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夏のボーナスの一部をデーモン・ナイトの小説本に費やした人は、おそらく日本中で私しかいないのではないかと思う。たぶんきっといない。ネット上で作品が「面白い」と一定の評判があるデーモン・ナイトの小説作品は、偶然SFアンソロジーに所収されていたなどで見かける程度が大半ではないだろうか。しかしながら私が先月購入したのは、「ディオ」というデーモン・ナイトの短篇ばかりを集めた作品集である。私がまだ小さい自分に発刊していたこの青心社の単行本。表紙のイラストやデザイン、配色に至るまでその時代を
JamesSetouchi薦めてみる本アンドレ・ジッド『狭き門』AndréGide“LaPorteÉtroite”1アンドレ・ジッド1869~1951フランスの作家。ノーベル文学賞(1947年)。パリ生まれ。父はパリ大学の法学部教授。家庭は厳格なプロテスタントだった。幼児は病弱だった。従姉妹マドレーヌに恋し結婚。同性愛者でもあった。ローマ・カトリック、ナチズム、ソ連などに批判的な言説を行った。周囲にはポール・クローデル、ジャック・コポー、ジャン・シュ
JamesSetouchiギイ・ド・モーパッサン『女の一生』GuydeMaupassant“UneVie”1ギイ・ド・モーパッサン1850~1893フランスの作家。ノルマンディー生まれ。父親は貴族。母親も名門ブルジョアの出身。が、夫婦仲が悪く別居。ギイは神学校に学ぶが退校、フローベールらと交わる。一時海軍省や文部省に勤めるが、作家となる。ツルゲーネフらとも親交がある。代表作『脂肪の塊』『女の一生』『ベラミ』『モントリオール』『ピエールとジャン』『オリーヴ畑
JamesSetouchiアンドレ・ジッド『田園交響楽』AndréGide“LaSymphoniePastorale”1アンドレ・ジッド1869~1951フランスの作家。ノーベル文学賞(1947年)。パリ生まれ。父はパリ大学の法学部教授。家庭は厳格なプロテスタントだった。幼児は病弱だった。従姉妹マドレーヌに恋し結婚。同性愛者でもあった。ローマ・カトリック、ナチズム、ソ連などに批判的な言説を行った。周囲にはポール・クローデル、ジャック・コポー、ジャン・
JamesSetouchiアンドレ・ジッド『法王庁の抜け穴』AndréGide“LesCavesduVatican”1アンドレ・ジッド1869~1951フランスの作家。ノーベル文学賞(1947年)。パリ生まれ。父はパリ大学の法学部教授。家庭は厳格なプロテスタントだった。幼児は病弱だった。従姉妹マドレーヌに恋し結婚。同性愛者でもあった。ローマ・カトリック、ナチズム、ソ連などに批判的な言説を行った。周囲にはポール・クローデル、ジャック・コポー、ジャン・
ジッド「地の糧」読んでいる「チボー家の人々」のジャック・チボーが読んでいた本。彼はかなりの影響を受けたようです。この「地の糧」は小説というジャンルにしませんでした。登場人物は架空の人物のようですが、ほとばしる青春の情熱が書かれています。実際に詩も登場しますが、書かれている文章自体も詩のようです。ナタナエル、神と君の幸福とを区別してはならない。おお、春よ!一年しか生きぬ草木はいそいそと儚い花を咲かせるが、人間には生涯一度しか春は訪れない、そして喜びの思い出は幸福をまたあらたに将来はしない。
数日前に牧野信一の「鬼涙村」を通読し、まだ頭は「マキノ幻想」から冷めやらぬ状態の昨日、読書中のフレデリック・フォーサイスの「ジャッカルの日」には直ぐに戻らず、小山清の短編にちょっと寄り道することにしてみた。ちびちびと呑んでいる(いや、間違い。読んでいる)「落穂拾い・犬の生活」の冒頭にある「わが師への書」は、今まで読んだ「メフィスト」「落穂拾い」とも性質の異なるものであった。現実のものとも架空のものともつかない「先生」に、孤独に苛まれる青年が語りかけるようなその文体に、いつか読んだ作品を
かつて、戦後間のない頃の映画のタイトルに「名もなく貧しく美しく」というのがあった。その当時のほとんどの人は、名もなく貧しかった。そんな生き方とは対照的に、何かにつけて存在感のある人間がいる。良い悪い、好悪の評価ではなく、いつも、どんなところでも存在感があり、自身もそうでなければ気が済まぬといった存在。かの『サロメ』の劇を書いたオスカー・ワイルドは、まさにその典型。幼くして才を発揮し、オックスフォード大学に入学した時点でも、ひときわ目立つ存在。そんな若い頃に書いた自身の目標も「とにか
以前に通読したジッドの「地の糧」の表紙は、いつ見てもシンプルでいい。新潮文庫のジッドの作品の表紙は一様にこのデザインである。よく拝聴する文学Youtuberの方が「ジッドを読むなら”地の糧”から」ということで仰っていた。「地の糧」は一昨年に偶然古本屋さんで安く見つけたものであるが、当時ものは古本市場ではなかなか高値取引されているようである。特定の誰かに語りかけるテイストで終始する「地の糧」の散文は、はじめてのジッドにしては解説に違い、幾分か読み難さを感じたのであるが、手放さずしっ
少し前に読んでいた本です「背徳者」ジッド著1902年のフランスの小説です。北アフリカで病気の療養をしていた主人公が回復して生きる喜びを知って、それが暴走して背徳へと向かっていくストーリー。背徳者(新潮文庫)Amazon(アマゾン)330円現代みたいに露骨な描写はなくてわかりにくいのですが、厳しく味気なく育った主人公が異国の太陽の下で新しい人生を味わう描写はロマンチックでその時代らしくて、残酷で読み応えがありました。【ポイント5倍!+クーポン】ワンポイントブックカバー|限定デザ
わたしたちは、幸福になるために生まれてきたんじゃないわ。『ジッド/狭き門』この言葉に出会うために読んだ一冊。信じることと愛の相剋。これがこの物語の中心課題である。現代流で考えると二つともいい所取りが出来ないか考えてしまう。しかし一つ選べは一つ捨てることとなる。捨てるからこそ選ぶことができるのだ。その狭間で苦しむからこそ生命が賦活する。真の愛とはなにか、いま問われている。
読むのに結構時間がかかりましたが、とても愉快なエッセイでした。哲学…と興味がない方でもこの本は楽しめる本です。いわゆる哲学者の具体的な論考について書いたものではなく、哲学者な彼らの日常について描いたものなのでイギリスの大学にでのあれこれに興味がある方には普通に面白いです。あとは偉大な人も恋愛したり不祥事をおこしたり、アレなことだったりしてる場面ばかりです。そんな人の動きに関心があれば楽しめる本です。オックスフォードの学習方法チュートリアルについてはこちらがわかりやすいです質問に対して
先日から読み続けていた難しい小説とは、はじめて読んだジッドの「地の糧」というものである。普段師事している文学解説者(Youtuberといえば安っぽくなるので)、の方のチャンネルで、ジッドを読むならまず是非「地の糧」からという案内を機に、遠くて滅多に寄れない古本屋さんで偶然発見し、百五十円で購入したのであるが、既に絶版のようで、中々に高額取引されているのが現在である。さて、意を決して読み始めたのはいいが、詠むと立ちどころに疲労感が湧いてくる上、何度読み続けてもそこは変わらないのである。
晴れた日心を洗い流したならわたしもあなたとはそうは違わないらしいそう聞いたがやはりわたしにはまだ心が残り足で歩くの天空の神殿をみつめながら
こんにちは~。真のPARIS好きと自称するvingt-sannですが読書はそんな自分にとっての人生で″かけがえのない友″基本的には備忘録ですがよければ一緒に語り合いましょう。何かに応募しても(まあ、滅多にしないのだが)宝くじはおろか、当たった試しがない。だから抽選に当選したのを知り「当っちゃった!!」と小躍りした。もちろん心の中でだけども。今年9/5に紀伊国屋書店から刊行この本は私が最近よく視聴しているYouTubeの番組で山本貴光(文筆家、ゲーム作
ジョルジュ・シムノンといえば、僕たちはまずあのいぶし銀のような渋い佇まいのパリ警視庁司法警察局のメグレ警視を想いだすが、小説製造機械とも言うべき多作家の彼には多くの本格小説があり、この『片道切符』はその代表作のようだ。人間の不条理な生と殺人を描くこの作品はカミュの『異邦人』と比較されることが多いらしいが、アンドレ・ジッドは『片道切符』のほうが『異邦人』よりも芸術性が高いと評価しているという。ジッドは「シムノンは大作家だ。おそらく現代フランス文学で最も偉大な、ほんとうに小説家らしい小説家である」
「クライバーン・コンクール」につられて来ていただいた方、申し訳ないですが、私には、コンテスタントについて語る能力は、ございません。🙇♀️今、テキサスでは、【第16回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール】が開催されていますね。多くのyoutuberさん、ブロガーさんが、解説されてます。それにつられて、私も亀井聖矢さんの演奏動画を拝見いたしました。(田所光之マルセルさんに関しては、まだ演奏を聴いておりません)亀井さん、田所さんは、見事、セミファイナル12名に入りました!👏👏
ある日の事だ。目覚めたら少年がハウスのソファに座って、こちらを見上げていた。空でも見上げるように、少年の名はシュガーサウンドで、少年の傍らにはとても大きな犬がいつもいた。後に知ったのは、シュガーサウンドという名前は犬の方の名前だった。少年は好きなものを並べた。たまに少年の友人が訪れてくる。大袈裟な車を連れて叔父のサファリは、黒いリムジンで乗り付け、黒いシルクハット、スーツ、ズボン、シューズで揃えてくわえ煙草に火を付ける二羽の烏のお守りつき。車の列は十台ないほど、でもまあ十台くらいかも。頭の
<ジッド、ウエルズ、ヴェルヌ>939.「地の糧」アンドレ・ジッド長編今日出海:訳新潮文庫私は『地の糧』を欲望解放の書だと思っている。カトリック的禁欲の戒律から欲望を解放しようという思想が貫いている。<今日出海:あとがきより>まずは最初の一行。この本の乱暴な表題を、ナタニエル、思い違いしないでくれ給え、私には、気に入っている題なんだから。そして第一書。ナタニエル、神を
読書に被せるタイトルに困惑している紀玉です暑さに負けずに、というより、暑さと一緒に読んでます❶『52ヘルツのクジラたち』町田その子著中央公論新社52ヘルツのクジラたちAmazon(アマゾン)1,672円※公民館図書室で拝借【2021年本屋大賞受賞作】52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取さ
ジット一粒の麦もし死なずば堀口大學訳
リビングもALFEE三昧フレームもESPのチラシに入れ替えてみた。この衣装もまた、オスカルとマリー・アントワネットのドレスを組み合わせて着ているみたいな・・・・でも似合う。色合いも、シャンパンピンクというのか、素敵すぎる家事しながらロックばんを聴く。今回は文豪の書斎の話。前回は高見沢さんが同時に本を何冊も読むという話。高見沢さんの執筆活動が多いせいか最近本の話題が多いみたい。今日はレアジョブレッスン出来たのだけど、どうにも集中できなくて、最後のチャレンジが上手くいか
とある人とまたとある日と例えるのは難しく、人はまだ理解をせずに、動物の肉を追っている。「しかし何故ですか?ここにいれば少なくとも我々の食糧は確保されるし、君も生きていられるじゃないか」遠くの方から鹿の大群が来るのを見る。彼は指を差して仰せになられた。山の動物を追ったものはだれか。人には知らない事がある。猿の進化である故だろう。常に日常を時間に支配された。だがそれを不幸だと思えるかね?わたしがその話をしようエデンの頃、まだキリストも生まれていない日はるかヨブも生まれていな
ジッドが架空の青年ナタナエルに語りかける文章です。神、喜び、美についてジッドが熱く語りかけます。今は絶版になってしまったのが残念です。
おはようございます。2020年11月22日(日)今日は小雪(しょうせつ)、いい夫婦の日、ペットたちに感謝する日、回転寿司記念日、大工さんの日、ボタンの日、長野県りんごの日[長野県]、ふるさと誕生日[和歌山県]です。http://isshokenmeihajimekun.at.webry.info/201501/article_327.html※二十四節気の小雪(しょうせつ)は、二十四節気の第20。十月中(通常旧暦10月内)。『暦便覧』では「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」
とても好きな言葉があります『長い間、岸を見失う勇気がなければ、新しい大陸を発見することはできない』フランスの作家アンドレ・ジッドの残した言葉です✒新しいことを始める、または新しいことが始まるとき、この言葉はとても勇気をくれます。私も、数年前にこの言葉と出会いました新しくはじめたことで、しばらく結果が出ないからといって、気にすることはないんですね私は、これでよかったのかな?とか意味の無い不安がよぎったとき、この言葉に何回も勇気をもらいました人生を歩むときに、心の片隅にそっと置いておく
皆さん!こんにちは☀️数あるブログの中から、この[ちょこっとうらない]を訪れてくださってありがとうございます🧚🏻♀️お礼に今日の運勢を占います٩(๑❛ᴗ❛๑)۶7月は、『ストーンオラクルカード』で占います🔮「今の状態」を占っていきましょう『アメジスト』♦️カードの意味・・待ち望んでいた変化が訪れようとしています。もしも今、不安や迷いがあるとしても、自分を疑うことのないように。真剣に思うがゆえの悩みは、あなたが決意するのを待っているのですから……。直観の声に耳を澄ませて!輝ける未来を
ずっと記憶を引きずっていてはならない。捨てないと行けないと、これから先へは進めないよ。マルバル先生はそういうが。「わたしには脳の病気があるので、なかなか捨てられないよ」と答えるのはメルヘス。マルバル先生は、「え、」と驚いた。「君は胃腸の外来できたのだろう?」そうです。ずっと胃腸が悪いのです。だから記憶を引きずっていてはならないよとマルバル先生がいうには、適切な排便をしなければならない。「排便をすることは現在意識のことだけではなく、潜在意識にも含めて排便をするのだ」
悔いのない毎日を!◆平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが非凡なのである。byアンドレ・ジッド※日々変化を感じ努力する事ですよね!■けっして自分に負けない、主体と信念の人たれ。※人間意志が弱いのですよね!◆何事にも前向きに取り組む心持ちは大事だそうです。人の心がわかる心の大きさや、悲しませない優しさなどですね。この心持ちが意識出来るかどうかの違いはとても大きいようです。相手を受け入れる時にも、大きな違いを生み出します。目に見えるものを磨くように、思いも磨く。そう
村上春樹さんの「海辺のカフカ」の上巻を読み終え、下巻に突入しました。交互に現れる二人の登場人物の物語が、少しずつ絡み合ってきて。パズルのピースがあるべき場所に収まっていく快感と、早くどんな絵が現れるのか全体像が見たいという欲望にまみれて、楽しい気分を味わい尽くしています。倒れこむように、床に就くのが日常の私ですが。昨夜は久しぶりに寝つけませんでした。(といっても9時前に布団に入ってるんですけどね)在