モーツァルト クラリネット協奏曲 マーセラス(cl) セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1961年
モーツァルトの最晩年の作品はどれもが比類無いい傑作ですが、中でもクラリネット協奏曲とクラリネット五重奏曲は親しみやすさ、心地よさと音楽の深さが共存した素晴らしい音楽です。モーツァルトは「神童」であったばかりでなく世を去るその瞬間まで進歩し続けた大天才だったのだと私は思います。彼が神から与えられた才能は「20歳過ぎたらただの人」になる程度の物ではなかったのです。幼少期に優れた作曲技術を身につけたにもかかわらず、彼は常にその先を目指し、身につけたスタイルを乗り越え続けたのです。そしてそれは死を目
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