21世紀初頭、メディアは「アジアの時代」を描き、日本もその波に乗ることが焦点でした。しかし農民や労働者、スラムの住民、青少年、少数民族の暮らしはほとんど報道されませんでした。経済の数字だけが注目される中で、多くの人々は見えないままでした。1997年のタイの通貨危機はアジア全体を揺るがしました。株価や通貨の回復は伝えられましたが、農村やスラムでは依然として生活が不安定でした。その後の20年余りで都市部は発展し、経済規模も拡大しました。しかし農村や低所得層の人々は取り残され、格差は広がったままです。