従業員によると、犯人はブレーカーを爆弾で爆発し、その間に死体を舞台に置いたようだった。しかし、いくら真っ暗だったとはいえ、舞台に向かって動く人がいれば、誰かが気付く筈だ。しかし。舞台に向かっていく人の存在に気付いた人は誰もいなかった。夏雄は考えた。まず一緒に会話していた秋文と梅野さん、そして任田先生は犯人ではないだろう。それに小野、大野、冬田先生もおそらく犯人ではない。彼らのうち誰かが動いたら、誰か気付く筈だ。しかし彼らによると、誰も動いた人はいいとのことだった。しかし舞台近くにいた人は、停電時