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リフレーーーッシュ!!!「あ、いゃんっ」頬を高揚させ、亜美は気持ち良さについ口から甘い吐息が漏れる。初めて聞く、自身の艶っぽい声に羞恥で更に赤面した。その声を聞いていた彩都は満足感で満たされていた。「ふふっ。亜美もそんな声出すのね」「やだ、聞かないで!」余裕のある彩都にからかわれ、亜美は益々羞恥心で死んでしまいそうになる。穴があれば入りたいと言った気持ちだ。だが、それを彩都は許さない。「照れちゃって可愛いわよ、亜美」「やだっ」声を抑えようとすればするほど漏れる吐息に、亜美は
銀河を彷徨って何故私が最強の戦士では無いのだろう?これだけ強い力を持ちながら、本当のセーラー戦士ではなかったのだろう屑な星で生まれたばかりに、選ばれなかったなんて悔やんでも悔やみきれないもっと大きく美しい星に行けば私も本当のセーラー戦士として力を持てるだろうか?私に相応しい素晴らしい星を求め、宇宙を彷徨い歩く日々どこも屑ばかりで嫌気がさす私に相応しい星は何処だ?星々を点々としている中で耳にした噂、射手座Aスターと言う場所。そこは銀河の中心だと言う。そこに行けば私に相応しい星が
終わりのない世界終わりの無い世界があるなんて、あの頃の私は想像もしていなかった。仲間を失う事も。“月野うさぎ”として転生して“セーラームーン”をやる事になったのは、前世での禁断の恋の贖罪なんだと思っていた。戦いを通して、どれだけ罪深い事をしたのかを知る為の試練。そう考えていた。でも今、何度も何度も転生した結果、私はセーラーコスモスとして宇宙を守護に持つ最強の戦士となった。かつての仲間や恋人もその度に一緒に転生して宇宙を守って来た。だけど、結局セーラーカオスを前に恋人も仲間も失ってし
初デートに行こう付き合って初めての休日。まもちゃんと初めての外出の日、私はいつになく舞い上がっていた。その上、まさかまもちゃんにちゃんと告白して貰えるなんて嬉しくて更に有頂天になってしまった。私たち、本当に付き合ってるんだ。隣で歩くまもちゃんの顔を見上げながらついついニヤケてしまう。「どこに行きたい?」「え?」不意にまもちゃんから質問され、少し驚く。手を繋いで歩いているけれど、確かにどこに向かっているのか分かっていなかった。ただ宛もなく、と言うかまもちゃんが計画してくれているんだ
せつなママはメンクイ大学のゼミで出たレポートを書き終えたせつなは引きこもっていた自室を出て、リビングへ姿を現すとそこには優雅にはるかとみちるが寛いでいた。ほたるの姿だけが無く、少し気にはなったものの定位置であるソファーへと腰掛ける。「よっこいしょっと」「おいおいせつな、年寄り臭いぜ?」レポートと睨めっこでずっとデスクワークをしていたせつなは軽く腰を痛めていて、下半身がなまりつつあった。今日久しぶりの発言が、若者らしからぬ言葉に本人は何も感じていないばかりか気に求めていなかった。し
久しぶりにレイアースみたくなった。漫画のほう。セラムンは意外に売られてるんだよね。レイアースも最初のと新装版あるけどどっちもほしい。光とうみちゃんが好き。
いつものように衛のマンションへと遊びに来ていたうさぎは、部屋の中から満月が見えるのに気づき、ベランダへと移動した。「うわぁ~綺麗な満月だよ、まもちゃん♪」「本当だな。4月の満月の事を“ピンクムーン”って呼ぶらしいぞ」うさぎに呼ばれた衛もベランダへと移動し、うさぎの横で月を見上げ、月についての雑学を披露する。「流石まもちゃん詳しいね!」「ああ、まぁな」「でもどうしてピンクムーンって呼ぶの?」「ピンク色の花が咲き誇る時期に昇るからだと言われているらしい。4月だけじゃなくて12ヶ月全ての
両手に花一体、今何が起きているんだ?俺の身に、何が起こっているのだろう……今、俺は二人の女性が両方の腕にしがみつかれている。一人は俺の愛しい可愛い大好きな恋人のうさだ。うさが俺の腕に抱き着いているのはいつもの事で、日常茶飯事。何ら問題は無いし、嬉しい。ずっとこうしていたいと言うのが本音だ。そしてもう一人はセーラーコスモスとな乗る女性。この女性が厄介で、うさと見た目が瓜二つ。いや、もううさそのものだ。本人もうさの来世の姿だと認めている。所謂うさの生まれ変わりという奴の様だ。うさだってセ
兄弟仲良く久しぶりに地球へ来たデマンドとサフィール。ひょんな事からスーパーのお菓子売り場に行くとサフィールはとあるお菓子が目に止まった。「兄さん、このお菓子見てよ!ルマンドだって!地球には兄さんと似た名前のお菓子があるなんて地球も捨てたもんじゃないな」普段はクールで地球に嫌悪感を示すサフィールだが珍しくテンションが高くなり、兄の名と似たお菓子を見て子供のようにはしゃいでいた。「サフィール、これを見てくれ!ミンティアBREEZEの味がCRYSTALSILVERだそうだ。クイーンの味がする
追想ここの所毎日ゲーセンに通ってる。別に何も珍しい事では無いのだけど、後ろめたいのはどうして?まもちゃんに似ている遠藤さんに会いに行っているから?「うさぎちゃん、こいつは新しくバイトに入ったオレの親友、遠藤だよ」まもちゃんとトレードしようね、絶対ね!って約束した懐中時計。タキシード仮面が私を庇ってくれた時に止まっていた時計。それが突然動き出した日に突然現れたその人は、まもちゃんと顔も声も何もかもが瓜二つで。でも、古ちゃんお兄さんの親友で、大学生なんだって。ーーーまもちゃんじゃ、無い
過去は振り返らない「レイさんのこと、もっと知りたいな」「別に、話すほどの事など、何も……」“知りたい”と言われ、動揺する。彼が何を知りたいのか?それは、何となく分かるから……怖い。彼の知りたいこと、それは私の恋愛事情や家庭環境。ここ火川神社の宮司をしている祖父と2人、この家で暮らしている。両親はいない。カラス二羽と仲がいい。付き合う前に、散々通いつめていたらここまでの事は分かっていると思う。過去の事は、余り話したくない。と言うのが本音だ。「レイさんの事だから、めっちゃモテて
どんな姿形になっても「本当に石になってたなんてね……」金髪ロングの髪の毛を、赤いリボンで後ろに括った特徴のある髪型をした少女ーーー愛野美奈子はケースに大切に保管された石にそう呟いた。最初は、半信半疑だった。「四天王がまもちゃんの家に石になって居候してる!」興奮気味に彼女の守り人である月野うさぎが受験勉強をしている時にそう喚き散らした。美奈子はその言葉に耳を疑った。非現実的なその言葉は、勉強嫌いのうさぎが受験勉強で気が狂ったのだと考えた。「うさぎ、しっかりしなさい!受験勉強で疲れて
ザ・ピース四月になり、街が騒がしくなった。新生活が始まるから、と言う理由では無い。それならまだレイとしては良かったのだが、違う理由で騒がしく、それがより一層の憂鬱を誘う。「はぁ……」火川神社でいつもの様に仕事をしていて、レイは深いため息を一つ付いた。仕事ででは無く、騒がしい町に対してのため息だ。それに敏感に察知した和永は、レイを気にかけて話しかける。「どうした、レイ?機嫌が悪い様だけど?」良くも悪くも和永は素直でストレートな性格。その為、レイの態度を見てそのまま疑問をぶつけてき
デス・バスターズとの戦いが終わり、間もなくして学校は夏休みに入った。40日と言う長い休みを貰うなんて初めてて、ワクワクしていた。んだけど……夏休みに入ると同時にうさぎもまもちゃんも中学三年生と高校三年生で受験生でこの夏休みが勝負だと受験勉強を本格的に始めてしまった。うさぎが頑張らないといけないのは分かる。いつも赤点で酷い点数をたたき出しては育子ママに怒られているし、この前だって激怒されて期末テストまで毎日勉強させられていたし。自業自得って奴だ。だけどまもちゃんは普段からしっかり勉強をして
大人のあなたのためにうさぎはこの日、並々ならぬ決意をして衛の家へと遊びに来ていた。「まもちゃん、私今日大人になるわ!」衛の隣に座り、衛の顔を真っ直ぐ見て真剣な眼差しでそう宣言した。今までに見せたことも無いうさぎの大人の顔に、衛はドキッとして目が離せずにいた。それだけ衛の事をうさぎは考えてくれていると言うのが、その視線で感じ取れる。「うさこ……無理はするなよ?」うさぎの気持ちを汲み取った衛は、そう優しく声をかけた。「まもちゃんのだもん、私は大丈夫だよ」心配する衛に対して、うさぎ
銀髪に魅せられて今私の目の前にいるのは紛れもなくプリンセス・セレニティその人だった。時代は変わり、姿形も変わったけどプリンセスとして覚醒し、前世の記憶が戻った彼女“月野うさぎ”はあの頃のプリンセスその物だった。前世での私はプリンセスの銀色に輝く長く綺麗な髪が大好きだった。その髪の色に憧れていた。守護星である月と同じ色に輝くその髪はとても魅力的で、繊細な髪質だった。そんなプリンセスの髪をお団子に結うのが彼女にお仕えした時からの私の日課になっていた。髪が伸びるのもとても早くて、それを
こんな朝は嫌だ勤労感謝の日の祝日。前日の夜から来ていた美奈子とベッドで共に寝ていた。朝の10時。玄関の呼び鈴で公斗は起こされ、玄関へと向かう。「兄さん、おはよう」「いい朝だな、兄さん」「ブラザー、会いたかったわ」眠気眼で玄関のドアを開けると四天王が揃っていた。しかも口々に兄さんと言う。「お前らの兄になった覚えはない!」「冷たいなぁ、兄さん」「そうだぜ、兄さん」「つまりね、四天王であるリーダーで年上の公斗は私たちの兄さんって事になるって話よ」悪ノリを続ける和永と勇人に
世間ではもうすぐ皆既月食があると盛り上がっていた。しかも地球に最も近づき大きな満月になる日だという。ーー所謂スーパームーンと言われる月だ。スーパームーンの日に皆既月食が重なる、と言う話題は学校でも楽しそうにみんなが話している。それを呑気で羨ましいと言う顔で見ている美奈子やまこと、そして亜美は心中穏やかじゃない。互いに目配せして暗い顔になる。本来、空が贈るファンタジックな天体ショーは貴重な為、心から楽しみたいと言うのが本音だが、彼女達がそう出来ない事情がある。星の守護の下産まれてきた彼女
矢の如く射抜く「お願いがございますの」こちらの顔を真っ直ぐに見詰める瞳には、凛とした決意が轟々と炎の様に燃えているようだった。その瞳の中に映った俺は、戸惑いを隠せない姿をしている。護衛の日では無いこの日、俺はいつもの様に空いた時間を使い、アーチェリーの鍛錬をしていた。集中してはいたが、視界の端に何やら人影が映り込んで来た。普段なら気にもとめない。大抵王宮の下っ端の者共が多いからだ。そして大概恰幅のいい兵士を中心に男が多い。しかし、この日は違っていた。華奢な、しかしとても力強いオーラを
今日はスーパームーンの皆既月食。うさぎは数日前から大はしゃぎで楽しみにしていた。いつもの如く一緒に見ようと衛と約束し、この日が来ることを今か今かとワクワクしていた。衛もそんなうさぎの姿を見て微笑ましく思っていた。一方で少し不安にもなっていた。前回の皆既日食の時はペガサスを見たのをきっかけに、デッドムーンの船が侵略、そして胸がチクリと痛くなった。そこから一気に悪夢の始まりだったから今回も……。いや、そう何回もありはしないだろうし、あってたまるかと言う気持ちだが、色んな修羅場を経験した
ジェダマーズ目のやり場に困る服装で、彼女を見る度に何処を見ればいいか分からない。美しい顔をしているマーズ。顔を直視する事すらはばかられる。そんな彼女の体を見ることなど、恐れ多い。「なに?」「あ、あぁ、いや」顔を眺めると、途端に不機嫌に問い詰める様な鋭い言葉が返ってくる。“美しい顔立ちで見惚れていた”ストレートにそのまま伝えられたらいいのだけど、口下手ゆえに狼狽えて終わる。せっかく彼女が作ってくれた会話のチャンスだったというのに、無駄にしてしまった。己の不甲斐なさに後悔してもしき
月野家衝撃のニュース『月野家衝撃のニュース』「ちょっと話があるんだけど」月野家が全員揃っている夕飯が食べ終わったタイミングで、進悟が真剣な表情で切り出した。「何だい、進悟?」「どうしたの?」思い詰めたような顔をして真剣に話そうとする進悟を今まで見た事が無かった父と母は心配な面持ちで質問した。「実は、オレ……」そこまで言って言葉が詰まる。続きの言葉が喉の奥に詰まっているようで、中々続きが出てこないようだ。「だから、どうしたのよ進悟!まどろっこしいわね!」「うさぎ、進悟お兄ちゃん
フェイク「やっぱりここは落ち着くなぁ~」羽を伸ばして平和な空気にホッとしているのはセーラーコスモス。月野うさぎの姿を借りて地球に来ている。うさぎの遠い未来の究極の姿だ。本来ならばセーラーコスモスはここにはいない。いる事を許されない。彼女がいるべき場所はここでは無い。太陽系外の射手座Aスターにあるギャラクシーコルドロン。そこの守護戦士として宇宙の平和と秩序を保つ為、一人孤独に秩序を乱す混沌、即ちカオスと幾度と無く戦っている。更に彼女は、この時代の人間では無い。はるか遠い未来から時空も場
新しい星の輝き目を覚ますと、そこは一面何も無い白の世界。その光景にギャラクシアは戸惑っていた。「ここは……?」見渡す限り何も無い世界に、言葉を無くす。見覚えの無い場所に、ただただ立ち尽くす。「ここは、コルドロンの中です」後ろから話しかけられ、ギャラクシアはハッとなった。後ろを振り返ると、知らない女性がそこに立っていた。「コルドロンの中?あなたは……?」「私は、ガーディアン・コスモス。コスモス・シードの守護・星霊」「ガーディアン・コスモス……」ギャラクシアは、知らない事ばかりで
ミッションは突然に俺は、驚きを隠せないでいた。あのセーラーVが、ただの中学生の女の子だという事にーー。警視総監にシベリアに飛ばされた俺は、その警視総監の命令で日本に、本庁に戻る事になった。何故戻されたのか?皆目見当もつかないまま帰国すると、総監から理由を聞かされ、衝撃で頭がフリーズした。「セーラーVの正体が分かったのよ。そこで若木、あなたにはセーラーVのサポートをする任務を与えるわ!」「はぁ?また、無茶苦茶な……」俺は、セーラーVに手柄を取られ、目の敵にしていた。その事実を全て見て、知っている
宵闇に一番星が輝く『宵闇に一番星が輝く(クン美奈)』「今夜も星が美しいな」学校が終わると、すっかり日が暮れていた。自然と空を見上げると、いつもの様に宵の明星が美しく輝いていて安心する。何故だろうか?思春期になった頃から、宵闇の明星ーーー所謂一番星が妙に気になった。気づけば空を見上げて一番星を探していた。普通ならば、月が綺麗とか気になるのだろうが、俺は月には興味が無く、寧ろ何故か気分が悪くなる想いがした。「やはり一番星が一番輝いているな」一番星と言われているだけに、他の星に比べると
空を見上げてまことと外でデートを何度かしていて気付いたことがある。まことは、空を見上げ無い。いや、俺はまことより身長が高いから、必然的に見上げるが、俺限定。何だそれ、自惚れかって?そう言う単純な話ならそれで良かったが、それがそうでも無い。結構、深刻な話だ。「まこと!」「ん、なんだ?」俺が呼べば笑顔で振り向き、俺を見上げる。それはいつもの事だ。「いい天気だよなぁ~」「ああ、そうだな」梅雨も明けて、夏が到来した天気のいい日。久々に外でデートをしようと連れ出した。天気がいいのは当
桜色舞うころ『桜色舞うころ』春になり、ここエリュシオンの花園にも今年も満開の桜が咲乱れる。枝垂れ桜、ソメイヨシノ、エドヒガンザクラ、豆桜、山桜、大山桜と大小様々でらら色んな種類の桜がとても綺麗なピンクの花を咲かせている。毎年桜を見ては「今年も咲いた。綺麗だな」くらいの月並みの感情しかわかなかった。勿論、今年もそんな感情で終わる予定をしていた。でも今年はそれだけで終わらなかった。“乙女に逢いたい”と言う感情が自分の中で芽生えていた。ピンクに色づき元気よく咲き乱れる桜が、トレードマー
逢魔時のいたずら「御機嫌よう、火野さん」「さようなら、気をつけて」すっかり遅くなってしまった。レイは、腕に着けた時計をチラッと見ると17時をとっくにすぎ、18時近くになっていた。普段は帰宅部で、五限目の授業を終えると神社の仕事があるため、真っ直ぐ家に帰る。しかし、文化祭が迫っていて連日、その準備で遅くなっていた。文化祭に興味はなく、不参加の予定だったが、超常現象研究部部長である更科琴乃直々のオファーと推しの強さに負け、参加することにした。ここの所、毎日琴乃と一緒に準備をしていた。
うさぎウハウハ編「ママはぼくがまもる!」物心ついた時から口癖のように長男太陽の大人びた口調を微笑ましく思っていたうさぎ。「うふふ。それは頼もしいなぁ~ありがとう、よろしくね太陽くん」うさぎは衛に瓜二つの小さな男の子は、まもちゃんが小さい時はこんなんだったんだろうなと思いながら愛しく見ていた。「ママを守るのは俺の役目だ。取るなよ太陽」まだ7歳の子供にライバル心剥き出しの衛。「パパ大人気ないよ~。これからはぼくがママをまもるばんなんだ!パパはいんきょしていいよ」どこでそんな言葉を覚え