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セラピストの為の体質別カウンセリング講座セラピストの為の体質別カウンセリング講座などと、書いてますが、セラピストさんは、お客様のカラダを良くすることを常に考えてます。それと同時に、今は情報がたくさんあり、お客様から「●●がいいらしいよ!」などと、教えてもらう事もたくさんあります。その情報は嬉しい反面と残念な情報もあります。例えば昔流行ったバナナダイエットファスティング半日断食糖質ダイエッ
外側広筋斜頭を体表上から触察しようとすると、その上には腸脛靭帯が覆っています。よって腸脛靭帯を触察できると外側広筋斜頭も触察しやすくなります。外側広筋斜頭を臨床場面でどのような時にアプローチするかはPOST様の記事で書かせていただいております。https://1post.jp/3470時々ご質問をいただくことに、腸脛靭帯よりも下方でも外側広筋斜頭を触察することができますか?ということがあります。答えとしては外側広筋斜頭は外側筋間中隔から起始していますので、外側筋間中隔の位置関係を理解し
POST様で再度2つの記事を取り上げていただきました。一つ目のタイトルは「ACL損傷とPCL損傷の整形外科的テストの疑問」です。なぜACL損傷の整形外科的テストは前方引き出しテストとラックマンテストの2種類があるのに対して、PCL損傷は1種類なのか?を解剖学の視点で書いております。ACL損傷とPCL損傷の整形外科的テストの疑問二つ目のタイトルは「外側広筋斜頭の機能解剖学と一考察」です。日本語ではヒットしなく、国際誌でしか調査されていない外側広筋斜頭について臨床につながることを書かせ
先日は肩関節の関節唇のことを、肩関節脱臼と肩関節の関節唇損傷を例に書かせていただきました。→https://ameblo.jp/clinicalanatomy/entry-12419095253.htmlブログで肩関節について書くのははじめてでした。時々肩関節の臨床解剖学についても書いていきたいと思います。今日は股関節の関節唇について書いてみたいと思います。股関節の関節唇は臨床の中でFAIで取り上げられることが多いと思いますのでFAIを例に書いてみたいと思います。FAIには3つの
昨日は関節唇について書かせていただきました。本日は肩関節の関節唇についてバンカート病変を例にして書いてみたいと思います。肩関節の関節唇は関節窩を取り囲む堤防のような存在です。皆様は臨床の中で肩関節脱臼をした患者さんを見たことはあるでしょうか。私は昔、隣りのベットで肩関節のROM-exをしていた患者さんが肩関節を脱臼させたのを目の当たりにしたことがあります。そのように肩関節ははずれやすい関節でもあり、臨床家は肩関節脱臼を起こさないようにリスク管理として肩関節の解剖をしっかり理解しておく必要
本日は関節唇について書いてみたいと思います。関節唇は肩甲上腕関節や股関節で取り上げられます。我々が臨床の中で関節唇が取り上げられるのは、肩甲上腕関節ではバンカート病変、股関節の場合はFemoroacetabularImpingement(FAI)があります。まずは関節唇の基本的な解剖学について書いてみたいと思います。関節唇の役割は静的な機能と動的な機能があります。静的な機能は関節面の表面積を増大させること、関節窩や臼蓋の深さを増大させることです。このように表面積と深さが増大する
H31年1月20(日)に会場は横浜で、コウセラ様からセミナーのご依頼をいただきました。内容は、「解剖学から紐解く、変形性股関節症大腿骨近位部骨折のリハビリテーション」です。今回は実技もあります。このブログでは文章で色々な部位の解剖学的情報を書かせていただいております。しかし、普段の臨床で活かすには、文章で頭の中では理解していても体表上からしっかり触察できないと、患者さんの評価・治療が正確に行えないことは皆様感じた経験はお有りだと思います。よって私的には実技ありのセミナーを担当させていた
No.56では骨盤の前後傾の評価について、臨床の中で疑問に感じていたことを書かせていただきました。(一般的に骨盤の前後傾は上後腸骨棘が上前腸骨棘に対して2横指高い位置にあると言われますが、その位置に調整していくと、反対に痛みなどの症状が悪化する患者さんを経験します。それはなぜなのか疑問に思っていました。そのため自分が臨床の中で行っている評価は骨盤の正しいアライメントを評価できていないのではないかという疑問があり書いてみました)https://ameblo.jp/clinicalanatomy
先日のエモリハさんでのセミナーでご質問が多かった骨盤の前後傾の評価方法について書いてみたいと思います。我々は普段の臨床の中で、疾患に限らず骨盤のアライメントを評価するとことは多いと思います。その際に骨盤の前傾、後傾の評価を行われると思いますが、その際にセラピストは患者さんの矢状面に立ち、患者さんの上前腸骨棘と上後腸骨棘を徒手にて確認し、上前腸骨棘に対して上後腸骨棘が2横指高いのが正常なアライメントであると習ったセラピストが多いのではないでしょうか。私自身が昔はそのような評価の仕方で上
週末は青森県では、はじめてのセミナーを担当させて頂きました。とても雰囲気が和やかな会場で、質疑応答も沢山いただきました。アンケート結果も全員の先生が「また参加したい」とご回答いただけたこと大変うれしく思っております。引き続き臨床解剖学の記事を書いていきたいと思います。【今後のセミナー予定】・平成31年1月20日「セラピストのための臨床解剖学〜股関節疾患編〜」横浜開催https://koutheraken.jimdo.com/%E8%87%A8%E5%BA%8A%E8%A7%
昨日はエモリハ様で股関節の臨床解剖学のお話をさせていただく機会をいただきました。ちなみに前回は今年の4月に膝関節の臨床解剖学のお話をさせていただきました。このように継続してご依頼をいただけること本当にうれしいです。また前回の膝関節編に受講して下さった先生が多く受講して下さっていたこと、お仕事の後に足を運んで下さっていること本当にうれしいです。余談ですが、ニュースで報道されているように今日はハロウィンで渋谷が大騒ぎしていたようです。会場がその渋谷駅の隣駅の三軒茶屋で少し心配しましたが、
体幹とはまずどこを指しているのでしょうか?解剖学書では頭蓋と脊柱を合わせて体幹と定義されています。体幹は胸郭や骨盤も含まれるのではないか?という疑問に思われる方もいるかもしれません。正確には胸郭は脊柱の胸部の部分のことをいい、骨盤は脊柱の下端部のことを示すため、胸郭や骨盤も体幹になります。その中で今日は胸郭を構成する肋骨について少し書いてみたいと思います。肋骨は3つのパーツに分類することができます。1-7肋骨は真肋、8-10肋骨は仮肋、11,12肋骨は遊離肋です。どうして3つのパー
お陰様で椎間板ヘルニアがハッシュタグランキング60位に入ったため、椎間板ヘルニアについてもう少し書いてみたいと思います。前回の椎間板について書いた内容は→https://ameblo.jp/clinicalanatomy/entry-12412623464.html椎間板へのストレスの原因は何でしょうか?その答えとして姿勢による椎間板のストレスが書かれたイラストをイメージされた方は多いのではないでしょうか。(日常生活で前屈み動作や座っている事が多い、生活習慣や職業の関係も重要であることが
前回は大殿筋上部線維が股関節の角度によって作用が異なること、我々リハ職やセラピストは動作を評価・治療する専門家であるため、解剖学書や運動学の教科書に書かれた作用だけでなく関節の角度によっての筋の作用が変化することも頭に入れておくことの重要性を書かせていただきました(お風呂の跨ぎ動作や靴下の着脱に触れながら説明させていただきました)またどうして関節の角度により作用が異なるにも関わらず、どうして教科書には綺麗に作用が記載されているのか?その理由も書かせていただきました。https://amebl
大殿筋の作用は股関節の伸展と外旋と覚えられたと思います。ただ股関節周囲の筋は股関節の角度により、筋の作用が逆転することも良くしられています。今回注目した大殿筋上部線維もその一つです。ではそもそもなぜ筋の作用が逆転することがあるのに、筋の作用が教科書には綺麗にまとめて書かれているのでしょうか。それは一般的な解剖学書や運動学のテキストは解剖学的肢位での作用が記載されるためです。我々のように動作を見るセラピストは一般的な記載だけの理解では不十分であると言えます。よって大殿筋上部線維
臨床の中で椎間板について考えるのは、椎間板ヘルニアの患者さんを担当する時ではないでしょうか。椎間板ヘルニアの患者さんを担当する際には椎間板の解剖学の知識が勿論必要です。椎間板の中心はゲル状の髄核、椎間板の外側は線維輪と言われる構造物で構成されています。ちなみに線維輪は何層構造になっているかご存知でしょうか。答えは線維輪は10-12層の層構造になっていると言われております。(断面図の画像やイラストを見ると理解することができます)また椎間板は人の体では合計何個ありますでしょうか。答えは
股関節は前捻角の影響で前方に抜けやすい構造になっています。そのため股関節の靭帯は前方が発達しています(股関節の靭帯は大腿骨頭靭帯を除き、停止は大転子の内側に集中して付着してくるため、股関節の前方が分厚くなります)。よって臨床の中でよく観察する骨盤を前方偏位させ、股関節伸展位で立位姿勢を取られているような患者さんはこの股関節の前面の靭帯を緊張させ、そこに体重を載せていることが考えられます)※ちなみに大腿骨頭靭帯は股関節伸展を制限する役割はなく、股関節の内転を制限する働きがあります。これも大腿
腸腰筋は腸骨筋、大腰筋、小腰筋から構成されます。その中で今日は腸骨筋について触れたいと思います。腸骨筋の停止部は腸腰筋の筋線維が腸腰筋腱に付着し小転子に停止すると学ばられたと思います。ただ腸腰筋の一部の筋線維は腸腰筋の停止腱を介さず筋線維のまま大腿骨に付着しています。その部分の腸骨筋のことを腸骨筋前部線維と名付けております(平野等,2010)この腸骨筋前部線維は筋走行にも特徴があります、それは腹背方向に走行しているということです(特に停止部では顕著です。前部線維以外の腸骨筋は頭尾方向
仙腸関節は背骨と下肢の間に存在し荷重を効果的に伝達するために不可欠な構造物です。仙腸関節の研究は現在も続いており、研究者達は何世紀にも渡り、仙腸関節の構造や機能の研究を続けております。その中で仙腸関節の研究で、特に取り上げられることが多いのが「可動性」についてです。Hippocrates(BC460-377BC)からVaesalius(1514-1564)までは仙腸関節は妊娠中にのみ可動すると述べています。18世紀初頭になると、仙腸関節は基本的には女性も男性も可動が可能であ
今年のリアル臨床も、とても楽しみに参加をさせていただきました。今年は朝一で自分の発表をさせていただき、その後、座長のお仕事も2演題担当させていただきました。座長をさせていただきました演題もとても著名な先生であり、ご指名いただけたこと大変うれしく思っております。最後はシンポジウムでシンポジストを担当させていただきました。今日一日とても有意義な日となりました。夜の懇親会も沢山の先生方とお話することができ、とても良い会でした。これもリアル臨床のスタッフの先生方のおかげであることを、大会長の
理学療法士の養成校を卒業し、最初に入職した職場では、人工膝関節全置換術(Totalkneearthroplasty:TKA)を施行された患者さんを沢山担当させていただきました。その中でCPMは基本的には皆様が受けられており、日本の場合は他の病院でも同じようにほぼ90%はCPMを採用しているのではないでしょうか。(反対に米国ではCPMほぼ使用されておりません:コストも一回約60ドルと毎日行うには高額です)担当させていただいた患者さんとは、リハビリの後は◯◯時からは2時間程CPMですね
セラピストの皆様は腰椎の後弯は臨床の中でよく経験すると思います。また最近はテレビなどでも腰痛が取り上げられ、運動方法などが説明されるため、一般の方も腰椎後弯とはどういう動きかご理解いただけるかもしれません。そのような中で腰椎が後弯すると、腰椎に付着する筋は筋の内圧は高まることは予想ができるかと思います。ただここで疑問に感じるのは、腰椎はL1-L5まである程度の高さがあり、どの高さでも同じ内圧を受けるのかということです。まず腰部の筋を考えた時に上位腰椎では脊柱起立筋の領域が広く多裂筋の領域
胸腰筋膜は臨床的に腰痛や骨盤痛との関連性が検討されています。では胸腰筋膜とはそもそも何者なのでしょうか。実際に解剖をしてみると白い膜状の構造物として観察されます。定義としては複数の筋膜や腱膜が合わさったものであり、層構造になっています。その層構造の中で今回は中間の層について述べたいと思います。中間の層のことをTheMiddlelayeroftheTFLと言います。それはWillard,F.H等(2012)によると筋間中隔から由来すると言われております1)。筋間中隔につ
腰痛の80-90%を占めると言われているのが非特異的腰痛です。非特異的腰痛は2種類あり、一つ目が大転子疼痛症候群(GreatTrochantericPainSyndrome:GTPS)、二つ目が腸骨稜疼痛症候群(IiliacCrestPainSyndrome:ICPS)です。大転子疼痛症候群の主な原因は大殿筋および小殿筋の腱障害(tendinopathy)と腱付着部症(enthesopathy)であることが研究されております。それに対して腸骨稜疼痛症候群は未だ原因は明
本日は故郷である山形県で山形県士会様からお声掛けをいただき、研修会を担当させていただきました。本当にありがたいことに今年度で山形県士会様で研修会を担当させていただくのは3回目になります。また今年度は運動器領域の研修会は本日のセミナーのみとのことで、その中で選んでいただけたこと、更にうれしい気持ちでおります。また今回は会場が母校であり、それだけでも嬉しいのですが、学生時代に勉強したところで、公私共々大変お世話になっている町田志樹先生とご一緒にお話をさせていただけたこと、職場の先輩であり
先日はTAP研究会様で「膝関節の解剖、運動学から変形性膝関節症の根本治療を考える」の講義と実技を担当させていただきました。今回のセミナーは6月に同タイトルで担当させていただいており、1回目がご好評いただくことができ、2回目のご依頼をいただくことができました。ここまでリピート率は100%です。本当に感謝しております。TAP研究会様では今回で7回目の研修会を担当させていただきました。本当に嬉しく思っております。これからもお声掛けいただけるよう努力していきたいと思います。TAP研究会様の方
足部には内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチの3つのアーチが存在しています。手と異なり対立の動作を人は捨てたため斜めのアーチは存在しません。(純粋に真っ直ぐ5本指が並んでいる構造になっています)その中で足部の内側縦アーチは臨床の中で注目されやすい部分かと思います。ただ実際にしっかり評価しているかというと、なんとなく視診で扁平足だなと判断することが多いのではないでしょうか。学生時代に先輩の一人が、卒業研究で内側縦アーチの研究をしており被験者をしたことがあります。扁平足と言われたことある人は
最近は疾患別のセミナーのご依頼を多くいただけるようになってきました。(私のベースは解剖学ですので、日頃の臨床の診方も臨床解剖学的視点から評価・治療を心がけています)その中でご好評をいただき「膝関節の解剖、運動学から変形性膝関節症の根本治療を考える」というタイトルでTAP研究会様で2回目の研修会を来週の日曜日に担当させていただきます。https://tap-labo.com/events/detail/332前回は変形性膝関節症の保存療法の中で重要な臨床解剖学の講義と実技を担当さ
先日はKMShealthpromotion様で下肢の臨床解剖学の講義と実技を担当させていただきました。アンケート結果も良好で安堵致しております。講習会中に次のセミナーはいつですか?との嬉しいご相談や、受講していただいた先生方から、セミナーで習ったことを実際に臨床の中で行った結果効果がありましたという嬉しいメールやメッセージをいただいております。セミナー講師の活動で一番うれしいことです。本当に有難うございます。本日は仕事のあと大学院で研究をしてきました。臨床での疑問をすぐに観察・確
今日はKMShealthpromotion様でセミナーを担当させていただきます。内容は下肢編です。普段は一関節を一日かけてセミナーを担当させていただいているため、下肢全体を一日でお伝えするにあたって、内容が浅くならず、且つ普段の臨床の中ですぐに使える内容にして、しっかりご満足いただけるにはどうしたら良いか試行錯誤いたしました。具体的には、股関節、膝関節、足関節をそれぞれ部位を絞り構成いたしました。明日は実技込みのため、スライドは全て実技で生かされる臨床解剖学の内容にしております