行動がとても早い。レイもレイで当たり前のように受け入れている。恐ろしい子。「和
今日は節分の日だと巻き寿司と豆まき用の豆を意気揚々と公斗のマンションへとやって来た美奈子。イベント事にはどんなものでも参加必須のパリピ脳な美奈子とは対照的に、イベント事がとても面倒くさく出来れば不参加希望で穏やかな日常生活を変わらず送りたい公斗は心の中で「またか…」と苦笑いをしていた。今まで付き合って来た彼女も自分と同じでクールなタイプの女性ばかりだった為イベントはほぼスルーして来ていた公斗は、美奈子と付き合うようになってから毎回強制的に参加を強要させられ、随分とイベントに積極的になったと自
分かっているから、何も言わないで「アイツはやめといた方がいいぜ」相棒のアルテミスにそう言われ美奈子は悲しくなった。まさかアルテミスまで在り来りな言葉で否定されると思ってなかったから悔しかった。「アルテミスまでみんなと同じことを言うのね!」応援してくれるとは思ってなかったし、して欲しいとも思ってなかった。だけど否定されるのは辛かった。勢い任せで捨て台詞を吐き、その場を走り去る。アルテミスの顔は見たくなかったからだ。「美奈!」怒らせちまったな、とアルテミスは項垂れて反省する。ア
先んずれば人を制す「俺たち、結婚するんだ」美奈子達はいつもの様に学校帰りにレイも加わりクラウンで五人、楽しく喋りながらお茶をしていた。そこに、男が一人合流して状況が一変した。冒頭のセリフは、その男から発せられたものだ。そいつの名は、勇人。言わずもがな、まことの恋人である。女5人の楽しいガールズトークに、一人場違いにも男がいる。それだけでも美奈子は面白くなかった。ガタイのいい男が、何故か自然とこの場に溶け込み、馴染んでいる。しかし、そこに加えて主導権を握りまさかのこの発言である。美奈
「こんなところで、どうしたの?」久々の休日を貰った俺は王宮の外で何をするでもなく座っていた。ボーっと物思いに耽っていると不意打ちに話しかけられてハッとなる。誰に声をかけられたのかと周りを見渡す。少し距離を置いてセーラーヴィーナスその人がそこに立っていて驚いて、思考回路と顔面の表情が停止した。もう一度周りを見渡す。やはり誰もいない。となるとやはりセーラーヴィーナスその人が直々に話しかけてくれたと言う事になる。恐れ多い。だけどとても嬉しくて喜びを噛み締める。返答に時間がかかってしまってい
黄泉の世界で髪の毛を優しく撫でる感触で私は目が覚めた。「んッくぅっ」「マーズ、目覚めたかい?」目を開けて最初に映ったのは、短髪の髪の毛の青年ーージェダイトだった。バスで連れ去られた時のように、彼は私の髪の毛をウットリした顔で撫でていた。「ここは……?」聞かなくても気配で何となく分かる。殺したはずの彼がいる事も説明が着く。そう、きっとここは……「死後の世界だよ、マーズ」「……そう」やっぱり、私は死んだのね。変身ペンを投げ出したのだから当然、生きているわけないもの。勿論、後悔
【お知らせ】本日1/30(火)21:00~火将ロシエルファンクラブ限定🔻生配信するよ!🤓🔻https://fanicon.net/fancommunities/5176rosielのファンクラブ|火将ロシエルOfficialFC『ロシクラ』いつも応援ありがとうございます!今回、私のことを応援して下さっている皆さん同士で、かつ、私もいるグループチャットもあるのでみんなでわいわい楽しめたらな…という思いから火将ロシエルファンクラブ-ロシクラ-を開設しました!皆さんには私とはもちろ
カミツレそれは突然の出来事だった。コルドロンから放たれるオーラが力強く、しかしとても懐かしい優しいオーラが放たれているのを感じる。このオーラは間違いない。ずっと古から待ち侘びていた人。会いたいとずっと願ってやまなかった人。ずっとずっといつの時代もその人だけを選んで来た。かけがえのない、私には絶対に必要不可欠な人。「まもちゃん?まさか、そんな……」期待と共に不安が入り交じる。今までも散々待ち続けては裏切られて生きてきたから、そんなはずは無いと思ってしまう。過度な期待は裏切られた時
「パパのバカぁ!!!」パレス中にスモールレディの声が響き渡る。何故、絶叫するに至ったかというとそれは遡ること数ヶ月前。射手座αスターでの戦いからここに戻って来た私は、遅れていた勉強を毎日頑張ってこなしていた。母であるネオクイーンセレニティに頑張ればエリオスと会う事を許可すると言われ、その日の為に頑張って学んでいた。そしてとうとうママから1日許可を貰い、エリオスと会える事になった。小さい時から私を溺愛していたパパにこの事を言うと絶対ややこしい事になるのが目に見えていたからママに、パパに
この世に生を受けてから身体にずっと違和感を持ち続けて生きてきた。小さい時から身体能力が人よりずば抜けて高く、どんなスポーツをやっても僕を超える奴がおらずいつもダントツ1位でつまらなかった。小学生の時は特にそこまで気にはならなかったが、中学に入ると段々胸が膨らんできて大きくなってきて、自分の意志とは裏腹に女の身体になっていっていることに少なからず違和感と嫌悪感で苦しくなってきた。そんな時、追い打ちをかけるように大人の女性の象徴である生理が来たことが更に絶望の縁に立たされる出来事だった。やは
ライバルは王子「で、衛がな?」私の彼氏は無口だ。寡黙で、余り自分から喋るタイプでは無い。だから、と言う訳では無いけれど、喋り役はいつも決まって私だ。顔を合わせるなり機関銃の様に喋り、それを聞いているのか、いないのか。分からないけれど、黙って聞くと言うのが彼の役目。けれど、今日は違う。私の顔を見ると同時に、彼の方が口火を切って来た。そして、止めどなく喋り続けている。こんなに饒舌なんて珍しい。だから聞いてあげたいとは思っているのだけれど……「……7回!!!」「は?」「今日会ってから
温かい場所「まことー出来たぞ!来いよ」うさぎ同様、翌日の積雪予報を鵜呑みにしてまことのマンションに前日の夕方に泊まりに来ていた勇人は、案の定積もった雪を見て嬉しくなり朝から外でかまくらを作っていた。彼女と一緒に作りたかったが、寒いのはちょっと…家事もあるし朝は何かと忙しいからと断られ、あえなく1人で作業する事になった。近くの公園へ行き、空いてるスペースに目一杯かまくらを作ろうと意気込んだ。元々何かを作るという事が好きな性分な事もあり、創り出すと止まらず夢中になってしまい、小さくシンプ
ささやかな幸せ彩都と亜美は喫茶店で久しぶりのデートを満喫していた。いや、彩都はデートだと思って呼び出したはずだったのだが……。目の前には参考書やノートがどっさりとテーブルいっぱいに広がっていた。そう、彼女が持ってきたもの。いつも以上に必死に、真剣に勉強をしている。受験で佳境に入っていた。またしばらく会えない日が続くと思い、外へと連れ出した。こん詰めて勉強している彼女の気晴らしになればいいと思ったのだが……。何とか説得して外に連れ出したのに、これでは逆効果では無いか?ゆっくり出来
内緒の出来事「雪かき(ジェダレイ)」朝早く起きたレイは外を見て落胆した。予報通り雪が積もっていて、神社の雪かきをすることが決定したからだ。いつもは雪が降るだの積もるだのいいながらも結局降ってもパラパラですぐ止む事が多い。今回もそれだと思い期待していた。積雪に慣れていない都民。外出は控えるだろうから神社に来る人もほとんどいないのは予想が着く。けれど、それとは反比例して雪かきはしておかなければならない。もう歳を召している祖父に雪かきをさせるのは危険。足元も危険で、足でまといになる事間違
回想学校帰り、ふと気がつくとうさぎはいつの間にかゲームセンター“CROWN”の前に来ていた。何も考えずに一人ボーッとしながら歩いていると自然とここへと足が向いた様だ。「久しぶりに寄っていきますか!」ギャラクシーコルドロンでの戦いから一年。あれから敵は現れない。司令室があるクラウンはそれ以来一年以上疎遠となっていた。この後の予定は特に無い。ならば気晴らしにゲームでもやって行こうとうさぎは中へと入る事にした。「やあ、うさぎちゃんいらっしゃい」「古ちゃんお兄さん!」「久しぶりだね。最
あの世での再会「……ナス?」誰……私の名前を呼ぶのは?優しくて深い。それでいて低い声。アルテミスとは違う。落ち着いた声。この声を、私は知っているわ。随分と昔から、この声の主に恋い焦がれていた。「……クン、ツァイ……ト?」地面に倒れていた私を跪いて、心配そうな顔で覗き込んでいた。一体、どう言うこと?クンツァイトは死んだはず。私が殺したのだから、よく覚えているわ。頭が混乱する。何が、起きているの?何が、起こっているの?「な、ぜ……ここに?」「それはこちらの台詞だ!」混