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現在、ARTS&HEARTSPROJECTでは、新型コロナによる公演会場での感染拡大、また、稽古やワークショップにおける感染拡大のリスクを避けるため、公演企画業務・ワークショップ運営業務の全てを休止しています。今後の公演、およびワークショップ等の活動再開の時期については「今回の疫病への研究解析が進み、効果的な治療法・予防法が確立され(あるいは治療薬・ワクチンが実用化され)、風邪やインフルエンザと同等程度までにリスクが抑えられていると判断し得る時期」とし、活動再開に向け
【告知】"ARTS&HEARTSPROJECT"では新型コロナウイルス感染の危険を避けるため予定されていた4月24日公演「ライジングスター・コンサート」、および、5月1日公演「おーる・あばうと・もーつぁると」の公演を中止いたします。また、今回の疫病災禍がいつ沈静・終息するか現時点では予測が困難なだけでなく、安易かつ楽観的な予測はお客様・アーティストのいずれにとっても危険と判断し、スタジオかのん主催の演奏会企画"ARTS&HEARTSPROJECT
3週間ほど前、ロンバルディア州を中心に外出禁止令が出された。人々はバルコニーに顔を出し歌を歌い合って励ましあった。1ヶ月前の話ではない、3週間ほど前の話だ。昨日、今回の疫病災禍で亡くなられた人々を悼みイタリア全土で半旗を掲げ教会は弔鐘を鳴らした。今、窓辺で歌い合っている人はいないこれが現実。動かしようもない事実。
かつてのペスト災禍のとき、当時の街では今のヨーロッパの各都市と同じく「自宅隔離」「都市封鎖」「外出禁止令」の布告が行われ、外を歩いているのは市や町から任命された役人ばかり。人々は、暗い家の中で息を潜め疫病という名の死神がいつ自分の家に入り込んでくるのかただ、ひたすらに怯えていた。電話もテレビもネットもラジオも、そういった情報を得る手段が全くなかった時代の話。当時の人々は街の教会が鳴らす弔鐘と誰のつきそいもない死体処理の役人に担がれた棺がそれぞれ疫
過去の疫病災禍と現在の疫病災禍を比べた場合、圧倒的な違いは「ライフライン・流通ラインが維持されている」ということ。外出禁止令などで人々が家から動けなくなるのは今も昔も同じ。だが、今は通販・宅配などを利用して必要な食料や生活必需品を買い求めることができるし、街のスーパーや商店も正常に機能しており、イタリアのように「世帯代表で一人しか買い物に外出できない」ことはあっても、そのスーパーで買える食料がひとつもないということはない。これは、当たり前の
空は青く風は爽やか桜の花は咲き始め樹々の緑も瑞々しいただそこに人はいない目に見えぬ病に怯えそれを運んでくる隣人に怯え目に見えて少なくなる己の蓄えに怯えながら扉を閉ざしたその奥で目を凝らし息を潜めてただひたすら待っているのだ災厄が通り過ぎるのをただひたすら祈っているのだ自分の身に家族の身に愛する者の身にこの災厄がふりかからぬことを覚えておこうこれが「疫病の風景」なのだと
※※※※※1665年6月下旬に公布された、ロンドン市長と市参事会連名によるペスト条例大略(7月1日施行)Aペスト対策要員に関する規定1.区長や助役、区会は教区ごとに検察員を強制的に任命し、教区内の病人を調査・報告させる。疫病に感染した者をみつけた場合は、検察員は警吏に命じてその家屋を閉鎖させる。2.全ての感染家屋には、昼勤、夜勤の監視人を二名置き、その家屋にだれも立ち入らないようにする。監視人はまた、当該家族の求める用務を果たす。3.教区ごとに淑徳の誉れ高い婦人を数
※※※※※(高等)法院は、パリ奉行とその治安監督官に対し、パリ市と市外区におけるペストの危険を避けるため、いくつかの箇所に、前記監督官が作成した条例にある以下の条項を、同法院によって追加された命令や他の条項ともども公布することを、これまで同様認めるものである。・現在パリ市に流行するペスト禍を防ぎ、罹患者を追放するため、国王とパリ奉行は、パリ市にある家屋の所有者と借家人全てに対し、以後二ヵ月間に、ペストに罹った者やそれによって死亡した者がいる場合、そしてこの布告後に罹患者を出したよ
※※※※※いよいよ疫病の大流行は必至となった。非常事態を目の前にして、市当局は六月下旬、「悪疫流行に関するロンドン市長ならびに市参事会の布告」を発し、家屋閉鎖をふくむ強硬手段が七月一日から効力を発生した。それには、健康検察人・死者調査人・外科医・看護婦、それに感染家屋の監視人の任命と義務が明記され、つづいて病気の届出、患者の隔離、感染家屋の閉鎖、死者の埋葬、そして感染家屋の標識と監視などについて厳重な規定が列挙されていた。たとえば「悪疫であると診断
※※※※※カミュはいう。「この世には、戦争と同じくらいの数のペストがあった。しかも、ペストや戦争がやって来たとき、人々はいつも同じくらい無用意な状態にあった」(宮崎嶺雄訳『ペスト』)このようになんの用意もない人びとが戦争や疫病のような異常事態に直面するとき、きまって流言蜚語が乱れ飛ぶ。そして災厄からおこる民衆の不安・動揺の矛先は、なんの根拠もないまま、つくられた噂をもとに、不運な「身代わり山羊」をでっちあげる。それはおおく、ふだんからひそかに反感・蔑
【告知】今月28日・29日に予定されていますAHPオペラ劇場「愛の妙薬」ですが、29日公演のネモリーノ役は事情により藤原拓実から中川誠宏に変更となりました。皆様にはご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。なお、出演者変更に伴うチケット料金の払い戻し等はございませんので、何卒ご了承下さい。■中川誠宏(テノール)■宮崎学園短大卒業、大分県立芸術文化短大専攻科修了、昭和音大専攻科修了、二期会研修所マスタークラス修了。第18回
【合唱メンバー募集】AHPでは来る6月28日(金)・29日(土)に上野公園内の旧東京音楽学校奏楽堂にてドニゼッティのオペラ「愛の妙薬」2夜連続全曲公演を企画しています。この公演において、村人達を演じる合唱メンバーを広く募集いたします。経験者歓迎!旧奏楽堂のレトロな舞台でオペラを歌ってみませんか?────────────────────────────【公演概要】名称:AHP-83AHPオペラ劇場「愛の妙薬」全2幕開催日:2019年6月28
このブログでは主にAHPの活動と、それに関連する諸々の話題をネタにしていますが、少しばかりプライベートな宣伝を・・・敬愛するバス歌手小鉄和広先輩が主宰しています東京オペラの3月公演「フィガロの結婚」にバルトロ役で出演します。東京オペラには、昨年11月にも「魔笛」モノスタトス役で出演させていただいたのですが、キャスティングの妙、チームワークの良さ、演奏のクオリティ、演出の緻密さなど、非常に質の高い舞台を毎回創り上げており、出演する側にとっても
AHP2月公演「素晴らしき芸術歌曲の世界」無事に終演いたしました。寒い中、ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。また、本企画にご協力いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。1月公演がオペラガラで華やかな舞台であったのと対照的に、今回は歌曲のみの構成でしたので、非常に細やかな作りの舞台になりました。私は撮影係として上演中、会場の後ろでカメラを構えていたのですが、どれだけ小さくともひとつひとつのピアノの音がはっきりとクリアに耳に飛び込んで
【公演告知】ARTS&HEARTSPROJECT上野の旧奏楽堂復帰公演第二弾は、「素晴らしき芸術歌曲の世界」と題した、歌曲ガラコンサートです!F.Schubert:シルヴィアに野薔薇男というのは悪者よ魔王R.Schumann:《リーダークライス》作品39より抜粋Ⅰ.異郷にてⅤ.月の夜Ⅲ.森の語らいⅦ.古城にてⅫ.春の夜R.Strauss:献呈何も!万霊節ツェツィーリェ悪いお天気F.Liszt:おお、私が
今年最初のAHP公演「ニューイヤー・オペラガラコンサート」無事に終演しました。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。また、この企画にご協力いただいた皆様、心から感謝申し上げます。改修前の旧奏楽堂で最後にAHPの公演を行ったのは2013年の3月でした。あれからほぼ6年、改修された旧奏楽堂の舞台は漆喰の白が鮮やかで新しいような、それでいて懐かしいような、不思議な空間でした。古くからのメンバーは何度もこの舞台で歌っていたはずなのですが、会
24年前の今日、私はイタリアにいた。その少し前に伝わったニュースでは八戸で大きな地震があったとのこと。地震は大きかったが、その割には被害が少なかったと聞き、ほっとしていたところだった。朝、大家のおばさんが私を大声で呼び「テレモト!」と叫んでいた。テレモト?・・ああ、"Terremoto"、地震のことか。八戸で起きた地震の話題がなぜかこちらまで伝わったのだな。「日本でテレモトだ。大丈夫か?」そう心配してくれた大家に私は「ああ、大したことありません」などと
明けましておめでとうございます。今年もARTS&HEARTSPROJECTを、どうぞよろしくお願いいたします。----------------------------------------------------------新年にあたり、今年前半の活動予定をお知らせいたします。1月:「AHPニューイヤー・オペラガラコンサート」日時:2019年1月18日(金)18:30開演会場:台東区立旧東京音楽学校奏楽堂出演:高橋知子、西ひとみ、山畑晴子、星野恵里、安
今年もあと僅か氏神である三島神社へ師走の大祓式に行ってきました。今年も多くの人達に支えられARTS&HEARTSPROJECTを滞りなく運営することができました。この活動を通じて出会った人たち舞台で歌い合った仲間たち足を運んで下さったお客様たちネットで、またリアルで私達の活動を応援してくれた多くの方々に心から感謝申し上げます。また、演奏家、オペラ役者としての私を舞台に起用して下さった人々ご依頼いただいた方々そして沢山の拍手で応援して頂いた方
【オペラノート】来年度AHPオペラ公演のためのキャストオーディションが行われた予想以上に多くの人からの応募があり当初予定されていた休憩時間も全て潰してぶっ続けで審査を行ったがそれだけの価値のある実りの多いオーディションだった応募してきた人は若い人から年配の方までまた今の立ち位置やそこに至る経緯まで様々だったが、誰一人例外なく皆、真剣に曲に向き合い皆、真剣に演奏と向き合っていたそして私達も彼らの本気、彼らの真剣に応えるため全力で
【オペラノート】2011年11月10日小道具を探しに秋葉に行ってみたが、気に入ったアイテムが見つからなかった。探し疲れてボーっとしていると、目の前にメイド服専門のコスプレショップが!「・・・そういえばアドリアーナに小間使いの役があったなあ・・・」使えそうなアイテムはないかと、思わず店にふらふらと・・・○×△◎▲■!!!!・・・・スミマセン、探ス場所マチガエマシタ・・・
【告知】12月に入りAHPも来年からの新たなスタートに向け忙しく動き回っています。年明けからは古巣の旧奏楽堂に戻り1月オペラガラ、2月歌曲ガラ、3月春のファミリーコンサートと続けざまに三連発、そして5月には三年振りに復活するシルエットオペラシリーズ、「ルチア」「ファヴォリータ」二本立てハイライトです。ハイライトといえど侮るなかれ!各演目の演奏時間は約90分、有名どころのシーンをこれでもかと詰め込みその合間をナレーションで埋めていく
【公演告知】お待たせしました!毎年恒例のAHP1月公演「AHPニューイヤー・オペラガラコンサート」演奏曲目の発表です!!G.Rossini:《オテロ》より2幕二重唱"ならば来い、貴様の血をもって"G.Donizetti:《ファヴォリータ》より4幕フェルナンドのアリア"優しい魂よ"G.Verdi:《アッティラ》より1幕アッティラのアリア"ローマの前で私の魂が"G.Verdi:《海賊》より1幕メドーラのアリア"あの人はまだ帰ってこない"
【公演のご案内】AHP旗揚げの翌年より活動拠点として公演を行ってきた上野の旧東京音楽学校奏楽堂、しかし東日本大震災の影響を受け改修工事のため13年より閉鎖となっていましたが、5年に渡る工事がようやく終わり、今月、リニューアルオープンしました。これを受け、AHPは来年より再びこの旧奏楽堂を活動拠点として公演を行っていくことになります。明治の香り漂う旧奏楽堂の舞台に立ち、かつてここで演奏された数多くの先人の方々の音楽への想い西洋音楽普及への想いに
AHP4月公演「日本歌曲で綴る日本の情景」より深尾須磨子作詩、橋本国彦作曲:「舞」ソプラノ:根來加奈ピアノ:芦沢真理日本歌曲の作品の中でも傑作のひとつ。四家文子によれば、この曲は「奥許し」というべきもので、他の歌曲作品を沢山こなしていった末の到達点とのこと。「語り」「謡い」の歌唱技法を駆使した声楽部分と、華やかな踊りの舞台を彷彿させる絢爛たるピアノ部分、両者の融合が描きだす色彩豊かな世界を堪能下さい。